イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#943 Shangri-Tunkashi-La/Mederic Collignon (Plus Loin-CD)

Mederic Collignon - Shangri-Tunkashi-La

1.Billy Preston
2.Bitches Brew
3.Early Minor
4.Shhh Peaceful / It's About That Time
5.IFE
6.Interlude
7.Nem Um Talvez
8.Mademoiselle Mabry
9.Kashmir

Mederic Collignon (pocket-tp,voice,el-p,perc,arr.) Frank Woeste (el-p,effects,voice)
Frederic Chiffoleau (double-b,el-b,voice) Philippe Gleizes (ds,voice)

Francois Bonhomme (horn) Nicolas Chedmail (horn) Philippe Bord (horn)
Victor Michaud (horn)

The White Spirit Sisters (vocals→only4)

Rec-2009



もう一年ほど経ったでしょうか。フランスのレーベル、ノクチューン "Nocturne" のウェブサイトに繋がらなくなったことに気がついたのは。当初はアドレスでも変えてリニューアルしているのだろうと思っていました。しかしいくら探しても見つからず。それから少ししてこのアルバムのレーベルであるプリュ・ロワン "Plus Loin" がノクチューンの後継レーベルにあたることが判明するのにはそれほど時間が掛かりませんでした。そんなプリュ・ロワンのカタログは新録やノクチューン時代の旧譜で構成され、最近はピエリック・ぺドロンやティグラン・ハマシアン、エリザベス・コントマノウ(コントマヌゥ)などのアーティストのすでにリリースされていたアルバムを 2in1 にして廉価でリリースしたり、今月にはクリスチャン・エスクーデ(エスクード)"Christian Escoude" のマヌーシュ・ギターの新譜が予定されています。精力的なリリースとその提案されるジャズへのアプローチはまさにレーベルの名が意味する通り、『より先へ(遠くへ)』進んでいることを実証しています。恥を晒すと、このレーベル名をはじめて見た時に「プラス・ライオン」と読み間違えてしまったことは内緒です。嗚呼、またもやいらぬことを白状してしまいました。

そもそもこのCDを引っ張ってみたキッカケは、売り文句になっている「エレクトリック・マイルス」というキーワードだったのですが、メデリック・コリニョンと云うトランペッターに関しては何の知識もありませんでした。奇しくもこのCDとほぼ同時期にリリースされた、Martux_m の "About a Silent Way"(Itinera) と云う、ファブリツィオ・ボッソ入りのマイルス絡みのアルバムもリリースされ、とりあえずは即座に両方を取り寄せて聴いてみたのですが、個人的な好みでは断然メデリック・コリニョンのほうに軍配が上がりました。Martux_m はエレクトロニクスを導入したテクノのようなテイストを持った内容で、今は無き "Cisco Records" でそのテのジャンルの円盤を大量に買っていた当方にとっては間違いなくツボに嵌るサウンドなのですが、現在の自分の趣向はよりハードにより大胆に畳み掛けるものに吸い寄せられてしまいます。若干の変態性も垣間見られるメデリックのこのアルバムは、当方の笑いのツボまで刺激してくるなんとも不敵なサウンドでした。

まずは主役のことを全く知らないので調べると1970年生まれのフランスのトランペッターで、かの地では大変な注目株のようです。ウェブサイトを持っているかどうか探してみるも発見出来ず。リーダー作はこれ以外に澤野工房がディストリビュートしている "Porgy and Bess"(Minium) と云う作品があるようで早速ダイジェストを試してみれば、いかにもコンパクトには纏まらない面白いサウンドが飛び出してきました。このアルバムを聴いた後だけにインパクトは薄れてしまいましたが、知らずに聴けばやっぱり引き込まれてしまうアクの強い個性的な音として捉えただろうと思います。

お勉強の苦手な当方は、このアルバムでマイルスとの関連づけを敢えて放棄し、ただただ出てくる音だけを純粋に楽しんでいます。マイルスの楽曲で統一されていると思いきや、レッド・ツェッペリン(9曲目)まで演っているのには思わず吹いてしまいました。ワイルドに邪悪に猥雑に迫ってくるコルネットが痛快で、エフェクトを豪快にかけてバリバリ鳴らされるサマはジャズを超越しロック的な感覚をも誘発します。ローズ・ピアノが歪みタテノリのドラムが感情的にビートを刻む、圧倒的な音圧で攻撃を仕掛けてきます。トラックによってはヴォイスを効果的に使用していますが、コリニョンの奔放なヴォーカルは他を寄せ付けないエグみを放ちながら耳にこびり付いて離れません。効果絶大です。

やることなすことが壮大で、いろんな要素によっていちいちツボに入りまくるという何だか訳の分からない状態ですが、当方にとっては一級のエンターテインメントとして享受させて貰いました。最高です。
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  1. 2010/04/08(木) 05:33:05|
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#914 My Fifty One Minutes/Raynald Colom (Fresh Sound New Talent-CD)

Raynald Colom - My Fifty One Minutes

1."3"
2.Interlude #1 (Plaza Real 5:30 am)
3.Bs As
4.Skylark
5.Interlude #2 (Un Lunes Cualquiera...)
6.Atom
7.Three Views of a Secret
8.Interlude #3 (....!!!!!)
9.Africa
10.Interlude #4 (Two Hot Dogs & A Strawberry Soda)
11.?Y que se yo?
12.Interlude #5 (The End)

Raynald Colom (tp,fl-h,el-p→only2,12) Marti Serra (ts,ss→except3,4,5,9,10,12)
Jose Reinoso (el-p,hammond B3,wurlitzer→except2,5,10,12)
Tom Warburton (double-b,el-b→except5,10,12) Marc Ayza (ds→except5,12)
-Guest Musicians-
Jesse Davis (as→only3,9) Arex A "Tnt" (voice,g→only10) Javier Mas (archilaud→only9)

Rec-2004



この作品は曲づらを眺めれば判るとおり、合間にインタールードを挟み込んだ、どちらかといえばクラブ・ジャズ的なテイストをも含んだサウンドで、ローズやハモンドB3、ウーリッツァーなどのエレクトロ・ピアノやオルガンの心地よさを存分に活かし、その上でトランペットやサックスが悠然と唱うと云った内容です。このアルバムにも参加しているドラマーのマーク・アイザの"Offering"(Fresh Sound New Talent)を聴かれた方なら、かなり近いテイストと言えばイメージがし易いのだろうと思います。こういった構成で聴かせるジャズはとみに多くなっているようで、ひょっとしたら「んなもんジャズじゃねぇよ」といわれる方がおられるかもしれない。そのくらいにこのようなアプローチには好き嫌いが出てきそうな感じを受けます。特にジャズに真摯さを求めるファンは歯牙にも掛けないのかも。でもちょっと待って。このアルバムはそこまで露骨にソレを踏襲している訳でもなく、しっかりと節々からジャズを主張しており何よりもこのトランペッターがとても上手いのです。

レイナルド・コロムは1978年フランス生まれで、1988年に家族とともにバルセロナに移り住み、バークリー音大を経てから改めてスペインを拠点にして活躍するトランペッター。「私の51分」と題されたこのアルバムは、その「51分」にレイナルドというトランペッターの輝きを凝縮した、彼の力量を存分に感じさせるデビュー作でした。ちなみに彼のアルバムは今まで3枚がリリースされていて、セカンド・アルバムである"Sketches of Groove"(Fresh Sound New Talent)はこのアルバムとは若干毛色が違い、曲によって大小のコンボを使い分けながら多彩なカラーの楽曲を並べた一品で、先日出たばかりのサード・アルバムである"Evocacion"(Adrib Arts)は、スペインのレーベルらしく何とフラメンコとジャズを融合した斬新なサウンドを披露しています。かように作品ごとに七変化する彼のスタイルは、単純にクラブ・ジャズなどと揶揄することが出来ない幅広さと技量が備わっていて、トータルで見れば明らかに画一的なイメージを許さないパワーが漲っていました。

レイナルドのトランペットは余裕を感じさせるゆったりとした吹奏の印象の反面、突如戦闘モードに入るかのように矢継ぎ早に繰り出されるパワフルな音圧の演奏もあって、彼の持つ多面的なスタイルはその懐の深さを感じさせてくれます。全体的にはメロディの髄が溶け出したマイルドでメロウなナンバーが並び、特にエレピのふっくらとした聴き心地によって寛ぎモードに陥りそうですが、そんな中にもストレートに迫る6曲目のようなグッとくるパワーのあるサウンドや、垂れる頭も思わず起こされるジャコ・パスの7曲目などはアルバムに緩急をつけるカンフル剤となって効いています。またヴォーカル入りでファンク色の強い10曲目のブリッジは飛び道具のようでビックリするかも。あまり認知度は高いといえなさそうなトランペッターですが、個人的にはずっと追いかけていきたいプレイヤーです。

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  1. 2009/12/11(金) 01:53:51|
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#898 America/Wadada Leo Smith, Jack DeJohnette (Tzadik-CD)

Wadada Leo Smith - America

1.America Parts 1, 2, 3
2.Red Trumpet
3.John Brown's Fort
4.Ed Blackwell, The Blue Mountain Sun Drummer
5.Rabi'a's Unconditional Love, A Spiritual Mystery of the Heart
6.The Masnavi : The Falcon and the Owls

Wadada Leo Smith (tp→only1~5,fl-h→only6) Jack DeJohnette (ds)

Rec-2008



フリー&インプロ系のジャズを聴くようになって常に気になっていたのが、ワダダ・レオ・スミスと云うスルー出来ない個性的な響きの名前を持っているトランぺッター。結構長いキャリアを持ちアルバムも1970年代の中頃からリーダー作を沢山残していて、どれを聴いたらよいのか色々と物色していたのですが、良いタイミングで新譜が出ることを知り早速取り寄せてみました。

この作品はトランぺッターであるレオ・スミスとドラマーのジャック・ディジョネットのデュオ・アルバム。このコンビはあまり連想させない組み合わせではないのかなぁと勝手に適当なことを考えていたら、編成人数が違いますが"Golden Quartet"というグループでディジョネットとのコラボは既にあったんですね。他の作品に目を移してみると「レイク琵琶」なんて云う気になるタイトルのものや、過去のアルバムによっては三味線や琴などが参加していたりするので、なんと日本に対して造詣が深いのだろうかと思っていました。まぁインプロ系のアーティストにとっては珍しいことでもないようなのですが。そんななかハルミ・マキノ・スミスと云う方が参加している作品があることを知り、調べてみれば彼女は奥さんであることが確認出来ました。なるほど、そういうことですか。

彼のトランペットを初めて聴いてみて感じたのはその抜けの良さと伸び。バリバリと吹きまくる直情的なサウンドと、滔々と流れるように優雅に奏でられるサウンドの対比がとても面白いですね。トランペットという楽器の醍醐味をストレートに伝えていて好印象を持ちました。それに応えるディジョネットのドラムがまた深遠で素晴らしいですねぇ。スカーンと響くシンバルの一打一打にテンションも高まります。インプロでありながら聴き易い構成が功を奏しており、二つの楽器の魅力が凝縮された内容に大変満足しました。渋いダンディズムも感じられてこれはとてもカッコいいジャズだと思いました。

レオ・スミスはスタイルの変化がかなり見られるアーティストであるようなので、この一枚ではなかなか彼の本質も見えてこないと云うことなのでしょうね。また作品のアプローチも多彩であるようなので、次に接する彼の作品はまた違った印象になるのかもしれませんね。色々と探ってみようと思っています。

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  1. 2009/06/04(木) 23:49:54|
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#875 Alone Together/Tim Hagans (Pirouet-CD)

Tim Hagans - Alone Together

1.See You Again
2.Not Even the Rain
3.Sweet Peace Tree
4.Over and Back
5.You Don't Know What Love is
6.Alone Together
7.Stella by Starlight

Tim Hagans (tp) Marc Copland (p) Drew Gress (b) Jochen Ruckert (ds)

Rec-2006



在庫があったことと、iTunesのMP3で音を確認するとなかなかストレート・アヘッドな演奏が聴かれたので取り寄せてみることにしました。このトランぺッターを聴くのもご多分に漏れず当方にとっては初めてのことです。もちろん名前はあちこちで散見していたので以前から知っていました。でも名前の読み方が怪しいので調べてみました。で、ますます判らなくなりました。ティム・ヘイゲンス?ヘイガンス?語尾は濁るの?どの組み合わせで検索してもほぼ均等の数がヒットします。そもそもカタカナで表記すること自体に無理があることは過去に幾度も経験があるので重々承知していますが、出来るだけ近いニュアンスの発音を知っておきたいなぁ、といつもの欲求が頭によぎります。

彼のHPでディスコを調べてみると、録音は1980年代初頭からあるようですのでキャリアは30年以上ということになるのでしょうか。1954年4月19日生まれとのことなのでつい先日に55歳になったばかりですね。このレーベルではお馴染みのマーク・コープランドがピアノで参加しています。そしてベースのドリュー・グレスにドラムのヨーヘン・ルッカートと云う布陣。

コープランドの4曲(1,2,3,4)とよく知られた3曲を合わせて計7曲。凛とした世界観を創造したなかなかの好アルバムだと思いました。真摯に奏されるトランペットは奇を衒うことなく実直で清々しさを感じさせてくれました。ピアノにマーク・コープランドを配することによって、この人特有の一筋縄でいかない解釈がうっすらと垣間見えるのが面白いところです。また、リズムの小気味よさがストレートに耳に届くので自然と乗せられてしまいます。

全体的には派手な印象はありませんがキリッと引き締まったサウンドはとても気持ち良く、滋味深さを感じさせる作品でした。比較的手に取る回数が多くなりそうな作品になってくれそうです。買ってよかった。

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  1. 2009/04/21(火) 23:58:09|
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#874 Dance of the Soothsayer's Tongue/Dennis Gonzalez NY Quartet at Tonic (Clean Feed-CD)

Dennis Gonzalez - Dance of the Soothsayer's Tongue

1.Reaching Through the Skin
2.The Matter at Hand
3.Dance of the Soothsayer's Tongue
4.Soundrhythium
5.Afrikanu Suite (Part 1-5)
6.Archipelago of Days

Dennis Gonzalez (tp) Ellery Eskelin (ts) Mark Helias (b)
Michael T.A. Thompson (soundrhythium percussionist)

Rec-2003,2004



デニス・ゴンザレスというトランぺッターを聴いたのは今回が初めてですが、キャリアは既に30年と少し経っていてもうベテランなんですね。エラリー・エスケリンの参加を確認したこととこのアルバムがライブ・パフォーマンスであること、そしてClean Feedからリリースされていたことなどがキッカケとなって購入してみました。

彼が演っているような音楽のことはロフト・ジャズと云う名前で表現されているんですね。名称は漠然と知っていてもお勉強が苦手な当方は今ひとつピンと来ない状態でしたので改めて調べてみることにしました。「NY中心で興った反戦運動から派生して出来たモダン・アートの若手芸術家の集まりで、商業主義を排したジャズ・ムーヴメント」とある。頭の悪い小生には抽象的すぎてますます輪郭がぼやけてくるのですが、フリー・ジャズとの密接な関係性があることは理解しています。もうちょっと首を突っ込んでみるとサム・リヴァースやドン・チェリーやオリヴァー・レイクやアーサー・ブライスの名前が。そしてオーネット・コールマンのスタジオ「アーティスト・ハウス」が震源であるような記述が。ああ、なんとなく掴めてきた。

デニス・ゴンザレスのこの作品などはラフでザックリとした質感が聴いていてなかなか面白く、ある種の大らかさまで漂ってくるくらいに整然としている感じもします。でも淡々と聴こえても決してヌルいわけではないんですよね。どちらかと云えばフリー云々ということを全く感じさせない音楽で、ゴンザレスの渋いトランペットに存在感抜群のベースとドラムの二人三脚が堪らない効果を生んでいると思いました。リズムの好きな方には聴きどころの多い作品ではないでしょうか。エスケリン目当てでこのアルバムを購入したのですが、ゴリゴリと責め立てるような演奏ではなく、ゴンザレスと同様に余計な力が抜けたゆったりとした表現で聴かせてくれます。激しいインプロ合戦というよりも互いの駆け引きを楽しむような演奏に感じられました。

最近はこのようなジャズにも面白みを見出しているところです。

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  1. 2009/04/20(月) 22:59:27|
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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