イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#950 In a Dream/Gretchen Parlato (ObliqSound-CD)

Gretchen Parlato - In a Dream

1.I Can't Help it
2.Within Me
3.Butterfly
4.In a Dream
5.Doralice
6.Turning into Blue
7.E.S.P.
8.Azure
9.On the Other Side
10.Weak

Gretchen Parlato (vo,handclaps→only1,3,5,9,perc→only7,9)
Lionel Loueke (g→except6,10,vo→only1,3,5,8,9)
Aaron Parks (p→only2,6,8,el-p→only4,7,9,10,org→only4,6,glockenspiel→only6,syn→only10)
Derrick Hodge (b→only2,4,6,8,el-b→only3,7,9,10)
Kendrick Scott (ds→only2,4,6,9,10,perc→only2)

Rec-2008



スポーツ観戦漬けでかなり生活が不規則になっています。サッカーでは日本は残念でしたが大健闘でした。強豪同士のぶつかり合いが多く観れるこれからがさらに佳境なので、寝不足状態になるのは引き続き悩ましいところです。週末からはツール・ド・フランスも始まるし、いよいよ消耗戦になってきそうです。そして放置し放題のココを久しぶりに確認すれば、広告がドカッと一番上に出ていたのでこっそりと更新しておきます。FC2というブログ会社はひと月以上放置するとトップにグーグルの広告が掲載される仕組みになっているのです。

えー、ヴォーカルというのは多分に好みの差異が出やすいものであるので、自分が声高に「好い」といっても反応が薄かったり、またその逆も然りであります。また自身の好みにも変遷が生じてくるので、贔屓だったヴォーカリストの作品をいつの間にか手に取らなくなっていたりして、全く移り気なこと甚だしいです。で、今の自分にフィットするのはリラックスしたスタイルのヴォーカリストで、適度なレイジーさがあればなおさら食いつきます。最近ではスールヴァイグ・シュレッタイェル "Solveig Slettajell" などがその部類のタイプで夜な夜な引っ張り出しておりますが、グレッチェン・パーラトもその点ストライクで、且つボッサ・テイスト溢れる歌唱は当方の嗜好とも合致し、駄耳が歓喜させられるタイプの嬉しい歌い手の一人であります。このアルバムはその欲求を十分に満たしてくれ、しかも素晴らしいメンバーのサポートを受けた彼女のセカンド・アルバムになります。

彼女のリーダー作はまだ2枚しか無いのですがレコーディング・キャリアは意外と長く15年以上あり、また様々なアーティストとの交流は多岐に亘り、かなり前からその魅力の片鱗をあちこちで耳にしていました。しかもアルバムに丸ごと参加といった形ではなく数曲で華を添えるといったパターンが殆どで、買ってみたCDで思いがけず遭遇するようなケースもあったりして、なんだか突然のオマケを頂戴したような感覚によってこちらも自然と意識づけられたようなフシがあります。振り返れば "Terence Blanchard"、"Lionel Loueke"、"Francisco Pais"、"Kendrick Scott"、"Nick Vayenas"、"Walter Smith III" 等の作品で、「あら、こんなところに」と云った塩梅でお近づきになることがしばしば。また彼女は日本人のアルバムに多数参加しており、ヴァイヴ奏者の山下真理さんの二枚のリーダー作をはじめ、一週間ほど前(6月23日)に新作をリリースしたギタリスト、西藤大信(ヒロノブ)さんの Fresh Sound New Talent での作品、ギターの阿部大輔さんの Nagel Heyer 盤等、NYを拠点としたアーティストとのコラボレートが目を惹きます。共演しているアーティストを辿ればその人脈が垣間見えてきて、なかなか興味深いものがありますね。

リオーネル・ルエケの個性的ながら心地好いアコギに乗って歌唱されるファースト・アルバムは大のお気に入りで、このアルバムに引き続き参加しているのはそのルエケとアーロン・パークスですが、明らかに耳心地に変化を生じたのはアーロン・パークスが曲によってエレピを使用したトラックが存在していること。このアルバムが発売される前から既に npr music(リンクあり) でアップロードされていたラストの10曲目 "Weak" を聴いたときは、彼女の新境地を見出したかのような興奮を覚えましたが、このトラックもエレピで弾かれているナンバーです。前作はルエケのオリジナルやビョーク、ジョビンなどの楽曲を取り上げ、ボッサ・カラーを前面に出した印象を持ちましたが、この作品では下地はしっかり残しつつも、よりコンテンポラリーなサウンドで攻めてきて嬉しくなります。収録されている曲の触れ幅が前作よりも大きく、そういう意味ではより変化に富んだ作品になったと言ってもいいのかも知れません。どちらのベクトルも自分にとって好ましい傾向であるので、より親しみを持てたアルバムとなりました。

衣服が半袖になり暑くなってくると、彼女のヴォーカルがとてもマッチする季節になったなぁと感じてしまうのは自分だけでしょうかね。頻繁に手にする気候になってきたと日々の蒸し暑さに萎えつつ楽しんでいます。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/06/30(水) 23:58:03|
  2. Vocal
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#949 Loco Motif/Magnus Hjorth Trio (Calibrated-CD)

Magnus Hjorth - Loco Motif

1.Loco Motif
2.The Locksmith
3.Moscow Nights
4.Between Two Moods
5.The Pattern Maker
6.Go East
7.Cantankerous
8.7 Reasons 4 Separation
9.T.N.T

Magnus Hjorth (p) Petter Eldh (double-b) Snorre Kirk (ds)

Rec-2006



いやぁ、我ながら酷過ぎる。つくづく物事を両立させるということが苦手な人間であることを自覚しました。ツイッターを三週間ほど前から始めてみたのですが思いのほか自分向きであるということに気づき、「RT」とか「QT」とか未だによく理解していませんが、こちらのブログを放ったらかして、それほどの頻度ではないとは云えあちらではデイリーでゴニョゴニョやっておりました。無意味なすかしっ屁のように放たれた己の駄文が、ほかの方のツイートの海にあっという間に消えていく(否、実際は消えやしないけれど・・・)のが思いのほか気持ちよく、自分の中では一応何とか形にしなければと試みていたココのブログのハードルが一段と高くなってしまいました。何せ今日取り上げている素材は半月以上前にアップするつもりであったのにこの体たらく。そろそろ寝かせすぎて発酵しかけているのでいい加減にしておきましょう。アチラさんは意外にも今後の士気に影響しかねないツールになりそうな気が・・・。

行きたいなぁと思っていたマグナス・ヨルトのライブ。ツアー終了からもうかなり経ってしまいました。今月13日の京都公演を皮切りに横浜(14日)新宿(15日)吉祥寺(17日)と4日間のツアーが行われました。もちろんまだ彼のライブに足を運んだことはありません。新譜を追いかけている方はご存知でしょうが、昨年に来日したときのライブ音源 "Someday. Live in Japan"(Cloud) が3ヶ月とちょっと前にCD化されています。今回も同様のメンバー(ベースにペーター・エルド、ドラムスに池長一美氏)でのステージで、このアルバムの発売を記念しての来日公演という意味合いがあったようです。良い演奏だったということをピットインのツイートで確認し悶絶していたので悔し紛れにこのアルバムを繰り返し聴いていました。自分の場合はこの作品以外を未だに聴けていませんので彼がどのように進化しているのかが気になっていたのです。しかも生で観れたチャンス。毎度愚痴を垂れますが、せめて日帰りが出来る距離なら無理しても融通をつけるものの、翌日の早くに用事があったのと終了後に終電のないいつもの境遇に萎えることは確実なので今回は我慢したのです。そうそう、2009年の招聘時の模様が夢枕獏さんのブログの記事にありました。→コレ←と→コレ←。そしてCloudレーベルのブログ→コレ←には今年のツアーでの詳細なカットと帰国後の感想まで載っていました。うーん、ますます行きたかったと後悔が・・・。

このアルバムは彼のファーストになると思うのですが、ウェブ上では2009年の "Old New Borrowed Blue"(Stunt) がデビュー作である旨の記事も散見されますねぇ。・・・ってそんなことを書いているうちに、くだんの二作品もポチッとオーダーしてしまいましたよ。到着したら聴き比べてみますが、そうさせてしまうような威力がこの "Loco Motif" にはしっかり備わっていて、凛とした空気感を持つクールさとハードなタッチも併せ持つ演奏で時々取り出して聴いてしまいたくなる好盤です。

すべての曲をメンバーのオリジナルで占めていますが、芯の通った引き締まった楽曲群は溌剌としたパワーを秘めています。自分の偏向的趣向からエッジの立ったアグレッシヴさを伴う曲にやはり惹かれてしまいますが、このアルバムの中では1曲目とラストに入れ込んでおり、特にラストの9曲目がビンビンで極私的白眉トラックであります。とにかく切れ味の良いピアノで音の一粒一粒の泡立ちが素晴らしく、アルバム・トータルで見ても時にセンシティブであり時にスリリングであります。この力量を前にオッサンは平伏してしまいました。ペーター・エルドのベースもピアノとよく絡み、薫り高く響くラインは聴き所も多くて好いですね。そしてこのアルバムのドラマーはレギュラー・メンバーのスノーレ・カークですが、三位一体の見事なグルーヴを演出していて惹き込まれます。マグナス・ヨルトはスウェーデン人だそうですが、彼の活動の拠点としているデンマークのプレイヤーの水準の高さも実感させる一枚と云えるでしょう。次作は敬愛するガーシュイン集とのことで、ストリングスの入った作品になるようでコレもまた新たな一面を魅せてくれそうです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/05/31(月) 05:23:19|
  2. Piano
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  4. | コメント:6

#948 The Right Place/Gaetano Partipilo (EmArcy-CD)

Gaetano Partipilo - The Right Place

1.110.0 FM
2.New York Meeting
3.Syntax Error
4.Red Over Blue
5.Italian Coffee Break
6.Listening at -3
7.The Scientist
8.Quantum
9.Ballad for a Child
10.Music Home
11.All the Things You Were
12.Sleeping Art Afternoon

Gaetano Partipilo (as,el-p→only5) Roberto Tarenzi (p,el-p→only2,6,7,9,10,12)
Mike Moreno (el-g) Matt Brewer (double-b) Nasheet Waits (ds)

Rec-2007



我が愛するポンコツPCが約6年の短い(?)生涯を全うし臨終致しました。ついにお陀仏であります。起動さえしねぇよ。というわけで兆候を察していたオッサンは、年度末にこっそりと破格値で仕入れておいた中国製のノートPCにこの度スイッチをしました。もはや自分に高級品はいらないと悟ったのでコレで十分であり、当然のことながら今までを思えばかなり快適なのですが、立ち上げればメールのOutlook Expressがすでに無くなっていたり、見たことのないエラーが早速続出して肝を冷やしたりと、日進月歩のテクノロジーを前に早くも右往左往しています。アナクロ人間には何が何やらで、著しく低下した己の理解度はすぐに限界を超え脳みそからプスプスと煙の出る勢い。そんなオヤジが無謀にも新しいメディアにチャレンジ。ツイッターなるものをはじめてみた。未だによく分かっていないのですが、勢いで取り敢えずゴニョゴニョとつぶやきはじめました。一応このブログのサイドにも表示するように設定してみたので物好きな方は冷笑してやって下さい。たぶん碌なことを言わないでしょうが。

相変わらず届く新譜の量が半端ない状態ですが、ここのところのお気に入りは中古で買ったこの盤なのです。自分にとっては一聴して破顔一笑する威力があり、クールな肌触りに聴こえながらも、実はスタイリッシュ且つホットな一面を魅せる演奏で、この上なく自分好みであったということで喜びを禁じ得ません。一般的には崇め奉られることは決して無いでしょうが、これは自分にとっての名盤でありこれからも折に触れ手に取る極私的名品であると確信しました。カッコいいです。

主役はイタリアはバーリ生まれのアルト・サックス奏者、ガエターノ・パルティピロ。昨今の日本でのイタリアン・ジャズを取り巻くムーヴメントは、日本制作のアルバムもたくさんリリースされるほど活況の様相を呈していますが、そのスタイルから察するに彼がそのサークルに加わることはどうやら無さそうです。と云うのもわりと冒険したような作品もあって、パルティピロ&マイルス・オカザキ&ダン・ワイスのトリオで演った彼の4枚目の2008年にリリースされた近作 "I Like Too Much"(Auand) ではアルト・サックスにエフェクトやエコーを大胆に噛まし、演奏も自由度の高いインプロを披露したりして、ここのレーベル・カラーということもあるのでしょうがなかなかスリリングでインパクトのある作品を残しています。そんな一面を持つ彼が、今ではユニバーサル傘下のエマーシー・レーベルから、マイク・モレノやナシート・ウェイツという強力な面子を配して録音しているこのアルバムに対し興味が湧かないはずがありません。

というわけで、個人的にはアウトサイダー扱いをせずに是非聴いて貰いたい作品なのですが、コレは Soul Note から2枚リリースされた後の、彼の3枚目にあたるアルバムでNYで録音されています。基本はギター入りのワンホーンなのですが、ピアノやエレピが入るクインテットと抜けるカルテットが半々、またパルティピロのソロ曲もありという構成になっています。鍵盤が抜けるとタイトで無骨なサウンドが表面化し、ダークな雰囲気にソフトさとハードさを兼ね備えた楽曲が交互に現れます。スローなテンポの曲ではふくよかな音色で唱うパルティピロのアルトも、一転してスピーディーな曲ではエネルギッシュなサウンドに豹変し、荒々しく熱いスピリットを放出します。そして鍵盤が加わると彩りが煌びやかになるのですが、このアルバムの楽曲ではローズピアノが使われたトラックのほうに旨みを感じます。グルーヴ感が倍増し、このグループのエキスが滲み出てくるようなそんな効果を見出しています。そしてそれに絡むマイク・モレノのギターは特筆すべき素晴らしさ。アルトとのユニゾンのキレの良さ、旋回する独特のフレージングにはモレノのファンも納得の活躍でおそらく魅せられてしまうでしょう。リズムも引き締まったサポートで演奏を一段とスリリングに高めていて痺れます。要所で主張するマット・ブリュワーのベース、ナシート・ウェイツのドラムはココではそれほどの派手さは無いものの小気味良いキザミが止めどなく生み出されしっかりと印象に残ります。

楽曲の持つ印象以上の熱を感じられる骨っぽい作品であると感じましたが、現代的な解釈が横溢するジャズであるので、オーソドックスな演奏が好きな向きには若干ハードルが高くなってしまうのかもしれませんね。イタリア人のアルバムとはいえ、如何にもニューヨークのジャズの現在を映し出したかのような濃度の高い演奏です。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/05/10(月) 05:08:12|
  2. Alto Sax
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#947 Tribute to Radiohead/Amnesiac Quartet (Sebastien Paindestre-CD)

Amnesiac Quartet - Tribute to Radiohead

1.Everything in its Right Place
2.Morning Bell
3.A Wolf at the Door
4.Sail to the Moon
5.I Might be Wrong

Sebastien Paindestre (key) Fabrice Theuillon (ss) Joachim Florent (b)
Antoine Paganotti (ds)

Rec-2007



どんなジャンルの音楽でも先入観の無いように満遍なく接してきたつもりではあるのですが、ジャズに復帰してからというもの空白の十数年を埋めようと、ここ二~三年は軍資金をジャズに集中投下しているので、ほかのジャンルの動向にかなり疎くなっていることは否めません。しかしながら「昔取った杵柄」ではないけれど、自分好みの音というのはジャズ以外のジャンルにも沢山転がっているわけで、フラフラと浮気心をくすぐられる事も多々あります。そんな折、現代ジャズという範疇では自分の中で最多のライブ目撃回数を誇るロバート・グラスパーの音源が、トラック・メイカーでありヒップホップ・プロデューサーであるフランス人の "Dela" の手によって加工され、その9曲が一ヶ月ほど前からアップロードされています。その名も "The Robert Glasper Beat Tape"(リンクあり)。ただでさえラップ&ヒップホップとの結びつきの強いロバート・グラスパーですが、改めてサンプリングされるとその相性の良さからかグレードの高いものに仕上がるのは必然といった出来映えで、ノネナール臭が気になってきたオッサンも思わず "dope!" と叫んでしまう始末。いやぁ最高だ。彼の特徴とも云える流麗なリフがスポイルされること無くしっかりと抽出され、心地良い打ち込みと相俟って新たなステージに昇華している。ココのブログに迷い込んでくる方は十中八九ジャズ目的でしょうが、全くジャズに関係ないものとも言い切れないので載せておきます。興味のある方は上記のリンクから試してみてください。

そしてジャズ・ファンが恐らく手を出しにくいアルバムを今日はこの流れ(理由は下記に)で聴いています。UKオルタナティヴ・ロックバンドの「レディオヘッド」へのトリビュート作品。その名も「アムニージアック・カルテット」。個人的にはレディオヘッドは "Pablo Honey" であり "Bends" であり "OK Computer" であり "My Iron Lung" であるので、アムニージアック ("Amnesiac") 以前の初期の頃に入れあげていたということになり、馴染みの楽曲はこのアルバムでは少なめなのです。アムニージアック・カルテットのリーダーが誰なのか定かではありませんが、レーベルの関係からキーボードのセバスチャン(セバスチアン)・パンデストルが主導しているのかなぁと推察されます。パンデストルは2003年のピアノ・トリオ作 "Ecoutez Moi"(Jazzseb) で聴いているけれど、こういうものも出していたんですね。

そもそもレディオヘッドがジャズの素材として多数起用されていたことに、出戻りジャズ・マニアの当方は面食らっていたのです。前述のロバート・グラスパーも彼らのトラック "Everything in its Right Place" (このアルバムでも1曲目に演奏されています)を "Maiden Voyage" とともにカップリングし演奏していました。例えばサム・ヤエルのピンク・フロイドものとか、他ジャンルの楽曲をジャズメンが演奏するのはもはや珍しくはないけれど、この流れはこれからも続いてジャンルを超えた沢山のトリビュート作が出てくるのでしょうなぁ。個人的にはレディオヘッドとも繋がりのある、同じくUKロック・バンドの「ミューズ」(ジャズのレーベルではないよ)あたりもジャズ向きな感じを抱くのですがどうでしょう?

はてさてこのアルバム、ソプラノ・サックスでのワンホーン・カルテットになっており、そしてパンデストルはピアノではなくキーボードのみで演奏しています。聴いてみると彼らの独自色を強く打ち出していると云うほどでもなく、各自のソロは随所にあるもののどちらかといえば原曲に忠実な演奏と云えるのではないかと感じました。ですから曲の持つ魅力が発揮されとても聴きやすいアルバムに仕上がっている反面、ジャズ的なスリリングな要素には若干乏しいんじゃないかというのも率直な感想であります。個人的には初期のレディオヘッドの狂気さをも含んだような激しいトラックも採用してガンガン攻めて貰いたいのですが、やはりというか取り上げられているのはそれ以降のどちらかといえば内省的なナンバーがほとんどで、アルバム全体としても少し抑揚に欠けていて物足らないかなぁ。まぁ自分の欲求のような内容になるとこのグループのコンセプトと合わなくなるのかも知れませんが。それでもクリアなソプラノの音色にソフトなキーボードが描くレディオヘッドの世界は瑞々しさを以って表現されており、改めて曲の持つ威力を感じさせる好内容の作品には違いないのですが。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/04/29(木) 04:44:34|
  2. Combo
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  4. | コメント:4

#946 That's Gonna Leave a Mark/Matt Wilson Quartet (Palmetto-CD)

Matt Wilson - That's Gonna Leave a Mark

1.Shooshabuster
2.Arts & Crafts
3.Rear Control
4.Getting Friendly
5.Two Bass Hit
6.Area Man
7.Lucky
8.That's Gonna Leave a Mark
9.Celibate Oriole
10.Come and Find the Quiet Center
11.Why Can't We be Friends?

Matt Wilson (ds) Andrew D'Angelo (as,b-cl) Jeff Lederer (ts,ss,cl) Chris Lightcap (b)

* Guest Vocalist *

-The Swayettes- (only11)

Karlie Bruce (vo) Ayana Del Valle (vo) Elizabeth Dotson-Westphalen (vo)

-The Wilson Family Singers- (only11)

Audrey (vo) Henry (vo) Max (vo) Ethan (vo) Felicia (vo) Matt (vo)

Rec-2008



連日新譜がドカドカと届き収拾のつかない状況ですが、昨日も3枚届いて取り敢えずはかじり聴き。各々一回ずつ聴いてみた。まずはトランペッターであるウォレス・ルーニー (Wallace Roney) の "If Only for One Night"(HighNote)。オーソドックスな内容と思いきや、イリディウムでのライブということで意外と多彩。キーボードを使用した1曲目が引き立っている。次にドラマー、ジョー・チェンバース (Joe Chambers) の "Horace to Max"(Savant)。タイトル通り、シルバーやローチほか大御所のナンバーで固めた作品。王道を往くジャズながら多様な編成で楽しい。チェンバースのドラムはもちろんヴァイビストとしての演奏も聴ける。ヴォーカルが二曲あり、ピアノのヘレン・スン(サング)(Helen Sung) が一曲で参加していることに萌える(なんでだぁ?)。最後はトロンボーン・ショーティ (Trombone Shorty) の "Backatown"(Verve Forecast)。かる~くジャズを超越している。最早ファンクでありロックである(なるほど今年のフジ・ロックに参戦予定だそうでちょっと気になってしまった)。分厚いブラスに濃厚なヴォーカル。素敵。以上、ツイート風でおおくりしました。ちなみにツイッターのアカウントはまだ取っていません。このブログをサービスしている FC2 もツイッターでインフォメーションを配信しだしたようなのでコチラもいよいよ乗り出してみようかな。

それとこれから発売されるものも豊富で相変わらず懐が苦しくなりそうだ。つい先日リリースのあったクリス・クロス・レーベルからさらに4枚が5月18日の予定でアナウンスがあった。今回はアレックス・シピアギン (Alex Sipiagin) の "Generations"、ティム・ウォーフィールド (Tim Warfield) の "Sentimental Journey"、ウォルト・ワイスコフ (Walt Weiskopf) の "See the Pyramid"、デヴィッド・ヘイゼルタイン (David Hazeltine) の "Inversions"。メンツ的なサプライズは少な目かな。クセのあるもの好きの当方が楽しみなのはベン・モンダー (Ben Monder) の "Bloom"(Sunnyside)。どんな浮遊ギターが飛び出すのか楽しみ。アヴァンギャルドでは "The Ex Guitars Meet Nilssen-Love / Vandermark Duo Vol.1"(Smalltown Superjazzz) の "Lean Left" かな。ケン・ヴァンダーマークとポール・ニルセン・ラヴ、そしてテリー・エックス (Terrie Ex) とくれば絶対に凶暴でノイジーなサウンドであることは自明でしょう。6月のリリース情報も徐々に出てきているのでますます取捨選択に悩みます。んなわけで相変わらず旺盛なジャズライフですが、蜘蛛の巣の張った己の鈍い感性には一度二度の摂取では「暖簾に腕押し」であり「糠に釘」であるので、全く筆が進まないということで今回も新譜はツイートのみで諦め、ちょっと前に出たものでお茶を濁します。

リリースされてからボチボチ一年が経とうとするこのアルバム。最初聴いたときオーネット・コールマン風のサウンドに感じられてクセになり、マット・ウィルソンと云うこのドラマーの名前が己の愚脳に刷り込まれました。本当は意外と一般的な名前なので結構時間が掛かりましたが・・・。彼は90年代後半から既に結構な数のリーダー作品を残しているようですが、買ってみたのは初めてです。よくよく調べてみればマイラ・メルフォード (Myra Melford) の Trio M の一員とのことで既に聴いていたのと、他流試合を凝視してみると彼の目指すジャズの立ち位置が垣間見れるのでした。

オーネットを想起させたのはピアノレスであったことが多分に考えられるのですが、ココはトリオでは無くカルテットという編成。もちろん宙を旋回する二管フロントも大いに起因しており、アンドリュー・ディアンジェロとジェフ・レデラーの素直でないプレイがオッサンを惑わします。ココでのマット・ウィルソンのドラムはミドル・テンポが多く、テクニカルというよりはラフなスタイルに感じられます。クリス・ライトキャップのベースはしっかりとした骨格を生み出していて効果的ですね。そういえばライトキャップも強烈なメンツを従えた Bigmouth という名義で "Deluxe"(Clean Feed) と云うタイトルの新譜が出るようで、スティーヴ・リーマンやルドレッシュ・マハンサッパの参加する "Dual Identity"(Clean Feed) とともに楽しみな作品が同時期にリリースされる予定です。

脱線したので話題をこのアルバムに戻すと、自分の印象としては水分の少ないドライなサウンドで、ザックリとしたプレイが飄々と奏でられるサマが不思議な感慨をもたらしてくれます。メンバーのオリジナルが大半を占める中にヒッソリと忍ばせてある5曲目が意表を突いていて面白いですねぇ。ラストはヴォーカルやコーラスを大胆に導入した曲ですが、うーんコレどうなんだろ。ウィルソン・ファミリー・シンガーズなので家族と共演といったところでしょうか。気になる方はレーベルサイトの →ココ← からお試しを。全曲をダイジェストではなくフルで聴くことが出来ますよ。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/04/24(土) 03:31:55|
  2. Drums
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  4. | コメント:0
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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