イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#290 Ayler's Wings/Giorgio Gaslini (Soul Note)

Giorgio Gaslini


A
1.Holy Spirit
2.Mothers
3.Truth is Marching in
4.Omega is the Alpha - Bells
5.Angels

B
1.Ghosts
2.Witches and Devils
3.No Name

Giorgio Gaslini (p)

Rec-1990



ピアノ・ソロでアイラーのナンバーを演奏する、と聞くと「聴けるかも・・・」と思ってしまうのは私です。単純に音圧の問題です。威圧度が低いんじゃないかなぁ、と。で、これは問題なくクリアできる作品でした。

イタリアのピアニスト、ジョルジオ・ガスリーニのこの作品は上記のようなあまり想像のつかない題材で作られた意欲作です。実はSoul Noteにソロでモンク集もリリースしています。

もともと理論家と思われるガスリーニですのでリラックスは望むべくも無いと思っていました。恐らく全編に漂うであろう異様な雰囲気は素材が素材だけに増幅されるのだろうと思っていました。実際にはアバンギャルドな要素が少なく、ふと見せる美しいメロディとかなりの範囲で聴かれるクラシック的アプローチが聴き手の心を見透かしたような憎い演出になっていると思います。これは聴き易いのか??全貌を掴むには、なかなか解釈に手間が掛かります。うーん、よく解らないが結構好いぞ。

彼には『Oltre』(RCA-1963)という問答無用の強烈な一発があり、これ以降に怒涛のフリー・ジャズを展開しています。その多くは多分に思想的な側面を含有しており骨っぽい作品ばかりです。

そういう意味では、このアイラー集は彼の違う一面を示していると云っても構わないと思います。アイラー=クラシック風がどうしても結びつかない悩ましいアルバムです。
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  1. 2007/08/31(金) 00:52:15|
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#289 More Jazz at Comblain La Tour! (RCA Itariana)

More Jazz at Comblain La Tour!


A
1.I Remember Clifford/Bud Powell Trio
2.Georgia on My Mind/AFN Jazz All Stars
3.St. James Infirmary/Benny Waters
4.Serenade for Patrick/Flavio Ambrosetti & The George Gruntz Trio
5.That's All/Dusko Gojkovic & The George Gruntz Trio

B
1.All Morning Long/Rene Thomas
2.Billie's Bounce/Tete Montoliou
3.Sweet Georgia Brow/Jack van Poll Trio

Rec-Unknown



昨日に続いて、ベルギーはコンブラン・ラ・トゥールのライブ音源の続編を。こちらで目を引くのは何といってもバド・パウエルの1961年の音源で、このアルバムを語る上での代名詞になっています。非常に貴重な演奏です。

ただ、個人的にはそれと同等にフラヴィオ・アンブロゼッティ、ルネ・トーマ、テテ・モントリューの参加が見逃せません。そしてA-2では近年FontanaやMetronomeの復刻で話題になった「Jazz Quintet 60'」のベント・アクセンのピアノが聴けます。

A-1のパウエルは存分に枯れています。しかし油が削げ落ちたパウエルのピアノは哀愁が漂い心に迫ってきます。A-2はエルドン・ブルックスのヴォーカルをフィーチュア、ちなみに男性です。渋い。A-3のベニー・ウォータースは咽び泣くテナーと途中で持ち換えるクラリネットが強烈です。A-4のアンブロゼッティ・グループはリラックスしたアルトが聴けます。グルンツのピアノも好演です。A-5のゴイコヴィッチのペットは最高でヌケも良く、グルンツも彼を煽り立てるナイス・バッキングです。B-1のルネ・トーマはギター・トリオ。ブルージーでカッコいい。名演です。B-2のテテはピアノ・トリオ。名曲を力強いタッチで演奏します。B-3のジャック・ヴァン・ポールもピアノ・トリオでノリの良さは相変わらずです。好みはA-1,A-4,A-5,B-1,B-2です。

この「More~」のほうは録音状態も比較的良く会場の熱気と共に熱演がパッケージされています。個人的にも「More~」のほうが演奏内容も濃く、聴く頻度も高くなっています。

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  1. 2007/08/30(木) 00:03:25|
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#288 Jazz at Comblain La-Tour (RCA Itariana)

Jazz at Comblain La-Tour


A
1.St Louis Blues/Jack van Poll Trio
2.Beale Street Blues/Roman New Orleans Jazz Band
3.Crazy Rhythm/Romano Mussolini Quartet
4.Hard Joe/George Gruntz Trio
5.For Sentimental Reason/Bebe Hong Suong Quintet

B
1.Comblain Suite/Leo Souris Quintet
2.Domicile/Albert Mangelsdorff Quintet
3.Airegin/Dusko Gojovic Quartet
4.You Go to My Head/Helen Merrill and String Ensemble

Rec-Unknown



ベルギーはコンブラン・ラ・トゥールでのライブ・フェスの音源を纏めた貴重な記録。Red Birdからの復刻盤。1959年から1961年辺りまでの録音とみられ、ハッキリと当方が判っていないので録音時期不明とし、詳しいパーソネルは省略しました。

収録されているグループをざっと見て、自分のアンテナに引っかかってくるのはロマノ・ムッソリーニ、ジョルジュ・グルンツ、アルバート・マンゲルスドルフ、ダスコ・ゴイコヴィッチ辺りです。このレコードで注目されているのはヘレン・メリルの参加で、一般的にはこちらのほうで取り上げられることのほうが多いようです。

A-1のジャック・ヴァン・ポールは良くスウィングするピアノ・トリオ。A-2にディキシー・バンドが。この時期のヨーロッパのニュー・オーリンズ・ジャズ・ブームが垣間見えます。A-3のロマノ・ムッソリーニはクラリネットを加えたカルテット。A-4のグルンツのピアノ・トリオはイメージよりもスウィングしていて心地よいものでした。A-5はヴォーカル。当方の知らないヴォーカリストですがなかなかハスキーで聴かせます。B-1はこのアルバムの中では異質ですがダークなサウンドをホーン・セクションが哀愁を以って奏でます。B-2のマンゲルスドルフはフリーに傾倒する前の貴重な記録。B-3はゴイコヴィッチがグルンツ・トリオを従えてのワン・ホーン作品。B-4はヘレン・メリルが3本のヴァイオリンとチェロをバックに唱い上げます。多少のけだるさと、バックのフルートが効いていてなかなかの雰囲気です。で、聴後の好みはA-1,B-1,B-2,B-3,B-4でした。

エア・チェックのテープを起こしたような録音は部分的にかなり厳しいものがありますが、この時期の、しかもヨーロッパのライブ音源という意味においてはとても貴重な資料になります。実はこの作品には続編がありますので明日取り上げる予定です。

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  1. 2007/08/29(水) 00:16:31|
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#287 Body & Soul/Tete Montoliu (Enja)

Tete Montoliu - Enja


A
1.Sweet Georgia Fame
2.Old Folks
3.Blues

B
1.A Nightingale Sang in Berkeley Square
2.Body and Soul
3.Lament

Tete Montoriu (p) George Mraz (b) Joe Nay (ds)

Rec-1971



スペインの巨人テテ・モントリューは多作家で、且つ常に水準の高い作品を多数残しています。その中には超絶技巧を駆使した圧倒的な作品が結構多めに並んでいますが、今日取り上げるこのアルバムなどは比較的埋もれがちな扱われ方のようです。

しかしこのミュンヘンでのライブは実に滋味深く当方の大好きな作品であります。通常のテテのアルバムの場合は彼の鬼気迫る凄みを真っ先に感じるのですが、このライブは会場の和やかな雰囲気と普段より少しだけマイルドになったテテが近づいて来てくれたような錯覚を覚える一枚なのです。

A-1はテテでは御馴染みの一曲。相変わらず快調でノリの良いテンポの早い曲です。A-2は逆にシットリとした曲調ですがソロになると早弾きになるのが笑えます。A-3は本領発揮したゴキゲンなナンバー。「ブルース」というタイトルとは裏腹にスピード感のあるピアノが止まりません。ベース&ドラム・ソロも見逃せません。B-1はメロディの美しい曲でめまぐるしい指使いに呆気にとられます。タイトル曲B-2はテテらしい味付けがされた解釈で縦ノリのジャズに仕上がっています。J.J.の名曲B-3はジックリと聴かせてくれます。

今年の春にはEnsayoのラテンものとブラジルものまで復刻され、テテ・モントリューの全貌が明らかになってきた事を嬉しく思っています。

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  1. 2007/08/28(火) 02:25:48|
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#286 Song Everlasting/Don Pullen - George Adams Quartet (Blue Note-CD)

Pullen - Adams Quartet


1.Sun Watchers
2.Serenade for Sariah
3.1529 Gunn Street
4.Warm Up
5.Sing Me a Song Everlasting
6.Another Reason to Celebrate

Don Pullen (p) George Adams (ts,fl→only2) Cameron Brown (b) Danny Richmond (ds)

Rec-1987



ドン・プーレンもジョージ・アダムスもダニー・リッチモンドも既に他界されているんですね。米Wikiで調べたら88年にリッチモンドが92年にアダムスが95年にプーレンが亡くなられていました。キャメロン・ブラウンは近年までデューイ・レッドマンのところで活躍していました。そのレッドマンも昨年逝去されたそうです。

プーレン&アダムスとしては1979年~1988年の約十年間の活動期間があり、1985年からの新生ブルー・ノートの看板グループとしても多くの録音とライヴをこなしておりました。このアルバムがどうやらプーレン&アダムスの作品では最後にリリースされたもののようです。

彼らのパフォーマンスは白目を剥いてブロウするアダムスと鍵盤の上を拳がローリングするプーレン、やおら立ち上がってシンバルを打ち鳴らすリッチモンド、頬を膨らませてビートを刻むブラウン等の演奏スタイルが印象に残りがちですが、それ以外にも実にソウルフルで感情に訴えかける見事なプレイを忘れるわけにはいきません。

グルーヴ感抜群の1,3,4、アダムスのフルートも聴ける2、渋い5、大好きなナンバー6と、彼らのカラーがふんだんに表れている6曲が収録されています。

YouTubeで懐かしいMt.Fujiの映像が数多く見れます。彼らのパフォーマンスは色褪せることなく何時でも見ることが出来るのは嬉しいことです。

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  1. 2007/08/27(月) 01:01:31|
  2. Combo
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#285 Infinite Search/Miroslav Vitous (Embryo)

Miroslav Vitous


A
1.Freedom Jazz Dance
2.Mountain in the Clowd
3.When Face Gets Pale

B
1.Infinite Search
2.I Will Tell Him on You
3.Epilogue

Miroslav Vitous (b) Joe Henderson (ts) John McLaughlin (g)
Herbie Hancock (el-p) Jack DeJohnette (ds) Joe Chambers (ds→onlyB-3)

Rec-1969



今でこそベースで猛烈な自己主張をするミュージシャンは数多くいますが、この作品が発表された当時はかなりセンセーショナルであったろうことは容易に想像できます。

チェコ出身のベーシスト、ミロスラフ・ヴィトウスの強烈なインパクトを持つ作品。カッコ良い。刺激的である。大好きです。

このアルバムをハービー・マンがプロデュースしているのですが、ヴィトウスはこの時期にハービー・マンのグループの一員として参加していたようです。当方の想像するハービー・マン・サウンドと全く結びつきません。そして翌年にショーター、ザヴィヌル、ヴィトウスでウェザーリポートを結成するのですが、傾向はこちらのコンセプトに近いかと思います。

メンバーを見ればこの当時の気鋭の面子が勢揃いといった感じで、サウンドもエレクトリックを前面に押し出したパワフルな作りになっています。

大好きなA-1、混沌とした中でジョー・ヘンのエコー掛かったサックスが鳴り、マクラフリンのカッティングに痺れ、ハンコックのエレピが怪しく響き、ディジョネットのドラムが暴れます。ヴィトウスのベースは物凄いグルーヴで独特のうねりを形成します。正直言うとこれ一曲で満腹です。A-2はディジョネットとのデュオ、A-3,B-1はジョー・ヘン抜きのカルテット、B-2はクインテットでキレ具合はA-1と双璧です。B-3はディジョネットがジョー・チェンバースに変わります。

全面にリズムがシャシャリ出てきて堪らないです。エレクトリックを否定する人には手に取っても貰えないのかもしれませんが、それじゃ勿体無いなぁと思ってしまいます。



追記:関連レコードが出てきたのでアップします。下記に掲載したこの作品。『Mountain in the Clouds』(Atlantic)は『Infinite Search』と同内容です。ただ曲順が若干入れ替わっているのと上記に収録されていない「Cerecka」という曲がA-4に含まれています。調べてみたら現在発売されている米盤CDには収録されていないようです。3分弱の短い曲ですがマクラフリンの存在感のあるギターがフィーチュアされています。

Miroslav Vitous - Atlantic

A
1.Freedom Jazz Dance
2.Mountain in the Clowds
3.Epilogue
4.Cerecka

B
1.Infinite Search
2.I Will Tell Him on You
3.When Face Gets Pale

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  1. 2007/08/26(日) 00:46:23|
  2. Bass
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#284 Oscer Pettiford Orchestra in Hi-Fi Volume Two (ABC Paramount)

Oscer Pettiford Vol.2


A
1.Now See How You are
2.Laura
3.Aw! Come on
4.I Remember Clifford

B
1.Somewhere
2.Seabreeze
3.Little Niles

Oscer Pettiford (b,cello) Roy Copeland (tp→exceptB-2,B-3)
Art Farmer (tp→exceptB-2,B-3) Kenny Dorham (tp→onlyB-2,B-3) Al Grey (tb)
Julius Watkins (fr-h) Dave Amram (fr-h) Gigi Gryce (as) Benny Golson (ts)
Jerome Richardson (ts,fl) Sahib Shihab (bs) Dick Katz (p)
White Mitchell (b) Gus Johnson (ds) Janet Putnam (harp)

Rec-1957



名ベーシスト、オスカー・ペティフォード率いるオーケストラ作品。このレコードにはVol.1,Vol.2とありますが、これは第2集。第1集も同様になかなかの出来ですが今回は敢えて第2集をアップします。

多少シニカルな意味合いも含めて書くと、旧き良き時代が生んだビッグバンドといった風情でスウィング・ジャズという表現をしてもピッタリきそうです。もちろん嫌いではなく当方にとっては無くてはならない分野ですが、最近の自分の趣向の範疇を若干外れ気味であることは否定しません。

でもA-3のトランペットなどを聴くとやっぱり好いなぁと感じます。火の出るようなソロ交換はそれほど多くなくアンサンブル中心の内容ですが、ハーピストが加わったことにより通常の大編成ジャズよりもやわらかい印象が追加されました。

余談ですが、このブログでは便宜的にカテゴリを作って纏めていますが、モダン・ジャズのオーケストラ&ビッグ・バンドを「Modern Bigband」として括っています。アップしていて気になったのですがココの括りには比較的ベーシストのリーダー作が多く含まれ、音楽の屋台骨となるベーシストがコンダクトするケースが多いことへの因果関係を考えているところです。単に自分の所有盤が偏っているだけのことかもしれませんが。

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  1. 2007/08/25(土) 00:11:01|
  2. Modern Big Band
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#283 Ballads Blues & More/Najponk Trio (Cube Metier-CD)

Najponk Trio


1.For Funky Bobby Timmons (take 2)
2.Autumn Leaves
3.Brother Joe
4.The Street of Dreams
5.What a Difference a Day Made
6.You Look Good to Me
7.Where are You
8.Blues for Mr. PV
9.You Don't Know What Love is
10.For Funky Bobby Timmons (take 1)
11.Bossa De Luxe
12.Careless Love

Najponk (p) Robert Balzar (b) Martin Sulk (ds)

Rec-1999



最近自分の趣向が、よりアグレッシヴに、よりエネルギッシュに表現されているジャズに対して強く反応することを自覚しています。決して解りやすいものだけ、スウィングするものだけを至上とするような意見には与しない自分がおります。冒険が全てとも云いませんが、何らかのチャレンジ精神のようなものを感じ取ると喜んでおります。しかしながらどのようなスタイルであっても批評であっても線引きをすることなく、いらぬ先入観を持たず全てを対象として手を出して聴く癖は変わらないようです。その上で好き嫌いが出てくるのですが・・・。

チェコのピアニスト、ナイポンクのピアノ・トリオ。当初は良くスウィングする解りやすい良いピアノとの印象のみであまり聴きもせず仕舞い込んでいました。否定する意味合いは全くないのですが、何度もリピートさせる威力のない、上っ面を撫でただけで通りすぎるような感じを受けたのが第一印象でした。

が、久しぶりに聴いた印象が違ったので敢えて取り上げた次第です。どうやらツボに入り込んできました。この土臭さは何なのか。否、明らかにアメリカの黒人ピアニストの持つアーシーさとは別格のものなのは解っているのですが、異質ではありながらも彼の発する音に似かよった匂いを感じるようになってきました。異質なのは綺麗過ぎるタッチということになるのでしょうか。ハッキリせずモヤモヤします。

タイトル通り、バラードありブルースありの内容ですが、ボビー・ティモンズの名を冠した曲などがあることからも判断できる通りファンキーな色合いが濃いナンバーも多く、またバラードは渋く染み渡ります。そしてリズムの好演がナイポンクのピアノをより際立たせているのは徐々に解ってきたことです。聴き込みによって、さらにどのような変化をしていくのか楽しみな作品になってきました。



訃報:富樫雅彦氏が心不全で逝去されました。67歳。氏の幅広いスタイルの中でも主にフリー・ジャズでの功績が大きかったように思いますが、当方の趣向も上記のように変遷してきて比較的構えることなくフリーでも受け入れておりましたし、今更ですが彼のドラミングの凄さに感嘆しておりました。富樫の参加した宮沢昭の『いわな』でも聴きながら追悼しようと思います。合掌。

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  1. 2007/08/24(金) 00:15:03|
  2. Piano
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#282 Friends and Neighbors/Ornette Coleman Live at Prince Street (Flying Dutchman)

Ornette Coleman - Flying Dutchman


A
1.Friends and Neighbors - Vocal
2.Friends and Neighbors - Instrumental
3.Long Time No See

B
1.Let's Play
2.Forgotten Songs
3.Tomorrow

Ornette Coleman (as,tp,vin) Dewey Redman (ts) Charlie Haden (b)
Ed Blackwell (ds) ...and the Voices of Friends and Neighbors

Rec-1970



ジャケットには見たことのある子供が(左)。デナード・コールマン。オーネットの息子でありオーネットのグループのBNやインパルスの数作でドラマーもつとめたのは有名です。でもここではエド・ブラックウェルがドラムを担当しています。

このアルバムは彼の借りていた建物の一階を「Artists House」と命名し、そこで収録された自身唯一作品です。

おおよそオーネットから想像することが難しいファンキーなノリを持つ、タイトル曲のヴォーカル編とインスト編。これが実にユルくていい塩梅です。凄くリラックスしてます。突如掻き毟られるオーネットのヴァイオリンが何ともいい味を出していて顔が綻びます。一転御馴染みの雰囲気に戻ったA-3は彼のスタイルの本領発揮といったところでしょうか。B-1ではペットに持ち替えデューイ・レッドマンと掛け合いをやっています。そしてB-2はこの曲の持つグルーヴ感が好みで好きなトラックです。B-3は四者の緊迫感も感じられる、この作品の中では若干硬派な内容です。

録音現場にはギル・エヴァンスやファラオ・サンダース、ドン・チェリーらが駆けつけ、寛いだ雰囲気の中での録音だったようです。なるほど比較的角の取れたマイルドな演奏が多めに散らされています。リラックス・オーネット、とても好いです。

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  1. 2007/08/23(木) 00:05:51|
  2. Alto Sax
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#281 Page 2/George Otsuka Trio (Takt)

P8150009_edited.jpg

A
1.Hot Cha
2.On Green Dolphin Street

B
1.I Fall in Love Too Easily
2.Blues by Five
3.Lament

George Otsuka ジョージ大塚 (ds) Hideo Ichikawa 市川秀男 (p) Masaoki Terakawa 寺川正興 (b)

Rec-1968



嬉しい。遂にDisc Unionの和ジャズ・レーベル「Think!」が来月から「Takt」を復刻してくれる。このアルバムを含め有名どころはコロムビアからすでに再発をされていますが渋いところは全く手付かずで、結構待っていたので新譜リストを見て小躍りしてしまった。まず宮沢昭、仲野彰、ジョージ川口あたりが出るのですが今後はどうなのでしょう?出し惜しみせずドバッと放出してもらいたいが、財布からドバッと出ていくのがツラいのも事実。

和ジャズ・ブームの来る随分前に比較的安価に転がっていたこれらの作品は、当時の優先順位が低かったため見かけてもスルーし続けていました。タクトはその中にあって品薄でそこそこな値段ではありましたが現在の相場から鑑みれば充分購入できました。需要と供給が逆転し、聴いてみたくなったときには既に手遅れで手の届かないところにまで行き着いていた状態でした。ナベサダ、ヒノテル、秋吉敏子以外のタクトは近年ではとても手が出なかったので復刻には猛烈に期待しているのです。

今日取り上げたドラマーのジョージ大塚もタクトに名作3部作、「Page 1」「Page 2」「Page 3 Last Summer」を残しており、「Page 1」の続編となるこのアルバムも充実した内容を示しています。オーソドックスなジャズあり実験的なアプローチもありで意欲的な作品と云えると思います。

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  1. 2007/08/22(水) 00:49:45|
  2. Japanese
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#280 Percy Humphrey's Crescent City Joy Makers (Riverside)

Percy Humphrey


A
1.Milenburg Joys
2.Over in Gloryland
3.Lonesome Road
4.We Shall Walk Through the Streets of the City

B
1.Weary Blues
2.Bucket's Got a Hole in it
3.All the Gals Like the Way I Ride
4.Rip 'Em Up Joe

Percy Humphrey (tp) Louis Nelson (tb) Albert Burbank (cl)
Emanuel Sayles (banjo,g→onlyA-3,B-2) Louis James (b) Josiah Fraiser (ds)

Rec-1961



この年代のニュー・オーリンズ・ジャズのムーヴメントは明らかにヨーロッパのほうに移っておりダッチ・スウィング・カレッジ・バンドやクリス・バーバー楽団などオランダやイギリスなど西欧諸国で非常に活発でした。この時期にはアメリカのミュージシャンまで渡欧していたようです。

片や本場のアメリカではこの作品のようにリバーサイド・レーベルが伝説のトラディショナル・ジャズメンを記録するという意味合いで数十タイトルを録音しており、この功績は根っからのトラッド好きとしては嬉しい限りです。

このパーシー・ハンフリーの作品はトラッド中のトラッドといえる王道の内容でニュー・オーリンズ・ジャズの楽しさを充分に伝えてくれるものです。アルバート・バーバンクのクラリネットが結構うわずり気味で「馬の嘶き」に聴こえたりするのはご愛嬌です。各々のソロがたっぷり執られ、エマヌエル・セイルスは曲によってバンジョーとリズム・ギターを使い分け、時にはギター・ソロも披露します。主役のハンフリーは朗々と唱い上げ、コミカルなタッチも覗かせます。そしてノリの良い曲のエンディングにはサイ・フレイジャーのお決まりのドラム・ロールのソロがあり熱く仕上げてくれるので余韻が心地よく響きます。

暑い夏にはキンキンに冷やしたビールを片手にディキシーを楽しむのが当方の風物詩になっています。

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  1. 2007/08/21(火) 00:01:45|
  2. Dixie, Swing, Trad, New Orleans
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#279 Lestorian Mode (Savoy)

Lestorian Mode


A
1.Stan Gets Along
2.Stan's Mood
3.Slow
4.Fast
5.Pumpernickel
6.Serge's Urge

B
1.Gabardine and Serge
2.A Bar a Second
3.Lestorian Mode
4.Kai's Kid
5.Gold Rush
6.Mudbug

A-1~A-4

Stan Getz (ts) Zoot Sims (ts) Al Corn (ts) Earl Swope (tb)
Jimmy Raney (g) Duke Jordan (p) Curley Russell (b) Charlie Perry (ds)

Rec-1949

A-5,A-6,B-1,B-2

Serge Chaloff (bs) Red Rodney (tp) Earl Swope (tb) George Wallington (p)
Curley Russell (b) Tiny Kahn (ds)

Rec-1947

B-3~B-6

Brew Moore (ts) Gerry Mulligan (bs) Kai Winding (tb) Jerry Floyd (tp)
George Wallington (p) Curley Russell (b) Roy Haines (ds)

Rec-1949



このオムニバスはゲッツ&ズートのセット、サージ・チャロフ&レッド・ロドニーのセット、ブリュー・ムーア&ジェリー・マリガンのセットと3つのグループからなっていて各4曲ずつ収録されています。そして40年代後半の貴重な記録です。

まずゲッツ&ズートの1949年のセットですが、ホーン・アンサンブルの優れた快演で、編成が比較的大きなオクテットながらも彼らの個性であるソフトな風ざわりがとても気持ちの良いものです。アル&ズートのペアはこの時代から健在なんですね。ちょっと意外です。軽快なA-1とムーディーなA-2の対比がアクセントになっています。A-4のストレート・アヘッドなプレイは時代を感じさせません。

チャロフ&ロドニーのセクステットは1947年という結構古い音源で、パーカーがダイヤルに録音していた時期と前後します。三管のフロントは実にメロディアスで、バックのウォーリントン・トリオのプレイもリズミカルです。サージ・チャロフの男っぽいバリトンと個人的に好きなプレイヤーであるレッド・ロドニーの参加が嬉しく、アーリー・ロドニーが聴ける貴重な作品です。録音のクォリティーは押して知るべしですが。

ムーア&マリガンのセプテットは、チャロフ&ロドニーと比べると管が一本増えるものの幾分マイルドで特にバリトンとトランペットが違うと印象がずいぶん変わってくることを発見することが出来ます。どちらかというとゲッツ&ズートの雰囲気に近い演奏との感じを抱いています。

全てのセットに関わっているのは、ベーシストのカーリー・ラッセルのみです。3つの違う音源をまとめてパックしたわりには統一がとれた印象を当方は持っています。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/20(月) 00:18:34|
  2. Omnibus
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#278 Patti Bown Plays Big Piano (Columbia)

Patti Bown

A
1.Nothin' But the Truth
2.It Might as Well be Spring
3.Waltz de Funk
4.I'm Gonna Wash That Man Right Outa My Hair
5.Head Shakin'

B
1.G'won Train
2.Sunshine Cake
3.Give Methe Simple Life
4.I Didn't Know What Time it was
5.Always True to You in My Fashion

Patti Bown (p) Joe Banjamin (b) Ed Shaughnessy (ds)

Rec-Unknown



女流ピアニスト、パティ・ボウンのコロンビアに残された作品。

女流ピアニストといえば挙げればキリがないくらい大勢が活躍しているので割愛しますが、このパティ・ボウン辺りは完全に埋もれてしまっているようです。詳細はよく判らないですが作品も殆ど無いと思われます。黒人のピアニストらしくとてもファンキーでノリが良いタッチで気に入っております。ドロシー・ドネガンほどの迫力はなくヴォーカルもありませんが、ファンキー好きのツボを抑えたかのようなゴキゲンなプレイは万人に受け入れられるものと思います。リズム陣も比較的マイナーなアーティストですが結構好みのプレイなので忘れられない作品になっています。

A-1の陽気なナンバーはオープニングに最高で、タンバリンを効果的に使用したリズムが印象的です。A-2は御馴染みの曲ですがブルージーなバラッドに仕上げており流れに変化をつけます。A-3はタイトル通り3拍子でファンクな味付けが施されています。A-4は渋いブルース、A-5はピアノが醸し出すコードが気持ちいい後ノリのナンバー。B面の路線も基本的に変わりませんが、B-2,B-3での高音域の使い方など秀でたものをたくさん発見できます。

マイナーな人というだけで埋もれされるにはもったいない佳作だと思います。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/19(日) 00:04:35|
  2. Piano
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#277 Sonny Clark Trio (Time)

Sonny Clark - Time

A
1.Minor Meeting
2.Nica
3.Sonny's Crib
4.Blues Mambo

B
1.Blues Blue
2.Junka
3.My Conception
4.Sonia

Sonny Clark (p) George Duvivier (b) Max Roach (ds)

Rec-1960



突然ですがマックス・ローチが8月15日に逝去されました。83歳だったそうです。ローチの追悼の為に何を載せようか。本来なら『We Insist!』(Candid)辺りをガツンといきたいところですが、何せ夏バテの身、思考回路が弛緩しきっているので抵抗力を考えてサイドメンとしての作品にしようと思った次第です。

云わずと知れた大名盤ですが、この作品は好きでよく聴いています。特にA-1のテーマにはワクワクします。ソニー・クラークはとても快調で、デュヴィヴィエのベースは独特のうねりを醸し出し、ローチはテクニックが冴えリズムが疾走しています。ピアノ・トリオのバランスとしても極上で、ソニクラの良さに加えリズムが切れているので聴後の気分は格別です。B-3のみピアノ・ソロになっています。

ちなみに、下に掲載した写真の作品も同一のもので、レーベルにはTime Series 2000と銘打たれています。

Sonny Clark - Time (2)

個人的にはこちらのほうが好みで見方によるのですが、名前が均等のレイアウトによって三者が対峙しているようなイメージをより感じさせるのです。合掌。

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  1. 2007/08/18(土) 00:03:30|
  2. Piano
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#276 Jazz Cello/Ray Brown (Verve)

Ray Brown


A
1.Tangerine
2.Almost Like Being in Love
3.That Old Feeling
4.Ain't Misbehavin'
5.Alice Blue Gown

B
1.Rasalie
2.But Beautiful
3.Poor Butterfly
4.Memories of You
5.Rock a Bye Your Baby

Ray Brown (b,cello) Don Fagerquist (tp) Harry Betts (tb)
Jack Cave (french-horn) Meredith Flory (sax) William Hood (sax)
Bob Cooper (sax) Paul Horn (sax) Jimmy Rowles (p) Joe Mondragon (b)
Dick Shanahan (ds) Russ Garcia (arr,cond)

Rec-1960



両脇にドデカイ楽器を抱えたレイ・ブラウン御大の楽しい作品。

ベース、特にエレキ・ベースなどはベース・ギターとも呼ばれますが、このアルバムはまさにレイ・ブラウンがギターの如く主旋律をアコースティックで徹底的に弾きまくるのが最高で、さらにベース・ライン担当としてジョー・モンドラゴンまで要しているのが笑えます。

比較的大きな編成ながらもホーンは副旋律をハーモニーで奏でることに重点を置き、あくまでもレイ・ブラウンを引き立たせる為に裏方に回ります。全編においてレイのベース・ソロが満喫できる作品です。

ベーシストのリーダー作はブライアン・ブロンバーグやチャーネット・モフェット、ややエレべ寄りですがジョン・パティトゥッチ等のように前面に迫り出してテクを披露するパターンとベース・ラインを軸として野太い音をズンズン響かせる内容、たまーに完全にサイドに埋もれてしまうパターンとありますが、ここでのレイは前者のような派手さはないものの、しっかりとメロディをキープしておりベーシストの手本となるような堅実なプレイを展開しています。

楽器の出来ない男としては、これだけの物を作り上げるのはかなりハードな労力(プレイ)が必要なのではないかと単純に考えてしまいます。よく指が攣らないなぁと。

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  1. 2007/08/17(金) 00:04:02|
  2. Bass
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#275 Live at Blues Alley/The Wynton Marsalis Quartet (Columbia-CD)

Wynton Marsalis


Disc 1
1.Knozz-Moe-King
2.Just Friends
3.Knozz-Moe-King (Interlude)
4.Juan
5.Cherokee
6.Delfeayo's Dilemma
7.Chambers of Tain
8.Juan (E.Mustaad)

Disc 2
1.Au Privave
2.Knozz-Moe-King (Interlude)
3.Do You Know What is Means to Miss New Orleans
4.Juan
5.Autumn Leaves
6.Knozz-Moe-King (Interlude)
7.Skain's Domain
8.Much Later

Wynton Marsalis (tp) Marcus Roberts (p) Robert Leslie Hurst Ⅲ (b)
Jeff "Tain" Watts (ds)

Rec-1986



ウィントン・マルサリスが登場してから既に20年以上経っているんですね。こう云った振り返り方をすると、自分がオヤジになっていく速さを実感してしまいます。いや、もう既にいい年です。あっという間です。

彼のデビュー時の持ち上げられ方は凄いものでした。そして後に「上手い(巧い)」という評価と同時に「上手いんだけど・・・」といった感想もちらほらと聴こえるようになりました。「・・・」はいわゆる聴き手のマインドの部分の意見が多かったように思います。

その後ジャズのみならずジャンルを越えた八面六臂の活躍や、突如のipodのCMには度肝を抜かされましたが、実際のところのジャズ・ファンの評価は気になるところではあります。やっぱり「上手いんだけど・・・」なのでしょうか?

このライブ盤を当方は好きで結構頻繁に聴いています。なかなかハードでバリバリ吹きまくっています。ペット・コントロールもミュートも冴えまくり、且つ豪快です。それに呼応するかの如きマーカス・ロバーツのプレイは激しくエキサイティングで興奮します。特にDisc 1の7は鳥肌モノです。当然リズム陣もアグレッシブで突進してきます。ただ、全てにおいて激しくいくのではなく力の抜けたリラックスした曲や曲間に挟み込まれているテーマのようなものに愛嬌があり、オーディエンスの反応も物凄く寛いだ雰囲気で楽しんでいる様子が伺えます。

何時聴いても気分が高揚する名盤だと思います。

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  1. 2007/08/16(木) 00:03:25|
  2. Trumpet
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#274 May You Always/Page Morton (MGM)

Page Morton


A
1.Stairway to the Stars
2.As time Goes by
3.Paradise
4.Until the Real Thing Comes Along
5.Once in a While
6.Two Sleepy People

B
1.Bill
2.Don't Blame Me
3.That Old Feeling
4.Imagination
5.I'm in the Mood for Love
6.May You Always

Page Morton (vo) Leo Addeo (arr,cond.)

Rec-Unknown



ページ・モートン唯一の作品。このレコードが紹介されるときジョニ・ジェイムスが良く引き合いに出されているのですが果してそうだろうか?

雰囲気は確かにジョニ・ジェイムスに似ているところがありますが彼女より音域が低く、若干印象が変わると思います。このアルバムに関してはヴォーカルも演奏もジャズ的要素が少なく、ポップスとして認識したほうが良いでしょう。比較的澄んだ声で癖が無くどちらかというと綺麗に聴かせるタイプのヴォーカリストと思います。

この作品はデータが不明な部分が多く残念なのですが、バックのオーケストラの中でもピアノとギターが傑出して良い出来で、誰なのか是非知りたいところです。90年代中頃に国内盤がLP復刻されているようなのでそちらには詳細が記されているのかもしれませんが。



雑感:大手外資CD店のHPを見ていたら、RCA系列(RCA,Vik,Camden辺り)のヴォーカル作品が9月下旬に1000円で復刻されるようです。最近50~60年代辺りの作品が比較的廉価で復刻される機会が多くなって喜ばしい限りですが、一方では未だ殆どの復刻盤が2000円以上で、モノによっては「限定」などと称して3000円近くの価格設定をしています。元来この国のレコードやCDの価格の高さは世界一の水準近くにあると当方は思っており文句を垂れながらも渋々購入を続けていますが、新譜ならまだしも50年近く経た作品に関してはもうちょっと考えて欲しいものだと常々思っています。業界の厳しい折、メーカー側の都合は解らなくも無いですが、名ばかりの著作権管理団体とやらが跋扈し音楽を支配する現状では何も変わらないのかもしれません。ちょっと物云いが過激でしょうか?

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  1. 2007/08/15(水) 00:01:59|
  2. Vocal
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#273 Like Grass/Lars Gullin (EMI Odeon)

Lars Gullin - Piano


A
1.The Carousel
2.Silhouette
3.Castle Waltz
4.Solvarm Vals
5.Galma Valu
6.The Hambo Combo

B
1.Like Grass (Are the Days of Man) :
Like Grass - Soho - Late Summer - Freedom - The Days of Man
2.Subway
3.Blue Mail

A-1,B-3

Lars Gullin (p) Lee Konitz (as) Bernt Rosengren (ts)
Red Mitchell (b) Island Ostlund (ds)

A-2

Lars Gullin (p) Gunner Lindqvist (fl)

A-3,A-6

Lars Gullin (p) Red Mitchell (b) Island Ostlund (ds)

A-4,B-2

Lars Gullin (p) Bernt Rosengren (fl)

A-5

Lars Gullin (p)

B-1

Lars Gullin (p,el-p) Red Mitchell (b)

Rec-1973



スウェーデンのバリトンの名手、ラルス・ガリンがピアノに専念した作品。スウェーデンのEMIオデオンからのリリース。余興では済まない渋い演奏が聴けます。ヨーロッパの精鋭とアメリカの渡欧組が集結し、ガリンの為に様々な編成でインパクトのあるアルバムになっています。

A-5がトラッドの他は全てガリンのオリジナル。A-1はLike a Thelonius Monkといった感じでちょっとビックリします。A-2,A-4,B-2は大好きなフルートがフィーチュアされたナンバー。3曲とも短いのがもったいないくらいの良い曲です。二人のフルーティストが交互に演奏しています。A-3,A-6はピアノ・トリオ。かなりチャーミングな曲ですがコードの使い方がとても面白く印象に残ります。A-5のトラッド曲をガリンがソロで弾きますが、マイナーで心に沁みる良い曲で1分ちょっとの短さですが名曲です。B-1は組曲になっていてガリンとレッド・ミッチェルのデュオ。ここではオーバー・ダブされているのかピアノと同時にエレピも用い演奏され斬新な解釈が面白い作品です。B-3のクインテットもやっぱりモンクっぽい。レッド・ミッチェルが一瞬ブギウギっぽい旋律を奏でニヤリとします。アルバム全体に云えるのですがガリンのこの作品はモンク的要素が満載です。

本職以外にピアノを操るアーティストは意外と多く、このアルバムでも参加しているレッド・ミッチェルの宅録作品も先日取り上げましたが、当方には何といってもミンガスのソロ・ピアノ・アルバム(Impulse)が大きなインパクトを与えています。

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  1. 2007/08/14(火) 00:38:37|
  2. Piano
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#272 Berney Wilen Quintet (Guilde du Jazz)

Berney Wilen - Guilde du Jazz


A
1.Moving Out
2.Brainstorm
3.Lloyd's Brother's Tune
4.Crystal Ball
5.Spracklin'

B
1.Up in Alsace
2.Dink
3.Blue Hubert
4.The Office
5.Papiermento
6.Snakes

Berney Wilen (ts) Hubert Fol (as) Nico Buninck (p) Lloyd Thompson (b)
Al Levitt (ds)

Rec-1957



バルネ・ウィラン初期の傑作。所有は当然90年初頭に再発されたフレッシュ・サウンド盤。オーソドックスで趣味の良いジャズが展開されています。良く鳴っており良く唱っています。

A-1はバルネのテナーが疾走するナンバー、オープニングにふさわしいスピード感溢れる曲です。対してA-2は聴かせるバラードでこの作品の中でも一番好きな曲です。ニコ・ブニンクのリリカルなピアノが素晴らしい。A-3は二本のサックスのハーモニーが秀逸なミディアム・テンポの作品。A-4はブルースで渋く奏されます。A-5は個性的なイントロを持つ曲で、ベーシスト以外のソロが堪能できます。B-1,B-2はバルネとヒューバート・フォルのアルトの掛け合いが印象的な作品、B-3はブルース、B-4,B-5はアップテンポのナンバー、ラストのB-6はバルネのフレージングが炸裂します。終盤にアル・レヴィットの豪快なドラム・ソロがあります。

近年もののアレンジが斬新なジャズを聴いていると、50年代の王道を行くこういった作品は少々古臭く感じられることもあるのですが、ヨーロッパのジャズも多少の欧州の匂いは感じさせますが、アメリカの流行のムーヴメントと同様な音作りになっていることがこの作品で証明されています。

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  1. 2007/08/13(月) 02:27:05|
  2. Tenor Sax
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#271 More Swinging Sounds/Shelly Manne & His Men Vol.5 (Contemporary)

Shelly Manne Vol.5


A
1.Moose The Mooche
2.The Wind
3.Pint Of Blues

B
1.Tommyhawk
2.Quartet (A Suit in Four Parts)

Shelly Manne (ds) Stu Williamson (tp) Charlie Mariano (as)
Russ Freeman (p) Leroy Vinnegar (b)

Rec-1956



シェリー・マンのHis MenシリーズのVol.5。Vol.4の『Swinging Sounds』の続編です。この後シェリー・マンはHis Friendsシリーズも複数リリースしています。

なかなか渋い名手が勢揃いしていますがVol.4とパーソネルは一緒です。軽やかなアンサンブルを中心に構築されています。

まとまりは良いのですが、当方にとってはそれほど強く印象に残るような作品ではありません。しかしステュ・ウィリアムソンの好演とレロイ・ヴィネガーの深みのあるベースはこの作品を良く引き締めていると思います。

主役のシェリー・マンはどちらかというと抑え目で、淡々と刻まれるリズムは堅実で派手なソロを執るわけでもなく周りを引き立たせるのに一役買っています。時折マレットを使用して曲に変化をつけたりしていますが特にB-2などは組曲っぽく構成されていて彼のマレット・ドラミングがフィーチュアされています。このアルバムの中では一番の意欲作と思います。

シェリー・マンの作品の中では他に好きな作品があるので率先して載せることはありませんが、好みのものだけ取り上げるような趣旨でログを残しているわけではないので久しぶりに聴いてみました。

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  1. 2007/08/12(日) 01:09:12|
  2. Drums
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#270 Here is Phineas/Phineas Newborn Jr. (Atlantic)

Phineas Newborn Jr.


A
1.Barbados
2.All the Things You are
3.The More I See You
4.Celia

B
1.Dahoud
2.Newport Blues
3.I'm Beginning to See the Light
4.Afternoon in Paris

Phineas Newborn Jr. (p) Calvin Newborn (g→onlyA-1,A-2,B-1,B-4)
Oscar Pettiford (b→exceptA-3,B-2) Kenny Clarke (ds→exceptA-3,B-2)

Rec-1956



絶句してしまうピアニスト、フィニアス・ニューボーン・ジュニア。これだけのピアノにはなかなかお目に掛かることはありません。凄いです。ちょっと信じられないくらいに流暢に指が動きます。ピアノで雄弁に語っております。早く弾くだけとかじゃなく指使いというかフィーリングというか只ならぬものを感じさせます。

フィニアスの中でもこのアルバムが一番好きで良く載せています。ソロあり、トリオあり、カルテット(?)ありでバラエティに富んでいます。何故カルテットは?なのか。有名な話だそうですが、弟であるカルヴィン・ニューボーンが4曲で参加しているとクレジットがあるのですが、まず聴こえません。手持ちの駄システムではホントーにそれらしいものが全く聴こえないのです。

ライナーには、①実際にカルヴィンは演奏している。判別できる部分がある。②事実事項として翌日にカルヴィン抜きで改めて録音した。とあり、推論と云う前置きで、③プロデューサーがアルバムのコンセプトをフィニアスのピアノに集中させるために、ヴァン・ゲルダーに敢えてトリオに特化させるようにギターの音を絞ったのではないか。という表記があります。本当のことは判りませんが、そういった細工をしたくなるぐらいにフィニアスのピアノは輝いていることに当方も全面的に賛同します。

パックされた全ての曲に息をのむ瞬間が必ずあり、感動と軽い疲労も覚える悩ましい作品です。

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  1. 2007/08/11(土) 01:14:54|
  2. Piano
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#269 Charlie Haden Liberation Music Orchestra (Impulse)

Charlie Haden


A
1.The Introduction : Song of the United Front
2.El Quinto Regimiento (The Fifth Regiment) :
Los Cuatro Generales (The Four Generals) :
Viva la Quince Brigada (Long Live the Fifteenth Brigade)
3.The Ending to the First Side

B
1.Song for Che
2.War Orphans
3.The Interlude (Drinking Music)
4.Circus '68 '69
5.We Shall Overcome

Charlie Haden (b-violin) Perry Robinson (cl) Gato Barbieri (ts,cl)
Dewey Redman (as,ts) Don Cherry (cor,indian wood and bamboo-fl→onlyA-2,B-1)
Mike Mantler (tp) Roswell Rudd (tb) Howard Johnson (tuba)
Bob Northern (french horn,hand wood blocks,crow call,bells,military whistle)
Paul Motian (perc-instruments) Andrew Cyrille (perc-instruments→onlyB-4)
Sam Brown (g,tanganyikan-g,thumb piano→exceptA-1,B-4,B-5)
Carla Bley (p,tambourine)

Rec-1969



チャーリー・へイデンの初リーダー作。A面がスペイン人民戦争が題材になっており、B面はメンバーのオリジナルを5曲収録、チェ・ゲバラに捧げられたものや戦争孤児に捧げられたものなどかなりハードな題材を取り上げています。これは60年代後半特有の題材で、特にインパルス・レーベルには物凄く濃い「怒れるジャズ」が数多くあります。こういうのは実はコメントに一番困ったりする内容のものだと思っています。

集められたメンバーがやっぱり濃いラインナップでガトー・バルビエリやラズウェル・ラッド、デューイ・レッドマン、ドン・チェリー、カーラ・ブレイなど一見しただけで時代を風靡した面子が名を連ねています。

ただ鑑賞という意味合いにおいてはそれほど極端に聴きにくいものではありません。解り易いメロディを持った曲が中心になっており、時折見せるガトー・バルビエリやデューイ・レッドマンの咆哮が燃える感情を表出させてはいるのですが、即興的な要素よりもメロディアスなので、当方にはそれほど苦になるようなものではありません。A面では時折スペイン特有のメロディ・ラインなども散見され、大人数での豪快なアンサンブルを聴くことが出来ます。・・・うーん、語るに落ちる展開になってきたなぁ。

ただ、やっぱりフリーが苦手な人は手を出さないほうが無難なのかもしれません。

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  1. 2007/08/10(金) 00:51:20|
  2. Modern Big Band
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#268 Palladium/Masahiko Sato Trio (Far East)

Masahiko Sato


A
Opening
1.Michelle
2.Der Zweig Von Salzburg

B
1.Palladium
2.Scrollin'
Closing

Masahiko Sato 佐藤允彦 (p) Yasuo Arakawa 荒川康男 (b) Masahiko Togashi 富樫雅彦 (ds)

Rec-1969



今でも現役、佐藤允彦のデビュー・アルバム。物凄くシュールなビートルズの「ミッシェル」が収録されている。他は彼のオリジナル。フリー・ジャズではない斬新な解釈が沢山詰まっている。意欲に満ちたチャレンジが感じられる。高速で繰り出されるピアノと地響きするベース、キレまくるドラムが一体となってパックされています。かなり歯ごたえのある良い作品だと思います。

この作品は「オープニング」と「クロージング」という、短いが内容を予感させるテーマに挟まれて中心となる4曲で構成されています。

ミッシェルは原曲を崩すことはないが、実に不思議なテイストを持ったアレンジで聴き手を混乱させます。一筋縄ではいかない耳に憑くコード使いが功を奏しているようです。A-2は「ザルツブルグの小枝」と銘打ったオリジナルでタイトルのイメージとは逆に骨のある演奏です。リズム陣の分厚いプレイが楽しめます。タイトル曲B-1はかなり硬派でハードなメロディ・ラインを持つ曲で佐藤の攻撃的な旋律と荒川の強靭なベースが素晴らしい。B-2の路線にも大きな違いはなく、ピリピリした緊張感のあるシリアスな曲です。富樫のドラム・テクがソロで満喫できます。

冒頭に述べたように、このアルバムの水準は非常に高く日本人のアルバムではもちろん、海外を含めても傑出した内容でかなり頻繁にかける好みの作品です。

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  1. 2007/08/09(木) 00:04:12|
  2. Japanese
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#267 Travellin'/Milan Jazz Quartet (Dire)

Milan Jazz Quartet


A
1.Jordu
2.A Blue Day
3.Oleo
4.After Hours

B
1.Travellin'
2.Prelude to Naima
3.Naima
4.Donna Lee

-Milan Jazz Quartet-

Carlo Bagnoli (bs) Rudi Mugliardi (tb,tuba) Attilio Zanchi (b,cello)
Carlo Sola (ds,perc) Augusto Mancinelli (ac-g→onlyA-4,el-g→onlyB-1,B-2,B-3)

Rec-1983



では、もうちょっと前のイタリアものを。ミラン・ジャズ・カルテットのDireに吹き込まれた作品。この作品はDireの2作目で、前年の1982年には『Oasis』という作品があります。前作は本来の4人の演奏でしたが、今作はゲストとしてギタリストのアウグスト・マンチネッリが数曲に加わっており、クインテット編成の曲が存在します。

楽器を見れば判る通り、バリトンとトロンボーンの重量級管楽器が中心となって編成されています。また演奏される曲は比較的馴染みのものが多い(A-1,A-3,B-3,B-4)のでこのグループの個性や力量が計りやすくなっています。

で、思ったより重たくなくハーモニーの感覚に優れた、良くスイングしたグループとの感想を持っています。正直なところ少しチープな部分を感じるところがあるとは思っていますが。

A-1はストレートに突き進むデューク・ジョーダンのナンバーでホーンの豪快さとリズムの重厚さが良く出ています。A-2はブルージーな一品でベースのアルコ・ソロが印象的です。A-3はロリンズの御馴染みのナンバーで4人が疾走していきます、後半にリズム陣のドタバタしたソロがありますがなかなか味わい深くこれもまた一興です。A-4では何とギターにガット・ギターを使用していて、管のハーモニーのバックで奏でられるリズム・カッティングとソロが何とも心地よいものです。タイトル曲B-1は軽快なテーマを持ったナンバー。コルトレーンの「ネイマ」に効果を付けた「怪しげ」なB-2と本編B-3、若干の軽さは否めませんがシットリと聴かせます。B面ではギターはエレキを使用しています。ラストのパーカーのB-4は本来のカルテットに戻っての演奏。これは最高です。

ジャズらしくない雰囲気も若干感じさせるところもありますが、各々のプレイは水準が高く、埋もれさせるには少しもったいないグループと思います。

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  1. 2007/08/08(水) 00:07:36|
  2. Combo
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#266 Eyes and Stripes/Luigi Martinale Quartet (Dischi Della Quercia-CD)

Luigi Martinale


1.Disappointment
2.Eyes and Stripes
3.A Gleam of Hope
4.Alagitz
5.Maybe
6.Sardcastic
7.Billow
8.Rhyno
9.Waiting for Leaving
10.Alternando
11.Hot Love

Luigi Martinale (p) Fabrizio Bosso (tp,fl-h) Nicola Muresu (b)
Alessandro Minetto (ds)

Rec-1997



近年のイタリアものがちょっとしたマイ・ブームになっています。近年と言ってもこの作品は10年前のものなのですが。管・鍵・弦・打、どれをとっても当方の刺激を満足させてくれる作品が多くリリースされており出費が大変で嬉しい悲鳴を上げています。

イタリアのピアニスト、ルイージ・マルティナーレのカルテット作品。ここでのマルティナーレのピアノは技巧的に走ることなく忠実にメロディを表現し、且つバッキングも堅実でとても気持ちのいいものです。派手さはありませんがもう一人の主役があまりに目立つので、彼を引き立たせる重要な役割を担ったともいえます。リーダーが霞むことは時たま起こりうる現象のようです。しつこいですが彼はとても重要です。

この作品の中で圧倒的な存在感で屹立するのはファブリツィオ・ボッソ。彼のペットやフリューゲルホーンは透明感のある澄んだ音色で切れが良くどのような曲調でも対応する適応力で、感情的に唱い上げることもあれば、矢のように突き刺さる攻撃的な音も出してきます。彼も参加するハイ・ファイヴ・クインテットももちろんですが、その繰り出されるサウンドが刺激的でノック・アウトされっぱなしです。

どちらかといえばスローな曲調のものが多いですが、時折挟まれているアップ・テンポの曲に気分が高揚します。特に4,6,8は心を掻き毟られます。耳に残るメロディが反芻され余韻が何時までも甦ります。無意識にリピートさせる威力のある癖になるアルバムです。

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  1. 2007/08/07(火) 01:08:13|
  2. Piano
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#265 Jazz Giant/Bud Powell (Verve)

Bud Powell


A
1.Tempus Fugue-it
2.Celia
3.Cherokee
4.I'll Keep Loving You
5.Strictly Confidential
6.All God's Chillun Got Rhythm
7.So Sorry Please

B
1.Get Happy
2.Sometimes I'm Happy
3.Sweet Georgia Brown
4.Yesterdays
5.April in Paris
6.Body and Soul

Bud Powell (p) Ray Brown (b→onlySide-A) Curly Russell (b→onlySide-B)
Max Roach (ds)

Rec-1949,1950



バド・パウエルを取り上げるのを避けてきた。このアルバムのタイトル通り、あまりにもジャイアントで当方のような凡庸な耳の持ち主には恐れ多い部分がある。簡単に語ることが出来ない。

なので、パウエルとの係わりの部分を中心に。

例えば録音状況が悪いとかの理由付けで敢えてパウエルを避けることも可能ですが、全時代的にジャズを見ればやはりそうはいかないのでしょう。ただビッグネームにも関わらず本気でパウエルを追いかけている人がどの程度いるのか、という疑問はあります。それは自分自身にも当てはまることですので。

それとパウエルの作品の中で初めて体験したアルバムはどれか、というのにも興味を持っています。まあ、敢えてパウエルに限った設問でもないのですが、重要な位置づけにあるミュージシャンに関しては入り口が気になってしまうのです。

当方は大昔にコレのA-1をAMラジオで聴いたのが最初。何だこの鬼気迫る演奏は、と思った。唸り声と共に弾かれる超絶な早弾きに凄く引き込まれたのを覚えています。それ以来この作品はA-1が当方にとっての全てなのです。入り口の相場から云えばBNのウン・ポコ・ロコで有名な『Amazing』のVol.1かクレオパトラの『The Scene Changes』のVol.5、Verveだとコレか『Genius』、あとRoostの『Trio』、リプリーズの『in Paris』辺りなのでしょうかね。

ヴァーヴの中でも絶頂期の作品と云われるこのアルバム。確かに『'57』『The Lonely One...』『Moods』辺りと比べるとプレイの鋭さ、迫力が全然違います。でも個人的には枯れたパウエルも好きなんですよ。ヨレヨレになったパウエルにも本人には申し訳ないのですが惹きつけられるものがあるのです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/06(月) 00:47:29|
  2. Piano
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#264 Us Three/Horace Parlan (Blue Note)

Horace Parlan


A
1.Us Three
2.I Want to be Loved
3.Come Rain or Come Shine
4.Wadin'

B
1.The Lady is a Tramp
2.Walkin'
3.Return Engagement

Horace Parlan (p) George Tucker (b) Al Harewood (ds)

Rec-1960



恐らく数多あるBN作品の中でもかなり上位の人気盤なのだろうと思っています。そしてA-1の存在がこの作品を忘れられないものにしていることに異論はありません。

確かにA-1のジョージ・タッカーのベースは物凄い存在感でこの曲が只ならぬモノであることを証明しています。それに絡むヘアウッドのブラシ、そしてパーランの聴者を煽るかのようなピアノ、テンションは高まります。ご多分に漏れず大好きであります。

では、他の曲はどうなのか。どちらかというと表題曲のインパクトがありすぎて一曲聴きの作品に陥りがちのアルバムなのかも知れませんがパーランの個性と強力なリズム陣が全てにおいて見事にタッグを組んだ充実した内容です。A-1,A-2,A-4,B-2辺りが好みです。

ジョージ・タッカーの強靭なベースはヴァン・ゲルダーの技と相まって生き生きと表現され、コレが彼のベストの作品と認知されるくらいの切れ方です。ベースとピアノの陰に隠れがちなヘアウッドですがここでの彼のドラム・プレイはかなり効いており、特にブラッシュ・ワークは特筆すべき快演で演奏を引き締めます。パーランの説明には必ず付いて回る右手のハンディは彼自身のプレイ・スタイルの強力な源となっており、特にメロディを後追いするブロック・コードは聴く者にインパクトを与えまくります。

人気があるのも頷ける三位一体の大名盤です。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/05(日) 00:04:15|
  2. Piano
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#263 Solo for Zoot/Zoot Sims (Fontana)

Zoot Sims - Solo for Zoot


A
1.Blues in E Flat
2.Somebody Loves Me

B
1.Stompin' at the Savoy
2.Autumn Leaves

Zoot Sims (ts) Stan Tracy (p) Kenny Napper (b) Jackie Dougan (ds)

Rec-1961



流れでこのアルバムを。先日の『Cookin'!』とカブっているのが3曲。このレコードはポルトガルのExclusive Recordsからのリリースの物でフォンタナ盤と遭遇するのはなかなか難しく、出ても恐ろしい値段が付くので当方はコレで充分です。紛らわしいですがズートのソロ作品ではありません。

前述している通り、ロンドンのロニー・スコット・クラブでの実況。ここのA-1に『Cookin'!』とカブらない曲が1曲だけ収録されているのですがコレが渋くて良い。メロウでエモーショナルで朗々と唱うブルースです。

管入りの場合、ワン・ホーンもののライブが自分の趣向にフィットしているので『Cookin'!』と『Solo for Zoot』はズートのアルバムの中でも好んで聴く盤となっています。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/04(土) 00:05:08|
  2. Tenor Sax
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  4. | コメント:0

#262 Cookin'!/Zoot Sims (Fontana)

Zoot Sims - Cookin’


A
1.Stompin' at the Savoy
2.Love for Sale
3.Somebody Loves Me

B
1.Gone With the Wind
2.Autumn Leaves
3.Desperation

Zoot Sims (ts) Rinnie Scott (ts→onlyB-3) Jimmy Dechar (tp→onlyB-3)
Stan Tracy (p) Kenny Napper (b) Jackie Dougan (ds)

Rec-1961



ズートのロンドンのロニー・スコット・クラブでの実況録音。このアルバムが一般に認知されるようになったのは、恐らく20年前に寺島靖国氏が自著の中で紹介したのが始まりと思う。時は同じ頃、六本木にWAVEという大型輸入チェーン店があり、その一角にアナログと中古のオリジを揃えたコーナーがあった。そこにこのレコードが入っていて購入したのが今所有している物。以後、CDもビニールも復刻され手軽に手に取れるようになりました。

このクラブでの録音は7曲がリリースされていて、うち6曲がこのアルバムに収められています。残りの1曲「Blues in E Flat」は『Solo for Zoot』(Fontana)に収録されていて2枚で全貌が見えるようになっています。このアルバムのA-1,A-3,B-2は前記の『Solo for Zoot』と重複しています。またB-3はセクステットでの演奏です。

録音のせいなのか、リズムがシャリシャリいったような音なので上手く再生しようと試みるのですが当方の装置ではどうも難しいようです。でも演奏はエネルギッシュでズート・シムズ36歳のリラックスした演奏が聴けます。この作品は殆どの曲が気に入っているのですが、中にはフェードアウトの曲があったりしてちょっともったいない気がします。

英フォンタナ盤(蘭もあります)にはこのアルバムのように前面に女性がレイアウトされ、その後ろにその作品のミュージシャンが亡霊の如く配置されたジャケットのものが多くあり、以前に取り上げたローランド・カークなど数十タイトル揃っています。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/03(金) 00:34:25|
  2. Tenor Sax
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

#261 No Bass Hit/Scott Hamilton (Concord)

Scott Hamilton


A
1.But Not for Me
2.If Dreams Come True
3.Long Ago and Far Away
4.Drum Boogie

B
1.I Love You, Samantha
2.I'm Gonna Sit Right Down and Write Myself a Letter
3.Easy to Love
4.Get Hapyy

Scott Hamilton (ts) Dave McKenna (p) Jake Hanna (ds)

Rec-1979



寛ぎのテナー、スコット・ハミルトン。この御大はコンコード・ジャズ・フェス関連で何度も来日している。けど、実際のところそんなに注目されていないような気がする。解り易いのが駄目なのかムード・テナーなのが駄目なのか、残念ながらさほど人気もないような気がします。

私にとっては疲れたときの癒しテナーとなって楽しまさせて貰っています。とはいえムード一辺倒に偏るでもなく、アップテンポの小気味良いナンバーも多く含まれており、このアルバムのバランスは取られているとも思っています。

当方の思う彼の特徴はなんといっても音色が柔らかくマイルドであること、ヘンな表現ですがサックスの音に通常より多量の息を混ぜ込んだような「スススス」という感じの音が和みの境地へ連れて行ってくれます。この作品の中ではB-4が一番のお気に入りとなっています。良い意味で、脱力して身を任せるにはもってこいのプレーヤーです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/08/02(木) 00:24:23|
  2. Tenor Sax
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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