イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#320 Love Cry/Albert Ayler (Impulse)

Albert Ayler


A
1.Love Cry
2.Ghosts
3.Omega
4.Dancing Flowers
5.Bells
6.Love Flower

B
1.Zion Hill
2.Universal Indians

Albert Ayler (ts) Donald Ayler (tp) Call Cobbs (harpsichord)
Alan Silva (b) Milford Graves (ds)

Rec-1967,1968



フリー・ジャズについてまわるバックボーンを読み解こうとしていつも挫折します。字面で理解しようとしてもこちらが余りにそれと乖離した環境に置かれ、且つ違う民族、違う時代背景であれば本当に彼らが表現しようとしたものの数パーセントしか共有できないのではないかと思っています。ひょっとしたら理解したつもりで全然合致していなかったりするかも、とも考えます。なので情けないことにいつも上辺だけ仕入れた文字情報と聴いた印象のみで優劣を判断するというショボイ聴き方です。

ですからアイラーの数ある作品の中でも通して聴ける、ちょっとツラい、コレは無理、とかそんな振り分けをこちらで勝手にやってしまいます。このアルバムは通して聴ける、特にA面はメロディが耳に残る作品でした。B-2辺りはかなり硬派な内容ですが。

シャンダールのラスト・レコーディングが1970年ですからこの作品は後期のもので、「Ghosts」「Bells」などの彼の代表曲の再演が聴かれます。通して聴いて残るものは全面にハープシコードが使用されていて注意を引かれることと、弟のドナルド・アイラーのシンプルながらも肝となるペットのメロディです。冒頭のA-1と過激なB-2が対になっていて興味深いです。

アイラーの作品に概して云えると思うのですが、ハッキリしたテーマというものが存在し、それがとても印象的なメロディであるのは私のような理解の足りないものに引っかかる何かを与え続けます。単なる咆哮の羅列のような作品と画したアイラーのメロディには反応せずにおれない媚薬のような魔力があります。
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  1. 2007/09/30(日) 16:14:01|
  2. Tenor Sax
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#319 Embraceable You/Don Patterson Quartet (Prestige-NED)

Don Patterson - NED


A
1.Last Train From Overbrook
2.Embraceable You
3.Sandu

B
1.Red Top
2.Freddie Tooks Jr.

Don Patterson (org) Houston Person (ts) Pat Martino (g) Billy James (ds)

Rec-1967



何ともねちっこいオルガンです。ドン・パターソンのプレスティッジ盤。コレは蘭盤で、同一の米盤は『Four Dimentions』(PR 7533)でジャケ&タイトル違いのイシューとなっています。ヨーロッパでリリースされた米盤の復刻は、このように体裁を変えたものが多くしっかり照合させないとダブる原因になります。出先のレコ屋では自分の所有するものが多くなると完璧に把握出来ているとはいえず、スルーすると失敗するんじゃないかとの懸念が手を出させる原因です。これにより当方はありえないぐらいにダブらせています。基本的に同一のものを多数コレクトするような趣味は無いのですが緩慢な性格ゆえ結構抱えています。本当なら他の未知の物に廻したいのにねぇ。

シャーリー・スコットのようにベーシストを起用する人もいますが、オルガンの作品はベーシストが入らないものの方が多く、この作品はマルティーノのギターとヒューストン・パーソンのテナーがフィーチュアされています。パターソンのヌルヌル・オルガンに失礼ながらチープな風合のヒューストン・パーソンのテナーが絡み、何とも云えないトロッとした仕上がりです。好きなギタリストのパット・マルティーノもこのセットでは控えめでアクの強いオルガンとテナーがシャシャリ出るモッサリしたアルバムです。

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  1. 2007/09/29(土) 04:29:07|
  2. Organ
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#318 Take Ten/Paul Desmond (RCA Victor)

Paul Desmond - Take Ten


A
1.Take Ten
2.El Prince
3.Alone Together
4.Embarcadero

B
1.Theme from "Black Orpheus"
2.Nancy
3.Samba de Orfeu
4.The One I Love (Belongs to Someboby Else)

Paul Desmond (as) Jim Hall (g) Gene Cherico (b) Connie Kay (ds)

Rec-1963



余談を・・・。

そんなに強くないけれど、お酒をチビチビ飲るのが好きである。本当なら格調ある老舗の居酒屋で一杯飲ってみたい。残念ながら田舎に引っ込んでいるとそういったシチュエーションはかなり厳しい。田舎でも歴史ある街で且つそういう風土を大切に守ろうとしている自治体には期待が出来るがココはそんな土地ではない。遠征すれば帰宅できない。なかなか厄介ですなぁ。

そんな可哀想な身の上に沁みる番組の新シリーズが昨日より始まった。CS「旅チャンネル」で開始された『日本百名居酒屋』。ナビゲーターは太田和彦氏。興味のあるスポーツぐらいしか見ない私が唯一楽しみにしている番組です。以前にも書いたけれど約8年、8クール放送された番組の新シリーズである。BS-iにも『酒場放浪記』なる吉田類氏がナビを務める番組があるがこちらは大衆居酒屋といった風情。太田氏の番組が取り上げる居酒屋は唸る雰囲気と肴が相まって呑兵衛なら必ず反応する。新シリーズはこれまでの集大成的な意味合いがあると思われ、百名山に擬え厳選された百軒を2年間掛けて放送されるようだ。嬉しい。嬉しいけれどあまりに美味そうで悔しい。

この番組のテーマ曲は8年間、ブルーベックの「テイク・ファイブ」を使っていました。ひょっとしたら小学生でも知っているかもしれないぐらいの定番曲。今回新たに復習編という意味合いも含めてなのか、テーマがこのアルバムのA-1に差し替えられた。流れとしては全く違和感が無いですね。

ブルーベックがジム・ホールに変わり、リズムはジーン・チェリコとコニー・ケイ。デスモンドのアルトはどのアルバムでも変わらず真綿に包まれたようなソフトなサウンドで聴き手の耳を撫でる。どこを切ってもデスモンド・サウンド。激しいアドリブとは対極の温もりのある音色が心地良い。

番組の出演者の太田氏も構成の小川氏もジャズ・ファンで、毎回新旧取り混ぜたジャズをBGMに視聴者が悶絶する30分を提供する。そういえば前回のシリーズの対談編ではこれまたジャズ・ファンには御馴染みのラズウェル細木氏がゲストだった。楽しみな2年間がまた始まる。

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  1. 2007/09/28(金) 00:52:54|
  2. Alto Sax
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#317 The Music From 'The Connection'/Freddie Redd Quartet with Jackie McLean (Blue Note)

Freddie Redd


A
1.Who Killed Cock Robin
2.Wigglin'
3.Music Forever

B
1.Time to Smile
2.Theme for Sister Salvation
3.Jim Dunn's Dilemma
4.O.D.

Freddie Redd (p) Jackie McLean (as) Michael Mattos (b) Larry Ritchie (ds)

Rec-1960



昨日取り上げたハワード・マギーの作品と対になるアルバム。とはいえコンポーザーであるレッド名義ということもあってこちらが本流、マギー盤が亜流とでも云えるのでしょうか。こちらはマクリーンをフロントに置いたカルテット編成です。

演奏されている内容は全く同様の7曲で配列まで一緒です。二管だったマギー&ブルックスと比較してこのアルバムはマクリーンが全開で、軽快さもマギーのアルバムより上回っていると思います。相変わらず演奏される楽曲の良さが滲み出ていて聴いていて楽しい作品に仕上がっていると思います。このアルバム自体はあまり注目されないもので、どちらかというと以前は稀少性がまず先に語られていたような作品だったと思います。実はココでのマクリーンを私はかなり気に入っています。彼のアルトはフルに鳴っており縦横無尽のフレーズが溢れ出てきます。プレイの閃き云々を語るよりもアルトを鳴らし切るといった表現が良いのかもしれません。

マギーの作品でも触れたのですが、麻薬を舞台とした劇に挿入されたジャズ、とのイメージで判断することが難しいアップ・テンポの熱演で、何となくネガティブでダークな雰囲気の楽曲が素材となりそうな気がするのですが、そのように感じられないギャップに若干戸惑ったりしました。正確に劇の内容が判らない為、そのあたりが気になるところです。それと役者としてのレッドとマクリーンも。

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  1. 2007/09/27(木) 00:53:23|
  2. Piano
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#316 Music From the Connection/Howard McGhee (Felsted)

Howard McGhee


A
1.Who Killed Cock Robin?
2.Wigglin'
3.Music Forever
4.Time to Smile

B
1.Theme for Sister Salvation
2.Jim Dunn's Dilemma
3.O.D. (Overdose)

Howard McGhee (tp) Tina Brooks (ts) I. Ching [Freddie Redd] (p)
Milt Hinton (b) Osie Johnson (ds)

Rec-1960



ハワード・マギーのクインテット。通好みのティナ・ブルックスとの二管でフレディ・レッドが変名で参加しています。(ジャケットにはコンポーザーとして名前を掲げています。)個人的には演奏もさることながら、このアルバムで披露されている曲に大きな関心を寄せています。いやぁ、いい曲が揃っているなぁと。

フレディ・レッドが舞台用に書いた曲がココに収められています。で、レッド名義でのアルバムも当然ブルー・ノートに吹き込まれています。『The Misic from the Connection/Freddie Redd』(BN4027)は演奏される曲目は一緒ですが、この作品とはレッド以外のメンバーが異なっていますので明日取り上げる予定です。

ハワード・マギー名義の作品ですがトータル・バランスの良く取れた内容で、誰かが抜きん出た活躍をしているというような物ではありません。舞台用の作品とはいえ個性的な印象を持つオリジナル作品という解釈がシックリきます。

しかしながらこの舞台の内容が麻薬を題材にしていてミュージシャン自身が演技をし演奏をしたとのことですが、マギーやティナ・ブルックス本人が現実で麻薬に苦しんでいたというのは何とも皮肉なことです。

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  1. 2007/09/26(水) 01:14:24|
  2. Trumpet
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#315 Dinah/Bengt Hallbergs Trio (Fontana)

Bengt Hallberg - Fontana


A
1.Dinah
2.Where or When
3.Little Man You've Had a Buy Day
4.I've Found a New Baby
5.Flamingo
6.I'm Coming Virginia
7.Frantic Blues

B
1.Body and Soul
2.Dr's Special
3.When It's Sleepy Time Down South
4.The Touch of Your Lips
5.Summertime
6.Sweet Sue
7.So Long Blues

Bengt Hallberg (p) Gunnar Johnson (b) Anders Burman (ds)

Rec-1957



スウェーデンの大物、ベングト・ハルベルクの黎明期のピアノ・トリオ。大好きな作品です。これまた大好きな『Kiddin' On the Keys』『Happiness...』(Karusell)の約3年前の作品。

タイトル曲の「ダイナ」は、モンクの『Solo Monk』に収録されている1曲目が好きですが、トリオの中では抜群に秀でた演奏であると思っています。

このアルバムには短尺の14曲が収録されています。彼のピアノはアタックの強さを感じるエネルギッシュな部分とチャーミングな部分が同居していて、場面によって表情を変えるピアニストだと思っています。このアルバムでもその側面が傑出しているバランスの良さを感じます。それと彼のスタイルが長い間変わっていないことをも証明する作品ともいえると思います。

A-1はもちろん最高の出来。コロコロ転がるハルベルクのピアノが堪らない。A-2やA-3、A-5のナンバーはゴージャスに、A-4やA-6は小気味良いスウィング感が得られます。A-7は一転してスピード感のあるハルベルクのピアノが炸裂します。B面は定番の2曲B-1やソロで演奏されるB-5、テーマのチャーミングなB-2は徐々にノリの良い展開に、B-3はシットリとソロで聴かせるナンバー、B-4のゆったりとしたプレイ、B-6は楽しさが全面に出た格好よさが最高です。エンディングのB-7はブルースで〆ます。

どちらかというと手数が多めのピアニストと認識していますが、いやみのないテクニカルな演奏は純粋に楽しめる対象となると思います。

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  1. 2007/09/25(火) 17:58:30|
  2. Piano
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#314 Jazz Pianists Galore! (Jazz West Coast)

Jazz Pianists Galore!


A
1.Too Close for Confort - Carl Perkins Trio

Carl Perkins (p) Jim Hall (g) Red Mitchell (b) Rec-1957

2.We'll be Together Again - Jimmy Rowles Quartet

Jimmy Rowles (p) Al Hendrickson (g) Joe Mondragon (b) Nick Fatool (ds) Rec-1956

3.Laugh Cry - Russ Freeman Trio

Russ Freeman (p) Joe Mondragon (b) Shelly Manne (ds) Rec-1953

4.Bess, You is My Woman - Richard Twardzik Trio

Richard Twardzik (p) Carson Smith (b) Pete Littman (ds) Rec-1954

5.I Hear Music - Hampton Howes Trio

Hampton Hawes (p) Red Mitchell (b) Mel Lewis (ds) Rec-1955

B
1.Sonny Speaks - Jimmy Rowles Trio

Jimmy Rowles (p) Ben Tucker (b) Mel Lewis (ds) Rec-1956

2.Autumn in New York - Bobby Timmons Trio

Bobby Timmons (p) Jim Bond (b) Pete Littman (ds) Rec-1956

3.I Can't Get Started - John Lewis Trio

John Lewis (p) Percy Heath (b) Chico Hamilton (ds) Rec-1956

4.Younger Than Springtime - Pete Jolly Trio

Pete Jolly (p) Leroy Vinnegar (b) Stan Levey (ds) Rec-1956

5.Taking a Chance on Love - Al Haig Trio

Al Haig (g) Harry Babasin (b) Larry Bunker (ds) Rec-1952



パシフィック・ジャズ(PJ)の傍系、ジャズ・ウェスト・コースト(JWC)のピアノ・オムニバス。JWCには15枚のカタログがありますが、この作品が一番好きです。このブログでは何度も書いたのですがアレンジが誇張されるウェストはあまり好みではないのが本音です。この編集盤はピアノにスポットを当てているので管楽器が入らず、ほぼピアノ・トリオを中心とした編集となっています。

10曲の収録の内この作品にしか収録されていないのが5曲あり、アルバムの価値を高めているような云われ方を一般的にされていますが、当方にとっては単純にそれほど多くないウェストのピアノ・トリオが一枚にまとまっていることのほうが有難いと思ってしまいます。まぁ、ウェストへの移住組も多いといったほうがよいのでしょうが・・・。

A-1はギター入りのピアノ・トリオ。パーキンスは21歳でウェストに来たとの記事が。何とも寛げるナンバー。A-2はギター入りカルテット。ジミー・ロウルズは唯一2曲取り上げられています。これば渋い。アルコールが欲しくなる名演。A-3はラス・フリーマンの特徴のあるラインと図太いベースが格好良い。A-4はリチャード・ツワージク・トリオ。物凄く個性的でムードあるバラッドでも唯一無二のパーソナリティが光ります。彼名義のアルバムもインパクトがあります。A-5はハンプトン・ホーズ、これは絶好調のホーズを捉えたゴキゲンなナンバー。ノリにノッています。B-1はロウルズ・トリオ。良く唱っています。実は大好きなピアニストで『Rare-But Well Done』(Liberty)『Bright's Spot』(Regent)なども良く聴く大好きな盤です。B-2はボビー・ティモンズ。チェット・ベイカーとの録音の際に録られた一曲。ゴージャスなティモンズ節を堪能出来ます。B-3のジョン・ルイス。一聴して彼らしいスタイルで美しいピアノ。名盤『Grand Encounter』からの引用。B-4はピート・ジョリー。ジョリーらしい明るさは若干控えめですが心地よさが溢れた一品。A-5はアル・ヘイグの貴重な録音。旧さを感じさせない見事なプレイ。名演です。

多種多様なスタイリストがワン・パックになっていても、コンセプトが成功したのかかなり楽しめる一枚です。とっ散らかった印象は微塵もありません。企画力の勝利でしょう。

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  1. 2007/09/24(月) 14:09:15|
  2. Omnibus
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#313 Alive! at the Village Vanguard/Richie Cole (Muse)

Richie Cole


A
1.Punishment Blues
2.Body and Soul
3.Samba de Orfeu

B
1.Yardbird Suite
2.Alto Acres (live spiral)
3.Red Top

Richie Cole (as,ts→onlyB-2) Bruce Forman (g) Bobby Enriquez (p)
Marshall Hawkins (b) Scott Morris (ds)

Rec-1981



リッチー・コールの派手なライブ盤。ちょっとやりすぎじゃないの?と思わせるところがあるがこのメンバーだからしょうがないと納得させる。楽しいけれどちょっと軽く感じる部分が本音を言うとあります。

A-1のブルースは何とも云えない導入部が笑えるドロ臭いナンバー。リッチー・コールのヌケの良い吹きっぷりは爽快でブルース・フォアマンのギターがネチっこい。A-2のような真っ当なナンバーは彼らのイメージから離れた印象を持ちますが、こちらのほうが当方の好みでコールのテクニカルなブレッシングが聴けます。A-3は本領発揮といったところでしょうか、速いテンポのサンバはボビー・エンリケスが黙ってはいません。コールの流麗なソロ、フォアマンのファンキーなピッキングの後にココぞとばかりに暴れます。早い早い。ブロック・コードの多用で観衆を煽ります。B-1も同様に派手なパフォーマンスが満載の御馴染みの名曲。テーマの後、のっけからエンリケスが飛ばし、続いてフォアマン、コールが呼応します。B-2は唯一テナーを吹いたナンバー。アルトのノリと変わらん吹きっぷりに笑ってしまいます。B-3はメンバー紹介も兼ねながらの熱演。怒涛の攻撃です。

コレを聴いた後、若干の苦笑いがいつも出てしまいます。いやぁ、何もココ迄やらんでも。ブランクなどの紆余曲折が若干あった彼ですが現在も活躍しているようです。

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  1. 2007/09/23(日) 00:02:53|
  2. Alto Sax
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#312 Spaces/Larry Coryell (Vanguard)

Larry Coryell


A
1.Spaces
2.Rene's Theme
3.Gloria's Step

B
1.Wrong is Right
2.Chris
3.New Years Day in Los Angeles - 1968

Larry Coryell (g) John McLaughlin (g) Chick Corea (el-p)
Miloslav Vitous (b) Billy Cobham (ds)

Rec-1970



ラリー・コリエルというと、どうしてもいわゆるフュージョンの人というイメージがあります。この作品もクロスオーバーという位置づけで当時のキング・レコードが発売したものです。大概にギター・プレイヤーは便宜的にカテゴライズされるようになったジャンルとやらを超越したアーティストが数多くおられます。で、敢えて無理やりジャンルにはめ込むとなるとこれは立派なジャズ作品であると断定したいと思います。

マクラフリンとのツー・ギターで、ここにディ・メオラが加わるとスパー・ギター・トリオという編成になりますね。どちらかがバッキングに終止するわけではなく、各々がソロを執り随時バックもやるというギター・ファンには満足の内容です。チックのエレピ、ヴィトウスのウッド・ベース、ビリー・コブハムのドラムという往時の気鋭のメンバーでスリリングなサウンドが表現されています。

冒頭に述べたとおり、ジャズ・オン・エレクトリック・サウンドといった風情で、ポップなフュージョンとは一線を画しています。ゴリゴリと迫る両者のギター・ピッキングはハードでパワフルです。それにヴィトウス、コブハムの粘着リズムが加われば自ずとサウンドが想像できると思います。

ジャズ・ギター=フルアコの感覚で聴くと規格外になってしまうのでしょうが、ガッツのある演奏はこの時代に生み出されたジャズの一端として評価されるべきものであろうと思っています。

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  1. 2007/09/22(土) 11:42:02|
  2. Guitar
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#311 Go!/Dexter Gordon (Blue Note)

Dexter Gordon


A
1.Cheese Cake
2.I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry
3.Second Balcony Jump

B
1.Love for Sale
2.Where are You
3.Three O'Clock in the Morning

Dexter Gordon (ts) Sonny Clark (p) Butch Warren (b) Billy Higgins (ds)

Rec-1962



『Go!』である。『!』は裏ジャケ&レーベルに表記されている。どちらが正式なのかは判らないですが、まあどっちでもいいことですね。

BNのデクスター・ゴードンの作品の中ではコレを一番載せています。他のレーベルでは二管の『Dexter Blows Hot and Cool』(Dootone)辺りが好きですね。BNでは3作目で、ブランクからの復帰以降の4作目になるワン・ホーン作品です。彼の渡欧直前の作品で、この2日後に全くの同メンバーで『A Swingin' Affair』(4133)も吹き込んでいます。バックがソニー・クラーク・トリオということもあって人気盤であるようです。

ワン・ホーンならではのデックスの豪快なブロウが楽しめます。当方の彼のテナーの印象は武骨なサウンドといった趣きで、洗練さとはかけ離れた位置にあるように感じます。ただそれが彼らしい良い特徴として表現されているような気がします。この作品にしろ、2日後の『A Swingin' Affair』にしろデックス・サウンドは健在で、ワン・ホーンということもあってバッキングではソニ・クラのソロもかなりの尺で堪能できます。

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  1. 2007/09/21(金) 01:41:02|
  2. Tenor Sax
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#310 Pause, and Think Again/John Taylor (Turtle FMR-CD)

John Taylor


1.Pause
2.White Magic
3.And Think Again
4.Awakening / Eye to Eye
5.Interlude / Soft Winds

John Taylor (p) Kenny Wheeler (tp) Chris Pyne (tb) Stan Sulzman (as)
John Surman (ss) Chris Laurence (b) Tony Levin (ds) Norma Winstone (voice→only5)

Rec-1971



ジョン・テイラーはイギリスのピアニスト。日本ではピアノ・トリオの『Decipher』(MPS)で有名になったアーティストと思います。

この平凡な名前は同名他者が多く、一番有名なのは恐らくデュラン・デュランなのでしょうね。ブルース・シンガーのジョニー・テイラーなどもいてジャズ・ピアニストのジョン・テイラーは一般的には埋もれがちです。ただ、ことジャズに関してはカルト的人気もあるピアニストです。

ジョン・テイラーは今でこそ新録も多く出ていて比較的馴染みがある方もいらっしゃると思いますが、以前は彼の過去のアルバムは数が出回らず、聴くことがなかなか出来なかったアーティストです。この作品などもアナログは殆ど見かけず、出ても天井価格になるので、以前CDで復刻された際に喜んで買ったものです。復刻によって過去の名作が容易に手に取れるのはありがたいことです。

『Dicipher』の凄みのあるピアノ・トリオに比べて大きな編成で臨んだ意欲作で、『Dicipher』の3ヵ月後に録音されたのが本作です。リズムの二人は一緒のメンバーで、このアルバムではフロントにケニー・ホイーラーやジョン・サーマンらが名を連ねています。ココでのサーマンはバリトンでなくソプラノに専念しています。ジョン・テイラーはサーマン名義の『How Many Clouds Can You See?』(Deram)でも驚愕のピアノを弾いており当方にとっての悶絶ピアニストです。

この年代特有のヨーロッパの硬質なジャズがビシビシ迫ってきて興奮します。ただフリー的アプローチは4曲目に若干ある程度で、全編がシリアスでダークな空気が漂うインパクトの強い作品になっています。テイラーは無論絶好調で激しい旋律の洪水に流されそうになります。ホーンは張り詰めた雰囲気を演出し一気に打破するような勢いです。全員が一体の塊になった演奏は実にエキサイティングで怒涛の流れを以って挑んでくる強烈な内容です。

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  1. 2007/09/20(木) 01:45:00|
  2. Piano
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#309 Condon a la Carte/Eddie Condon (Commodore)

Eddie Condon


A
1.Love is Just Around the Corner
2.Beat to the Socks
3.Ja-Da
4.Meet Me Tonight in Dreamland
5.I Ain't Gonna Give Nobody None O' My Jelly Roll
6.Strut Miss Lissie
7.It's Right Here for You
8.Ballin' the Jack

B
1.Sunday
2.California Here I Come
3.Georgia Grind
4.Oh, Sister Ain't That Hot
5.Dancing Fool
6.You're Some Pretty Doll
7.Nobody Knows You When You're Down and Out
8.Rose Room

A-1~A-3

-Eddie Condon and his Windy City Seven-

Eddie Condon (g) Bobby Hackett (cor) Georg Brunis (tb) Pee Wee Russell (cl)
Bud Freeman (ts) Jess Stacy (p) Artie Shapiro (b) George Wettling (ds)

Rec-1938

A-4

-Eddie Condon and his Windy City Seven-

Eddie Condon (g) Bobby Hackett (cor) Jack Teagarden (tb) Pee Wee Russell (cl)
Bud Freeman (ts) Jess Stacy (p) Artie Shapiro (b) George Wettling (ds)

Rec-1938

A-5~A-8

-Eddie Condonand his Band-

Eddie Condon (g) Max Kaminsky (cor) Brad Gownas (valve-tb) Pee Wee Russell (cl)
Joe Bushkin (p) Artie Shapiro (b) George Wettling (ds)

Rec-1939

B-1,B-2

-Eddie Condon and his Band-

Eddie Condon (g) Bobby Hackett (tp) Vernon Brown (tb) Pee Wee Russell (cl)
Bud Freeman (ts) Joe Bushkin (p) Artie Shapiro (b) Lionel Hampton (ds)

Rec-1938

B-3~B-6

-Eddie Condon and his Band-

Eddie Condon (g) Marty Marsala (tp) Georg Brunis (tb) Pee Wee Russell (cl)
Fats Waller (p) Artie Shapiro (b) George Wettling (ds)

Rec-1940

B-7,B-8

-Eddie Condon and his Band-

Eddie Condon (g) Max Kaminsky (tp) Benny Morton (tb) Pee Wee Russell (cl)
Joe Bushkin (p) Bob Casey (b) Big Sid Catlett (ds)

Rec-1943



久しぶりにトラッドものを聴いた。それにしても凄いメンバー。やっぱりこういうのから離れられないと実感する。素晴らしい。

コレはコロムビア(A-5~A-8)とブランズウィック(その他)のセッションからなるエディ・コンドンのバンドによるコモドアの編集盤。ウィンディ・シティ・セヴンとヒズ・バンドの録音で、少しづつメンバーと録音時期が異なっています。モダンに存在する刺激的なアドリブは当然見られませんが、ジェス・ステイシー、ジョー・ブシュキンやファッツ・ウォーラーのピアノが聴け、ピー・ウィー・ラッセルのクラを堪能でき、ボビー・ハケットやジャック・ティーガーデンの管が冴え、おまけにライオネル・ハンプトンのドラムまで聴けるのだから、既にこの時点で満足な自分がおります。

また古い録音にもかかわらず非常に音質が良く、この時代の息吹を感じることが容易いのも嬉しいことです。基本的にセプテットかオクテットで、トラッドを聴くには個人的に一番丁度良い編成と思っているコンボで、徹頭徹尾スウィングしています。

リーダーであるはずのエディ・コンドンが霞むくらいココでの管パートの存在は別格です。特に全編に登場するピー・ウィーは最高で個人的ベスト・パフォーマーとして君臨しています。素晴らしい。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/09/19(水) 01:10:44|
  2. Dixie, Swing, Trad, New Orleans
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

#308 Waiting for the Moment/Johnny Case (Sea Breeze-CD)

Johnny Case


1.Sister Sadie
2.I Want to Talk About You
3.Nica's Dream
4.Lewis Worrell
5.I Remember You
6.Soft Winds
7.Blue Clay
8.I Wish You Love
9.Waiting for the Moment
10.You Leave Me Breathless

Johnny Case (p) Byron Gordon (b) Duane Durrett (ds)

Rec-2003



至極真っ当にスウィングするピアノ・トリオ。楽しいものは徹底的に楽しく、シットリしたものは徹底的にシットリとしたピアノを聴かせてくれます。しかも楽しい演奏から発される音にビートを感じます。その反面、彼のオリジナルは結構斬新でなかなかのインパクトがあります。

ピアノのジョニー・ケイスを含め全員がテキサスのミュージシャン。ホレス・シルヴァーの曲を2曲(1,3)やっているのですが、コレが良い。1のスウィング感にはニンマリします。片や有名な3はメロディを崩さず曲の持つ雰囲気を大切に表現されており良い出来です。またオリジナルは4,9で、4の持つダークなテーマから予想できない旋律が次々と繰り出されるところは彼の作曲の力量を推し量れます。またタイトル曲となっている9も同様な要素を持ち、なかなか素直に入ってき難いメロディを極端に難解にプレイせず、聴き手を引き込ませるような表現方法を持ち合わせているのはこの人の才能と云えると思います。

借りてきた曲は原曲に忠実且つノリも良く、オリジナルではちょっとした冒険をする、メリハリの効いた構成で飽きさせません。圧倒的な優れた印象を受けることは無いのですが、聴者のツボを巧く刺激するアーティストであると思います。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/09/18(火) 02:05:34|
  2. Piano
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

#307 The Rhythm Section (Epic)

The Rhythm Section - Epic


A
1.Hellelujah!
2.Mona's Feeling Lonely
3.Out of Braith
4.The Regal Nod
5.Polka Dots and Moonbeams
6.Minor's Club

B
1.They Look Alike
2.Do Nothin' Till You Here From Me
3.Kookin' in the Kitchen
4.Walk Chicken Walk With Your Head Picked Bald to the Bone
5.Ruby, My Dear
6.Koolin' on the Settee

Hank Jones (p) Barry Galbraith (g) Milt Hinton (b) Osie Johnson (ds)

Rec-1956



ノン・リーダーもののギター入りカルテットの作品。単純に見た目のジャケの表記順位から行くとミルト・ヒントンが筆頭に来る。ただコレは国内盤でライナーを注視するとハンク・ジョーンズの名前を冠している。恐らく帯にもハンク・ジョーンズ名義のようにデザインされたことは容易に想像できる。大分前の復刻盤であるがハンク・ジョーンズを名義にしたほうが売りやすかったのだろうと思う。でも個人的には他のメンツにも結構反応します。バリー・ガルブレイスのギターが聴けるというだけで興味を持ってしまう。この時点で渋い内容であるのは推測済みです。

比較的短めの12曲をパックしたこの作品を結構気に入っています。小気味良いテンポのジャズが小分けに入っているようで当方にとって嬉しい内容です。当然派手なものはなく渋い小品が散りばめられています。編成の妙なのか極僅かに室内楽的な雰囲気も持っています。例えばチコ・ハミルトン辺りはその要素が強すぎて当方には若干抵抗がありますが、この程度のいい塩梅ですと趣きのある趣味の良いジャズとして聴けるのが不思議です。

バリー・ガルブレイスのでしゃばらない訥々としたギターがあるだけで派手なサウンドから一線を画しているのかもしれません。ハンク・ジョーンズもブルースやバラードなどは徹底的にムーディーにピアノを仕上げており、それに応えるミルト・ヒントンのベースはソロでも穏やかに、オシー・ジョンソンのドラムはしなやかで、ブラシはあくまで控えめです。

我の出ないジャズといったらいいのでしょうか、俺が俺がとせり出してくるジャズもパワーがあって未だに好きなのですが、以前はどちらかというと退屈だった慎ましやかなサウンドも捨てたものではないと年々強く感じてきました。年を重ねて丸くなるオヤヂでございます。

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  1. 2007/09/17(月) 00:03:19|
  2. Combo
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#306 Lee Morgan Indeed! (Blue Note)

Lee Morgan Indeed!


A
1.Roccus
2.Reggie of Chester
3.The Lady

B
1.Little T
2.Gaza Strip
3.Stand By

Lee Morgan (tp) Clarence Sharpe (as) Horace Silver (p)
Wilbur Ware (b) "Philly" Joe Jones (ds)

Rec-1956



云わずと知れたリー・モーガンの有名盤。録音時18歳。タイトルは『Indeed!』、でもバック・カバーとレーベルは『Presenting Lee Morgan』。有名レーベルの中枢を担う1500番台ですので、この辺りの作品は以前は初期に通過するであろう作品だったのですが、今はクラブ関連のモノや澤野工房から聴かれる方もいらっしゃると、どこかで読んだので意外と後回しになったり手に取られることが少ないのかもしれませんね。自分はいわゆる名盤と云われるものから手を付けていったクチですので、そういう意味ではジャズも歴史を重ねるうちに多様化し、選択肢が広がったことは喜ばしいことと思います。旧いスタイルに固執するタイプではないので、ジャズにももっと色んな表現方法が出てきて欲しいと思っています。

なんてことを言ってますが、やっぱり良い物は良いわけでリー・モーガンのトランペットを清々しく聴いています。クラレンス・シャープの飄々としたアルトも妙に溶け込んでいて良い雰囲気です。BNの看板アーティスト、ホレス・シルヴァーや、名手フィリー・ジョーなどをバックにBNらしい重厚なジャズを披露しています。

単純に18歳のモーガンの録音と聴いて「若々しい」と言うことも出来るけれど、何せ1950年代のことであるので今現在のジャズとの乖離はあって然るべきと思います。前述した通り、50年以上経った今現在の18歳の米ジャズ・ミュージシャン達がどういったアプローチで自己を表現するかのほうが個人的には興味があります。果たしてどれくらいジャズを生業として頑張っているミュージシャンがいるのか定かではありませんが、今後も生きの良い作品が現れるのを楽しみにしたいと思っています。

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  1. 2007/09/16(日) 02:15:26|
  2. Trumpet
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#305 This is Honda/Takehiro Honda (Trio)

Takehiro Honda


A
1.You Don't Know What Love is
2.Bye Bye Blackbird
3.Round About Midnight

B
1.Softly as in Morning Sunrise
2.When Sunny Gets Blue
3.Secret Love

Takehiro Honda 本田竹曠 (p) Yoshio Suzuki 鈴木良雄 (b)
Fumio Watanabe 渡辺文男 (ds)

Rec-1972



本田竹曠のピアノ・トリオ。素晴らしい演奏、素晴らしい録音、素晴らしい絶叫、中身が濃いです。CDは12曲入りのようです。

むさ苦しい横顔が写った本作は、本田の作品の中で個人的ベストのアルバムです。有名な馴染みのナンバーばかりですが気合の入った演奏が展開されています。エネルギッシュなものはさらに迫力を以って臨み、リリカルはバラードは、究極の耽美に挑戦しているようで、聴き手のこちらも前に乗り出してしまいます。

A-1のシットリとムード溢れるタッチは徐々に抑揚をつけて素晴らしい演奏になっています。A-2の流れるような旋律と図太いラインを弾く鈴木良雄のベースは聴き所です。A-3のどちらかというと陰の部分をあまり強調せずにメロディに色を付けて演出したプレイは見事です。MJQの名演で有名なB-1のノリの良さ、B-2は好きなナンバー、ジックリと弾き込んでくれます。B-3はエンディングに相応しい明るいナンバーでピアノ・ベース・ドラムが一体になったスピード感溢れるプレイが爽快です。ピアノの高音域を中心に使用した煌びやかなサウンドです。

この作品で本田のリキの入った絶叫が随所に記録されています。キース・ジャレット張りの唸り声は、苦手な人には苦痛になるのかもしれませんが、この熱のこもった演奏を聴けば些細な事と当方は思えます。また菅野沖彦の録音は三者のバランスを生かした見事な録音で演奏の良さはもちろん、本田の雄叫びをも際立たせています。しつこいですね、失礼しました。

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  1. 2007/09/15(土) 02:13:35|
  2. Japanese
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#304 Jazz Giants '58 (Verve)

Jazz Giants ’58


A
1.Chocolate Sundae
2.When Your Lover Has Gone
3.Candy

B
1.Ballade : Lush Life (Mulligan), Lullaby of the Leaves (Edison),
Makin' Whoopee (Brown), It Never Entered My Mind (Getz)
2.Woodyn' You

Stan Getz (ts) Gerry Mulligan (bs) Harry Edison (tp) Herb Ellis (g)
Oscer Peterson (p) Ray Brown (b) Louis Bellson (ds)

Rec-1958



これはピーターソン・トリオに三管とギターを加えたセプテット編成のノン・リーダー・セッション。レスター・ヤングやロイ・エルドリッジ、ヴィック・ディッケンソン、フレディ・グリーン等の中間派の巨人が名を連ねる『The Jazz Giants '56』(Verve)なんてのもありますね。こちらはどちらかというとモダンの名手が中心で、寛ぎの世界が広がっています。

レイ・ブラウンのベース・ソロから始まるA-1、マリガン→エリス→エディソン→ゲッツ→ピーターソンと徐々に演奏に加わっていく構成でジワジワ来ます。各自がゆったりとしたソロを執り微笑ましい出来です。エディソンは全編に亘ってのミュート・プレイが何とも味わい深い。A-2はピーターソン+ゲッツのマッチングがとてもよい一品、A-3もゆったり系のスウィングもの。心地よいメロディが流れます。B-1に4曲のバラード・メドレーが収録されています。各々のパートに分かれたバラードがノン・ストップで続けられます。ジックリと噛み締めたい渋さです。B-2はこの中では比較的アップ・テンポなナンバーで御馴染みのエリスのポコポコが快速リズムに合わせて聴かれます。

当地は田舎なので、日中も夜も早朝も虫や鳥の声が聞ける長閑なところですが、ココのところ夜は秋の虫が鳴いています。明け方は15℃程度まで下がってきました。宵に窓を全開にして音を極限絞ってこの手のアルバムを聴くと雰囲気が虫の音とマッチして実に良いのです。久しぶりにウィスキーでも飲りたくなりました。

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  1. 2007/09/14(金) 01:18:57|
  2. Combo
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#303 Fi-Fi Goes to Heaven/Joanne Brackeen and Special Friends (Concord)

Joanne Brackeen


A
1.Estilo Magnifico
2.Stardust
3.Fi-Fi Goes to Heaven

B
1.Zingaro
2.I Hear a Rhapsody
3.Cosmonaut
4.Dr. Chang

Joanne Brackeen (p) Terence Blanchard (tp) Branford Marsalis (as,ss)
Cecil McBee (b) Al Foster (ds)

Rec-1986



ジョアン・ブラッキーンのコンコード第2作。個人的に何かと反応するメンバーが脇を固めている。そして自分のスタイルをぶちまけている内容にも好感を持っています。良く知られたスタンダードと耳に憑くオリジナルが混在する、女性のリーダー作とは思えない個性の強い二管クインテットです。

ペットで参加しているテレンス・ブランチャードと聞くと、すぐ双頭コンボを組んでいたドナルド・ハリソンを連想してしまう。ブランフォード・マルサリスと聞くと、スティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を連想してしまう。コレは条件反射のように深く刷り込まれていて、なかなか抜けてくれない極私的イメージとして残っています。

ブラッキーンのこのアルバムの印象は上記の通りで、当時若手売出し中だったフロント陣を起用した興味深い内容です。A-1,A-3,B-3,B-4の強烈なインパクトを与えるブラッキーンのオリジナルこそ彼女らしいスタイルであろうと思っています。若干アバンギャルドなアプローチは程よい刺激をもたらしてくれます。また、ブランフォードのプレイに限ればB-1,B-2で聴かれるソプラノのほうに、どうしても注意がいってしまいます。

コンコードに、こう云った一面を持つ作品も含まれていることはちょっとした発見でした。どちらかというと良くスウィングしたオーソドックスな作品が多いイメージがあったので。

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  1. 2007/09/13(木) 02:07:13|
  2. Piano
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#302 Herbie Harper Sextet (Mode)

Herbie Harper 6


A
1.Jay's Tune
2.Little Orphan Annie
3.Chloe

B
1.Let's Fall in Love
2.Skylark
3.Long Ago and Far Away
4.That's for Sure

Herbie Harper (tb) Jay Core (ts) Howard Roberts (g) Marty Paich (p)
Red Mitchell (b) Frankie Capp (ds→onlySide-A) Mel Lewis (ds→onlySide-B)

Rec-1957



ジャズを聴いて久しいが、10代、20代の頃はトロンボーンの良さを認識していなかった。年齢を重ねジャズを長く長く聴いてきて、やっとトロンボーンの愛らしさに気づいてきたここ数年であります。大好きなディキシーではトロンボーンは花形楽器であるのにモダンになると手が出なかったのは何故だろう。当然後回しになってきた為に手元にある数が少ない。なので、ボントロと云われるこの楽器を徐々に増やしていこうと画策中。近年モノだと何があるのだろう。スティーブ・ターレとかかな。古いものならブルックマイヤー辺りも好いなぁ。何かオススメのものがあったらご教示下さると嬉しいです。

80年代後半、バップ・レコードがモード・レーベルを重量盤で一挙に復刻した時に購入したもの。あの頃にあったモードはVSOPのペラペラの輸入盤程度でショボかったので国内盤を小躍りして集めました。最近CDも大量に復刻されたようで手に取りやすくなっています。

ハービー・ハーパーはウエストのトロンボーン奏者。リーダー作はそんなに多くありません。内容はオーソドックスなウエスト・サウンド。正直言うと何か物足りない印象。これはウエストに対して私のアンテナが常時鈍い反応しか示さないのが原因か。アンサンブル中心で個人のソロに切れがあまり感じられず、良くまとまっているけれどそれ以上でもないというのが率直な感想です。

今更ながら、モードの音符マークをまじまじと見ていて「M・O・D・E」のレイアウトのデザインということに気づいた次第。物事を散漫にしか見ない自分の癖に呆れるやら悲しいやら。



訃報:ジョー・ザビヌルが11日、ウィーンの病院で亡くなられたようです。享年75歳。ちょっとビックリしました。合掌。

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  1. 2007/09/12(水) 00:47:42|
  2. Trombone
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#301 Voices/Stan Getz (Verve)

Stan Getz - Voices


A
1.Once
2.I Didn't Know What Time it was
3.Nica's Dream
4.Little Rio (Un Poco Rio)
5.Keep Me in Your Heart (Chiedilo a Chi Vuoi)

B
1.Zigeuner Song
2.I Want to Live
3.Where Flamingo Fly
4.Midnight Samba
5.Infinidad
6.Darling Joe

Stan Getz (ts) Herbie Hancock (p) Hank Jones (p) Jim Hall (g)
Ron Carter (b) Artie Butler (perc) Bobby Rosengarden (perc)
Grady Tate (ds) Bill Horvath (cymbalom)
with Orchestra and Voices of Claus Ogerman (arr,cond)

Rec-1966



コルトレーンやビートルズが来日した66年、スタン・ゲッツはこんなアルバムをリリースしていました。

ゲッツの演奏遍歴を振り返れば、そのヴァラエティに富んだ多彩なアプローチには目を見張るものがあります。モダンはもちろん、何といってもボッサのゲッツは大成功を納めました。その他ストリングス入りの作品を複数発表(『Cool Velvet』『Focus』)し、本作では「ヴォイス」という何ともインパクトの強いものを作り上げました。またヨーロッパのジャズメンとの作品も多数残しています。

個人的にストリングス入りの作品を好むことはありません。例えばヴォーカルでもストリングスよりもコンボもののほうが自分の趣向に合っています。過度の甘さを演出されることが大きな要因です。片やコーラスというのはサンプル数が少ないので自分の趣向を断定しにくいところです。このブログでも過去にマックス・ローチの『It's Time』(Impulse)を取り上げましたがゲッツのコーラスとは対極にあるような硬派なものです。ココでのゲッツはコーラスによって何とも言いようのない淫靡な世界になっています。

メンツは名立たるミュージシャンが揃っていて期待は高まるのですが、主役はヴォイスであってメンバーが脇役になってしまっています。ただ過度にコーラスを全面に押し出すのではなく、メロウなゲッツのテナーに絡めるように、纏わり付くように演出されています。何かくすぐったい音楽です。

様々なジャンルのファンに訴求する効果を狙ってこのようなアプローチもとられたのではないかとの推論もありましたが、あながち誤った解釈とはいえない気がします。でもやっぱりココでもトロけるような甘い世界が広がっていると感じています。ゲッツの作品の中でも無視されやすいレコードです。

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  1. 2007/09/11(火) 01:28:08|
  2. Tenor Sax
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#300 Coltrane in Japan/John Coltrane (Impulse)

John Coltrane in Japan


A
1.Peace on Earth

B
1.Introduction of My Favorite Things - My Favorite things

C
1.My Favorite Things

D
1.Leo

E
1.Leo

John Coltrane (ts,as,ss) Pharoah Sanders (ts,as) Alice Coltrane (p)
Jimmy Garrison (b) Rashied Ali (ds)

Rec-1966



もし自分がこの時期にリアルタイムでジャズを聴いていて、且つこのライブに問題なく行ける環境だった場合、果たしてチケットを買って足を運んだだろうかと考えてしまいます。もちろん仮定の話ではあるのですが、コルトレーンという時代の変遷によってスタイルが激しく変化していったアーティストに対して、その時の自分自身が彼について行く事が出来たかなぁと漠然と考えるのです。もちろん自身のジャズの理解度や趣向によって、その辺が変わることは充分承知しているのですが、「実際にコレを聴くことの出来るチャンスがあったなら」という無いものねだりの欲求を夢想するのは傍から見れば変な光景ですが、少なくとも現在の私にとってはこのシチュエーションはあまりにも羨まし過ぎる状況であります。

もうひとつ、マイルス・デイビスが激しく変化していったようにコルトレーンも激しく変化したのは周知の通りで、果たしてどのくらいの人がそのアーティストが残した生涯の記録全てを肯定しておられるのか気になるところです。マイルスであれば『ビッチェズ・ブリュー』辺りであり、コルトレーンであれば『アセンション』辺りに大きなターニング・ポイントがあるのでしょうか。一般的にはこの辺に評価の分かれ目がありますが、この前後を含めた全てを愛聴しておられる方はどのくらいの割合でおられるのか気になってしまいます。

元来、様々なスタイルに対して聴く前から線引きをすることは絶対にしたくないタイプの人間なので、まずは何でも聴いてから判断する自分としては、このコルトレーンを現在の自分は大いに肯定しています。また余談ですが、ヒップポップのマイルスなども大好きです。

このレコードはボックス3枚組みで、F面に記録がされていないのはとても残念です。CDは4枚組みの仕様で完全な形で発売されています。アナログという性質上、長尺の曲をフェード・アウトさせて繋いだ無理やり編集ですが、コレを聴いてジーンとくる自分がおります。素晴らしい。正直コルトレーンには苦手な作品もあります。また、この66年前後というのは苦手なものが混在している時期です。だからこそ自分自身がチケットを買えたかどうかを夢想します。もし行けるのに行かない判断をしていたら今の自分は猛烈に後悔するでしょう。

アナログは3曲だけですが演奏を聴いて色んなことを考えます。でも無となって没入するぐらいがこの演奏の前では丁度良いのかもしれません。

岩浪洋三氏はこのコンサートで、よだれを垂らしながら吹きまくるコルトレーンを見て微かな疲労感とブルーなムードに襲われたと評されています。関係ないですが、確か岡村融氏はアーチー・シェップの同様な姿を見て彼が苦手になったとの旨の記事を読んだことを、ふと思い出しました。

仮にこの現場のコルトレーンを目撃し実際にその姿を目に焼き付けた時、どのような感情が沸き起こるのか想像がつき難いですが、現在の自分が残されたこの音楽だけで判断すれば行きたい気持ちを抑えずにはおれない衝動に駆られます。まったく羨ましい限りです。

また彼の来日の約10日前にはビートルズが来たということもあって、世間での扱われ方は如何様であったのか気になるところでもあります。

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  1. 2007/09/10(月) 00:07:22|
  2. Tenor Sax
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#299 The Wild Man/Bobby Enriquez (GNP Crescendo)

Bobby Enriquez


A
1.Confirmation
2.Yellow Days (La Mentira)
3.Salambit
4.Sweet Georgia Brown

B
1.Memories of You
2.Georgia on My Mind
3.Anthropology
4.Emily

Bobby Enriquez (p) Abraham Laboriel (el-b→onlySide-A) Chuck Domanico (b→onlySide-B)
Alex Acuna (ds→onlySide-A) Hervey Mason (ds→onlySide-B) Poncho Sanchez (conga→onlySide-A)

Rec-1981



この人は良い意味でも悪い意味でもエンターテイナーです。フィリピン出身のボビー・エンリケス。どういうつもりなのか酷いポージングと酷い表情でジャケットに彼がレイアウトされている。どこかで見た意見では懐かしの「ガチョーン」をやっていると書いてあったような気がした。ド派手なジャケットと同様にド派手な内容です。

サイドメンを見ればフュージョンで名を馳せた連中が大挙集まっています。ここでは楽しいジャズを演奏していますが、やり過ぎの軽薄感が同居しているように感じられる旨の評もあるかもしれません。

エンリケスのピアノはスピード感抜群で弾くと云うより叩くアプローチをとっているように思えます。A面はエイブ・ラボリエルの快速エレベーにポンチョ・サンチェスの快速コンガが入っておりファンキー度は抜群です。ラボリエルのベースはかなり個性的でおおよそジャズ的なアプローチではプレイしていないように感じられます。B面のベースはウッド・ベースでA面に入っていたコンガが抜けていますが基本的に路線は変わりません。B-1のカクテル・タッチのピアノは印象が変わったように感じられますが、エンリケスの手数の多さは相変わらずです。楽器がアコースティックになった分落ち着きがありそうですがこの人のプレイ・スタイルにそういった常識は通用しないようです。

とにかく底抜けに楽しい演奏が最初から最後まで続きますが、評価はやっぱり分かれるのでしょうな。ジャズにあまり縁がない人には喜ばれること請け合いの楽しい演奏です。

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  1. 2007/09/09(日) 01:41:36|
  2. Piano
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#298 Adventures in Radioland/John McLaughlin and Mahavishnu (Relativity)

John McLaughlin-Relativity


A
1.The Wait
2.Just Ideas
3.(for Joe Zawinul) Jozy
4.Half Man - Half Cookie
5.Florianapolis

B
1.Gotta Dance
2.The Wall Will Wall
3.Reincarnation
4.Mitch Match
5.20th Century LTD

John McLaughlin (el-g,ac-g,g-synth) Bill Evans (sax,key→onlyA-4)
Mitchell Forman (key) Jonas Hellborg (el-b) Danny Gottlieb (ds,el-ds)

Rec-1986



ドラム・シンセサイザーもココまで来ると全く違和感がありません。今や懐かしくもあるシモンズ・ドラムのサウンドが満喫できます。すでにジャズ云々の次元を超越した音楽があります。クールでエレクトリック特有の冷たさ、ワイルドさをも感じます。

マクラフリン&マハヴィシュヌのミラノ録音のアルバム。ジャズに凝り固まり執着すればこの音楽は聴けません。が、この作品のメロディには人を惹き付けるモノを持っていると思います。

マクラフリンのエクイップメントは、レスポールやメセニーが使用することで御馴染みのシンクラヴィア・ギターなどで、これだけでも発せられる音が想像できると思います。且つキーボード&シンセサイザーを大胆に導入しておりこの時期の最先端の音作りになっています。

A-1,B-1のメロディ、A-3のビート、A-4のアゴキを使ったソロ、B-4の疾走感、B-5の近未来感などが印象に残ります。

注釈をつけるまでもありませんが、ビル・エヴァンスはサックス奏者です。素晴らしい役割を果たしています。ただ、当時ビックリしたこの手の音楽も既に20年以上経つと懐メロの如き風合いが出てくるのが面白いところです。

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  1. 2007/09/08(土) 00:03:07|
  2. Guitar
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#297 Foreign Intrigue/Tony Willams (Blue Note)

Toni Williams


A
1.Foreign Intrigue
2.My Michele
3.Life of the Party

B
1.Takin' My Time
2.Clearways
3.Sister Cheryl
4.Arboretum

Tony Williams (ds,el-ds,drum-machine) Wallace Roney (tp) Donald Harrison (as)
Bobby Hutcherson (vib) Mulgrew Miller (p) Ron Carter (b)

Rec-1985



時代を映し出したジャズ・アルバム。新生ブルー・ノートとして再出発した中の初期の作品。

この時代は表舞台に突如現れたエレクトリック・ドラム、ドラム・シンセサイザーがあらゆるジャンルの音楽を席巻し、目新しい刺激的なサウンドが溢れ出た時期です。この波はジャズやフュージョンにも及び、明日取り上げる予定ですが、この時期のマクラフリン辺りの作品はこの電気ドラムがかなり使用されていました。

ご多分に漏れずトニー・ウィリアムスもこの作品で大胆且つダイナミックに使用しており度肝を抜かれたのを思い出します。しかし煌びやかなドラム・サウンドに相反して実に印象的なメロディの佳曲が収録されていて、インパクトだけの作品とならないものを当方は見出しております。

面子を見ればハッチャーソンやロン・カーターなどのベテラン勢、当時の新進気鋭ウォレス・ルーニー、ドナルド・ハリソン、マルグリュー・ミラーなどが脇を固め、斬新なサウンドに世代関係なく取り組む姿は勢いを感じます。ただドラム以外のサウンドは実にオーソドックスでインパクトのある分リズムに意識が行きがちですが、若いフロント陣が奏でるメロディはエネルギッシュでしっかりしたジャズを展開しています。ハッチャーソンの存在は重要なスパイスとなって表れ、肝心のトニーのドラムはエキサイティングで、重戦車の如きビートは電気の力を借りなくても健在です。

奇抜なジャズと云わず、下地にあるしっかりとしたスピリットを感じていただきたい作品です。

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  1. 2007/09/07(金) 00:31:40|
  2. Drums
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#296 Perdido/Aki Takase (Enja)

Aki Takase


A
1.ABC
2.Takedano Komoriuta

B
1.Down Dance
2.After a Year
3.Perdido

Aki Takase 高瀬アキ (p,chinese-koto)

Rec-1982



高瀬アキの、当時の西ドイツのニュルンベルグでのソロ・ライブ。

高瀬アキがベルリンに居を構えたのが1987年なので、この時期はまだ日本から渡欧しライブに出ていた時期のようです。

演奏は70年代初頭からしていたようですが、リーダー作は1978年というから自身の作品をリリースしたのは結構後になってからです。またスタイルがフリー・フォームになったのは70年代の半ば頃のようです。師事したのが山下洋輔というのも頷けます。

彼女のパフォーマンスがドイツのオーディエンスにどう映ったのかは演奏後の反応に表れており、代表曲のA-1はクールながらも内なる炎を感じられる演奏や、A-2の「竹田の子守唄」などではイントロに中国琴を使うなど、さぞエキゾチックなオリエンタル・ムードを感じられたことと思います。ここではフリー的要素よりもメロディを大事にして過激な崩しを強調することなく、しかしながら彼女のスパイスはふんだんに盛り込んだ演奏で喝采を受けています。

彼女の旦那さんはヨーロッパ・フリーの重鎮ピアニスト、アレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハで、シュリッペンバッハとのデュオやデヴィット・マレイ等との競演、日本人ではベーシストの井野信義との競作がかなりあります。現在も精力的な創作活動を続けているヨーロッパにおける日本人女性ピアニストの第一人者です。

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  1. 2007/09/06(木) 00:09:28|
  2. Japanese
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#295 "Jug"/Gene Ammons (Prestige)

Gene Ammons


A
1.Ol' Man River
2.Easy to Love
3.Seed Shack
4.Let it be You

B
1.Exactly Like You
2.Miss Lucy
3.Namely You
4.Tangerine

Gene Ammons (ts) Richard Wyands (p) Clarence "Sleepy" Anderson (p→onlyA-4,org→onlyB-3)
Dough Watkins (b) Ray Barretto (ds,conga)

Rec-1961



モッサリしたものが聴きたいなぁとガサゴソやっていて引っかかってきたのがコレ。深夜の音楽、ジーン・アモンズのワン・ホーン・カルテット。一部にオルガン、コンガを加えた程よいコッテリ系サウンド。でもやっぱりモッサリしています。

ジャケのデザイン一面に、この彼の顔写真だけのものがありますがアップしたのはおそらく再発のデザインだろうと思います。

のっけからソウルフルなアモンズのテナーは健在で全曲で溶け出しそうなドロッとしたサウンドが詰め込まれています。オルガンが全面的に入るとしつこいですが、コレでもさすがにモタレ気味です。アモンズのテナーに関して、変な表現で恐縮ですがハスキー・テナーだと思っています。ほどよくカスレたその音色は甘く淫靡な雰囲気を醸し出し、冒頭に述べたように夜の深い時間帯に聴くのがピッタリです。

この作品の翌年から彼は七年間服役します。カムバック後もプレスティッジを中心に濃いヤツをたくさん残し74年に亡くなられています。

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  1. 2007/09/05(水) 00:05:39|
  2. Tenor Sax
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#294 Triology/Kenny Garrett (Warner Bros.-CD)

Kenny Garrett


1.Delfeayo's Dilemma
2.Night and Day
3.Giant Steps
4.A Time for Love
5.Wayne's Thang
6.Pressing the Issue
7.Koranne Said
8.Oriental Towaway Zone
9.In Your Own Sweet Way
10.What is This Thing Called Love?

Kenny Garrett (as) Kiyoshi Kitagawa 北川潔 (b) Charnett Moffett (b→only4,7)
Brian Blade (ds)

Rec-1995



何とも男らしく骨っぽい豪快なジャズではないか。ケニー・ギャレットのほとばしる汗と吹きっぷりが堪能できる悶絶盤。三つ巴の決闘が聴き所です。

ピアノ・レスということで、さしずめ後期BNのエルヴィンのバンドを彷彿とさせるダイナミズムを受け継いだかのようなサウンドは実に骨っぽく男臭を放出しています。このセットになると個人的趣向から自己主張するベースとドラムは必須であり、リズムの暴れ方が尋常でないこの盤は大当たりということになります。

1曲目、ウィントン・マルサリスの名曲「デルフィーヨのジレンマ」の切れ方はなんだ?湯水の如く湧き出るケニーのフレージング、NY在住ベーシストの北川潔の百戦錬磨のベース・ワーク、相手に喧嘩を売るブライアン・ブレイドのドラミング、もはや格闘技の様相を呈しています。名曲2,3もカッコいい。ピアノがいないだけで三者にかかる比重は重く、それを生かしきる力量に感服します。凄腕ベーシスト、チャーネット・モフェットがシットリ聴かせるバラード4と印象的なメロディの7に参加し、また違ったアクセントを与えています。ドラムが前面に出る5、激しい6、いかにもオリエンタルなテーマを持つ8、トーンを抑えた9、猛烈なスピードでエンディングになだれ込んでいく10、汗が出ます。

溢れ出るメロディ好き、リズムに猛烈に反応する方には是非オススメします。今さらですが、このメンツでのライブ観てみたいなぁ。

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  1. 2007/09/04(火) 00:03:45|
  2. Alto Sax
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#293 Live!/Pat Martino (Muse)

Pat Martino - Live!


A
1.Special Door

B
1.The Great Stream
2.Sunny

Pat Martino (g) Ron Thomas (el-p) Tyrone Brown (el-b) Sherman Ferguson (ds)

Rec-1972



好きなものに順位を付けることが苦痛です。好きなものに限らず順位付けは苦手です。でも正直言うと人様の付けたランキングはかなり興味があります。何と自分勝手なことでしょう。

なのでアバウトですが、好きなギタリストの3本の指に入るパット・マルティーノの登場です。しかもマルティーノが観衆の前で湯気の出るプレイを展開していますのでこれを無視するわけにはいきません。前回はスタジオ作品の『The Visit!』(Cobblestone),『Foot Prints』(Muse)を取り上げました。

当方にとってココに収められた3曲はどれもマルティーノの超絶ピッキングとリズムのグルーヴ感で鼻の穴の広がる興奮度ですが、特にB-2の「Sunny」のプレイには毎回痺れます。バッキングをエレクトリックで固めていますが至って上質のジャズであり、全編に亘るダークでハードなプレイは息をのみます。

『Exit』(Muse-1976)を発表後、とてつもない大病をしたマルティーノは約10年のブランク後に『The Return』(Muse-1987)さらにブランクがあり『Interchange』(Muse-1994)を発表、波乱万丈の人生を送っていましたが、近年はブルー・ノートからリリースをコンスタントに続け、精力的にライブも行っているのは嬉しいことです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/09/03(月) 00:03:22|
  2. Guitar
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#292 Keporkak/Vit Svec Trio (Arta-CD)

Vit Svec


1.Follow the Whales
2.Evening Prelude
3.Dreamer
4.Smilla
5.Information No.5
6.Information No.6
7.Information No.7
8.Blues for Michael
9.Beneath a Storm Surge
10.Fishtail Tale
11.Monkfish

Vit Svec (b) Matej Benko (p) Jan Linhart (ds)

Rec-2004



例えばこの作品を推しておられる評者の方々は、判を押したように3曲目の「Dreamer」が良いと言う。なるほど良い曲だなあ、と思う。例えばこの作品を推しておられる、ある評者の方は「プラハ出身の人らしく何曲かいじりすぎの曲がある。」と言われる。なるほど「いじりすぎ」かも知れないが、メチャクチャ刺激的でカッコ良く、少なくとも3より圧倒的比重で私は「いじりすぎ」のほうが好きである。結論、自分自身で判断すべし。

チェコのベーシスト、ヴィート・シュベッツ率いるピアノ・トリオ。聴く前はイルカの尾っぽが写っているのかとジャケットを見て思いました。曲目を見て、ああこれは鯨なのか?

皆さんが良いと言われる3と、8曲目がシュヴェツのオリジナル。その他全てをピアノのマテイ・ベンコが作曲しています。シュベッツの曲は徹頭徹尾解りやすいメロディとスウィング感、ベンコの曲は階段から転げ落ちるような予測不可能なメロディと引っかかる何か。曲のみでも両者の対比が簡単に出来ます。結論、マテイ・ベンコ恐るべし。

1曲目、鯨と思われる鳴き声をオープニングとエンディングに表現するこの曲は、恐らく「いじりすぎ」なのであろうが、この「いじりかた」には興奮せずにはいられないタダならぬものを感じます。想像を絶するメロディ・ライン。インパクトのありすぎるベンコのブロック・コード。キレまくるヤン・リンハートのドラム。かなり効きました。捕鯨のことを題材にしているのかな?さらに、恐らく「いじりすぎ」であろう5~7の流れも結構気に入っています。なんという過激な旋律。病み付きになってしまいました。完全にモンクを意識した12曲目も最高です。ジャケットから想像できない玉手箱のような内容に大満足です。

結論、今日はしつこすぎました。反省。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/09/02(日) 00:06:20|
  2. Bass
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#291 The President Plays with Oscer Peterson Trio/Lester Young (Verve)

Lester Young


A
1.Ad Lib Blues
2.Just You, Just Me
3.Tea for Two
4.Indiana

B
1.I Can't Get Started
2.On the Sunny Side of the Street
3.Almost Like being in Love
4.There Will Never be Another You

Lester Young (ts) Oscer Peterson (p) Barney Kessel (g) Ray Brown (b)
J.C. Heard (ds)

Rec-1952



物心ついた時に刷り込まれたものはなかなか離れていかない。離したくても離れない。否、離したいわけではないのだがそれほど骨の髄まで沁み込んでいるということを言いたかったのです。

物心ついた頃にはジャズとクラシックが流れる家にいました。ジャズの主はスウィング&ディキシーでした。幼児期からエリントンやベイシー、テディ・ウィルソンやアール・ハインズ、ベン・ウェブスターやレスター・ヤング等が流れていました。面白いもので物心ついた餓鬼はクラシックには反応しませんでした。いわゆる一体型の体裁の脚が生えた大昔のシス・コンの前に座ってジャズを聴くのが好きな餓鬼でした。音楽とともに、単純に目の前でグルグル回るレコードが好きだったのです。カートリッジを破壊しエラく怒られた記憶もあります。

そんな餓鬼は以後、ジャズに限らず音楽から離れられない人間となってしまいます。過去には音楽のソフトを販売したり卸したりする仕事を生業にしていたこともあります。そんな中、面白いもので演奏する側になりたいという意識は一度も芽生えませんでした。自分の技量を計っていたのですな。

リスナー専門になった自分が聴く音楽に特定のジャンルは存在せず、自身の成長とともに好みの音楽の傾向がどんどん変化していきます。ジャズ・ライブにも行けば、ロックやメタルのライブを聴きに行ったりもしました。田舎に引っ込んだ現在はその機会は残念ながら無くなっています。振り返ればジャズのブランクもありましたがこうやって未だに執着しています。

前置きが長くなりましたが、レスター・ヤングは当方にとって原点回帰なのです。レスターに限らずスウィングやディキシーはそういう意味を持ちます。最新の新譜を聴くのが楽しくてしょうがない現在でもこれらのサウンドが鳴ると表情の緩む自分がおります。レスターのソフトなテナーが鳴った時点で降伏してしまうのです。そこに目新しさはありませんが潜在的に刷り込まれた音には脱帽せざるを得ないのです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/09/01(土) 00:16:12|
  2. Tenor Sax
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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