イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#440 Waltz for Marilyn/Don Friedman (Jazz Excursion-CD)

Don Friedman - Waltz for Marilyn


1.Theme for Cee Tee
2.What is This Thing Called Love?
3.Summer's End
4.Autumn Colors
5.Waltz for Marilyn
6.Voce E Eu (You and I)
7.Early Morning Blues
8.Never Let Me Go
9.Two for the Road
10.Delayed Gratification

Don Friedman (p) Peter Bernstein (g) Martin Wind (b) Tony Jefferson (ds)

Rec-2007



元来くじ運が果てしなく無い人間である。ビンゴゲームなど当たったためしがない。年賀ハガキの番号で切手すら滅多に当たらない。なので宝くじや懸賞などに殆ど手を出しません。ギャンブルなどは尚更でバクサイが皆無であると知ってからは全くやりません。

そんな自分が「新春特別ご招待キャンペーン」なるものに目が留まり、何を思ったかこれに応募してしまう。昨年ロバート・グラスパーを観に行ってから、コットン・クラブからマンスリーでDMが届くようになり上記のはがきが封入してありました。4組ぐらいだったでしょうか、その中から好きな公演日時を選んで投函するものでした。そしたら何と当選してしまったではないですかぁ!当たる確立が高かったのかもしれないがこんな経験は殆どないのでひっくり返りそうになったよ。コットン・クラブさん有難う!

という訳で一昨日の晩、連れとともにドン・フリードマン御大に逢いに行ってきました。第二セットに申し込んでいた為、帰れないのでまたもやお泊りに。以前取り上げた『Live at Jazzbaltica』(Skip)での安定した演奏は知っているものの、肝心の新譜をまだ聴いておらず手配も間に合わない。現状の予備知識を得ることなく今回のライブに臨みました。

演奏はアンコール含め全7曲。「It Could Happen to You」「Body and Soul」「Autumn in New York」「All the Things You are」などスタンダードが多かったので意外とスンナリ入れました。御大は最近のジャケット通りの柔和な表情でプレイにも淀みなく、往年のタッチが散見されとても満足のいくプレイでした。ともに来日したベースのマーティン・ウィンドのベースはなかなか大きなスケールで、アルコ奏法を含め存在感抜群でした。そしてトニー・ジェファーソンのドラムは堅実で、派手さはさほどありませんがソロを含め演奏を締めていました。大変心地よい時間を満喫し会場を後にしました。

翌日都内で聴けていなかった上記CDを購入。今回の来日メンバー+ゲストとしてピーター・バーンスタインのギターがフィーチュアされている。ギター入りカルテットなのでちょっと雰囲気が違って聴こえます。ギターが加わることによってフリードマン・トリオにブルージーさをもたらしたような感じです。このアルバムは彼のオリジナルが1,3,4,5,10と5曲入っており、一昨日のセットの4曲目はこのアルバムの1曲目、6曲目はこのアルバムの4曲目に収録されていました。一昨日の2曲目だけ失念してしまいましたが。

しかし70歳を過ぎてもなお現役でクォリティーを落とさないプレイは聴いていて清々しく感じます。いつまでも演奏し続けて欲しいと願わずにはいられません。
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  1. 2008/01/31(木) 19:28:49|
  2. Piano
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#439 Music From Europe/Gunter Hampel Group (ESP)

Gunter Hampel Group


A
1.Assemblage : Dissociation / Consolation / Renunciation / Modul /
Esotheric / Epiphany / Turbulence

B
1.Heroicredolphysiognomystery
2.Make Love not War to Everybody

Gunter Hampel (vib,b-cl,fl) Willem Breuker (ss,b-cl,ts,as,bs,cl)
Pirt Veening (b) Pierre Courbois (perc)

Rec-1966



ギュンター・ハンペルに関しては、何と言っても『Heartplants』(SABA)が素晴らしく、聴くたびにワクワクする興奮を味わえているのですが、このアルバムはESPから発表されていることからも判るようにもう一段フリー度が強く、時折みせるアバンギャルド性は『Heartplants』に相容れない域の過激さも含有しています。

オランダで録音されたこの作品をアップするにあたって改めて通しで2回聴いてみたのですが、今の自分にはまだ難しくてなかなか入り込みにくいサウンドが展開しています。カルテットながらも様々な楽器が駆使されておりヴァラエティに富んだ演奏は想像以上でした。ただ率直な感想としては各自が自身の向きたい方向を決め、その方向に向かって勝手に歩き出しているようなそんな印象を受けました。もちろんテーマに沿った計算上の遣り取りも凡耳で捉える事は可能なのですが、当方のフリーに対する理解力が貧弱であるのは自覚の上で、このサウンドは今の自分にフィットしませんでした。
 
A面の組曲は呪術的でサックスの嘶きがどうしても耳に障るのが如何ともし難いのが当方にとって致命的でした。B-1はドルフィーに捧げられた一曲で、サックスはもちろんフルートやバスクラが出てくるところは彼に対する敬意の表れでしょう。混沌としたA面よりはスッと入ってきますが敷居の高さはあまり変わらない状態です。B-2はより実験的で現代音楽のような様相も垣間見えます。ヴォイスなども取り入れ怪しさが爆発しています。どうしても頭の中がこんがらがってしまいます。

ここのところフリー・ジャズを普段より多く吸収することに努め、こなれてきたのをいいことに知ったようなことをのたまう記事を書いたりしてしまいましたが、やはりフリーの世界は深遠で一筋縄ではいかないなぁと改めて思い知らされる結果になってしまいました。

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  1. 2008/01/30(水) 22:15:37|
  2. Vibraphone
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#438 New View !/The New John Handy Quintet with Bobby Hutcherson (Columbia)

John Handy - New View !


A
1.Naima (In Memory of John Coltrane)
2.A Little Quiet

B
1.Tears of Ole Miss (Anatomy of a Riot)

John Handy (as) Bobby Hutcherson (vib) Pat Martino (g) Albert Stinson (b)
Doug Sides(dr)

Rec-1967



今日このアルバムを聴こうと思ったキッカケは手元にある「ジャズ批評 3号」の立花実氏の記事を読んだからです。この雑誌(3号)は1968年に出ており、立花氏の遺稿となった「言わずにはいられない!」というタイトルの記事の中で、ジョン・ハンディの『New View !』の発売に対する日米のレコード会社の姿勢に対して批判しておられるのです。批判との表現は生ぬるく、激昂しています。ちなみに「ジャズ批評 2号」はコルトレーンの追悼号になっています。

ジャズ批評 3号

これは当方の幼少期に発売された号で、後追いの中古で購入したものです。立花氏の名前は存じていても彼に関して詳しいことを全く知らず、著作も読んでいないので知識もありません。ただこの原稿を記した後日に自身の生誕地で自ら亡くなられたそうで、そういう重い事実のみしか当方は知り得ておりません。

まず、事実関係として押さえなければならないこととして、

1. このアルバムは1967年の6月28日に行われたヴィレッジ・ゲイトでのライブ録音。
2. このアルバムの中でコルトレーンのネイマが演奏されていること。
3. このアルバムはコルトレーンが逝去された約3週間前に録音され、コルトレーンの死後に発売されたこと。

ココで氏が何を怒っておられるのか要約すると、

1. 米盤のリリースにあたり「Naima」に(in Memory of John Coltrane)との惹句を謳ったこと。→録音時にコルトレーンが健在であったのに、7月14日の急逝によって拡販の為に付された売らんかなの文句は故人の冒涜にあたる。
2. さらに邦盤発売時にタイトルを改題し「ネイマ - ジョン・コルトレーンを偲ぶ」としたこと。→同様の理由ですが、タイトルの原形を留めぬ改悪はさらに悪質であると糾弾しています。

本来付けられた『New View !』というタイトルは、『ジョン・ハンディが今まで率いていたバンドのヴァイオリニストから、ハッチャーソンのヴァイヴを新たに加え変更したニュー・クインテットで「新しい視界」を拓こうとした意図が感じられる』という野口久光氏の論を引用し、コルトレーンの死を利用して勝手に改変しリリースするレコード会社の姿勢に対し憤怒されている内容です。

コレを読んで、似たようなケースは結構ありそうだと思ってしまいました。故人への冒涜は論外ですが、音楽に限らず商品を売る為に何でもやるやり方は、形に差異はあれどさらに露骨になったことは自明でしょう。ちなみに現在発売されているこの作品の米盤CDにはボビー・ハッチャーソンの名前の下にパット・マルティーノの名前が新たに付記されていました。マルティーノもファンに訴求するアーティストへの仲間入りといったところでしょうか。

こういった一連の問題提起をよそに、この作品の「Naima」や「A Little Quiet」のA面で聴かれるサウンドは実に穏やかで、場を和ませてしまうくらい落ちついた曲調は、ささくれ立った心を鎮ませるかのような柔らかな滋味深さです。A-1では浮遊するハンディのアルトと、マルティーノらしからぬ爪弾かれるマイルドなギターが不思議な空間を演出します。A-2はハッチャーソンのヴァイヴが効いたサンバ・テイストの作品で、彼らの新境地を見た気分になります。B面は一転してワイルドな曲調で20分を越える熱い演奏です。アメリカの南北戦争時の進軍歌「Dixie」のフレーズが出てきたりと、ライブならではの押しの強い白熱のプレイが堪能できます。

そういえば3月上旬にマルティーノがハーヴィー・メイソン、オルガンのトニー・モナコとともにトリオで来日します。波乱万丈の人生を歩んだマルティーノがどのようなプレイを見せてくれるのか非常に気になるところです。

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  1. 2008/01/29(火) 00:48:24|
  2. Alto Sax
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#437 Hecho a Mano/Chano Dominguez (Nuba-CD)

Chano Dominguez


1.Alma de Mujar
2.Retaila
3.Pinar Hondo
4.Tu Enciendes las Estrellas - Turn Off the Stars
5.Cardamomo
6.Bajamar
7.Cilantro y Comino
8.Solea Blues
9.Jacaranda
10.Bubango
11.Bemsha Swing
12.Solo con Verte

1,5

Chano Domingues (p) Tino di Geraldo (perc)

2

Chano Domingues (p) Tomatito (g) Tino di Geraldo (perc)

3,8

Chano Domingues (p) Nono Garcia (g) Javier Colina (b) Tino di Geraldo (perc)

4

Chano Domingues (p) Javier Colina (b) Guillermo McGuill (ds)

6

Chano Domingues (p) Javier Colina (b) Guillermo McGuill (ds) Tino di Geraldo (tablas)

7

Chano Domingues (p) Javier Colina (b) Guillermo McGuill (ds) Tino di Geraldo (perc)
Joaquin Grilo (clapping) Juan Diego (clapping) Lorenzo Virseda (clapping)

9

Chano Domingues (p) Tino di Geraldo (tambourine)

10

Chano Domingues (p) Tino Alcedo (g) Javier Colina (b) Guillermo McGuill (ds)
Tino do Geraldo (tablas)

11

Chano Domingues (p) Joaquin Grilo (clapping,foot tapping)

12

Chano Domingues (p) Antonio Toledo (g) Javier Colina (b) Tino di Geraldo (perc)
Tino y Chonchi (clapping) Chonchi Heredia (vo)

Rec-1996



エキゾチックの概念は人それぞれでしょうが、当方が強くソレを感じるのは中東や中央アジアの音楽とラテンであり、ハンド・クラッピングやタップを多用したフラメンコなどの音楽にも猛烈な刺激を受けます。

1996年にNubaから発表されたこの作品が現在Sunnysideがライセンス販売しているので聴いてみました。キッカケになったのはトマティートが一曲だけではあるのですがギターで参加していたこと。トマティートのギターは、当方がミッシェル・カミロ(Michel Camilo)とのデュオ作品の『Spain』(Verve)や『Spain Again』(EmArcy)に感銘を受けていたからで、その延長線上のものが展開されていることを期待したので躊躇せず手が出ました。

曲ごとに変化をつけた12曲は情熱的で、ジャズとフラメンコが渾然一体となった演奏は興奮の坩堝へと導きます。どっち寄りとかいう形で結論付けられないのですが、強いて云えばチャノ・ドミンゲスのピアノはジャズ的なタッチに感じられ、スパニッシュ・フレーバーのギターや一連のクラッピングやパーカッションの効果がフラメンコの要素を強く醸しているように感じました。そんななか、11曲目のモンクの曲が妙に異質に浮かび上がって聴こえるのが面白く、また強いアクセントになっているような気がしました。

純然たるジャズでなければならない方には向かないと思いますが、先入観を抱かずに亜流にも接して欲しいですし、そういう音楽ならではの迫力を感じて戴きたいなと思います。

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  1. 2008/01/28(月) 00:48:11|
  2. Piano
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#436 Time and the Infinite/Adam Rogers (Criss Cross Jazz-CD)

Adam Rogers


1.Night and Day
2.Elegy
3.Time and the Infinite
4.Young and Foolish
5.Cheryl
6.Esteban
7.Without a Song
8.Ides of March
9.I Loves You, Porgy

Adam Rogers (g) Scott Colley (b) Bill Stewart (ds)

Rec-2006



アダム・ロジャースの作品を初めて聴いてみる。彼のHPを見るとクリス・クロスに4枚のリーダー作があるようでこれがその4枚目。サイドの仕事もかなりこなしている様で、今後とも活躍の場を広げていくことだろうと思います。この作品が気になったのはギター・トリオだということ。バリバリ弾きまくるガツンとしたギターを期待したのだけど自分の描いたイメージ(音)とはちょっと違いました。一聴してみてホーン・ライクな音色が心地よく、ただマイルドなだけではないスピード感と正確無比なピッキングを兼ね備えたクールなギタリストでした。この作品しかまだ聴いていないので他がどうなのか判らないのですが、このアルバムではアコギを数曲で使用しています。アコースティックなギター・サウンドに過敏に反応する当方としてはとても嬉しい限りです。

彼のオリジナルは2,3,6,8の4曲。1曲目のようにスムース且つスピーディーなピッキングをみせるかと思えば、続く2曲目では難しい曲調のものをサラリとこなすあたりさすがの器の大きさです。3曲目のタイトル曲はガット・ギターで綴りアルコ・ベースで色を付ける小品ですが、アコースティックな響きは全体の構成にアクセントをもたらします。続く4曲目もアコギで内省的な演奏が沁みます。5曲目もスピーディーな快曲。6曲目はアコギです。アコギの曲は楽器特性からなのか静かな渋い曲がセレクトされています。7曲目は彼のギターの音色に合った有名な作品。原曲を活かしたチャーミングなプレイです。8曲目は独特な旋律を持つオリジナル。彼のオリジナルはなかなか奥が深くスッとは入ってきません。繰り返し聴くことによってその真髄が掴めそうです。ラストはジャズの定番曲。こういう素材を上手く伝えることの出来るアーティストであることが良く判る逸品です。

相変わらず変な表現しか出来ませんが彼のギターは理知的に聴こえ、聴き流せばかなりクールな質感に感じ取れます。ただ音色をトレースすればいかにホットであるか、ということに気づかされる稀なプレイヤーとの印象を持ちました。

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  1. 2008/01/27(日) 01:35:30|
  2. Guitar
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#435 Fountain of Youth/Petter Wettre (Household-CD)

Petter Wettre - Fountain of Youth


1.Discovering
2.Absorbing
3.Experiencing
4.Understanding

Petter Wettre (ts) Erlend Slettevoll (p) Jonas Westergaard (b) Anders Mogensen (ds)

Rec-2007



以前取り上げたペッター・ウェトレの『Live at Copenhagen Jazzhouse』(Household)があまりにも素晴らしく鳥肌モノで飽きずに繰り返し聴いていたのですが、昨年この新譜が出ることを量販サイトで知り発売から1ヶ月ほど前だったこともあって喜んでネットから予約しました。ところがなかなか入荷せず手元に来ません。発売日前に偶然都内のレコ屋で陳列されているのを見つけていたのを当然スルーしずっと待っていたのですが。

田舎住まいなので聴くCDの殆どをネットを頼りに発注しているのですが、発売前に予約しても予定日から3ヶ月経っても何の音沙汰もないとさすがに「何だかなぁ」と思います。先日おのぼりさんをしたときにコレを手に入れてきましたが、この地ををなかなか動けない人間にとっては難儀な話です。入荷が不確かな輸入盤とはいえ、せめてサイトにイニシャル数でも設定して数量オーバーになったら受付を締め切るくらいの対応をして欲しいなぁと思ってしまいました。まぁ理由は判らないのですがね。

前回取り上げたものはサックス・トリオのライブ盤で、観客が少なそうながらもハードなプレイと強烈なリズムでとにかく圧倒されました。これはカルテットでのスタジオ録音ですが、10分前後の聴尺の4曲が収録されており豪快なプレイは健在です。4曲とも「-ing」で終わる曲名なんですね。ノルウェーのサックス奏者というのにもあまり馴染みはないですが、北欧をイメージさせるような綺麗なものに相反し、力強さを強調したサウンドは若干コルトレーン・ライクな部分も持ち合わせているように感じました。前述のトリオとメンバー比較するとドラマーが一緒。このドラマーが只者ではないので嬉しい。そしてバスクラを用いた曲もあったトリオですがこの作品ではテナーに専念しています。サウンドはアグレッシブでスリリング。いきなり豪快なドラム・ソロから始まる1曲目、疾走感溢れる2曲目、ピアニストも躍動する3曲目、いよいよ呪術的な4曲目とモーダルなジャズが全開で炸裂します。

あまり日本では注目されていないのか触れられることの少ないアーティストのようですが、彼のHPで数曲試聴できますので是非試してみてください。

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  1. 2008/01/26(土) 00:51:26|
  2. Tenor Sax
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#434 Ginparis Session June 26, 1963 (Three Blind Mice)

Ginparis Session 銀巴里セッション


A
1.Greensleeves
2.Nardis

B
1.If I were a Bell
2.Obstruction

A-1

Masayuki Takayanagi 高柳昌行 (g) Hideto Kanai 金井英人 (b)
Kunimitsu Inaba 稲葉国光 (b) Masahiko Togashi 富樫雅彦 (ds)

A-2

Masabumi Kikuchi 菊地雅章 (p) Hideto Kanai 金井英人 (b)
Masahiko Togashi 富樫雅彦 (ds)

B-1

Sadanori Nakamure (g) 中牟礼貞則 Terumasa Hino 日野皓正 (tp)
Kunimitsu Inaba 稲葉国光 (b) Hiroshi Yamazaki 山崎弘 (ds)

B-2

Yosuke Yamashita 山下洋輔 (p) Kyohei Uyama 宇山恭平 (g)
Hideto Kanai 金井英人 (b) Masahiko Togashi 富樫雅彦 (ds)

Rec-1963



久々に和ジャズを聴いています。『銀巴里セッション』の貴重な記録。

『銀巴里セッション』の知識をライナーで理解した情報以外持ち合わせていないので、心許ないながらも純粋に演奏のみに対峙できるという利点があると解釈して臨みます。またココでの演奏の4セットの内、山下洋輔の作品はそこそこの数を聴いていますが、高柳昌行、菊地雅章に関してはあまり他の演奏に当方が触れておらず、中牟礼貞則に関しては先日復刻されたタクト(Takt)の『Guitar Samba』ぐらいしか聴けていません。ですので経験値で今まで残された演奏と比較対照できそうなのが山下洋輔とヒノテルぐらいなので、何時もながらの聴いたままの感想に終止しそうです。

A-1の高柳昌行カルテット、フリー・ジャズ・シーンで活躍したギタリストとの認識をされているようです。未だ彼のフリー・ジャズを経験していないのでココでの聴いたままの感想としては、ベースの導入から始まるこの曲はオーソドックスなスタイルで演奏されています。良く判らないのですがフリーではない高柳のギターは稀少なのでしょうか。2ベースが活きておりダークな色合いながらもハードなプレイに熱いものがこみ上げます。A-2はマイルスの名曲を菊地雅章のピアノ・トリオ。鈍色に光る菊地の渋さが滲み出た演奏で、身を削るようなプレイに惹き付けられます。B-1の中牟礼=日野カルテットは、中牟礼のスコーンと抜けたようなガッド・ギターのサンバのみしか知らない当方にとってはなかなかクールなプレイで気に入りました。日野の妙に軽やかなペットも、らしからぬプレイで楽しく印象に残りました。B-2の山下洋輔カルテットはちょっと意外な音が出てきてビックリ。ドシャメシャ山下を聴き慣れた耳には新鮮なタッチですが、元来持つ独自の解釈も見受けられるところに妙な安心感も覚えます。あと金井英人のベースの存在感と富樫雅彦の個性も見逃せないところと思います。

この録音は本来作品として発表の予定がなかった演奏を、内田修氏のプライベート録音を世に出したとのことなので音質的には望むべくもないのですが、60年代前半という時代背景から鑑み、当時の日本の若手ミュージシャンの貴重な記録であることに変わりは無いのですからやはり画期的な作品であったのでしょう。



訃報:ウェスト・コーストのトランペッターのピート・カンドリが11日に前立腺癌で亡くなられていたそうです。享年84歳。弟のコンテ・カンドリも2001年に逝去されています。この後カンドリ・ブラザースの作品で追悼します。合掌。

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  1. 2008/01/25(金) 00:23:55|
  2. Japanese
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#433 Prayer Meetin'/Jimmy Smith with Stanley Turrentine (Blue Note)

Jimmy Smith & Stanley Turrentine


A
1.Prayer Meetin'
2.I Almost Lost My Mind
3.Stone Cold Dead in the Market

B
1.When the Saints Go Marching in
2.Red Top
3.Picnickin'

Jimmy Smith (org) Stanley Turrentine (ts) Quentin Warren (g) Donald Bailey (ds)

Rec-1963



ハード・ドライビングなジミー・スミスももちろん好いのですが、このアルバムのようなゆったり、モッサリとした彼も愛らしいと思っています。スタンリー・タレンタインが入っているとよりその趣を感じてしまいます。タレンタインとの共演はこの作品だけではないのですが、彼が関わるとそのような印象になるのは私だけでしょうか。

この作品はジミー・スミスの60年代におけるBN最終作だそうで、この後彼はヴァーヴに移籍します。ヴァーヴの作品も好きなものが多いですが、ジミー・スミスといえばやっぱりブルーノートの諸作が思い浮かぶことが多いです。そんな中この作品はやはりマイナーな部類に属するような気がします。

オルガン、テナー、ギター、ドラムでのカルテット。もちろん核になるのはフロントの二人ですが、自分にはどうしてもクエンティン・ウォーレンのギターがジットリと耳の奥にこびり付きます。派手な演奏ではないのですが彼のギターリフの黒さというか濃さというか、ドロッとしたコールタールのような粘度の高いプレイはブルースには適任と感じ、ソウルフルなサウンドに一役買っています。

全体を通して陽炎が漂うが如きモワッとしたサウンドが展開される中、昨日取り上げたライオネル・ハンプトンの『Hamp's Big Four』(Verve)のなかでもユニークなヴォーカルとともに披露されている「When the Saints Go Marching in」がこの盤でもB-1で演奏されており、グルーヴ感抜群の一品となっています。

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  1. 2008/01/24(木) 00:50:59|
  2. Organ
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#432 Hamp's Big Four/Lionel Hampton (Verve)

Lionel Hampton - Hamp’s Big Four


A
1.That Old Black Magic Pt.1
2.That Old Black Magic Pt.2
3.Blues for Norman

B
1.It's a Blue World
2.When the Saints Go Marching in
3.Midnight Sun

Lionel Hampton (vib) Oscar Peterson (p) Ray Brown (b) Buddy Rich (ds)

Rec-1954



御大ライオネル・ハンプトンの渋い作品。バックはピーターソン・トリオ。

以前に触れたことですが、私がジャズを自然に吸収したバックボーンにあるのは物心ついたときから家で流れていたジャズであり、振り返ってみれば自分が意識してからは聴かされていたというよりも自主的に首を突っ込んでいった要素のほうが強いと思っています。小学校の低学年のころから自分でプレーヤーを回して聴いていたので手に余るレコードを落っことして傷をつけたり、針を折ったりして手のかかる(頭にくる)餓鬼だったろうと思いますね。

そんな有難い環境であったのと、親戚の叔父などにもジャズに造詣の深い方が多く、田舎へ帰省をするたびに押しかけてレコードを聴かせて貰ったりテープに録らせてもらったりしていました。ただ全てに共通するのはスウィング&ディキシーが専門だったこと。なので暫らくの間は自分のジャズはスウィングでありディキシーであり、エリントン&ベイシー、ハリー・エディソンやレスター・ヤングに関してをレクチャーされてきました。頭が宜しくないので理解度は?ですが。

そういう過程を経ているのでハンプトンは特別です。大して多くを所有していませんが音に触れればノスタルジーに浸れる大事なアーティストです。残念なことに年齢を重ねるにつれこういう要素を欲する機会が増えてきましたが新しいジャズと並行して懐かしのトラッドを聴ける悦びを嬉しく思います。ヴィヴラートの効いたハンプトンのヴァイヴに哀愁を覚え、聴き慣れたピーターソン・トリオの安定感に安心を覚えます。B-2のディキシーの定番曲ではメンバー全員の滑稽なヴォーカルが入っています。ライナーではレイ・ブラウンが中心を執っている旨が表記されていますが当方には判断できません。ピーターソンの喉が素晴らしいのは『Romance』(Verve)で承知しているのですが。

ついでに触れると、モダンに入門するのは中学3年の時に同級生から借りたレコードの中にコルトレーンの『My Favorite Things』があって衝撃を受けたのが初めてです。当時は異様に感じよく解らなかったですね。他に借りたアール・クルーやデイヴ・グルーシンのほうが心地よく新鮮だったことを思い出します。ただ高校生になると本格的にモダンへ傾倒していきました。高校時代に住んでいた逗子にはジャズ喫茶がなかったですが、出身地の函館の駅近くに今はなき「エアリー」というジャズ喫茶があり、高校生くらいの頃から帰省の度に入り浸っていました。ここはジャズ・レコードの販売もしていました。懐かしい思い出です。

私的な思い出話にお付き合い下さり大変恐縮でした。失礼致しました。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/01/23(水) 01:09:15|
  2. Vibraphone
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#431 Jazz for Juniors/The Mitchell Ruff Duo (Roulette)

Mitchell Ruff  - Duo


A
1.Billy Boy
2.Do-Re-Mi Blues
3.Fugue for Lulu
4.I'm Getting Sentimental Over You

B
1.When the Saints Go Marching in
2.Alexander's Ragtime Band
3.Frankie and Johnny
4.I Don't wanna be Kissed by Anyone But You

Dwike Mitchell (p) Willie Ruff (b,french-horn)

Rec-1959



今の当方にとっては考えられませんが、購入するものに何の目的も持たせず惰性でレコードを買っていた時期というのが正直言うとあります。そういった状態ですと購入した後にその内容を知り愕然とすることもしばしばです。

このレコードは「タイトル通り」の内容です。子供にジャズをレクチャーしています。以前オランダのピム・ヤコブス(Pim Jacobs)の演っている『Schoolconcert』(蘭CBS)というのを取り上げましたが、これはそのアメリカ版ということになるのでしょうか。この手のものは探せばもっともっと出てくるような気もします。

ドワイク・ミッチェルのピアノとウィリー・ラフのベースが基本ですがラフは二曲だけフレンチホーンを用いて演奏しています。自己紹介から始まり問答を交えながら曲とその解説が入ります。言ってみればそれだけの内容なのです。

強いていえば、マイルス・デイビスの『Milestones』(Columbia)に収録されているレッド・ガーランド・トリオの「Billy Boy」が大好きで、このアルバムのA-1に収録されていることが購入のキッカケになってはいると思うのですが、注意力が散漫というかジャケ裏を見ても全くこのような内容のものとは気がつかず、聴後に頭を抱えるような感じでした。

ただ良く良く聴けばドワイク・ミッチェルというピアニストが実に好みの音を出しており、教則プレイとはいえモダンからスウィング、ラグまでスタイルも幅広くテクニカルで堅実で、当方の記憶にはしっかりと名前が刷り込まれました。またデュオということもあってウィリー・ラフのベース・ラインが当方の凡耳にも容易くトレース出来、学生とともに学ぶべき必要性まで考えさせられるものになってしまいました。

ミッチェル=ラフ・デュオ名義でのアルバムはこれ以外所有しておらず、このアルバムの内容はともあれ他のものに興味を持つ足がかりになるのは十分の威力でした。アトランティック・レーベルのものやディジーとやったものなど結構なタイトル数があるようですので手に入りやすそうなものから攻めようかと思っています。しかも案外安そうですしね。

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  1. 2008/01/22(火) 00:12:18|
  2. Piano
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#430 Pilgrimage/Michael Brecker (EmArcy-CD)

Michael Brecker - Pilgrimage


1.The Mean Time
2.Five Months From Midnight
3.Anagram
4.Tumbleweed
5.When Can I Kiss You Again ?
6.Cardinal Rule
7.Half Moon Lane
8.Loose Threads
9.Pilgrimage

Michael Brecker (ts) Pat Metheny (g) Herbie Hancock (p→only1,5,8,9)
Brad Mehldau (p→only2,3,4,6,7) John Patitucci (b) Jack DeJohnette (ds)

Rec-2006



自分のように最近までジャズを聴かなかったブランクが長くあり、近年のものですら後追いで追っかけているような状態の人間にとって、アーティストの現況やシーンを把握する手段に為り得るものは、その機会が得られるのであればそれこそ何でも良いし手軽であればそれに越したことがないなぁと常に考えています。そういう意味ではネットラジオというものは本当に優れていますね。その効力には遥か遠く及びませんが当方の他の選択肢としてレンタルがあります。

元来何でも屋の私であるのでレンタルに行けば気になるもののひとつやふたつはすぐ見つかるのですが、ことジャズに関しては絶望的な品揃えです。当地は田舎であるので北関東限定のチェーンであるとか個人経営のような店舗しかなかった為、チャート重視というかソレのみと云われても仕方がないような貧弱な品揃えに閉口していました。ジャズはオムニバスのみ十数枚で終わりといったところです。

後日近場に全国展開のチェーン店が進出してきて今までに無い品揃えに狂喜します。全体枚数は多くないものの邦楽洋楽も棚に刺さっているのが不思議な、マニアックと云われる部分も押さえられていました。ジャズに関してはブルーノートを中心に所謂名盤と云われるものはある程度あって、なかには「ギル・メレ」まであります。絶対数が多くないなかでの当方の目当ては日本人アーティストの新譜と海外モノの数は少ないが新しめの作品。上原ひろみや山中千尋、矢野沙織あたりのイキの良さはレンタルで知りました。その他はヴィーナス・レコードが比較的目立ちます。

その棚にはマイケル・ブレッカーの『Tales From The Hudson』と『Nearness of You』もあったので借りてみました。マイケル・ブレッカーというアーティストは自分の中で「ブレッカー・ブラザーズ」で止まっており、フュージョンの人との認識で近年はジャズをやっている事を知っていたとは云えどの程度のものか正直眉唾モノでした。実際聴いてみてその浅はかな認識を恥じました。彼が逝去された時にもこのブログでは近年の功績が判らずに、同時期に亡くなられたアリス・コルトレーンの関連作を取り上げたくらいでした。

クオリティの高さに平伏し遅ればせながらこのアルバムをネットで取り寄せ聴いてみました。それにしてもメンバーが凄いですね。遺作とは思えぬ白熱したプレイに感動を覚えます。メセニーが入ると空気感がやっぱり変わってしまうように感じるのは仕方のないことでしょうか。ハンコックとメルドーという二人のピアニストが聴けるのも嬉しいし、リズムが強力なのは云うまでもありません。

有難いことに当方にはまだまだ知らないマイケル・ブレッカーの音源が沢山あります。これから一枚一枚未知なる彼の世界に浸れる喜びを噛み締めていこうと思います。

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  1. 2008/01/21(月) 00:22:19|
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#429 Pure Imagination/Misha Piatigorsky Trio (Mishamusic-CD)

Misha Piatigorsky


1.Pure Imagination
2.The Arabic Thang
3.Lev's Song
4.Bemsha Swing
5.Rasputin
6.Ayelet
7.Smoke Gets in Your Eyes
8.Mad River
9.Beautiful Friendship
10.Grenn Chimneys
11.Digame

Misha Piatigorsky (p) Peter Klinke (b) Eric Harland (ds)

Rec-1997



大当たりだった作品。ロシアのミーシャ・ピアチゴルスキのピアノ・トリオ。正直言うと個人的にはピアノ・トリオが最近は食傷気味だったので購入の時は手を伸ばしにくかったのだけれど、エルンスト・グレールム(Ernst Glerum)の『Omnibus One』と『Omnibus Two』(Favorite)やこの作品を聴いてみて、やっぱりツボに入りまくると抜けられない魅力を再確認した次第。

実はピアチゴルスキの作品を聴いたのはコレが初めて。2004年度のモンク・コンペの優勝者とのことで、先日虜になった2006年の優勝者、ティグラン・ハマシアンのピアノにも満足しているだけに期待は高まっていました。

例によってヘンチクリンな表現で恐縮ですが、この作品ではピアノの音が派手で豪快、眩さは半端なく雄弁なタッチでグイグイ押してきます。1曲目を聴いた途端にヤラれました。素晴らしい存在感です。アタックの強さは気持ちが良くガンガン弾いてきます。高音域の使い方が特徴的で煌びやかなサウンドがひと極目立ちます。また個の強いピアノをしっかりと受け止めるリズム陣のインパクトも絶大で、特にエリック・ハーランドのドラムに興奮を覚えずには居られません。圧倒的パワーに打ちのめされ、これによって昨年リリースされた近作『Uncommon Circumstance』(Mishamusic)にも俄然関心が向くことになります。

この作品は彼の97年に発表された旧譜で、先日300枚限定でリプレスされたもの。復刻にあたりジャケを変更しているそうです。HMVのサイトでは廃盤扱いとなってしまいましたが、まだ他のサイトでは在庫や取り扱いがあるようです。興味のある方はいずれにしろ早めに手配したほうがよさそうですね。彼のサイトでも全仕事(?)が試聴できるので色々試す事が出来ます。このアルバムもオリジナルのジャケットで掲載され一曲目と八曲目を聴くことが出来ます。ただ近作は今回取り上げたものと随分印象が違って、悪くはないですが今のところ私にはちょっと引っ掛かっています。エレピや曲調など結構面白いアプローチなのですが・・・。そういう意味では同様のメンバーで演った前年の『Happenin'』(1996)のほうが気になってしまいました。この作品も2曲試聴可能です。

ひとつ言えることは彼のHPのMP3を全面的に試聴すると、その驚くべき潜在能力の高さと、ジャンルに捉われない様々なアプローチ(しかも水準がメチャクチャ高い!)は当方の想像を超えたところにあり、今後ともコチラの期待を常によい方向へ裏切ってくれるような強烈なスタイリストと認識しました。これからの活躍が非常に楽しみなアーティストです。

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  1. 2008/01/20(日) 00:03:59|
  2. Piano
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#428 Trumpet Legacy/Fabrizio Bosso & Flavio Boltro Quintet (Sound Hills-CD)

Fabrizio Bosso & Flavio Boltro


1.Moontrane
2.Woman's Glance
3.Daahoud
4.Little Sunflower
5.Delfeayo's Dilemma
6.Everything Happens to Me
7.Big Butter and Eggman
8.Whoopin' Blues
9.Lotus Blossom
10.First Smile
11.Eighty One

Fabrizio Bosso (tp) Flavio Boltro (tp) Luca Mannutza (p) Luca Bulgarelli (b)
Lorenzo Tucci (ds)

Rec-2005



大好きなトランペッターが二人も入っているので当方にとっては堪らない作品。とにかくヌケの良いペットがビッシリ詰まっているので常に最高の昂りを誘発します。かといって所謂バトルものにありがちな猛烈な過激さは無く洗練されたナンバーを満喫できます。ボッソは最近も大男ヴォーカリストのマリオ・ビオンディとともに来日していましたが、是非とも一度は目に焼き付けたいアーティストです。

駄目な耳を持つ人間を試すような構成が悩ましい。この作品のセンターから左チャンネルにボッソ、センターから右チャンネルにボルトロがペットを奏でるのですが、両者のプレイを判断する以前に混乱する凡庸な耳には、音楽を自然に楽しむ以前の問題を提起されているような強迫観念を植え付けられ最初はなかなか素直に楽しむことが出来ない状態でした。装置のせいにしたり自分の耳(頭?)を呪ったりね。

あーだこーだ云っても始まらないので単純にジャズのみを先入観なく受け入れれば、これがなんと素晴らしいサウンドで刺激的でスリリングなパフォーマンスであろうか、との思いに至ります。ダイナミックに吹かれる各自のソロも堪らないですが、ユニゾンやハーモニーを奏でる2トランペットの華やかさは格別です。メンバーは他にボッソとの仕事も多いルカ・マヌッツァがピアノ、ルカ・ブルガレッリがベース、そして「High Five Quintet」「Schema Sextet」などでもプレイしていたロレンツォ・トゥッチがドラム。この3人が据えられていますがパワフルなトランペッター達に負けないキレまくるバッキングは爽快で強烈なものです。非常にクールでゴージャスな1時間を堪能することが出来ました。

Sound Hillsにはこの作品の対になる『Rome After Midnight』があり、これはMike Melillo(マイク・メリロ)のテナーをフィーチュアしたものです。ボルトロとの共演アルバム同様、パワフルなボッソが楽しめるコチラもよい出来でした。

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  1. 2008/01/19(土) 18:19:20|
  2. Trumpet
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#427 ...And You've been Waiting ?/Chris Lomheim Trio (Artegra-CD)

Chris Lomheim


1.Rimancing
2.purple
3.Beau's Blooze
4.Mother's Waltz
5.Jade Things
6.Love Makes Fools of Us All
7.Lilac
8.The Alter of Change
9.Waltz for Tee
10.And You've Been Waiting
11.Leaves

Chris Lomheim (b) Gordon Johnson (b,labella-strings) Jay Epstein (ds,perc,saw blade)

Rec-1994



ミネアポリスのピアニスト。クリス・ロンハイムと読むのでしょうか。ユニオンのサイトではロムへイムと表記されていますね。彼のデビュー作が半年ほど前に復刻されてから結構頻繁にこの作品を聴いています。Igmodというレーベルから出ていたそうですが倒産したのだそうでなかなか入手するのが大変だったようです。「手に入らないときはジッと我慢。復刻してくれたの?それは有難し!」というスタンスがよいですね。熱くなりすぎると大枚を叩いてしまうし、注目されればそれだけ復刻が近くなるであろうし、当方の「待ち」のスタンスは今後とも変えたくないですな。そういう意味ではレア盤を集めた本やサイトなどを目にしないほうが精神衛生上良いのかも知れませんね。意思の弱いワタクシなんぞはソレ見て悶絶すること間違いなしですから。

「美メロ」という表現がありますがコレの一曲目や四曲目、十一曲目なんぞはまさにソレの極みではないかな。流麗なピアノが中心とはなるのですが、ただ単純に美しいピアノ・トリオというだけの枠に嵌め込むものではありません。ところどころに光るパワフルなタッチとそれに触発されるリズムも気になります。奥行きが深く透明度も高いピアノと軽やかにメロディを奏でるプリプリしたベース、闇夜を劈くようなクリアで刺激的なシンバルワークが印象的な響きを持つドラムが当方の貧弱装置からも飛び出してきます。単純に耳触りの良さだけを論じるような内容では無い気がします。

トロけさせられるようなメロディを持ちつつ、真摯に迫ってくるプレイがミックスされたバランスの優れたよいピアニストと感じました。

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  1. 2008/01/18(金) 22:00:41|
  2. Piano
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#426 The Green Leaves of Summer/Hampton Hawes Trio (Contemporary)

Hampton Hawes


A
1.Vierd Blues
2.The Green Leaves of Summer
3.Ill Wind
4.St. Thomas

B
1.Secret Love
2.Blue Skies
3.The More I See You
4.G.K. Blues

Hampton Hawes (p) Monk Montgomery (b) Steve Ellington (ds)

Rec-1964



今日はハンプトン・ホーズのピアノ・トリオを聴いています。決して多くない彼のリーダー作の中で、例によってこの辺りの作品は位置づけも含めて鑑みればやっぱり埋もれがちなタイトルであろうかと思います。彼の全盛期と目される、名盤の誉れ高いコンテンポラリーの「ザ・トリオ」のVol.1~3のようなピリッとしたサウンドはもちろん良いのですが、この辺りの地味ながらも何か引っ掛かるものを含有したサウンドは時折手に取りたくなってしまいます。

このトリオは当時のレギュラー・グループだそうで、マスターサウンズで御馴染みのモンゴメリー兄弟のモンク・モンゴメリーがベース、ドラマーのスティーヴ・エリントンは当時22歳だそうで、この作品が初録音とのことです。そして彼はトニー・ウィリアムスの従兄弟なんだそうな。

この作品は当方にとっては、何と言ってもタイトル曲のA-2の存在感を抜きには語れません。映画の主題歌だそうで耳を素通りしない個性的なメロディはこの作品を価値ある物にしています。彼のプレイに於ける強烈さが引っ込み油の抜けたような演奏にも聴こえますが、訥々としながらも若干の旨味を残したピアノは心の奥に響きます。

彼が1952~1954年に進駐軍として日本に赴いていたのは有名な話ですが在日時にはあのモカンボ・セッションでの録音も残っているようですね。帰国後すぐに上記の傑作作品群を残しておりますが、ご多分に漏れず1958年より麻薬で約5年服役しておりその復帰作が本作だそうです。彼は1977年に48歳で亡くなられたそうですが、ココでは36歳の彼の演奏が聴かれます。

前述の通り際立つプレイが展開されている訳ではありませんが、彼の人生に於いては大きな意味合いを持つアルバムであろうしジックリ噛み締めたい作品であります。

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  1. 2008/01/17(木) 21:07:57|
  2. Piano
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#425 Dimensions & Extensions/Sam Rivers (Blue Note)

Sam Rivers


A
1.Precis
2.Paean
3.Effusive Melange

B
1.Involution
2.Afflatus
3.Helix

Sam Rivers (ts,ss,fl) James Spaulding (as,fl) Donald Byrd (tp)
Julian Priester (tb) Cecil McBee (b) Steve Ellington (ds)

Rec-1967



サム・リヴァースという奏者が余り得意ではなかったのですが、こんな「愚ログ」を始めたおかげか大分印象が変わってきました。そもそもリヴァースの作品を殆ど聴いていないので、このアルバムの内容がどのような位置づけであり、どのような評価を以って聴かれているのかも良く判らない状態であるし、当方の持つ勝手なイメージより案外柔軟なプレイヤーなのかも知れませんし。

「何でも見てやろう」と言って世界中を旅したのは前年亡くなられた小田実氏ですが、私もブログを始めるにあたりジャズに関しては「何でも聴いてやろう」精神で臨んでいる為、分け隔てない様々なジャンルのジャズを続けて聴いていると、理解度に関しては残念ながら私には伴なってこないものの自身の耳がコナレてきているのはどうやら間違いなさそうで、一聴して放り投げるようなことはなくなってきました。その成果と言っては何ですがこの作品も徐々に受け入れられるようになってきたように感じています。

当初は何たるカオスの塊のようなジャズであろうか、と理解不能に陥り放り投げていました。コレを初めて聴いた20年前は、完全に苦手な部類のグニャグニャしたフリー・ジャズとして認識していました。それが今の感覚では即興性は強いものの、この音楽に計算されたスリリングさを感じ取っています。生理的に受け付けなかったこのアルバムのアルトとテナーの嘶きが、違和感なく入り込んでくるようになってきたのは単なる慣れなのかどうか未だに自分自身で判断がつかないのですが。

このアルバムは録音後すぐにリリースされずにBNLA時代に初めて発表されたそうで、本来の予定された番号(4261)でリリースされたのが、新生ブルーノートが発足した当時とのことです。

彼の代表作といわれる『Fuchsia Swing Song』(4184)あたりもまだ聴いていないので是非試したい気分です。また違うリヴァース像が発見できそうな感じを抱いています。

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  1. 2008/01/16(水) 23:21:04|
  2. Tenor Sax
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#424 Katz & Maus/Attila Zoller (MPS)

Attila Zoller - Katz & Maus


A
1.Mahlke
2.Conradinum Ballade
3.Pilenz

B
1.Catnip
2.A.B.J.
3.Seascape

Side-A

Attila Zoller (g) Albert Dailey (p) Ron Carter (b) Bobby Thomas (ds)

Side-B

Attila Zoller (g) Jimmy Owens (tp) Barre Phillips (b)

Rec-1966



サントラ盤である。こういった場合作品を見ない限り曲の本質が見えにくいがそこはジャズ、十分に楽しめるものでした。

観たことのない映画なので簡単にライナーから引用すると表題は「猫と鼠」、舞台は第二次大戦中のドイツとのこと。私は単純に「トムとジェリー」を連想してしまったのですが全然関係ないのは当たり前でドイツの高校生が主人公なんだそうな。

で、このアルバムの主役はハンガリー生まれのギタリスト、アッティラ・ゾラー。以前に『ZoKoSo』(MPS)を取り上げたことがあります。この作品のA面がカルテット、B面がトランペットを加えたトリオ編成。聴いた感じではメンバー構成のこともあるが、音楽のアプローチの仕方を含めてかなり両サイドで違った印象があるので面白い。

A-1の「マールケ」は映画の主人公の名前。分かりやすいテーマを持つ軽快な作風。A-2はシットリとしたメロディが印象的。A-3はアップテンポでスリリングなカッコよさが滲み出たナンバー。全体的にA面はオーソドックスなアプローチをとっています。対するB面が実に興味深い。なかなか聴き慣れない編成で実験的な要素も見られる構成に関心を寄せられる。考えてみれば『ZoKoSo』もギター、テナー、ピアノのトリオでしたし、楽器は違えどこういったアプローチは得意なのかもしれません。際立つ三者のプレイがクールに響き、ゾラーのソリッドなギターの音、クリアなジミー・オーウェンスのペット、効き目抜群のバール・フィリップスのベースが混沌とした世界を描きます。

通して聴いて両極端のサウンドに違和感すら覚えますが良く出来た作品だと思っています。個人的には、より野心的なB面のほうに共感します。ちょっとこの映画への興味も抱きました。もし観れればこの作品に対する感想が変わってくるのかも知れませんし。

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  1. 2008/01/15(火) 23:27:56|
  2. Guitar
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#423 The Boss of the Blues/Joe Turner Sings Kansas City Jazz (Atlantic)

Joe Turner


A
1.Cherry Red
2.Roll 'em Pete
3.I Want a Little Girl
4.Low Down Dog
5.Wee Baby Blues

B
1.You're Driving Me Crazy
2.How Long Blues
3.Morning Glories
4.St. Louis Blues
5.Piney Brown Blues

A-1,A-2,A-4,A-5,B-2,B-5

Joe Turner (vo) Joe Newman (tp) Lawrence Brown (tb) Pete Brown (as)
Frank Wess (ts) Pete Johnson (p) Freddie Green (g) Walter Page (b)
Cliff Leeman (ds)

A-3,B-1,B-3,B-4

Joe Turner (vo) Jimmy Nottingham (tp) Lawrence Brown (tb) Pete Brown (as)
Seldon Powell (ts) Pete Johnson (p) Freddie Green (g) Walter Page (b)
Cliff Leeman (ds)

Rec-1956



今となってはこのアルバムを何故買ったのか良く覚えていないのですが、恐らくバックのメンバーに惹かれたのだろうと勝手に想像します。ひょっとしたら、例えばアトランティックに数作あるレイ・チャールズのジャズ絡みの作品を買うような感覚だったのかもしれません。例えばレイ・チャールズがデヴィッド・ニューマンと演ったものを買うような。ジョー・ターナーに関しても殆ど知識がなくブルース・シンガーというのを辛うじて知っていただけです。

なのでライナーを読んで二人のジョー・ターナーというヴォーカリストがいることすら知りませんでした。もうひとりは1907年生まれのピアニスト兼ヴォーカリストだそうで、自分がこの人の音源に接しているのかすら定かではありません。

で、このジョー・ターナーは1911年生まれのブルース・シンガーで区別の為「ビッグ・ジョー」とあだ名があるそうです。いわれてみれば聞いた事があるような・・・程度の当方の認識です。

内容は1920年代のカンサス・シティに於けるジャズ・ブルースの姿の再演というコンセプトで行われた録音だそうで、ブルースに関して門外漢である私には雰囲気以上の理解を得るには難しいことです。当たり前ですが、ジャズのそれと違う唱法で唱われるジョー・ターナーは紛れもなくブルースであり、当方の耳では聴き慣れない故の斬新さを感じ取ってしまいます。当然バックの演奏もトラッド臭を含んだプレイでブギウギやラグっぽいナンバーは楽しく、ブルースの持つ陽気さや重さ等の片鱗を味わったような気になってしまいました。

聴き慣れないものに対して単に新鮮がるだけではなく、もう少ししっかりと首を突っ込んで付き合わないといけないなぁと自戒する、そんな存在の盤でもありました。

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  1. 2008/01/14(月) 22:29:44|
  2. Vocal
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#422 Green Dolphin Street/Bill Evans with Philly Joe Jones (Riverside)

Bill Evans with Philly Joe Jones


A
1.You and the Night and the Music
2.My Heart Stood Still
3.Green Dolphin Street

B
1.How am I To Know ?
2.Woody'n You (take 1)
3.Woody'n You (take 2)
4.Loose Bloose

Side-A,B-1~B-3

Bill Evans (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (ds)

Rec-1959

B-4

Bill Evans (p) Zoot Sims (ts) Jim Hall (g) Ron Carter (b) Philly Joe Jones (ds)

Rec-1962



タイムスリップ盤。理由はA-1。同様のことを思っておられる同好の士は多い筈(と、確認口調)。A-1を聴くたびにこの当時の自分を重ね合わせてしまうのは致し方ない事なのか。

今から二十年以上前になるのでしょうか、この作品のA-1がタバコのCFに使われていたのは有名で、またこの時期タバコの「セレクト」を冠にジャズ・フェス(ライブ・アンダー・ザ・スカイ)も行われていた為強烈なインパクトとして脳裏に焼きついています。単純な思考回路の小生の愚脳はA-1を聴く度に上記のようなノスタルジーを誘発する為困りモノです。

こうなってしまうと他の曲の関わり方が薄くなってしまうのが常と言い切ってしまっていいのかは判りませんが、振り返っても印象に殆ど残っていなかったので今回改めておさらいをしています。A-1に関しては他のテイクもあるのですが、テレビという魔物に刷り込まれた記憶というものは覆りません。

この作品では全体的に並列で持ち上げられているフィリー・ジョーのアクセントの効いたドラムが心地よく録られています。ポール・チェンバースのソロをフィーチュアした曲が多いようにも感じられました。またB-4だけ時期も違うクインテットでズートの参加が嬉しい一品です。この曲のベースはロン・カーターではあるのですが。B-2,B-3で二通りのテイクが収録されていますが、当方の勝手なエヴァンス像にはないようなパワフルなプレイでした。

久しぶりに聴いたA-1でやっぱりシミジミしてしまう自分を改めて自覚し、あれこれ思案し懐かしいやら情けないやら。



お知らせ:本日より復活致します。またお付き合い下されば幸いです。今回の旅で死ぬほど列車に乗った為なのか、久しぶりに戻った自宅の部屋に腰を落ち着かせた状態で、やっと自分の平衡感覚が変になっていることに気がつきました。この歳になって五日間の旅程の中に夜行列車を3日分も組み入れた為猛烈なダメージです。日常に戻すにはエンジンの如く暖気せずには復活できないかも・・・。ただマイナス10度以下の寒風にさらされ続けたので単純に風邪でもひいたのか?冷静に判断できないほど凡庸な感覚に改めて本人ながらも絶句です。

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  1. 2008/01/13(日) 23:34:15|
  2. Piano
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#421 Love-in/The Charles Lloyd Quartet (Atlantic)

Charles Lloyd - Love-in


A
1.Tribal Dance
2.Temple Bells
3.Is it Really the Same?
4.Here There and Everywhere

B
1.Love-in
2.Sunday Morning
3.Memphis Dues Again / Island Blues

Charles Lloyd (ts,fl) Keith Jarrett (p) Ron McClure (b) Jack DeJohnette (ds)

Rec-1967



何とサイケデリックなジャケットであろうか!チャールズ・ロイドの作品では、このジャケのインパクトも手伝って一番有名なアルバムのような気がします。私はロイドの作品を多く所有していますが内容的にもナンバー・ワンのように感じています。

以前取り上げた『Discovery!』(Columbia)はドン・フリードマンがピアノでしたが、アトランティック時代のロイドにはキース・ジャレットが数多く参加していて、キース・ファンも周知するところです。

そしてこの作品はフィルモア・オーディトリアムでのライブで、硬軟取り混ぜた内容は観衆を魅了している様子が判ります。A-1の約10分にも及ぶ曲は、呪術的に進行するロイドのテナーが怪しさを醸し出しており、それに鼓舞されるようなキースのピアノが堪らない。幅広いスケールで挑むロン・マクルーアのベース。そしてやはり際立つディジョネットのドラム。A-2はフルートを使用した小品。印象に残る強烈なメロディ。A-3はキースの曲でコミカルな雰囲気も漂うなかなかの一品。テナーで演奏されています。殆どがロイドとキースのペンに拠る曲の中、A-4のこの曲だけビートルズ・ナンバー。ロイドが御馴染みのメロディをフルートで奏でる哀愁のある仕上がり。タイトル曲のB-1はアップテンポのフルートが楽しい作品。B-2のキース作もポップですね。実に楽しい。B-3も長尺の曲で導入はロイドのテナー・ソロ。若干のフリーキー・トーンを交えつつ奏されるソロが終わるとテンポの良いファンキーなブルースが出てきます。

ロイドの癖のあるサックスが炸裂し、また楽曲の持つ楽しさを満喫できる好盤です。お試し下さい。



お知らせ:本日より遅めの正月休みということで外出する為ちょっとの間お休みします。東北・北海道をウロウロし旭川まで足を伸ばします。その間ジャズを聴くのもお休みで再開は13日の晩の予定です。なお留守中はコメントとTBを承認制に切り替えておきますのでご了承下さい。

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  1. 2008/01/09(水) 02:08:14|
  2. Tenor Sax
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#420 Senne Sing Song/Misha Mengelberg (Tzadik-CD)

Misha Mengelberg


1.Hypo Xmas Tree Fuzz
2.We are Going Out foe Italian
3.Kwela P Kwana
4.Blues for Piet
5.Reef und Kneebus
6.Brozziman
7.Poor Wheel
8.Tieriogre
9.Senne Sing Song

Misha Mengelberg (p) Greg Cohen (b) Ben Perowsky (ds)

Rec-2005



ヨーロッパ・フリーの重鎮、旧ソ連(現ウクライナのキエフ)出身でオランダ国籍のミシャ・メンゲルベルグのピアノトリオ。コレはかなり面白くちょっと病み付きになっています。最初に聴いた時は過激なセロニアス・モンクのように感じました。プロデュースにジョン・ゾーンが一枚咬んでいる。フリー系ピアニストとは云えかなり解り易い内容の楽曲が多く、アタックの強い豪快なピアノが意外に楽しく聴けるのが可笑しい。

なので轟音フリー・ジャズというよりはメロディを自由度の高い解釈で演奏するピアノ・トリオといった様相。先の展開が読めない旋律に彼の奏でるジャズの醍醐味を感じます。そして、そこここに散りばめられたコミカルでユニークなサウンド。それに呼応する強靭なグレッグ・コーエンのベース、ド派手なサウンドのベン・ペロウスキのドラム。時には地響きのようなベードラと、機関銃のようなスティック捌きにドーパミンが出まくりです。

彼のことは名前は良く存じていたのですが作品となると殆ど聴いてきませんでした。印象に残っているものを強いて挙げればエリック・ドルフィーの『Last Date』(Philips)くらいでしょうか。このアルバムがどうやら彼のレコーディング・デビューになるようで、期しくもドルフィーのラスト・レコーディングに重なるとは・・・。

60年代のハードであろう作品群にも興味が移りますが手に入れるのはなかなか困難を極めそうですね。

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  1. 2008/01/08(火) 00:27:15|
  2. Piano
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#419 The Horn's Full/Jack Montrose and All-Stars (RCA Victor)

Jack Montrose


A
1.Rosanne
2.Polka Dots and Moonbeams
3.The Little House
4.Dark Angel
5.Solid Citizen

B
1.Goody Goody
2.Do Nothing till You Hear from Me
3.True Blue
4.The Horn's Full
5.Crazy She Calls Me
6.Headline

A-1~A-3,A-5,B-1~B-4

Jack Montrose (ts) Red Norvo (vib) Berney Kessell (g) Lawrence Wooten (b)
Mel Lewis (ds)

A-4,B-5,B-6

Jack Montrose (ts) Red Norvo (vib) Jim Hall (g) Max Bennett (b) Bill Dolney (ds)

Rec-1957



ジャック・モントローズの極渋アルバム。スーパーバイザーがショーティ・ロジャースと書けば音が想像できますでしょうか。

モントローズのテナーを中心に、ヴァイヴとギターを配したクインテット。ウェスト・コースト・ジャズの洒脱なサウンドが全編を支配します。本音を言えば当方にとってはそんなに面白い作品ではないのですが、極私的ヒーローのレッド・ノーヴォのヴァイヴが堪能できるのは嬉しいです。編成も室内楽的ですのでヴァイヴラフォンが抽出し易い、という極めて偏った聴き方を相変わらずしてしまいます。音楽のバランスが絶妙なウェスト・コースト・ジャズに対して何たる冒涜でしょうかねぇ。

モントローズのテナーは実にソフトでアンサンブル向きな音色を醸し出します。またバーニー・ケッセル、ジム・ホールと二大ギタリストが参加しておりプレイを対比させるのも一興です。ベースは時折主旋律の一員にもなり、ドラムはバランスを崩さぬよう一歩下がったところでサポートしているような感じを受けます。

どちらかというと自分のウィーク・ポイントになっている部類のジャズなものですからこの程度の表現しか出来ず歯痒いですが、パシフィックのチコ・ハミルトン辺りがお気に入りの方には受け入れられやすそうな気がします。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/01/07(月) 00:52:48|
  2. Tenor Sax
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#418 Demon's Dance/Jackie McLean (Blue Note)

Jackie McLean - Demon’s Dance


A
1.Demon's Dance
2.Toyland
3.Boo Ann's Grind

B
1.Sweet Love of Mine
2.Floogeh
3.Message from Trane

Jackie McLean (as) Woody Shaw (tp,fl-h) LaMont Johnson (p) Scott Holt (b)
Jack DeJohnette (ds)

Rec-1967



久しぶりにブルーノートを。

ジャッキー・マクリーンの60年代でのBN吹き込みではラストの作品。新生BNの85年のライブやマッコイ・タイナーとの双頭グループでの録音があるので、純粋にBNとしてのラストではないところがこの作品に前置きが必要なややこしい位置づけになっています。またこの作品を発表後、5年間ジャズの録音から遠ざかるのは周知の通りです。そのカムバック作が名盤『Live at Montmartre』(SteepleChase)になります。このライブも良いですね。

この作品はマクリーンの作品の中でも人気度が高く、私も大好きで良く聴いた作品でした。久しぶりに取り出し楽しんでいます。この作品の価値と云いますか存在感を高めているのはB-1の「Sweet Love of Mine」であることは重々承知の助ですが、その他の楽曲も良いですよね?この時代のBNにありがちな、おどろおどろしいジャケットも含めて気に入っている作品です。

5人のテンションの高さがヒシヒシ伝わる好盤で、中でもウディ・ショウの鋭く尖がったペットの輝きは素晴らしいです。ブロック・コードで煽るラモント・ジョンソンのピアノ、スコット・ホルトの主張するベースも巧みです。そしてサウンドを席巻するディジョネットの豪快なドラムも耳に残ります。よく例えで「訛る」と表現されているいつものマクリーン節も健在で嬉しくなります。

昨年Sonnyさんがレコメンドされていた91年の『The Jackie Mac Attack Live』(Birdlogy-CD)があまりに凄くて、それこそ取り憑かれたように聴いていたのですがこの作品はまたの機会にということで・・・。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/01/06(日) 00:18:03|
  2. Alto Sax
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#417 Avanti !/Giovanni Mirabassi (Sketch-CD)

Giovanni Mirabassi


1.El Pueblo Unido Jamas Sera Vencido
2.Le Chant des Partisans
3.Ah! ca Ira
4.Le Tamps des Cerises
5.Hasta Siempre
6.Je Chante pour Passer le Tamps
7.Sciur Padrun
8.El Paso del Ebro
9.A si M'bonanga
10.La Butte Rouge
11.Addio Lugano Bella
12.Johnny I Headly Knew Ye
13.Bella Ciao
14.Imagine
15.My Revolution
16.Plaine, Ma Plaine

Giovanni Mirabassi (p)

Rec-2000



スケッチというフランスのレーベルに吹き込まれたジョヴァンニ・ミラバッシのソロ・アルバム。この作品は日本の澤野工房がディストリビューターであるのはご存知の通りですが、澤野の扱っている作品の中では一番のセールスを記録しているのではないかと個人的には睨んでいます。統計が出ているかどうかは定かではないのですが、ベストセラーであろうことは想像に難くなく、そういう憶測を勝手に巡らせています。3月末にトリオで来日されるようですね。

このアルバムを語る上で必ず出てくるのが革命歌・反戦歌を集めたという骨っぽい内容的なことと、その内容に反するかのようなピアノの美しさの対比が触れられます。実際のところ最初に一聴した時に曲の持つ存在感が圧倒的でかなり惹き込まれたことを思い出します。一曲一曲をリリカルに、時にパワフルに表現するミラバッシが自分の中に溶け込んだような嬉しい感動がありました。

また、この作品に対してジャズ的要素が少ないとの論旨を極稀に見かけたりします。聴き方によってそう感じられるのは致し方ないのかもしれません。ピアノ・ソロという形態ということもあって、ジャズとしては淡白に感じられることもあるのかもしれません。ただこの作品の予備知識を仕入れた上で鑑賞すると評価が変わるような気がします。単純な私にはこのサウンドが当方の単気筒エンジン程度の脳味噌を通過すると、えもいわれぬ重みを感じてしまいます。

この作品に関しては「ながら聴き」が出来ない自分がいます。ココに収められている約一時間のピアノを冥想するが如く無となって、貧弱な我が家の装置と対峙しております。

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  1. 2008/01/05(土) 01:16:26|
  2. Piano
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#416 All or Nothing at All/Billie Holiday (Verve)

Billie Holiday - All or Nothing at All


A
1.Do Nothin' Till You Hear from Me
2.Cheek to Cheek
3.Ill Wind
4.Speak Low
5.I Wished on the Moon
6.But Not for Me

B
1.All or Nothing at All
2.We'll be Together Again
3.Sophisticated Lady
4.April in Paris
5.Say it isn't so
6.Love is Here to Stay

A-1~A-4,B-1~B-4

Billie Holiday (vo) Harry Edison (tp) Ben Webster (ts) Barney Kessel (g)
Jimmy Rowles (p) Joe Mondragon (b) Alvin Stoller (ds)

Rec-1956

A-5,A-6

Billie Holiday (vo) Harry Edison (tp) Ben Webster (ts) Barney Kessel (g)
Jimmy Rowles (p) Red Mitchell (b) Alvin Stoller (ds)

B-5,B-6

Billie Holiday (vo) Harry Edison (tp) Ben Webster (ts) Barney Kessel (g)
Jimmy Rowles (p) Joe Mondragon (b) Larry Bunker (ds)

Rec-1957



ビリー・ホリデイを聴いたのは何時ぶりだろうか。少なくとも一年二年の話ではありませんでした。かなーり久しぶりのレディ・デイは実に新鮮で、彼女の晩年のこの作品でも沁み入り具合が違います。別格のスタイリストの別格の存在感。

ビリー・ホリデイが亡くなられたのが1959年ですので、その2~3年前の録音ということになります。こういう表現はどうかとも思うのですが枯れ具合が堪らない効果を生んでいると思っています。コモドア等に吹き込まれた全盛期を考えれば、ある意味この作品辺りは痛々しさをも感じるのかもしれませんが、音楽というものがテクニカルな部分のみを評価するものではないことは言うまでもなく、比類なき独自の世界を堅持しながら彼女の情感溢れるヴォイスに耳を傾けることの出来る感動は筆舌に尽くせぬ贅沢さです。

バッキングのサポートをする為に集った、ジャケ裏に連なる名前を見ているだけでも嬉しくなります。自分のジャズのルーツである二管の奏者はもちろん、ジミー・ロウルズが参加していることも愛着の高まる要因です。

彼女の決定打といわれる作品群には全く加われないこのアルバムですが、自分にとってはこういう作品のほうが気になってしまうのが偽りないところであるようです。

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  1. 2008/01/04(金) 00:10:59|
  2. Vocal
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#415 The Gap Sealer/Jimmy Heath (Cobblestone)

Jimmy Heath - Cobblestone


A
1.Heritage Hum
2.Invitation
3.A Sound for Sore Ears

B
1.Gap Sealer
2.Angel Man
3.Alkebu-Lan (Land of the Blacks)

Jimmy Heath (ts,ss,fl) Kenny Barron (p,el-p) Bob Cranshaw (el-b)
Al "Tootie" Heath (ds,tambourine) Mtume (conga,misc.perc)

Rec-1972



ジミー・ヒースのコブルストーン唯一のアルバム。エレピやエレベが加わっており、全体的にエレクトリック・サウンドが前面に出ている内容です。このアルバムではジミー・ヒースにとって身内が二人参加しているんですね。御馴染みの弟のアル・ヒースに、ジミーの息子のムトゥーメがパーカッションでプレイしています。そしてケニー・バロンはピアノの使用がA-2,B-3の2曲のみで、ボブ・クランショウに関しては全編エレベをプレイしています。

ジャズのアルバムを振り返って聴くと、60年代後半から70年代中頃にはこのようなエレクトリック・サウンドのアルバムに当たることが本当に多く、いかにこの時期の主流であったかが垣間見えます。これはやっぱりエレクトリック・マイルスから派生したと受け取るのが自然なのでしょうか。それとも楽器自体が電化されたことによる必然の流れと見たほうがよいのでしょうかね。

A-1のヒースのオリジナルはテナーを使用し、エレピにコンガを加えたブラック・スピリッツの迸る作品。A-2でヒースはソプラノに持ち替え、バロンはピアノを使用しています。A-3はヒースのテナー、バロンはエレピという布陣でテーマが印象的なヒースの手によるオリジナル。B-1はソプラノでテーマを奏で、その後テナーに持ち替えます。バロンはエレピで応戦します。B-2でのみヒースはフルートを使っており作品に変化を与えています。B-3のムトゥーメのオリジナルはハードに迫る楽曲で、ヒースのテナーとバロンのピアノが感情を煽り立てるプレイをしています。全体的には黒人の持つアイデンティティを主張するが如き内容になっています。

ジミー・ヒースという人はご多分に漏れず、麻薬により50年代からかなり長い期間を獄中で過ごしたそうで、60年代の作品は監察の元、レコーディングをしていたようです。ライナーで触れられているのは、この作品は獄中から開放されてから初めての作品ではないか、とのことです。

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  1. 2008/01/03(木) 12:47:51|
  2. Tenor Sax
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#414 Demasiado Caliente/Cal Tjader (Fantasy)

Cal Tjader


A
1.Manila
2.Key Largo
3.Tumbao
4.Bludan

B
1.Chispita
2.September Song
3.Cal's Pals
4.Para Ti
5.Mamblues

A-2,A-4,B-1,B-3

Cal Tjader (vib) Tony Terran (tp) Modesto Briseno (fl,as)
Eddie Cano (p,arr.) Al McKibbon (b) Willie Bobo (ds,perc) Mongo Santamaria (conga)

A-1,A-3,B-2,B-4,B-5

Cal Tjader (vib) Jose Lozano (fl) Lonnie Hewitt (p) Victor Venegas (b)
Willie Bobo (ds,perc) Mongo Santamaria (conga)

Rec-1960



カル・ジェイダーはどのくらい聴かれているのかちょっと気になります。やっぱり完全に無視されているのでしょうか。この作品なんぞは完全にラテン・アルバムではないのかと思うくらいチャカポコの嵐で、ホーンは決まりきったアンサンブルが中心となっている為、ジャズ的な要素を見出すのは難しいです。ペレスプラードを思い出してしまうくらいそっち寄りの音になっています。それでもアル・マッキボンなどの私の知っているジャズ・マンも参加しています。ウィリー・ボボやモンゴ・サンタマリアなどその筋では御馴染みのパーカッショニストの名前が連なっています。

そんなことを考えながらも私は殆ど聴かないのです。この手のものはやっぱりクラブ系の人が取り上げるのでしょうか。それとも純然たるラテン・ファンの収集の的であるのか。でもこういったラテン・アルバムはかなりのタイトルが過去には様々なレーベルから発売されているんですね。大いに売れたからこそ、この系統のものが沢山リリースされたのでしょう。このカル・ジェイダーなどもファンタジー・レーベルには多数の作品がありますしヴァーヴ等にも吹き込んでおり多作家ですからね。

さも興味のないような感じに書いてしまっていますが、A-3やB-5のパーカッションの連打はなかなかスリリングで興奮します。純粋にリズム好きであれば体を揺さ振られる威力があり、当方にとってはココが聴き所でしょうか。寒いお正月ですのでポコポコいうコンガで気持ちだけでもホットにと思って、かなり久しぶりにこの作品を楽しみました。

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  1. 2008/01/02(水) 00:08:44|
  2. Vibraphone
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#413 Echo/Dave Burrell (BYG)

Dave Burrell


A
1.Echo

B
1.Peace

Dave Burrell (p) Clifford Thornton (cor) Grachan Moncur III (tb)
Arthur Jones (as) Archie Shepp (ts) Alan Silva (b) Sunny Murray (ds)

Rec-1969



年頭にあたり何を聴こうか散々考えた挙句、例によっていつものクセでありきたりのものは面白くないと考え、一発目には思い切ってデイブ・バレルに気合を注入してもらおうと思いコレを載せます。フリーには良く見られる、両面一曲ずつという構成が潔い。

このセプテットのA面のサウンドをひと言で云えば「混沌」といったところでしょうか。A-1は最初から最後まで各自が一斉にフリー・フォームで演りぬく20分間でかなり強烈です。パート分けのような編曲にはなっていないので、いつも凡庸な聴き方をする当方には音のピースを聴き分けるのがなかなか困難で、まさに音塊といった表現が当てはまります。その中ではクリフォード・ソーントンのコルネットが比較的聴き取り易くメロディ・ラインもハッキリ確認出来ます。デイブ・バレルのピアノはドシャメシャでかなり破壊的なアプローチです。モンカーやアーサー・ジョーンズ、シェップあたりは混沌の中に埋もれつつ、しっかり主張していることが窺えます。

一転B-1の「Peace」は、「ドレミファソラシド」の導入から徐々にスタイルが変化していく演奏形態となっており、演りたいコンセプトがA面よりはかなり見出せます。演奏のスタイルも全く異なっており「せーの」で一斉に始める「Echo」よりも、各々が独立して演奏しつつも音楽を分解し易く感じられます。特にバレルのピアノは崩されることなく音階をループし続けます。元来フリー・ジャズの聴き方というものが備わっていない当方にはこのような抽象的な表現しか出来ませんが、B面で行われている演奏スタイルはかなり興味深いものを感じ取っています。

長いこと死蔵してきた多数のフリー系レコードですが、ここのところ様々なものを繰り返し聴くことによって、ただ難解であっただけのものが徐々に解凍されている感覚は自覚しています。ただ核心を掴むのは当分先のことではあろうと思いますが。



ご挨拶:昨日の今日のことではございますが改めてご挨拶させて頂きます。節目を越え新しい年を迎えました。明けましておめでとうございます。本年が皆様方にとって最良の年となるよう祈念致しております。末筆にて失礼ながら、今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/01/01(火) 00:43:58|
  2. Piano
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  4. | コメント:6

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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