イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#910 One/Daniel Zamir (Acum-CD)

Daniel Zamir - One

1.Suite in Four Parts for Israeli POW Gilad Shalit in A Minor - Part 1
2.Suite in Four Parts for Israeli POW Gilad Shalit in A Minor - Part 2
3.Suite in Four Parts for Israeli POW Gilad Shalit in A Minor - Part 3
4.Suite in Four Parts for Israeli POW Gilad Shalit in A Minor - Part 4
5.Thirty One
6.Hatikvah - An Interpretation on Israel's National Anthem
7.Shdemati
8.Shdemati - Radio Version

Daniel Zamir (ss,vo) Jonathan Albalak (g) Nitay Hershkowitz (p)
Noam Wisenberg (b) Daniel Dor (ds) Berri Sacharoff (g,vo→only7,8)
Zohar Fresci (ds,perc→only7,8)

Rec-Unknown



PCのご機嫌がここのところ安定しているので、こうやって顔を出せる機会が多くなってきました。今日はこんなものを聴いていました。

この作品にかなりの比重でヴォーカルが入っていることは、いわゆる日本の量販店がこのCDの扱いを始める前から、israel musicのサイトでMP3が公開されていたので理解していました。イスラエルのダニエル・ザミールの近作は、当然ジャズ・ヴォーカルという範疇のものではなく、パッと聴いただけで、かの地の匂いが感じられるような、いわば宗教的とも云えるような呪術性を持った作品であるので、手を出そうかどうか迷ったことは事実です。入手するにあたり本音を云えば、手に入れにくくなる前に押さえておこうといった動機のほうが強かったのかもしれません。でも、2006年にリリースされた『Amen』(Acum)の素晴らしさは圧倒的であったので、当方にとって彼の資質が揺らぐことはありませんし、このアルバムよりもずっとジャズ寄りではありますが、ベースのアヴィシャイ・コーエンが今年発表している、やはりイスラエル色豊かなヴォーカル・アルバムも充分楽しめましたし。というわけで、今夏の発売時にすぐに手に入れたのですが、未だ在庫はあるようです。ジャズ好きにはなかなか訴求し難いモノのようで・・・。

いやぁ、しかしこれはまた凄いですな。何と表現したらいいのか、ちょっと考えてみたら『酔う』というフレーズが浮かんできました。声に『酔う』と云えばいいのか。もちろん悪い意味で云っているわけではありません。そしてひたすらユダヤの雰囲気が満点です。当然ながらザミールのソプラノにも『酔い』ます。これがまた強烈な節回しが満載です。ジャンルなどには執着しない当方ですが、やはり「ジャズ」というよりも「ワールド・ミュージック」と断言したほうが、興味を持たれる方にとっては親切な説明になるのかもしれません。そもそもザミールは同様のヴォーカル作品を多数リリースしているし、コチラを本職と見るほうが自然のことなのかも。前半はアザーンを彷彿とさせる存在感のあるヴォーカルの組曲で、中盤以降にジャズ的な要素も含んだエネルギッシュなインストが現れます。全体のコンセプトはブレずに筋が通っていて、ひらすらスパイシーなサウンドが横溢しています。繰り出されるフレーズが耳に焼き付いて離れず、その表現力の豊かさや確かな演奏には圧倒されっぱなしです。クレズマーを育む土壌からか、イスラエルにはクラリネットなどのリード楽器の名手が沢山いて興味が尽きません。

ちなみにこのCDは殆どがヘブライ語の表記で、門外漢の当方には何が書かれているのか全く不明です。またCDケースの見開きやジャケットの収納などが日本や欧米とはまったく逆なので、極東オヤジの私としては出し入れ時にえらい違和感があったりします。コレは文字を右から左に表記していくヘブライ語の特性から来ているのでしょうね。そういえばアラビア文字も同じなので、やはり同様の使用になっているのでしょうか?手元に当該のCDが無いので何とも言えませんが。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/12/01(火) 02:18:05|
  2. Soprano Sax, Baritone Sax
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#900 Amen/Daniel Zamir (Acum-CD)

Daniel Zamir - Amen

1.Chamesh Eysrei
2.Shesh Eysrei
3.Shesh Shminiot
4.Chamesh Madregot Ba Neshama
5.Tesha
6.Shva Eysrei
7.Pishluk
8.Shir Ha Shomer
9.Hasher Hameluna

Daniel Zamir (ss,voice) Omri Mor (p) Omer Avital (b) Daniel Friedman (ds)
Avishai Cohen (tp→only3)

Rec-2006



私的にはベーシストのアヴィシャイ・コーエンの『Gently Disturbed』(Razdaz)とともに、現在のジューイッシュ・ジャズでの至高の作品の一つがコレで、何度聴いても堪らなく魅力的な作品です。ダニエル・ザミールのこのアルバムが各通販ウェブ・ショップにて半年ぶりくらいに再入荷しているようなので、ブログに久々の復帰ながら満を持して取り上げます。ザミールのMySpaceIsrael-Music.comなどでダイジェストが試聴できます。評判の高い作品ですのでたぶん再入荷分の在庫もすぐに無くなるような気がしますが。

香り立つ臭気でクラクラしてしまうほどの雰囲気が最高なイスラエル産のジャズです。ジャケット&曲目&ライナーの殆どがヘブライ語で記されていて、意味が分からずともそれだけでかの地にトリップさせられてしまう勢いです。ジャズと云う大まかな括りでは、この手のものはあくまでも亜流の一種と云う位置づけでしかないのでしょうが、メンバーを見れば判る通りジューイッシュ・ジャズを牽引する猛者たちの演奏で悪かろうはずがありません。強烈な個性が発揮されたジャズとして刮目すべき内容であると断言してしまいます。うーん、素晴らしい。

いわゆるワン・ホーン・カルテットなのですが、冷静になると無理やりジャズにカテゴライズしているような気がして、この言い方はこの作品にはあまり似合わない表現のような感じもします。一曲だけトランペットのアヴィシャイ・コーエンの極上のプレイも拝めます。個人的に思うのは、ペットのアヴィシャイはここのところ自身のリーダー作より客演時のプレイが素晴らしく、ここでのザミールとの演奏も楽曲の良さとともにかなり胸に迫ってきます。

「哀愁」と云う表現が必ずしも適切でないことは自覚しますが、ザミールの醸すソプラノは駄耳の東洋人の当方にはそんな陳腐な単語しか思いつきません。それを十二分に増幅させるサイドのミュージシャンの仕事の素晴らしさ。特にピアノ(名前が読めない・・・)は魂をむんずと掴んで離してくれません。何故にココまで沁み入ってくるのだろう。オマー・アヴィタルやダニエル・フリードマンのキレも抜群で、いつ聴いても感動でプルプルしてしまいます。嗚呼、素晴らしい。

ちなみにザミールには既に『One』(Acum)と云う新譜が今年(2009年)にリリースされているようなのですが、ダイジェストを聴いてみた範囲ではジャズ的な要素は僅かに感じられ、ジャズ好きとしてはこのアルバムに比して訴求力は低いように思われます。上記のリンク先で聴けるのでお試しあれ。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/06/18(木) 18:18:16|
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#822 Present Tense/James Carter (EmArcy-CD)

James Carter - Present Tense

1.Rapid Shave
2.Bro. Dolphy
3.Pour que ma Vie Demeure
4.Sussa Nita
5.Song of Delilah
6.Dodo's Bounce
7.Shadowy Sands
8.Hymn of the Orient
9.Bossa J.C.
10.Tenderly

James Carter (fl,b-cl,ss,ts,bs) Dwight Adams (tp,fl-h) D.D. Jackson (p)
Rodney Jones (g→only4,6,9) James Genus (b) Victor Lewis (ds)
Eli Fountain (conga,perc→only4,7,9)

Rec-2007



sheppさんにコメントを頂戴しましたらジェームス・カーターが聴きたくなりました。カーターはマルチ・リード奏者で、このアルバムでも5種の楽器を操っています。この作品は一番新しいアルバムのようで、カーターの作品もかなりのタイトル数がありますがジャズへの出戻りオヤジの当方にとってはいつものことながら今のところ唯一聴くことが出来ている作品です。

のっけからトランペットとの2ホーンでご機嫌なサウンドが飛び出してきます。ディス・イズ・ジャズです。ブリブリでゴリゴリのバリトンが炸裂する1曲目からムンムンとしたサウンドです。ピアノのディー・ディー・ジャクソンがドン・プーレン張りのローリング・フィストで煽っているのが痛快です。2曲目ではバスクラに持ち替えドルフィーへのオマージュを表しています。アグレッシヴに攻めてきますがアプローチはドルフィーを連想をさせるものではないと個人的には思いました。3曲目はソプラノ。メロウに奏でる節回しがいい味を出しています。ギターが加わった4曲目はテナー。パーカッションの効果とともに淫靡に迫ります。5曲目はソプラノ。呪術的なイントロが印象に残ります。6曲目はフルート。ミュート・トランペットとのテーマは微かなコミカルさも漂わせキュートな小品に纏まっています。7曲目はバスクラでスローなラテン・ナンバーになっています。8曲目はドラムのイントロからハードに疾走するアップテンポなナンバー。強靭なバリサクに痺れます。9曲目のボッサはテナーで。タイトルのJ.C.は聴く前はコルトレーンかと思ったけど、こりゃご本人(J-ames C-arter)のことですね。曲調やボッサからコルトレーンは連想出来ないです。ギター・カッティングが心地良いですね。ラストの10曲目はバラードで〆ています。トランペットとともにバリトンが渋く唱い上げています。

様々な表情の曲を5種の楽器で料理するサマは、さしずめ一人博覧会の様相を呈しており、ニュアンスも多彩でしかも表現力豊かな確かな技術はあまりにも眩くて絶句してしまいます。何せこの一枚しか経験出来ていないので、沢山あるカーターのアルバムを聴くたびに新たな発見が実感出来そうな気がして、今後の新譜にしろ既出の旧譜にしろ聴くことが楽しみになってしまうアーティストでした。

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  1. 2009/02/25(水) 23:58:54|
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#645 Gerry Mulligan Meets Ben Webster (Verve)

Gerry Mulligan - Ben Webster

A
1.Chelsea Bridge
2.The Cat Walk
3.Sunday

B
1.Who's Got Rhythm
2.Tell Me When
3.Go Home

Gerry Mulligan (bs) Ben Webster (ts) Jimmy Rowles (p)
Leroy Vinnegar (b) Mel Lewis (ds)

Rec-1959



マリガンのミーツものは結構沢山リリースされています。自分の手元にあるものだけ挙げつらってもこのベン・ウェブスターの他に『Mulligan Meets Monk』(Riverside)、『Gerry Mulligan Meets Stan Getz』(Verve)、『Gerry Mulligan Meets Johnny Hodges』(Verve)等々が見つかりキリがありません。ちゃんと調べれば恐らくまだまだ出て来ると思います。いわゆる中間派テナー、大好きなベン・ウェブスターとの共演盤。こう言っちゃあなんですがマリガンのベリトンの音よりもベン・ウェブスターのテナーの方に意識が行ってしまい何とも半人前の楽しみ方です。まったりとした膨らみのあるサウンドに骨抜きにされること請け合いの佳作であります。

A-2,B-1,B-2がマリガンのオリジナルでB-3がベン・ウェブスターとマリガンの共作になります。先ずはSLが蒸気を噴くかの如くテナーの吐息が聴こえるA-1に心をムンズと掴まれてしまいます。強烈に印象的なメロディが耳に焼き付きます。A-2はジミー・ロウルズのピアノが実に小粋でマリガンとウェブスターもスウィングしています。A-3のような楽しさが溢れ出て来る曲も良いですね。スウィングの古典らしく掛け合いの楽しい演奏になっています。B-1は普段以上に誇張されたテナーが炸裂する一品でマリガンのバリトンも負けじと応戦しています。B-2はメロウなホーンが実に心地よいバラッドで、一段階照明をおとして楽しみたいトラックです。B-3のブルースも渋さ溢れるホーンの響きが最高で、濃厚なコンデンスミルクのように甘い調べが一層の効果を上げています。

A-2以外は往年のスウィング・ナンバーを彷彿とさせるような曲が連なっており、いつものマリガンのアルバムとは毛色が違っているのが面白いところです。ベイシー風ありエリントン風ありのまったり系のサウンドはトラッド・ジャズ好きには堪らなく、適材適所で変化するマリガンに感心したのでした。

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  1. 2008/08/25(月) 23:21:15|
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#613 Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group (Oktav-CD)

Sahib Shihab and the Danish Radio Jazz Group

1.Di-Da
2.Dance of the Fakowees
3.Not Yet
4.Tenth Lament
5.Mai Ding
6.Harvey's Tune
7.No Time for Cries
8.The Cross-eyed Cat
9.Little French Girl

1~4

Sahib Shihab (bs,fl) Palle Mikkelborg (tp,fl-h) Torolf Molgard (tb,eufonium)
Poul Hindberg (as,cl) Bent Jaedig (ts,fl) Niels Husum (ts,ss,b-cl)
Bent Nielsen (bs,fl,cl) Fritz Von Bulow (g) Bent Axen (p)
Louis Hjulmand (vib→only1,2) Niels Henning Orsted Pedersen (b) Alex Riel (ds)

5~9

Sahib Shihab (bs,cowbell,vo→only9) Palle Bolvig (tp→except6~8)
Palle Mikkelborg (tp) Allan Botschinsky (tp) Poul Kjaeldgard (tuba→except6~8)
Poul Hindberg (as,cl) Bent Jaedig (ts,fl) Niels Husum (ts) Ib Renard (bs)
Svend Age Nielsen (tb,b-cl→only6~8) Fritz Von Bulow (g)
Louis Hjulmand (vib) Bent Axen (p) Niels Henning Orsted Pedersen (b)
Alex Riel (ds)

Rec-1965



おっきい編成のジャズを聴いているので続けてこんなCDを取り上げる。サヒブ・シハブのビッグバンドもの。アナログじゃあとても買えるような値段ではないだろうしそもそも見かけることもないでしょうね。といってもレコ屋をうろつくこともとうの昔にストップしてしまって現況の中古屋事情を殆ど知りません。住環境さえ良ければ未だにウロウロするのでしょうが田舎に引っ込むとコレばかりはどうしようもありませんねぇ。

バリトンのサヒブ・シハブの作品はココのところCD&アナログで大量に復刻され、喜びでウホウホ云ってしまいますがコレも良い内容で何度も楽しんでいます。彼の作品は渋くてなかなか手に入らないものが多かったので、ここぞとばかりに大量に買い込んで楽しんでいます。シハブの作品に関してはあまり縁がなく、少ないアルバムを単独で繰り返し聴いていた「点」での接し方から、全貌ではないので「線」とまでは表現出来ませんが、そこそこの枚数を体験出来たことにより「点線」ぐらいには接することが出来てきたのは当方にとっては嬉しいことです。

ゴリッとした質感が堪らない男臭さがなんとも豪放で、デカイ編成ということもあってダークに潜行するパワフルなサウンドに圧倒されています。当方にとってあまり馴染みのないメンバーが多いなかトランぺッターにアラン・ボッチンスキーの名前を見つけて小躍りしてしまいました。また大御所と云ってもいいピアノのベント・アクセンやリズムのペデルセン&アレックス・リール辺りの参加が、1965年という結構前の録音であることもあって何とも嬉しい限りです。パーカッションの使い方が印象的な5曲目や、ラストの9曲目にはシハブがヴォーカルを執っており、コレがなかなかに甘く渋くて上手いのでビックリしてしまいました。今のところこのアルバムがシハブでの一番のお気に入りになっています。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/07/24(木) 23:08:55|
  2. Soprano Sax, Baritone Sax
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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