イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#949 Loco Motif/Magnus Hjorth Trio (Calibrated-CD)

Magnus Hjorth - Loco Motif

1.Loco Motif
2.The Locksmith
3.Moscow Nights
4.Between Two Moods
5.The Pattern Maker
6.Go East
7.Cantankerous
8.7 Reasons 4 Separation
9.T.N.T

Magnus Hjorth (p) Petter Eldh (double-b) Snorre Kirk (ds)

Rec-2006



いやぁ、我ながら酷過ぎる。つくづく物事を両立させるということが苦手な人間であることを自覚しました。ツイッターを三週間ほど前から始めてみたのですが思いのほか自分向きであるということに気づき、「RT」とか「QT」とか未だによく理解していませんが、こちらのブログを放ったらかして、それほどの頻度ではないとは云えあちらではデイリーでゴニョゴニョやっておりました。無意味なすかしっ屁のように放たれた己の駄文が、ほかの方のツイートの海にあっという間に消えていく(否、実際は消えやしないけれど・・・)のが思いのほか気持ちよく、自分の中では一応何とか形にしなければと試みていたココのブログのハードルが一段と高くなってしまいました。何せ今日取り上げている素材は半月以上前にアップするつもりであったのにこの体たらく。そろそろ寝かせすぎて発酵しかけているのでいい加減にしておきましょう。アチラさんは意外にも今後の士気に影響しかねないツールになりそうな気が・・・。

行きたいなぁと思っていたマグナス・ヨルトのライブ。ツアー終了からもうかなり経ってしまいました。今月13日の京都公演を皮切りに横浜(14日)新宿(15日)吉祥寺(17日)と4日間のツアーが行われました。もちろんまだ彼のライブに足を運んだことはありません。新譜を追いかけている方はご存知でしょうが、昨年に来日したときのライブ音源 "Someday. Live in Japan"(Cloud) が3ヶ月とちょっと前にCD化されています。今回も同様のメンバー(ベースにペーター・エルド、ドラムスに池長一美氏)でのステージで、このアルバムの発売を記念しての来日公演という意味合いがあったようです。良い演奏だったということをピットインのツイートで確認し悶絶していたので悔し紛れにこのアルバムを繰り返し聴いていました。自分の場合はこの作品以外を未だに聴けていませんので彼がどのように進化しているのかが気になっていたのです。しかも生で観れたチャンス。毎度愚痴を垂れますが、せめて日帰りが出来る距離なら無理しても融通をつけるものの、翌日の早くに用事があったのと終了後に終電のないいつもの境遇に萎えることは確実なので今回は我慢したのです。そうそう、2009年の招聘時の模様が夢枕獏さんのブログの記事にありました。→コレ←と→コレ←。そしてCloudレーベルのブログ→コレ←には今年のツアーでの詳細なカットと帰国後の感想まで載っていました。うーん、ますます行きたかったと後悔が・・・。

このアルバムは彼のファーストになると思うのですが、ウェブ上では2009年の "Old New Borrowed Blue"(Stunt) がデビュー作である旨の記事も散見されますねぇ。・・・ってそんなことを書いているうちに、くだんの二作品もポチッとオーダーしてしまいましたよ。到着したら聴き比べてみますが、そうさせてしまうような威力がこの "Loco Motif" にはしっかり備わっていて、凛とした空気感を持つクールさとハードなタッチも併せ持つ演奏で時々取り出して聴いてしまいたくなる好盤です。

すべての曲をメンバーのオリジナルで占めていますが、芯の通った引き締まった楽曲群は溌剌としたパワーを秘めています。自分の偏向的趣向からエッジの立ったアグレッシヴさを伴う曲にやはり惹かれてしまいますが、このアルバムの中では1曲目とラストに入れ込んでおり、特にラストの9曲目がビンビンで極私的白眉トラックであります。とにかく切れ味の良いピアノで音の一粒一粒の泡立ちが素晴らしく、アルバム・トータルで見ても時にセンシティブであり時にスリリングであります。この力量を前にオッサンは平伏してしまいました。ペーター・エルドのベースもピアノとよく絡み、薫り高く響くラインは聴き所も多くて好いですね。そしてこのアルバムのドラマーはレギュラー・メンバーのスノーレ・カークですが、三位一体の見事なグルーヴを演出していて惹き込まれます。マグナス・ヨルトはスウェーデン人だそうですが、彼の活動の拠点としているデンマークのプレイヤーの水準の高さも実感させる一枚と云えるでしょう。次作は敬愛するガーシュイン集とのことで、ストリングスの入った作品になるようでコレもまた新たな一面を魅せてくれそうです。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/05/31(月) 05:23:19|
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#940 Caught in the Light of Day/Ivo Neame (Edition Records-CD)

Ivo Neame - Caught in the Light of Day

1.Caught in the Light of Day
2.Birdbrained
3.Quixotic
4.Enigmatic
5.Passing Point
6.Free at Last
7.Pear-shaped

Ivo Neame (p) Jim Hart (vib) Jasper Hoiby (double-b) James Maddren (ds)

Rec-2009



このアルバムのリリースのアナウンスがされた時、どちらかというとその内容よりもジャケットのほうに話題がいっていたような気がしていました。実際のところこのアルバムは、先月刊行されたジャズ批評誌のジャケット・ディスク大賞の12位にランクされていました。ジャケ買いなどをしない当方にとっては、ピアノ・トリオ+ヴァイヴという組み合わせのほうが断然興味深く、その編成からどのようなサウンドを展開しているのかが気になって買ってみようと思い立ち、かれこれ3ヶ月ほど前から聴き続けています。当初は自分が思い描いていたような内容ではなくて少し面食らいましたが、インパクトという意味においては演っているアプローチがかなり斬新で、クセのある楽曲がジワジワと徐々に沁みてきて不思議な魔力に掛かっています。このジャケットのようにほのぼのとした情景や、例えばジャズの王道を往くサウンドをイメージすると肩透かしを食らうでしょう。現代的な解釈でシリアスに迫ってきて、生気横溢したプレイは複雑に耳に絡まってくるような印象的な作品となっています。

Ivo Neame と云う、相変わらずリーダーの名前が読めないといういつものパターンですが、イーヴォ君はどうやらイギリスのピアニストのようです。このアルバムでは彼はピアノに専念していますがなんとサックスもプレイするそうですよ。リーダー作としては、トリオで吹き込まれている "Swirls & Eddies"(Loop) に次ぐ2枚目となるようで、また "Phronesis" という名のユニットのピアノ・トリオ(このアルバムのベーシストでもある Jasper Hoiby が中心となっているトリオで既に2枚の作品があり、うち "Green Delay"(Loop) という昨年に出ている近作にイーヴォがピアニストとして参加、ちなみにもう一枚 "Organic Warfare"(Loop) は近年日本でも人気が出ているマグナス・ヨルト "Magnus Hjorth" がピアノで参加)でもアルバムを出しています。他にもギターも弾く女性ヴォーカリストの "Kaz Simmons" のアルバム等、複数のサイドの仕事があるようです。

カレーライスではないが、「甘口」か「辛口」かと問われれば「辛口」と答えます。否、「やや辛」といったところでしょうか。とにかく楽曲が起っています。素直にトレースすることのできないメロディ。時にキリモミ状に旋回し聴き手を惑わし続けます。そして各々の技量の高さ。イーヴォの大胆且つシリアスなピアノにスリリングなジム・ハートのヴァイヴが絡み、このCDを手に入れた喜びを噛みしめてしまいます。リズムも痛快な仕事振り。特にドラムのジェームス・マッドレンは巧いですねぇ。ビシバシ決まるオカズがカッコ良い。派手さよりも小気味良さが爽快で、ピアノとヴァイヴをこれ以上ないくらいに上手く鼓舞しています。その四者が相俟ってピリピリとした質感のトラックで畳み掛けてくるので、一筋縄でいかないもの好きの自分にとってはこの上ない満足感が得られました。

もうすぐ新譜 "Radio Silence"(Naim) がリリース予定のニール・カウリー "Neil Cowley" もそうですが、イギリスのピアニストは実に個性的でインパクトの強いアーティストを時に見かけるので油断がならないです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/03/25(木) 04:14:34|
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#932 Riitta Paakki Trio (Impala-CD)

Riitta Paakki - Trio

1.Timetable
2.His Divine Grace
3.Joy
4.Swing
5.Balladi
6.Sofia
7.Rock
8.Wedding Song
9.Jore
10.Q Home

Riitta Paakki (p) Ari-Pekka Anttila (upright-b) Mikko Hassinen (ds)

Rec-Unknown



毎度同じことばかり書いておりますが、直近で到着したCDの量が多すぎて相変わらず新譜をジックリと聴くことが出来ない状態が続いているので、今回も少し古めのものでお茶を濁しておきます。フィンランドのピアニスト、リータ・パーキ女史のアルバムが復刻されていたので、だいぶ前にではありますが買ってみました。彼女は既に作品を3枚リリースしていますが、コレはデビュー・アルバムとなるようです。当方が彼女のアルバムを聴くのはこの作品が最初ですが、その実力を評価するレビューが散見されたので手を出してみたというのが本音です。いつものことながら全く馴染みのないメンバーで、ベーシストのアリ・ペッカ・アンティラ(と読むのか?)とドラマーのミッコ・ハッシネンは、セカンド&サード・アルバムでも共にトリオのメンバーとして参加しており、デビュー時から不動のメンバーで活動していると解釈してもいいのでしょうか。なお、この作品が録音された時期が判らないのですが、アルバムが発売されたのはどうやら2000年頃のようですので既に10年ほど経っているということになるようです。

ノルウェーやスウェーデンと違って、フィンランドのジャズというのは当方にとっては殆ど馴染みがなく、過去に経験したもので思い出させるのはサックス奏者のイーロ・コイヴィストイネン "Eero Koivistoinen" ぐらいで、フィンランドのジャズ・シーンの実態が全く浮かばない状態です。しかも女流のピアニスト、単に綺麗にまとまっていると云うだけでは個人的な嗜好からちょっと手を出しづらいのですが、ロックとかファンク・テイストも兼ね備えていると聞けば興味も湧いてきます。それと彼女はフィンランドでの賞レースにもノミネートされるような実績があるので、地元ではかなり評価されたピアニストでもあるようです。

全てメンバーのオリジナルで全10曲。聴いてみると、全体的な印象としてはクリアで颯爽とした欧州のピアニストらしさを漂わせながらも、所々に挟み込まれる思いのほかアグレッシヴなナンバーに惹き付けられたり、またタイトルとは相反した3曲目のようなダークで陰鬱な世界も表現したりと、カッチリと型に嵌ったかのようなピアニストとは云い難いようです。曲単位で見れば、4曲目などはブルージーに迫ってくるし、ハッシネンのドラム・ソロで幕を開ける、コチラはタイトルからも想像できるような7曲目などがあったり、スリリングに疾走するモーダルな8曲目(コレはなかなか)、エキゾチックさも漂わせる9曲目などとかなり多彩です。サイドの仕事も引き締まった巧みな仕事振りで、ダレることのない纏まりをみせていて気持ちの良いピアノ・トリオに仕上がっています。

女流ピアニストといえば、最近ではマリア・カンネゴールやマイラ・メルフォードのようなインプロ系の奏者や、日本人の近作ばかり聴いていたのですが、リータ・パーキは畑は違えどなかなか印象に残る作品を提供してくれました。特筆すべき個性というのはこの一枚では感じないものの、こうなると残りの二作品も気になってしまうのでした。

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  1. 2010/02/12(金) 03:44:08|
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#925 Strata/Matthew Shipp Horn Quartet (Hatology-CD)

Matthew Shipp - Strata

1.Strata 1
2.Strata 2
3.Strata 3
4.Strata 4
5.Strata 5
6.Strata 6
7.Strata 7
8.Strata 8
9.Strata 9
10.Strata 10
11.Strata 11
12.Strata 12
13.Strata 13
14.Strata 14

Matthew Shipp (p) Roy Campbell (tp,pocket-tp) Daniel Carter (as,ts,fl,tp)
William Parker (b)

Rec-1997



現代のフリー・ジャズにおいて威光を放つマシュー・シップという男については、現在進行形でフリーを吸収していきたいワタクシにとっては避けられない峠であります。とは云え、約二年ほど前にやっとそれらを掘り下げようと新たに歩みだしたばかりの自分にとっては、これまでにリリースされたシップの膨大な音源を前にたじろぐばかり。全く知識のない人間が思いもしない形でこのアルバムを手にすることが出来、またシップのリーダー作を聴くのも初めてだった当方にとっては、これを文章に記すにはあまりに経験値が不足しているのを自覚していたので、この際色々な彼のアルバムを聴いてみて一度整理してみようと思ったのが運のつき。聴けば聴くほど多様で斬新なスタイルに面食らって度肝を抜かれ、しかもそのどれもが強いインパクトをもって迫ってくるので、一体彼の本質とやらはどこにあるのか、どこに的を絞って言及すればよいのか迷宮に入る始末。個人的なブログのブランクも相まって、結局このアルバムが手元に届いてから既に一年近くが経とうとしています。未だに十数枚程度という心許ないシップの経験値しか持ち合わせていませんが、おそるおそる書き出してみます。

上記で触れた通り、シップのリーダー作ではこのホーン・カルテットを聴いたのが最初です。もう少し系統立てて説明すると、そこから同レーベルの Hatology でリリースされている作品(ストリング・トリオの "By the Law of Music" や、再発の "Thw Multiplication Table" 等)を中心に聴き始めます。前者は題記アルバムに似通った匂いを醸していますが、後者の再発盤が他のアルバムと違う匂いを放っていることを感じ取りました。フリー度がそれほど感じられず、しかし強烈な個性をもって開陳されていてヤミツキになります。のちに当時直近の新譜であった "Harmonic Disorder"(Thirsty Ear) を聴いてみるのですが、やはりフリー度よりもその個性の強さのほうに導かれていきました。そしてデヴィッド・スペンサー・ウェアのサイドでの仕事などを聴いてその強烈さにブッ飛び、並行してその他のリーダー作を色々試した後に聴いた "Nu Bop"(Thirsty Ear) には心底度肝を抜かれました。ブレイクビーツというかドラムンベースというか、ギレルモ・E・ブラウンのデジタル・チックな強烈なビートに体が痙攣し、ブロック・コードを露骨に多用した強烈な個性も炸裂していて鬼気迫るシップに圧倒されます。なるほどこの御仁、DJスプーキーともコラボしているではないか!オーソドックスでもフリー・スタイルでも、また "Nu Bop" のような斬新さやエレクトリックへの融合など、当方の白子脳は許容を超えて煙を噴いてしまいました。無論今では全てが本質であり全てが彼の側面であることを素直に理解しましたが、あまりの広範囲での八面六臂の活躍に、しばらくは目を白黒させていたというのが本音です。

さてこのアルバム、ホーン・カルテットはシップの計算されたシリアスさが傑出した一品でした。いかにもフリー・ジャズのアルバムらしく無味乾燥なタイトルが並ぶ作品ですが、その段落ごとの探りあいがスリリングで、イカレ耳オヤジも思わず眉間にシワを寄せて瞑想モードに突入です。御大、ウィリアム・パーカーは今や大好きなベーシストですが、ロイ・キャンベルとダニエル・カーターというフロントの二人のことはまだ馴染みがありませんでした。お二方ともインプロの世界では既に充分なキャリアを積んでいる方だったんですね。しかもフリーで活躍するアーティストらしく何刀流もの楽器を操ります。

総じてダークで陰影のあるサウンドですが、ことさらアブストラクトさを誇示するものではなく互いの眼を凝視しながら構築していかれるような音層に痺れます。正直言って昔の自分だと、聴き所を掴めずとっつきにくさが先行する部類の音の組まれ方をしています。ココではド派手な演りあいより無音の空間も活かした即興が中心という印象です。こういう構成は自分にとって聴くのにかなりの集中力を要します。自分に一番欠けている要素であるのですが、遅ればせながらそういった奥深さや楽しさを感じ取れるようになってきたようです。鳥が空を旋回するが如きフロントのホーン陣に怪しく鞭打たれるウィリアム・パーカーのベースが絡み、地底から響くようなマシュー・シップのピアノが脳髄を混沌とした世界に引きずり込みます。ピリピリとした緊張を感じながら、即興という舞台を約1時間堪能できます。・・・いやぁやっぱり駄目だ、シップのことに言及するのはかなり困難です。

でも来月の頭にはシップのソロ "4D"(Thirsty Ear) がリリースされる予定で、まだソロを聴けていない当方にとっては新たな発見があるかもしれず楽しみです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/01/13(水) 05:21:12|
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#918 Complexity in Simplicity/Pawel Kaczmarczyk Audiofeeling Band (ACT-CD)

Pawel Kaczmarczyk - Complexity in Simplicity

1.Logan - Prologue
2.Logan
3.Blue Eyes
4.Fauchery
5.Homage to Freddie
6.Elegy for E.S.
7.Complexity in Simplicity
8.Catch More Chicks
9.Adorable Little Rose
10.Samara
11.Fauchery - Resumption

Pawel Kaczmarczyk (p) Radek Nowicki (ss,ts) Tomasz Grzegorski (ts,b-cl)
Grzech Piotrowski (ss) Lukasz Poprawski (as) Jerzy Malek (tp) Rafal Sarnecki (g)
Wojciech Pulcyn (double-b) Michal Baranski (double-b) Lukasz Zyta (ds)
Pawel Dobrowolski (ds) Bogusz Wekka (perc)

Rec-2009



季節感を一切与えない当ブログ。以前はテンプレートぐらいはと、季節毎に色々と選んでみたりしていたけれど、ここのところは黒マット地のもので放置したままです。根がガサツに出来ているのでそういうマメなことが長続きしません。ちなみに聴いているものも全く通常通り。クリスマスだからといって特別工夫してみるといったことも無く、続々と届く新譜をウヒウヒ言いながら聴いております。直近ではウォルター・スミス&マーク・スモール(結構渋い仕上がり!)やクレメンス・マークトル(聴き応えあり!)、クリス・ポッター(もうちょっと時間を掛けてしっかり聴き込みたい)にフェレンク・ネメス(録音が2005年のリイシューだけれど結構好み)、マシュー・シップ(おっ!?)にボビー・プレヴィット(おおぅ・・・)、ピエール・ド・ベスマン(やはりその路線ですか・・・)にバンジャマン・エノク入りのコンボ(そうきたか!)、エルンスト・グレールム(安定してますなぁ)等々。相変わらず脈絡無く無節操に聴き倒していますが、自分にはコレが一番好いようです。届いたばかりのフレッシュなものに挟み込んで、まだリリースされてから3ヶ月くらいしか経っていないけれども、聴く度に新たな発見があって聴後に余韻がジーンと沁みわたるこのような作品も手に取ってしまいます。

琴線に触れるというか恍惚感に浸れるというか、とてつもなく気持ちよくなれるコード(メロディ)進行というのが自分の中にはあって、楽理の備わっていない人間だけに説明が困難なので、敢えてうやむやにしちゃいますが、ジャズに限らず音楽を聴いていると突如それにぶつかることが侭あって何ともいえない幸福感を得られます。コレを聴いていて思わずビクンと反応したのが5曲目。こりゃ私にとっては大変なご馳走です。このトラックはとり憑かれた様に何度も聴きましたが、トータルでもとても素晴らしく何度も聴くに堪えうる極上の作品となりました。

ポーランドのピアニスト、パヴェウ・カチュマルチクの3作目。前2作は聴けていませんが、もし容易に入手できる環境であったならば是非とも試してみたいし、彼のことももっと認知されるのではないかと考えます。この作品では曲ごとに編成や使用楽器が変わり(最小ではトリオ、最大ではセプテット)、攻めるピアノもあれば内省的に聴かせるナンバーもあり、トータル・サウンドも緻密に計算されていてスケールの大きさを実感させます。

1曲目のバスクラの導入からワクワクし、本編の2曲目の鞭打たれるベースに嵌り込みます。この時点で、この作品がもはや抜けられない媚薬であると悟ります。3曲目には叙情的に奏される澄み切った水の如きピアノに心が安寧になります。そして5曲目。豊潤なアンサンブルとともに奏でられるテーマにクラクラ来ます。フレディ・ハバードに捧げられたこの曲はソロイストもエモーショナルで、トランペットとアルト&テナーの盛り上がりにも痺れます。続く6曲目もエスビョルン・スヴェンソンへのオマージュだそう。暖かみのある爽やかな曲調でグジェフ・ピョトロフスキのソプラノが冴え渡ります。タイトル曲である7曲目は静かな中にも熱を帯びていく展開が絶品ですね。9曲目のメロディも感情が高ぶりますし、10曲目のアレンジのカッコ良さなどは彼の器の大きさを証明していると思います。

同じポーランドのピアニストであるピョートル・ビレゾウも、ほぼ同時期に新譜をリリースしてきたので両方とも聴くことが出来ました。作品のカラーやスタイルはかなり異なりましたが、その水準の高さにはどちらも目を見張るものがあります。これからも知られざる名手が紹介される機会が増えることを切に望みます。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/12/25(金) 23:59:21|
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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