イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#716 Notes From the Village/Anat Cohen (Anzic-CD)

Anat Cohen - Notes From the Village

1.Washington Square Park
2.Until You're in the Again
3.Siboney
4.After the Rain
5.J Blues
6.Lullaby for the Naive Ones
7.A Change is Gonna Come
8.Jitterbug Waltz

Anat Cohen (cl,ts→only6,ss→only1,b-cl→only4)
Jason Lindner (p,el-p→only6,key→only1) Girad Hekselman (g→only1,2,6)
Omer Avital (b) Daniel Freedman (ds,perc)

Rec-2008



以前ココの過去ログのコメント欄においてトランペッターのアヴィシャイ・コーエンには兄弟のミュージシャンがいるということを教えて頂きました。先日その彼女の新譜がリリースされたのでこの機会に聴いてみようと取り寄せました。アナ・コーエン(アナト・コーエンとの表記もあるのですがどちらが正確であるのかは判りません)のこの作品の位置づけを彼女のHPで確認しようとディスコを見ると5枚のアルバムが出てくるのですが、CD販売サイトでリーダー作に絞って在庫を見てみると4枚のアルバムがあるようで、確認出来たものとして過去に『Place & Time』『Poetica』『Noir』(全てAnzic)と云う作品がリリースされていました。また、コーエン一家はユヴァル・コーエン(Yuval Cohen)というサックス奏者もいて、"3 Cohens"と云う兄弟グループでも2枚のアルバムをリリースしています。トランペットのアヴィシャイもつい先日『Flood』(Anzic)と云う3枚目のアルバムをリリースしましたが、聴いてみると衝撃のファーストからはかなり方向転換したアルバムになっていました。

メンバーには同じAnzicでリーダー作を発表しているジェイソン・リンドナーのピアノ&エレピに同胞のオマー・アヴィタルがベースで参加しています。そして上掲の『Flood』にパーカッショニストとして参加していたダニエル・フリードマンがドラムです。また同じくイスラエルのギタリスト、ギラッド・ヘクセルマンのギターが3曲で加わっています。

やはりというかほんのりとしたイスラエル臭の漂う曲調に刺激されてしまいます。最初はあまりピンとこなかったのですが、このアルバムは演奏のスリリングさとかエネルギッシュさなどを感じさせるような要素は少なく(最後の8曲目くらいかな)、どちらかというと滲み出てくる雰囲気を楽しむという聴き方をするとシックリくるものがあります。そもそもバスクラを含むクラリネットは大好きであるのですがあまり聴いたことのないタイプの演奏で、思い出す範囲であればデヴィッド・クラカウアーのクレズマーものを連想させます。

正直言えばオマー・アヴィタルとギラッド・ヘクセルマンの参加が購入のキッカケになったのですが、やはりアヴィタルのベースの存在感は素晴らしいものがありますね。ゴツゴツと強打されるベースはアヴィシャイ・コーエン(ベーシストのほう)とともにイスラエルのミュージシャンの専売特許のような感じを受けます。ヘクセルマンのギターの浮遊感もバッチリで、全体的なサウンドの上でも欠かせない役割をシッカリと果たしていました。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/11/06(木) 20:31:55|
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#708 Jazz Reunion/Pee Wee Russell, Coleman Hawkins (Candid)

Pee Wee Russell - Jazz Reunion

A
1.If I Could be With You (One Hour Tonight)
2.Tin Tin Deo
3.Mariooch

B
1.All too Soon
2.28th and 8th
3.What am I Hear for

Pee Wee Russell (cl) Coleman Hawkins (ts) Bob Brookmeyer (tb)
Emmett Berry (tp) Nat Pierce (p) Milt Hinton (b) Jo Jones (ds)

Rec-1961



久しぶりにこの手のジャズを聴いています。ピー・ウィー・ラッセルとコールマン・ホーキンスの双頭名義と云ってよいのでしょうか。他にも名手ナット・ピアースやジョー・ジョーンズと云った、マッタリとしたジャズを聴かせてくれる御馴染みのメンバーが揃っています。ジャズが徐々に変貌してきていた1961年という年代にこのメンバーがセプテットとして"Reunion"し、楽しいジャズを聴かせてくれます。個人的には闘争的な内容のものが多いイメージが植え付けられているキャンディドというレーベルにこのような作品があることが面白く、ほんのりと艶っぽいサウンドが日頃の緊張から解放させてくれます。

全6曲のうちA-3は、ピー・ウィーのクラリネットとピアノ・トリオのカルテットでの演奏になります。のっけからエメット・ベリーのミュート・トランペットでの導入が雰囲気作りに欠かせない好演を魅せており、太く男らしく鳴らされるホークのテナーが洒落たピー・ウィーのクラリネットに絡み付くサマは、自分のジャズ経験のルーツを喚起させてくれるに充分なサウンドです。良く転がるナット・ピアースのピアノと丸くふっくらとしたブルックマイヤーのトロンボーンは控えめながらも要所を押さえており、ミルト・ヒントンとジョー・ジョーンズのリズム陣は軽やかにスウィングし演奏を鼓舞し続けます。

ココのところは新譜を探ることに余念がなく、しかもフリーやアバンギャルドのジャズが面白い当方にとってはなかなか顧みることも少なくなってきた類いのジャズと云えるのですが、物心ついた時には既に家で鳴らされていたスウィングやディキシー・ジャズには思い入れもあり、聴いていると刷り込まれた記憶が甦るような懐古的な聴き方にもなってしまいます。こういう類いのものからは一生離れられない運命にあるのでしょう。

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  1. 2008/10/29(水) 23:58:32|
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#662 Plays Stephane Grappelli/Florin Niculescu (Blujazz-CD)

Florin Niculescu

1.Opportunity
2.Hesitation
3.La Chanson des Rues
4.Automne
5.Lighht
6.Tournesol
7.Dephne
8.Andre
9.Eveline
10.Souvenir de Villingen
11.Old Man River
12.Blues for Stephane

Florin Niculescu (vin) Peter Beets (p) Bruno Ziarelli (b) Daryl Hall (ds)
-Guests-
Christian Escoude (g) Marc Fosset (g)

Rec-2008



例によって量販CDサイトでウロウロしていたらちょいと気になったものを発見。フローリン・ニクレスクというヴァイオリニスト。まず目がいったのがオランダのピアニスト、ピーター・ビーツの名前。ヴァイオリン+ビーツのピアノという構図で意識的に想像を掻き立てる。うん、なかなか良さそうだ。そしてゲスト・ギタリストとしてクリスチャン・エスクードの名前が!これで興味が倍増。マルク・フォセというギタリストの名前も聞いた事があるなぁ。はて、どんなんだったっけ?それとグラッペリのヴァイオリンはたまに聴いても必ず満足するのでタイトルに冠しているだけあってその路線だろう。間違ってもジャン・リュック・ポンティのような音は出まい。しばらくヴァイオリンのアルバムも買っていないし新たなヴァイオリニストに接してもいないし。思い返せばかなり前に知った寺井尚子以来かな。あーだこーだ思案しているうちに勢いで注文、無事落手。

聴いてみた。うーむ、安定感のあるヴァイオリン。表現もウィットに富んでなかなか良いじゃあないですか。フランス&ヴァイオリンですぐにエスプリという単語が浮かぶ単気筒構造の白子脳が空しい。ラストの12曲目の自作以外はグラッペリのペンによるもの。グラッペリ集ということが関係しているのか、かなり彼の演奏に通ずるものがあるなぁと思った。もっと言えば似ているなぁと。ヴァイオリンに限らずどんな楽器に対しても知識の浅い残念な人間なのであるが、愚耳がそう判断したので適当にあしらって頂けるとありがたい。なので奏法等に触れることすら出来ないのであしからず。ビーツのピアノもとてもマッチしていて心地良いし、元々ヴァイオリンとは相性のいいギターのカッティングの音も最高です。

最後に、あまりに彼のことを知らないので少しでもと情報をウェブで探ってみる。まず関連事項で解ったこととして今年はグラッペリの生誕100周年なんだそうな。確かにジャケットを開けばそれらしき内容の記述がフランス語で書いてある。指摘されて気づく相変わらずの鈍さが今日も発動していてもはやうんざりなのだがいつものことなので諦めている。それと彼はルーマニア人で後にパリに移住したとのこと。彼のHPを見ると予想以上に活躍の幅が多岐に亘っていることが判りました。このアルバムはリーダー作としては3作目になるのでしょうかね。

久しぶりに手に入れたヴァイオリンのアルバムは描いたイメージをほぼ忠実に再現してくれた嬉しい内容で、彼の過去の作品や新たなる他のヴァイオリニストへの探求に火をつけてくれるようなカンフル剤となったようです。今後も楽しみなアーティストでした。

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  1. 2008/09/11(木) 23:01:06|
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#640 Bubbemeises/David Krakauer (Label Bleu-CD)

David Krakauer

1.Bubbemeises
2.MS N.C.
3.Moskovitz and Loops of it
4.B Flat a la Socalled
5.Turntable Pounding
6.Long...Short, Long (Les Colocs)
7.Bus Number 9999
8.The Electric Sher
9.Rumania, Rumania
10.Rue Mania

David Klakauer (cl,b-cl,vo) Sheryl Bailey (el-g) Will Holshouser (accordion)
Nicki Parrott (b,el-b→except9,10) Trevor Dunn (el-b→only6,8,9,10)
Michael Sarin (ds) Socalled (sampler,sequencer,accordion,org,vo)
99 Hooker (speaker→only7) Phillip Shaw Bova (echoplex→only5)

Rec-2005



これをジャズと捉えていいのかどうか判らない。PCにリッピングしてみたらジャンルはワールド・ミュージック扱いだった。一応触れ込みではクラリネット奏者のデヴィッド・クラカウアーがユダヤのクレズマー(クレツマー)・ミュージックをジャズ的解釈で演奏したということなのであるが、使われている楽器を見ても判る通りかなり奇抜で度肝を抜かれます。正統なジャズのみを楽しむ人には1曲聴かないうちにCDをストップさせられそうです。言い方を変えればかなりアヴァンギャルドなサウンドで、中東特有のサウンドにディストーションのかかったギターが絡まり、さらにヒップポップ調のヴォイスやアザーンを思わせるような女性のヴォイスが挿入されたり、時に劇画を感じさせるような展開になったり、サウンドはガッチガチにサンプリングされたりして絶句してしまいます。知らないものに手を出せば必ず唸らさせられる、フランスの主宰するラベルブルーというレーベルですので何が飛び出してきても驚かないのですが、ここまで強烈な類いの音楽に接したことがなかったのでちょっとどう解釈していいのか困っています。

かといってこれを否定的に書いているつもりは毛頭もありません。結構興味深く聴かせてもらいました。そもそも聴くものに関しては何でも屋であるので、得体の知れないといったら怒られるのかも知れませんがこういうものも大歓迎します。そもそも民俗臭漂うものは大好物であります。それにしてもお祭り騒ぎでぶっ飛び具合が半端ないサウンドですし、正直云えば当方にとっては何度も繰り返し聴くような音楽でもないのですが。

特筆すべきはリーダーのデヴィッド・クラカウアーのクラリネットの表現力には目を見張るものがあります。とにかく存在感抜群で特有の節回しは否が応でもその土地の香りが噴出しています。これを聴いているとクラリネットという楽器の可能性の広がりを実感させられます。もう一つこの作品を聴いていて感じたのは人間の声の力強さを存分に味わえるということも大きな魅力です。群衆の感情が爆発したかのような声の威圧感はゾクゾクするものがありました。

斬新な解釈が新たな音楽を創造する、音楽家の野心の一端を見たような気がしました。

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  1. 2008/08/20(水) 23:45:36|
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#620 Epistrophy/Eric Dolphy (Instant Composers Pool)

Eric Dolphy - Epistrophy

A
1.Epistrophy

B
1.Instant Composition

Side-A

Eric Dolphy (b-cl) Misha Mengelberg (p) Jacques Schols (b) Han Beninnk (ds)

Rec-1964

Side-B

Misha Mengelberg (p) Eeko - Grey Red-Tail Parrot (wistling,speaking,clacking)

Rec-1972



A面はオランダのアイントフォーヘンでの1964年での録音で、B面はドルフィーの没後の1972年に、ピアノのミシャ・メンゲルベルグとオウム(!)のデュオによるオランダのアムステルダムで録音された音源です。そしてA面はドルフィーが亡くなる1ヶ月ほど前のもので、名盤『Last Date』の前日ということになっています。

前衛系のレーベルICPからのリリースで、残念ながら明らかにエアチェック・レベルの音質で音がワレぎみであまり良くないのですが、演奏はより過激で自由度を増しており実質一曲のみとも言えるこのアルバムですが興奮度の高いものです。A面に収録されている「エピストロフィー」は『Last Date』でもA-1で演奏されていますが、どちらも甲乙付け難くユッタリとしたテンポながらドルフィーの空間を埋め尽くす迷走具合が最高です。

B面が何を意味するのか判らないのですが、ミシャ・メンゲルベルグの愛嬌のあるピアノにオウムが合わせてさえずっているという或る意味ここまで斬新なトラックは記憶にありません。これがまた結構なハモリになっていて個人的にはかなり好きで興味を惹かれます。ドルフィーのアルバムにこのトラックを収録する意義はなんなのか、なにか重要な関係性があるのかは勉強不足で気になるところですが、Wジャケットの内側にミシャがハン・ベニンクに宛てたのであろう手紙が掲載され、ここにヒントがあるのではないかと勘ぐっています。これが英語に直されて掲載されていますが英語アレルギー持ちの私としてはこの時点でチャレンジ出来ない敷居の高さがあります。どこかに答えがないかウェブを徘徊する他力本願さに呆れますが、ミシャ名義のDVD『Afijn』(ICP)にはオウムとのセッションが収録されているようで、コレまた気になるところです。ココではなんと猫がピアノを弾いて(!)もいるそうな。はてさて勝手に妄想の世界で解釈する悪い癖が出て、そもそも根元から壮大な勘違いをして誤った方向に向かって想像しているやもしれませんので、その旨を含み置き下されば幸いなのですが。

昨今の復刻事情を押さえきれていないのでよく判らないのですが、この音源はどこかでCD化されたりしているのでしょうかね。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/07/31(木) 18:06:27|
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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