イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#528 The Forest and the Zoo/Steve Lacy (ESP)

Steve Lacy - The Forest and the Zoo


A
1.Forest

B
1.Zoo

Steve Lacy (ss) Enrico Rava (tp) Johnny Dyani (b) Louis T. Moholo (ds)

Rec-1966



リリース情報を見ていて触発されることがよくある。当方は基本的に新譜を探すことと未発表モノのリリースを見つけることに重きを置くことが殆どですが、昨今の旧譜の復刻ラッシュを眺めていると「あったなぁ・・・」となり棚をガサガサやり始めることがよくある。今月のリイシューで引っ掛かったのがこの「森と動物園」。いやー、恥ずかしながら内容を殆ど覚えていない。メンバーに最近よく引き合わされるエンリコ・ラヴァも入っていたので一層注目してしまう。で早速聴いてみました。

スティーブ・レイシーのソプラノにラヴァのペット、リズムは南アフリカの二人。アルゼンチンはブエノスアイレスでのライブ録音。ライブであるのにそれを感じさせないのがフリー演奏の面白いところか。エンドの拍手に思わずライブ・レコーディングであることを認識させます。A面の「森」はさしずめジャングルといったところか。獣の雄叫びをも思わせるラヴァのトランペットにレイシーのソプラノ。めまぐるしく展開が変わる演奏は出口の見えない混沌とした状況をも思わせるシリアスさを感じさせます。B面の「動物園」は「森」とどう違うのだろう・・・という感想が出てくる時点で既に痛々しい耳なのであるが、正直そう思ってしまったのであるから仕方が無い。同様の展開にしか聴こえないのであるが、若干「動物園」のほうに秩序というものが備わっているかのような、そんな印象を持つがそれは小生お得意の空耳か。過激なノイジーなものとの印象はなく、アグレッシブに自己を探求するかのような即興に聴こえます。また南アフリカのリズム陣がフロントを見事に鼓舞しているところに優れたものを見出しています。

ユニオンのこのCDのレビューに気になる一節が。何とレイシーはニュー・オーリンズ、シカゴ、カンザスジャズなどのトラディショナルに深く傾倒していたとのこと。そしてセシル・テイラーのグループの参加によりフリーに進んだとのこと。トラッド好きを公言する当方でも全く想像がつかなかった。まぁ充分在り得ることと云えども、あまりにもスタイルがかけ離れていませんかぁ?
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/30(水) 15:13:27|
  2. Soprano Sax, Baritone Sax
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#527 Suite Mangrove/Olivier Hutman Quartet (Nocturne-CD)

Olivier Hutman


1.Status Island
2.A Hole in the Earth
3.The Path That Was Always
4.Intro Chain of Souls
5.Chain of Soul
6.July Tide
7.The Cliffs

Olivier Hutman (p,arr.) Javques Schwarz-Bart (ts,fl) Salvatore La Rocca (b)
Hans Van Oosterhout (ds,egg)

Rec-2006



オリヴィエ・ハットマンというピアニストの新譜が3月に発売されるとの情報をキャッチしていたので発売日前に予約をしてみました。彼の作品に接するのはコレが初めてで全くの予備知識も持ち合わせていませんでした。コレは完全にレーベル買いで、過去に接したティグラン・ハマシアンとピーター・デラーノが自分の中でかなり気に入った部類のCDであったため、期待を込めてオーダーを掛けてみたという次第です。このフランスのノクターンというレーベルはHPを見ても判る通り多岐に亘るカタログを有していて、そのことが関係しているのかどうかは全く判らないですが、わりと一般的に云われる様な感じのいわゆるヨーロッパを彷彿させるサウンド作りとは一線を画しているように感じられ、美的な旋律や静寂なサウンド、また透明感のある音質という要素よりもハードで個性的な作品を多くリリースしているような感じがしていたのです。フランスにはラベル・ブルーという猛烈に個性的な作品をリリースする会社もあって変わり物好きの当方には面白い作品が出会える確率が高そうな感じを潜在的に抱いています。

で、実際に聴いてみるとやっぱりな音が出てきて嬉しくなってしまいました。コレはカルテットでジャック・シュワルツ=バルトのテナーが加わっています。シュワルツ=バルトは比較的ハードなサウンドが身上のようで、1曲目にはテナーにスパイス程度のエフェクトも掛けたりしており斬新さも感じます。サルヴァトーレ・ラロッカのベースはココで演奏される曲の持つ雰囲気を上手く増幅させているのが見事です。ドラマーも存在感抜群の活躍ですが名前の読み方が難しく、ウェブでの多数派はハンス・ヴァン・オーシュタハウトゥというような表記のようです。彼のテクニカルなドラムが背筋を伸ばさせます。肝心のハットマンのピアノはトータルサウンドを考えたプレイのほうに重きを置いているような印象も受けますが、そのタッチは重くズッシリとしたサウンドが余韻を残していきます。怒涛のプレイが豪快な3曲目がお気に入りです。

最近は不見転でCDに手を出すことをやるようにもなってきたのですが、やはり全て成功とは行かないまでも上記のようにレーベルで買ってみるとかある程度の読みを働かせて手を出すと自分の描くイメージに近いものが拾えるようになって来ました。そういう意味ではこのアルバムは満足の一枚でした。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/29(火) 13:20:54|
  2. Piano
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#526 African Space Program/Dollar Brand (Enja)

Dollar Brand - African Space Program


A
1.Tintiyana, First Part
2.Tintiyana, Second Part

B
1.Jabulani - Easter Joy

Dollar Brand (p,comp.) Cecil Bridgewater (tp) Enrico Rava (tp)
Charles Sullivan (tp) Kiani Zawadi (tb) Sonny Fortune (fl,as)
Carlos Ward (fl,as) Roland Alexander (harm,ts) John Stubblefield (ts)
Hamiet Bluiett (bs) Cecil McBee (b) Roy Brooks (ds)

Rec-1973



ダラー・ブランドと云えば「アフリカン・ピアノ」と完全に刷り込まれている当方にとっては、それ以外のアルバムがなかなかターンテーブルに載ることがありませんでした。手元にはそこそこ枚数があるので今日はコレを聴いてみることにする。いや、メンバーを見ていてエンリコ・ラヴァとソニー・フォーチュン、ジョン・スタブルフィールドの名前を見つけたから聴いてみようと思ったわけで。でも編成が大きいので判別は難しいのかな・・・まぁ常に判別不能な耳だし・・・といつものネガ思考で聴いてみた。が、なんと裏ジャケにソロ・オーダーが列記してあるではないか!有難うエンヤ・レコード。

この作品は重厚なアンサンブルと光が刺し込むように切り込んでくるソロが楽しめるオーケストラで、多めのホーン奏者を擁していつものアフリカをテーマにした作品となっています。さすがに一斉に分厚いアンサンブルを食らわされると、曲の持つ壮大さを実感せずにはいられません。ちなみにブランドは南アのケープタウン出身。

A面は二部に分かれた楽曲で、パート1は一切のソロを排除したアンサンブル。ダークでヘビーな印象。短絡的な感想で恐縮ですがやっぱりプリミティブな部分を実感する内容。パート2は解り易いメロディながらも攻撃的なソロの応酬があり各プレイヤーのパッションが強烈です。なんだかミンガスのデカイ編成のサウンドを思い出してしまいました。B面も長尺の一曲で勝負。導入はより一層のアフリカ色を打ち出しつつも非常に解りやすいテーマを持っている。が、突如大フリー大会に突入、とてつもないパワーで疾走していくプレイは激しく熱い。決して聴きにくいサウンドではなく各々のエナジーが爆発したカッコよさのほうが際立つ燃える演奏です。帰結にはまたアフリカを思わせる〆方をしています。B面の強烈さに心の臓を射抜かれてしまいました。ノックアウトです。

自分の先入観の中にあったダラー・ブランドはココには存在せず鬼の形相で物凄い挑発を仕掛けてきて、コレでも食らえと乱暴に襲い掛かる男のような感じを受けましたが、何回も繰り返し聴いていると構成の緻密さも垣間見え、どんどん病み付きになっていく自分がおります。濃ゆいです、コレは。

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  1. 2008/04/28(月) 23:59:13|
  2. Modern Big Band
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#525 Jazz's Great "Walker."/Leroy Vinnegar (Vee Jay)

Leroy Vinnegar


A
1.Doing That Thing
2.You'd be so Nice to Come Home to
3.If I Should Lose You
4.The Love Nest

B
1.Kick, Laugh, Crawl
2.Persuasion
3.They Say It's Wonderful
4.Bee Sees

Leroy Vinnegar (b) Mike Melvoin (p) Bill Goodwin (ds)

Rec-1964



リロイ・ヴィネガーというとウォーキング・ベースという風に一般的に認知されているようですが、本日コレを聴いてコレを書いている聴者は、そもそもウォーキング・ベースなるプレイが漠然としたイメージだけで具体的にはどういうプレイや法則を指すのかがよく解っていないので早速ネットで調べてみた。色々と読んでみて自分が把握している内容で概ね間違いはなかったようなので、なぁんだやっぱりそういうことなのかと何となく理解した気にはなっているのですが、実際にはミュージシャンのみぞ知る肝の部分というものを理解しきれていないのではないかという疑念も残る。何か文字では表せないような大事なことが隠れているのではないか、単純に字面だけのことが全てで本当にいいのか、とブツクサと呟きながらヴィネガーのベースに聞き耳を立てています。

この作品でのヴィネガーもいつも通りよく歩いているベースで、こちらも立ち上がってウロウロしそうな勢いになってしまうけれど果たして本質の部分が本当に見えているのかは自分にはサッパリ判りません。でもウォーキングといわれるプレイはやっぱり聴いていて気持ちが良いし、ベースの音を耳で追っかけていくことも楽しく、敢えてそのような視点で聴いていけばベースの面白さを改めて発見できたりして有意義ではあります。ベースばかりに気をとられてしまうのは本末転倒なのかもしれませんが。

で、改めて全体のバランスに集中して聴いてみました。ココでのピアニストやドラマーのことを全く知らなかったのですが、ピアノは巧いというよりもポップで唱心があってなかなか良いではないですか。マイク・メルヴォインとの表記が一般的のようで、わりと最近(2006年)にも彼名義のアルバムがリリースされているようなので現役ということになるようです。彼はピアノの他にアレンジャーやコンポーザー、プロデューサーなどでも活躍しているようで、ポップスやロックの方面でも仕事をしているようです。ベースのレッド・ミッチェルが発掘したピアニストとの記事もありました。もう一方のビル・グッドウィンのドラムは、あまりでしゃばらずツボを抑えた堅実なプレイで三つ巴でタッグを組むかのような的確さは気持ちよさを誘発してくれます。

ベースによって気分を高揚させてくれる作品という意味においてはヴィネガーの関わったアルバムは最適であるのかもしれません。久し振りに気持ちの良いラインをなぞることが出来ました。

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  1. 2008/04/27(日) 23:32:47|
  2. Bass
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#524 Perspective/Jaleel Shaw (Fresh Sound New Talent-CD)

Jaleel Shaw


1.The Heavyweight Champion
2.Binky's Lament
3.On a Humble
4.Miss Myriam
5.Copnflict of Interests
6.Lagelude (Miss Myriam)
7.Empty
8.Grant Central
9.My Future Just Passed
10.Leellude

Jaleel Shaw (as) Mark Turner (ts→only8,10) Lage Lund (g→except8,9)
Robert Glasper (p→except9) Vicente Archer (b) Johnathan Blake (ds)

Rec-2004



メンバーを見て期待し、自分のイメージする音がある程度とは云えその想像通りに表現されていた場合などは結構嬉しかったりします。リーダーのジャリール・ショウの演奏にコレまで触れたことはありませんでした。ただ、ピアノにロバート・グラスパーがおりラージュ・ルンドがギターで加わりヴィセンテ・アーチャーがベースで締める、ドラマーがジョナサン・ブレイクとなれば、自ずと音がイメージが出来てきます。ましてや好みのサウンドを過去に提供してくれたメンバーですのでスルーする理由もありません。YouTubeでジャリール・ショウの演奏を見て派手さや冒険さはそれほどなかったもののなかなか好みの演奏だったのでさらに期待が高まります。蓋を開ければ期待通りで暫らくはコレを聴き続けそうな勢いです。

グラスパーに関しては完全に惚れ込んでいるので彼のフレーズがそこここに散りばめられている本作は、当方の好みの作品の中でもそれだけで格段に上位に位置づけられます。そしてリズムがパワフルでジョナサン・ブレイクの怒涛のドラミングが聴けるのも嬉しい。ワクワクするハード・ドライビングなプレイが満喫できるシビれる演奏です。それに絡みつくねちっこいヴィセンテ・アーチャーのベースもマッチしています。ラージュ・ルンドはマイク・モレーノとともに今一番好きなギターを聴かせてくれるプレイヤーで、ここでも彼のギターは効いておりモーダルな演奏が続く中で一服の清涼感を与えます。肝心のジャリール・ショウも実にホットなブロウで力が入ります。エモーショナルなプレイも結構気に入ったのですが、感情が爆発する2曲目のような熱い演奏は耳の奥にこびり付きます。良いではないですか。2曲でしか聴かれませんがマーク・ターナーの加わったプレイも厚みを増して印象にしっかりと残ります。

最近ジャズにカムバックしてきた当方としては、近年モノに関してはこういう買い方が知識が乏しいため全く出来なかったので大変嬉しい一枚となりました。贔屓のアーティストが徐々に増えてきたのも新たなジャズを聴く原動力になっています。資金を投入する原動力にもなりますが底をつくのも早いのが痛し痒しですが。

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  1. 2008/04/26(土) 16:29:58|
  2. Alto Sax
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#523 Another Earth/Gary Bartz (Milestone)

Gary Bartz


A
1.Another Earth

B
1.Dark Nebula
2.U.F.O.
3.Lost in the Stars
4.Perihelion and Aphelion

Gary Bartz (as) Charles Tolliver (tp) Pharoah Sanders (ts) Stanley Cowell (p)
Reggie Workman (b) Freddy Waits (ds)

Rec-1968



濃厚なものを聴きたくてしょうがない状態であったので色々と物色していたらコレに行き当たった。ただあまりコレの内容を覚えていなくて殆ど初聴の状態で挑んでみます。何故選んだかといえばメンバーが濃厚じゃないですか。ゲイリー・バーツのアルバムは手元にはコレしかありません。なので他のものと比較して書けないのですが、たとえ色々聴いてみたにしても大差ない耳しか持っていないのでご勘弁を。

おそらくタイトルから連想できる意味合いを持ったカバーなのでしょうが、自分には気色の悪い目玉にしか見えない。しかもイキの悪い魚の目玉が浮かんでいるような。聴く前から変な意味でテンションが高まります。なんという変質的なモノの見方でしょうか。我ながらマトモではないなと諦めます。

アルバムの内容もマトモではありませんでした・・・と書き続けたいのですが、A面の出だしからエラいポップな解り易いサウンドが出てきて拍子抜けしました。いわゆるジャズ・ロックにも通ずるような。年代的にはこの展開はアリなのですが、先入観からちょっと戸惑いつつもそのまま聴き続けていくとやっぱり徐々にグニャグニャとなりファラオが嘶きバーツが咆えスタンリー・カウエルが呪術的な方向へ導いてくれます。うーん期待通り。しかもシリアスさがいい感じで継続しこちらも冥想モードに入ります。ああそうか、チャールズ・トリヴァーとスタンリー・カウエルはMusic Inc.のメンバーでしたねぇ。ただ考えていたサウンドよりはソフトなもので逆にそれが当方のツボとなって更なる刺激を味わっています。なかなか良いではないですか。

こうなると彼のマイルストーンから出たもう一枚の作品『Libra』も気になるところです。CDはこの2枚が2in1になっているんですね。比較的新しい作品も結構出ているようですし色々探ってみたい衝動に駆られます。

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  1. 2008/04/25(金) 19:13:49|
  2. Alto Sax
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#522 Julie is Her Name Volume Two/Julie London (Liberty)

Julie London - Her Name Vol.2


A
1.Blue Moon
2.What is This Thing Called Love
3.How Long Has This been Going On
4.Too Good to be True
5.Spring is Here
6.Goody Goody

B
1.The One I Love Belongs to Somebody Else
2.If I'm Lucky
3.Hot Toddy
4.Little White Lies
5.I Guess I'll Have to Change My Plan
6.I Got Lost in His Arms

Julie London (vo) Howard Roberts (g) Red Mitchell (b)

Rec-1959



「ハー・ネーム」の第二弾。前作より約4年間期間が空いている。そしてバックがハワード・ロバーツのギターにレッド・ミッチェルのベースに変わっている。編成が変わった訳では無いので基本的に前作からの流れに違和感はなく路線も踏襲した形となっていますが・・・。

4年経ったジュリーのヴォーカルに変化はあるのか。抜群の気だるさが最高だった55年の盤よりも、さらに妖艶になっているかと思いきや若干爽やかさというか軽やかさを感じるのは気のせいでしょうか。バックのメンバーが変更されたサウンドの違いということも関係してくるとは思うのですが、艶かしさが後退して声の伸びというか張りというかそういうものが前のアルバムより引き立ったような感を抱いています。まぁ凡耳人間の感想ですので笑って受け流していただければ幸いです。

ジュリー・ロンドンはこのリバティー・レーベルに大量の作品を残していますが、個人的趣向によってオーケストラよりコンボがバックにつく作品がより好みです。特に「ハー・ネーム」の2枚は彼女のヴォーカルにスポットを当てるには最高の楽器の組み合わせで際立つ色香をムンムンに撒き散らしてくれます。それはこの両方に夫君であるボビー・トゥループがプロデューサーとして関わっている意味が大きいのかもしれませんね。

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  1. 2008/04/24(木) 18:33:11|
  2. Vocal
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#521 Julie is Her Name/Julie London (Liberty)

Julie London - Her Name


A
1.Cry Me a River
2.I Should Care
3.I'm in the Mod for Love
4.I'm Glad There is You
5.Can't Help Lovin' That Man
6.I Love You

B
1.Say it isn't so
2.It Never Entered My Mind
3.Easy Street
4.'S Wonderful
5.No Moon at All
6.Laura
7.Gone With the Wind

Julie London (vo) Barney Kessel (g) Ray Leatherwood (b)

Rec-1955



白状します。中学生の頃だったでしょうかコレのA-1を聴いて鼻の穴が突如広がったことを覚えています。何ともエロティックなヴォーカルだなぁ、と思ったわけです。オスの要素が備わったといったところでしょうか。正確に云えばこれを初めて聴いたのは物心ついた幼い頃からで、家に既にあった下記のアルバムをターンテーブルに載せて聴いていました。来日記念盤のようで、コレは先日復刻された『Calender Girl』のジャケットをアレンジした国内盤のベストといったところです。コレにも「Cry Me a River」は収録されています。

ジャケット【表】

Julie London - All About Julie (Front)

ジャケット【裏】

Julie London - All About Julie (Back)

小学生くらいからこんなモノを聴いているというのはロクな大人になれないことは必定でしたが、まぁその通りであるので、敢えてココでジュリー・ロンドンに責任転嫁しておきます。

「ニューヨークのため息」との異名を持つヘレン・メリルというヴォーカリストがおりますが、ココでの「ジュリーの吐息」はそんな生半可なものでは無いくらいに刺激的で艶かしく少年の心を惑わしたのでした。A-1に関してもっと云えば、特にエンディングのフェード・アウトしながらエコー掛かった闇に消えていくヴォーカルは鼻血モノで何とも妖艶です。そしてバックがギター&ベースのデュオというのがまた淫靡である。バーニー・ケッセルのギターが訥々と爪弾かれ、レイ・レザーウッドのベースは深く沈み込みます。こういうものを早くに知ってしまうと、そりゃアイドルなぞ追っかけぬ変な子供になりますわなぁ。見事にレールから外れて成長していってしまった罪深いレコードです。

このアルバムは超有名盤ですが、これにVol.2があるのをご存知でしょうか。引き続きそのアルバムを聴いてみようと思っています。

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  1. 2008/04/23(水) 20:42:42|
  2. Vocal
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#520 Barry Harris Plays Barry Harris (Xanadu)

Barry Harris Plays Barry Harris


A
1.Chances Go Around
2.Backyard
3.Luminescence
4.Even Tempered

B
1.Inca
2.Father Flanagan
3.Apache

Barry Harris (p) George Duvivier (b) Leroy Williams (ds)

Rec-1978



バリー・ハリスのアルバムがザナドゥには何枚残っているのか判らなかったので調べてみた。 書き出してみると『Plays Tadd Dameron』(113-1975)、ザナドゥ・オールスターズの一員として来日した時期の録音『Live In Tokyo』(130-1976)、本アルバム『Plays Barry Harris』(154-1978)、コレは複数のピアニストの名が連なっているのでコンピレーションなのかな?75年の音源が収録されている『The Piano Players』(171)、130との関連性がよく判らない『Tokyo 1976』(177-1976)、コレも同じくコンピかな?76年の音源収録の『Anniversary』(201)、そして『The Bird Of Red And Gold』(213-1979)というラインナップ。それと213のリイシューが1220で出ている。手元にあるのは今日取り上げた154と113の「プレイズ・タッド・ダメロン」だけ。先入観ではもっと多いと思っていたのでこの数は意外だった。ウェブ上のディスコで拾っただけなので正確かどうかは良く判りませんが。

このアルバムはタイトル通り彼のオリジナル集です。A-3はプレスティッジ盤で演奏されていますが、その他はこの時の新作とのことで伸び伸びとした快演が楽しめます。デュヴィヴィエのベースでの導入から始まりレロイ・ウィリアムスのドラム・ソロも聴けるA-1の安定感に安堵し、じっくり聴かせるA-2に納得し、スピーディな展開のA-3にニヤリとします。〆のB-3でのパワフルさも圧巻です。ジャズの激動の70年代後半でも流されず我が道を行くスタイルは、それを期待して聴くものに対して安心感を与えてくれます。

彼は現在78歳。今年の初めにも来日しており、その時は赤坂の「B Flat」で演奏を行っていたようです。彼の人柄の良さは多数の評論家が指摘しているのですが、演奏を聴いていてもその人柄が表れた安定したプレイを何時の時代にも披露しているのはさすがといったところです。

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  1. 2008/04/22(火) 22:12:08|
  2. Piano
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#519 Jazz Beautiful Ballads/The Danny Gottlieb Trio (Nicolosi Production-CD)

Danny Gottlieb


1.Old Folks
2.Skylark
3.My One and Only Love
4.Soiree
5.Hymn for Her
6.Angel Eyes
7.Lament
8.Pistachio
9.But Beautiful
10.Polka Dots and Moonbeams

Danny Gottlieb (ds) Mark Soskin (p) Charles "Chip" Jackson (b)

Rec-2002



評判が良いようなので取り寄せて聴いてみた。何度も聴いてみたけれど残念ながら思ったほど自分のツボを刺激してくれずコレの良さを完全に手放しで喜ぶことが出来ない。もちろん優れている部分も理解しているつもりなのですが。はてさて今後良いほうに好転してくれるのだろうか。

ダニー・ゴットリーブ名義のピアノ・トリオ。タイトル通り全てバラッドを選曲しており、どうやらコレが当方の触手を刺激しない原因になっているようである。そもそもパワフルな演奏に即座に反応する単細胞であるので、その対極にあるような作風には馴染むことすら単純に時間が掛かる。そういう意味では当方がコレをモノにするのはなかなか大変なのかもしれない。つくづく感受性豊かな耳を持ちたいものです。

ゴットリーブが数多のサイド・ワークをこなしてきたことが彼のHPを見ると判ります。そんな中、当方が一番印象に残っているのはパット・メセニー・グループのドラマーとして重要な役割を担っていたこと。メセニー・グループではジャズ・ドラムというよりはメセニーの作り出すサウンドに対するドラムといった感じに受け取っていたので、そういう視点でコレに接すると当たり前のことではあるのですがしっかりとジャズに根ざしているので拍子抜けしてしまいます。ゴットリーブのブラシの効き具合が実にいい塩梅なのですが、主役級の活躍はチップ・ジャクソンのベースでしょう。太く大らかで伸びがあり主旋律でもしっかりと主張しています。さらにマーク・ソスキンのピアノは必要以上に甘美にならずじっくりと弾き込んだ贅沢な響きではあるのですが、如何せん自分の趣向ではない、全編がこのテーマで統一された作品であるので通しで聴くのが意外と大変だったりします。

完全にコチラ側の力量不足であることが要因であるので、このテーマが得意な方には打ってつけの内容であることは理解できます。それとベースをたっぷりと楽しみたい方にも請け合いかと思います。10年後に解ることを祈りつつ大切に保管しておきます。

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  1. 2008/04/21(月) 18:30:49|
  2. Drums
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#518 Gemini/Les Spann (Jazzland)

Les Spann - Gemini


A
1.Smile
2.Con Alma
3.Q's Dues Blues
4.It Might as Well B Spling

B
1.Stockholm Sweetnin'
2.Blues for Gemini
3.Afterthought
4.There is No Greater Love

Les Spann (fl→A-1,A-4,B-2,B-3,g→A-2,A-3,B-1,B-4) Julius Watkins (fr-h)
Tommy Flanagan (p) Sam Jones (b) Albert Heath (ds→A-1,A-4,B-2,B-3)
Louis Hayes (ds→A-2,A-3,B-1,B-4)

Rec-1960



先日聴いていたジョン・グラースの『Coup de Graas』の延長でフレンチ・ホルンが聴けるアルバムを探していたのですが、コレにジュリアス・ワトキンスが入っていたので改めて聴いてみました。そしてリーダーのレス・スパンとのフルート&フレンチ・ホルン、ギター&フレンチ・ホルンという組み合わせはそう簡単にはなかなかお目に掛かれない代物で、独特の雰囲気を醸すサウンドに久し振りに没入してみようと改めて真剣に対峙してみます。

前述の通りレス・スパンは異なる楽器を操るミュージシャンですが、同じ演るにしてもギター&フルートというのはちょっと珍しいですね。こんな組み合わせが他に当て嵌まらないか考えてみれば、ギター&ハーモニカのトゥーツ・シールマンスを連想したりしました。

実際に聴いてみて、最初はフルート&フレンチ・ホルンという二管の個性が強すぎて若干の違和感を感じてしまいました。さらに違う数種の管楽器が加わればそういう傾向も分散され気にならないのかもしれませんが、フロントがこの二管のみですとジャズとしての感覚が薄まってしまうように感じるのは耳の悪いオヤジの戯言になるのでしょう。そういう意味ではまだ組み合わせとしては自分の中で自然に感じられるギター&フレンチ・ホルンのほうが自然に入ってきます。ただ何度も繰り返して聴いてみると、楽器特性というよりも楽曲が持つ旋律やアレンジに原因があるような気がしてきました。フルート&ホルンで云えばA-1の曲などは未だに入り込みにくい感覚を持っているのですが、A-4のようなスローな曲やB-2のようなアップテンポの曲にも意外とマッチしており、単に曲の好みの部分が大きいような気がしてきました。ギターでの演奏はA-3が圧倒的に好みで、この組みあわせでもハードな演奏に仕立てることが出来ることを証明しています。

まだまだ自分の意見を確定することが出来ない状態ですが、繰り返し聴くにつれ判断が変化していくことを楽しんでいます。文章にするとイタイことこの上ないですが。

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  1. 2008/04/20(日) 18:56:42|
  2. Flute, Clarinet, Tuba, Violin, etc
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#517 Young and Fine/Trio Sud (Dreyfus-CD)

Trio Sud - Sylvain Luc


1.Song for My Twins
2.Sylvain Shadows
3.Darn That Dream
4.Sweetest Somebody I Know
5.Message
6.Con Alma
7.Infant Eyes
8.Avenue des Diables Bleus
9.Young and Fine
10.Renaissance
11.French Brother
12.Imperfect Tune
13.Magnificent Marcel

Sylvain Luc (g,ac-g) Jean-Marc Jafet (b) Andre Ceccarelli (ds)

Rec-2007



最近はこのアルバムを毎日聴くのが日課になっている。こういう弦の上の指が擦れる音が生々しく表現されたギターには無条件で興奮し、リズムもクリア且つ手数の多いテクニカルなプレイで、深遠な響きを持ちながらも佳境でキレまくる演奏を聴かせて貰える事に嬉しさが込み上げてくる。昨日に続いてのフランスものですが、コレは洒落た部分のフランスが上手く表現されたギター・トリオ。グループ名は「トリオ・サッド」でいいのかな。シルヴァン・リュックのギターにジャン=マルク・ジャフェのベース、アンドレ・チェカレリのドラムス。同様のメンバーで同様のレーベルから2000年以降に「トリオ・サッド」名義で作品を複数リリースしているのですがこのアルバムが当方の初体験。早速アンテナがビンビンに反応しているのでこれらの作品も確実に追っかけていくと思います。

こんなにワクワクするギター・アルバムは久し振りに聴いた。到着して2週間以上経つがそんな感じで飽きずにコレを繰り返し聴いている。あまりのギターの生々しさに絶句しており、エフェクトの掛かったギターもアコースティックでジックリ弾き込むプレイも当方の捻れた感性を刺激しまくってくれます。そもそもアコギに関しては自分の好みの楽器であるので贔屓の引き倒しになりがちですが、それを差し引いてもイマジネーション溢れる演奏で聴後の余韻まで楽しめる内容に美味しいフレンチのディナーを食べたような感覚です。似合わないけど。プリップリのベースにスコーンと決まるドラムの音がギターに絡みつき地味になりがちなギター・トリオというフォーマットが明らかに華やいでおり、装飾品を身に纏い着飾られたかのような艶やかさは何とも言いようのない感慨をもたらしてくれます。リズム陣の効果は絶大です。

いわゆるジャズ・ギター然とした感が少ないのが好いのかもしれない。ボッサっぽさがありジプシーっぽさがありと内容は玉手箱状態で、出てくる音にいちいち反応していたら疲れてしまったよ。特にアコースティックの音には恍惚としてしまい我を忘れてしまう瞬間が多々あり困ってしまった。業師シルヴァン・リュック侮りがたし。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/19(土) 22:20:12|
  2. Guitar
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  4. | コメント:0

#516 Duc/Pierre-Alain Goualch (Cristal Records-CD)

Pierre-Alain Goualch - Duc


1.To Loulou
2.You and the Night and the Music
3.Not for Sale
4.Requiem pour Un Con
5.Around Now
6.Voici ma Main
7.Les Feuilles Mortes
8.Le Poinconneur des Lilas

Pierre-Alain Goualch (p) Darryl Hall (b) Remi Vignolo (ds)

Rec-2007



かなーり癖のあるピアノ・トリオ。少し前のテレビゲームに出てくるようなドッド絵(っていうのか?)のようなキャラクターがこの作品の登場人物。デジパックの内側には同様のタッチの街角を佇んでいる絵が沢山散りばめられており何とも愛嬌のある可愛らしい作りになっているけれど、内容は硬派で骨っぽく何度聴いても簡単に入り込むことを許さない深さを感じます。安直な表現で恐縮ですが、不協和音を極々僅かにではありますがスパイスのように巧みに取り入れているのでオーソドックスなスタイルが好みであれば若干居心地が悪く感じられるかもしれませんし、また個性的なものを好む向きには結構病みつきになりそうな後を引く内容であろうかと思います。不協和音と云えば理論を全く理解しない当方としては単純にモンクが脳裏にちらついたりしますが、モンク的要素は完全に希薄で寧ろ彼の個性のほうが強く、そんなに簡単な結論を出せない違う要素が沢山含まれていて、説明の難しさに己の無い頭を悩ませます。

フランスのピアニスト、ピエール=アラン・ゴルシュ(グァルシュ)のライブ盤。フランスというところは土壌がそうさせるのか個人的に一筋縄ではいかない作品によく遭遇します。この作品で初めて彼の作品に接したのですが基本的に今までの変遷もこのスタイルなんだろうか。遡ればそこそこの作品数を残しているようです。例えばエヴァンスの名演で知られる2曲目などは原曲の美しさとかけ離れた異様なパワフルさを感じ、3曲目などは明らかに「Love for Sale」がグニャグニャに解釈されており不可思議な世界に引き込まれます。唸るように歌声を上げながら疾走する「Not for Sale」のインパクトは凄まじく妙な爽快感が残る有様です。内省的な4曲目のようなサウンドも捨て難いですが、轟音系のインパクトの強いピアノが特に印象に残っています。実に攻撃的なサウンドでちょっとヤラれ気味です。このパターンであればもう少し他の作品も聴いてみたいかな。

どこかで聴いたことのあるような名前のベーシストと時折雷鳴のように轟くドラマーも見事で久し振りに個性の塊のようなピアノ・トリオを堪能しました。私にとっては「めっけモン」のCDでしたが万人向きではないと思われるのでその旨一応お断りしておきます。

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  1. 2008/04/18(金) 17:08:04|
  2. Piano
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#515 Oboe/Flute/Howard Rumsey's Lighthouse All-Stars Vol.4 (Contemporary)

Howard Ramsey Lighthouse Vol.4


A
1.Aquarium
2.Warm Winds
3.Night in Tunisia
4.Albatross
5.Blue Sands
6.Swing House

B
1.Still Life
2.Bag's Groove
3.Hermosa Summer
4.A Bit of Basie
5.Waikikian
6.Happy Town

A-1~A-4,B-1~B-3,B-6

Howard Ramsey (b) Bob Cooper (oboe,english-horn) Bud Shank (fl,alto-fl)
Claude Wiliamson (p) Max Roach (ds)

Rec-1954

A-5,A-6,B-4,B-5

Howard Ramsey (b) Bob Cooper (oboe,english-horn) Buddy Collette (fl)
Sonny Clark (p) Stan Levey (ds)

Rec-1956



編成はグッと小さくなりますが昨日と似たようなものを聴いています。ハワード・ラムゼイのライトハウスもの。タイトル通りフロントにオーボエやフルートを配したウェスト・サウンドの共演。異なった年代に録音された二つのクインテットの演奏が収録されていますが、個人的にはマックス・ローチやソニー・クラークの参加が気になる。

聴く前のイメージは出来ているけれどやっぱり出てくる音には違和感をめちゃくちゃ感じてしまう。もちろん聴いたことがある音なのに初めて接する楽器のような感覚。ボブ・クーパー&バド・シャンクのサウンドは妖艶で、どことなくオリエンタルな感じを汲み取ってしまうのは駄耳のなせる業か。安心材料はローチのドラム。どのようなフォーマットでも崩れない彼のスタイルとサウンドが嬉しい限り。後年を知っているとココに参加するローチに異質な感じも受けるのですが全くそんなことはなく意外とマッチしていて面白がっています。一方のボブ・クーパー&バディ・コレットのチームもそもそもの楽器構成がほぼ同じであるため基本的な差異を見出しにくいものの、演奏されている楽曲のせいなのか比較的カラッとした印象を持ちました。やっぱりここでのソニー・クラークもローチと同様に彼ならではのプレイを披露していました。気に入ったのはB-6で、オーボエとフルートという楽器に当方が勝手に抱いているゆったりとした荘厳なイメージというものを打ち砕くかなりハイスピードの演奏がプレイされており、結構応用が利きそうな楽器であることを認識しました。

なかなか手に取らないものであることは否めないのですが、たまに聴くのにはいいかなという感じのレコードです。基本的にフルートという楽器は好きで結構いろんなものを聴いてきましたが、オーボエとプラスされることによってクラシック臭を感じ取ってしまうことが触手が伸びない原因になってしまっているのかもしれません。当方の場合は一年に一度ぐらいが丁度良いスタンスでしょうか。

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  1. 2008/04/17(木) 21:31:23|
  2. Bass
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#514 Coup de Graas/John Graas (EmArcy)

John Graas


A
1.Van Nuys Indeed
2.Development
3.Land of Broken Toys
4.Swing Nicely

B
1.Walkin' Shoes
2.Blues Street
3.Rogeresque
4.Blocksound

A-1,B-2,B-4

John Graas (fr-h) Conte Candoli (tp) Red Callender (tuba) Art Pepper (as)
Bob Cooper (ts,oboe) Buddy Collette (bs,fl) Paul Moer (p) Buddy Clark (b)
Larry Bunker (ds,xyl,timpani)

A-2~A-4,B-1,B-3

John Graas (fr-h) Pete Candoli (tp→onlyA-2,A-3) Red Callender (tuba→onlyA-2~A-4)
Art Pepper (as→A-2~A-4,ts→B-1,B-3) Bob Cooper (ts,oboe→A-2~A-4)
Buddy Collette (bs,fl→onlyA-2~A-4) Paul Moer (p) Buddy Clark (b)
Larry Bunker (d,xyl,timpani)

Rec-1957



このアルバムにアート・ペッパーが入っていることが話題となり復刻されたアルバム。車のハンドルを握るが如き体勢でホルンを握る、運ちゃんの表情のように前方を見据える37歳で夭逝されたジョン・グラースというフレンチホルン奏者のリーダー・アルバム。ウェストの名手が揃っていますがジャズの歴史の中でグラースがスポットライトを浴びたとは云えず、このアルバムの存在が公になったことで脚光を浴びたような扱いです。デッカの『Jazz Studio』シリーズや、他にもリーダー作があるようですが未だコレ一枚きりしか聴けていません。グラースにとってノネットという編成が良いのか悪いのか、もうちょっと少ない編成であれば存在感をさらに増すことが出来たのに、と思っていました。ただ彼自身がクラシック出身者だということで、もとよりこのような比較的大きい編成での演奏を表現したかったのであろうとの考えが自然なのでしょう。楽器の特性上の問題も多少はあるのかもしれませんが。

演奏は定番のウェストコースト・サウンド。どちらかというと食指の動かない部類の演奏ですが、ソロのブリッジがなかなか面白いのが興味が繋ぎとめられている部分。管にはチューバやオーボエ、フルートなど室内楽的なものも含まれ、打楽器にティンパニが使用されるなどサウンドがアンサンブルやハーモニーを重視した作りになっています。ジャズでフレンチホルンのソロを聴くという経験はあまり出来ないので興味深いですが、ふっくらとした雄大でおおらかなサウンドはもっと注目されてもいいかなとも思います。

何かと特筆されるペッパーはアルトのみならずテナーをB面の2曲で披露していますが、なんだろう、指摘されて判る程度の耳では特別な感慨が沸くということはありませんが閃きが豊かなプレイというか途切れることのない旋律の洪水はさすがと唸らざるを得ない存在感です。個人的にはポール・モアーのピアノに気をとられました。なかなか好いピアノです。

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  1. 2008/04/16(水) 21:22:11|
  2. Flute, Clarinet, Tuba, Violin, etc
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#513 The Wide Point/Albert Mangelsdorff (MPS)

Albert Mangelsdorff - The Wide Point


A
1.The Up and Down Man
2.Mayday Hymn
3.Oh Horn !

B
1.I Mo' Take You to My Hospital and Cut Your Liver Out
2.Mood Indigo (Dedicated to Duke Ellington)
3.The Wide Point
4.For Peter (Dedicated to Peter Trunk)

Albert Mangelsdorff (tb) Palle Danielson (b) Elvin Jones (ds)

Rec-1975



アルバート・マンゲルスドルフのトロンボーンによるピアノ・レス・トリオ。何とも個性派のメンバーが集結しており期待せずにおれない。このブログでは以前に『Tension』(独CBS)とジャコと演った『Trilogue-Live!』(MPS)、それとジョン・ルイスと組んだアトランティック盤などを取り上げたりしましたが、コレも一定のパワフルさ加減と、いつもののらりくらりとした相変わらずな部分も持つ面白い内容になっていて顔が弛みます。何せドラマーがエルヴィン・ジョーンズであるのでそのサウンドの爆発力も増すというものです。ここでもマンゲルスドルフは吹きながら声を発するマルチ・ヴォイス奏法を駆使していて、そのサウンドの異質感が強調されています。聴きようによっては航海中の船が発する霧笛のようにも感じられ飄々とした音色に彼ならではの特徴のある節回しが揺らぐことのないパーソナリティを放出し続けています。

エルヴィンとマンゲルスドルフはかなり前から旧知の仲だったようで折を見て録音のチャンスを伺っていたそうですが、当時のマンゲルスドルフがドイツCBSの専属であった為共演の機会が遅れ、この録音の実現はお互いの永年の願望が具現化したものであるということです。ココでの殆どがマンゲルスドルフのオリジナル。いきなり導入がエルヴィンのドラム・ソロから入るA-1はタイトルに掛かっているのかサビの旋律がアップしたりダウンしたりする特徴のある曲で地鳴りを起こすエルヴィンのドラムも大迫力です。A-2ではトロンボーンらしからぬ高域のフレーズが素晴らしく、この楽器の奥深さとマンゲルスドルフの力量が表れています。A-3はダークに進行するトロンボーンがカッコいい。B面は2曲目にエリントンへ捧げたもの4曲目にドイツのベーシスト、ペーター・トルンクに捧げたものが収録され、B-1はハードに、一転B-2はエリントンらしくコミカルに、タイトル曲のB-3は比較的即興性を持たせ、ラストのB-4のみトロンボーン・ソロで行われ、短くシンプルであるものの不思議な旋律を持った印象的な演奏です。

自分が知らないだけなのか、こういう尖がったプレイヤーをなかなか現在のジャズ作品の中から見い出せずにいます。数多くの新しいミュージシャンの演奏に接したいと奮闘していますが、当方のささやかな限られた予算の中でそのような存在を探し出すのは至難の業であるようです。それでも首を突っ込まずにおれない未知の演奏に期待を馳せて日々聴いているのです。もっともっと理解度を深めたいと切実な願望があるのですが、そちらのほうはせせら笑われている様な状態から残念ながら脱出出来ません。

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  1. 2008/04/15(火) 21:52:27|
  2. Trombone
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#512 Impressive Rome/Lee Konitz - Martial Solal (Campi)

Lee Konitz - Martial Solal


A
1.Anthropology (2nd Vers.)
2.Impressive Rome
3.Lover Man (1st Vers.)

B
1.Stella by Starlight
2.Roman Blues (2nd Vers.)

Lee Konitz (as) Martial Solal (p,arr.,comp.) Henri Texier (b) Daniel Humair (ds)

Rec-1968



新譜の情報を得る為に色んなサイトをうろついていたら、フランスの大御所マーシャル・ソラール(ソラル)のピアノ・トリオ盤がCam Jazzから月末にリリースされることを知り、ソラールが現在どのようなプレイをしているのか興味が沸いたのとバックがムタン兄弟であったので早速予約する。自分自身もマーシャル・ソラールを久しく聴いてなかったので何を聴こうか色々と探していたらコニッツとのカンピ・シリーズが出てきたのでコレにする。

極私的この時期のヨーロッパの最強の布陣ともいえるメンバーにコニッツが挑むこの作品は対になる作品があって、それは同メンバーで録音された『Europian Episode』(Campi)を第1集とし、その続編の第2集がこのアルバムという形になっているようです。このアルバムのアナザー・テイクが対の作品に収録もされていたりします。そしてイタリアのレーベルであるカンピがコニッツの渡欧時に出したこの作品のオファーに対して、メンバーのオーダーをコニッツが行い録音が実現したということです。

録音のせいなのかもしれませんがアンリ・テキシェのベースが強力な存在感でダニエル・ユメールのドラムもずっしりと響きます。ただ決して録音がクリアで良いという意味で云っているのではなく逆に篭ったようなサウンドで、ひょっとしたらオーディオ的には問題ありなのかもしれません。己の駄耳とショボイ装置で説得力がある筈はないのですがリズムの重々しさは結構迫力があり、初聴では主役を食っているのではないかという本末転倒な感想まで湧き上がったりしました。あくまでも個人的には、ということなのですが。ただここでのコニッツもクールと謂われるイメージよりもどちらかといえばホットに感じられ、ソラールも重厚なピアノを弾いておりB-1のアルトとピアノのデュオなどはその一面がよく切り取られた一品になると思います。演奏された曲、そのアプローチの仕方含めて結構好きな作品になっています。

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  1. 2008/04/14(月) 18:05:24|
  2. Combo
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#511 My New Old Friend/Alan Pasqua (Cryprogramophone-CD)

Alan Pasqua - My New Old Friend


1.You Must Believe in Spring
2.Barcelona
3.Highway 14
4.All The Things You Are
5.My New Old Friend
6.Body and Soul
7.One More Once
8.Vienna
9.Wichita Lineman
10.Stick Slap
11.Smile

Alan Pasqua (p) Darek Oles (b) Peter Erskine (ds)

Rec-2003,2004



アラン・パスクァ(パスカ)のリーダー作で一番最初に聴いたのが、近作の『The Antisocial Club』(Cryptogramophone-2007)で、コレは完全エレクトリック・サウンドで展開される作品なのですが、あまりフィットせずにどうしたもんかなぁと思っていました。エレクトリック・ジャズも当方にとっては守備範囲なのですが、この作品に関しては繰り返し聴こうとは思わなかったんですね。ちょっとジャズから離れすぎに感じてしまったのが原因ではないかと思ってはいるのですが。まぁいつも通り聴き込みが足りんのだろうとは思います。

で、他はどうなのかとアコースティックな作品に目を向けてみました。とりあえずは手っ取り早く手に入りそうなアルバムを探したのですがなかなか難儀してコレをやっと聴くことが出来ました。アラン・パスクァのピアノ・トリオ作品。

例によって彼のこと全く解らない状態であったので彼のHPで少しでも情報を得ようと見てみればニュージャージー生まれの比較的キャリアの長い人だった。自分の勝手なイメージとはかけ離れていたのでいつものことではあるのですがビックリしました。しかも活動の幅が多彩で遡ればジャズのみならずボブ・ディランやライ・クーダー、ボズ・スキャッグス等のスタジオワークやCherや矢沢永吉などの名前まで見られる。寧ろこれらのほうがスタートだったようで、ということは当方は既に彼の関わったアルバムを聴いていたという事になるようです。

収録曲を眺めてみれば御馴染みの物も含まれており、凡耳でもどんなプレイヤーであるのか聴き分けられ易そうかと淡い期待で接してみました。彼のオリジナルも含まれており、2,3,5,7,8,10曲目に演奏される全6曲分になります。一聴した時はどちらかというと内省的な演奏を得意とするプレイヤーなのかなぁと思いましたがだんだんと聴くにつれ自分の中で表情を変えてきています。陽(ヨウ)の部分も仄かに感じられ、なんとなく繰り返し聴くことをこのアルバムには強要させられているようです。アタックの強弱も変幻自在のようでどのような曲調のものでも対応できそうです。彼の今までの経歴を知った上ではこの一枚で判断するには無理があることを徐々に理解していきました。何せ近作とのエレクトリック作品との風合があまりに違いすぎるので。

もう一枚以前から気になっていたピーター・アースキン名義のライブ『Live at Rocco』(Fuzzy Music)にも彼が参加しているので、スタジオとは違った一面も見れるという意味においても次はコレを聴いて見ようかと画策中。

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  1. 2008/04/13(日) 15:51:06|
  2. Piano
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#510 Goes to Sea/Firehouse Five Plus Two (London)

Firehouse Five Plus Two - Goes to Sea


A
1.By the Beautiful Sea
2.When My Dreamboat Comes Home
3.Minnie the Mermaid
4.Over the Waves
5.A Sailboat in the Moonlight
6.On the Good Ship Lollipop

B
1.Peoria
2.Asleep in the Deep
3.She Was Just a Sailor's Sweetheart
4.Between the Devil and the Deep Blue Sea
5.Red Sails in the Sunset
6.Anchors Aweigh

-Firehouse Five Plus Two-

Ward Kimball (tb) Danny Alguire (tp) George Probert (fish horn=ss) Frank Thomas (p)
Dick Roberts (banjo) Ralph Ball (tuba→onlyA-4,A-5,B-1,B-2)
George Bruns (tuba→onlyA-1~A-3,A-6,B-3~B-6) Eddie Forrest (ds)

Rec-1957



このレコードは自分のオヤジが購入していたもので、そういうお下がりレコードが数十枚ほど手元にあります。クラシックも同数程度残されていましたが、そちらにはなかなか針を落とすことがありません。ジャズに関しての殆どはディキシーランド、ニューオーリンズ・ジャズで今ではなかなかお目にかかれないものが結構あります。ただトラッドは現在人気があるとは云い難い状況であるので、もともと中古屋に出て来る数も少ないのでしょうが回転率も悪そうで結構棚に残ってしまう類のレコードになるのかもしれませんね。その手元に残されたレコードの殆どが60年代前半のリリースである国内盤のペラジャケ仕様のもので、ジャケがふにゃふにゃですぐ痛むわりにはレコードは分厚く頑丈で凄く存在感があります。音が良いとは云えない代物が多いですが、ノスタルジーに浸るには結構重宝するレコード達です。

そんな訳でコレを最初に聴いたのは物心つく前であろうことは想像出来、恐らく幼稚園児くらいの頃には小さな手でコレをターンテーブルに載せグルグル回る円盤に噛り付いていたであろうことも想像できます。内容をどう感じていたのかは今となっては定かではありませんが、やっぱりこの手の賑やかな音楽には子どもも無条件で楽しめる要素はあるのでステレオの前で飛び跳ねていたことでしょう。

成人した後に久し振りに聴いた時の感想として「昔のミュージカル映画に出てくる一場面一場面を再現しているような感じのサウンド」と受け取っていたのですが、あながち頓珍漢な感想でもないようで、メンバーの殆どがウォルト・ディズニー・スタジオの重要なポジションの映画人であるそうです。ということでプロというよりはアマチュア・バンドであるのですが、キャリアは長かったようで10数年あったようです。自分の手元にもこれ以外の作品が数枚あります。

彼らの目指すサウンドが1920年代のチャールストン時代のジャズであるそうで、想像もつかない当方にはこれらの記録で何となくイメージを湧かせてみています。実際のところ20年代の記録では手元にあるのが『Louis Armstrong : 1923』(Riverside)のみであるので漠然としたものしか浮かばない状態であることは否めません。ココで繰り広げられるジャズはディキシーの王道のように感じられ豊潤なアンサンブルが楽しめるサウンドに全員でのコーラス、各々のソロは殆どなくストーリー性重視の賑やかなジャズが聴かれます。タイトル通り海にちなんだ曲で占められ船の汽笛やさざ波の音などの効果音もふんだんに織り込まれ完全にテーマを主眼に置いた作品として編まれたことが解ります。

内容の楽しさも好いのですが自分には前記の通りノスタルジーを沸き立たせる要素が強く、サウンドに反してシミジミしてしまう部分も持ち合わせた作品として忘れた頃に拾い上げるレコードとなっています。

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  1. 2008/04/12(土) 19:30:37|
  2. Dixie, Swing, Trad, New Orleans
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#509 Guitars Two/Philip Catherine (Dreyfus-CD)

Philip Catherine - Guitars Two


1.Toscane
2.Bois le Baron
3.Meline
4.Lendas Brasileiras
5.Pendulum
6.Pourquoi
7.Merci Philip
8.Aria de Opereta
9.Etude pour Peter S
10.Souvenirs de Villingen
11.Jacobien
12.Skating in Central Park
13.Marc Moulin in the Beach

Philip Catherine (g,ac-g)

Rec-2007



体調は絶好調。パワーも出たのでガツン系を聴こうかとも思ったのですが、昨日のロスコー・ミッチェルとの兼ね合いを考えて静かな沁みモノをセレクト。

フィリップ・キャテリーンのギター・アルバム。一般的にはカテリーンと表記されているようです。敢えて最初に刷り込まれた書き方にしておきます。大好きなギタリストですがこのアルバムに関してはジャズっぽさは希薄なほうかもしれません。ですのでジャズとして聴かれれば評価しづらい作品となってしまうのかもしれませんね。かと云ってBGMのようにさらっと流れるだけではないサウンドはギターの持つ奥行きがタップリと表現されており、爪弾かれる弦の共鳴が何ともいえない寛ぎに変わります。タイトル通り二つのギターをオーバー・ダブさせた作品でエレクトリック・サウンドとアコースティック・サウンド、それらをミックスさせたサウンドのハーモニーが堪能できます。比率はアコギの曲が若干多めに収録されているのかな。

独特の浮遊感が実に心地よく、透明度溢れるキャテリーンの世界観に彩られた一時間弱が贅沢に過ぎていきます。一時でも趣味とは云えギターを手にして頓挫した人間としては呆れるくらいの変幻自在の音色にヤラれっぱなしで己の指のセンスの無さを呪います。冷静になればなるほどギターに関しては「?」がたくさん頭の中に出てきて、それがすぐ尊敬の念に変わっていきます。持って生まれた才能か、それこそ指から血が滲むぐらいの練習の賜物なのか。改めてプロとは凄い方々なのですね。

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  1. 2008/04/10(木) 23:44:13|
  2. Guitar
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#508 Sound/Roscoe Mitchell (Delmark)

Roscoe Mitchell


A
1.Ornette
2.The Little Suite

B
1.Sound

Roscoe Mitchell (as,cl,recorder,etc.) Lester Bowie (tp,fl-h,harmonica)
Lester Lashley (tb,cello) Maurice McIntyre (ts) Malachi Favors (b)
Alvin Fielder (perc)

Rec-1966



病み上がりにロスコー・ミッチェル。ダルいけど日常的な生活に戻さないといけないので矯正療法を施す。果たして効果はあるやら・・・。

ジャケットには「Art Ensemble of Chicago Series - Vol.1」との表記がされている。デルマーク・レーベルではアート・アンサンブル・オブ・シカゴ(AEC)の作品も『Live At Mandel Hall』などがリリースされています。そのメンバーであるロスコー・ミッチェル名義のリーダー作品ですが、この頃からレスター・ボウイなどもしっかりと名を連ねている。全く詳しくないので調べてみたらAECでの作品は1969年からの吹き込みのようであるので、これは前哨戦といった位置づけで捉えていいのかな?なにせ外盤なのでライナーの英語と格闘することになると、また倒れてしまうので敢えて曖昧にしときます。

多分に実験的に聴こえるのですが、こういう捉え方をされるのは当人達にとっては不本意であるのでしょうか。いわゆるフリー・ジャズにカテゴライズされるのでしょうが轟音がこだまする訳ではなくそのような感じを受けてしまいます。特にB面の「Sound」は現代音楽っぽさも聴かれ、まぁAECにもその要素はあると思うので不思議ではないのですが相変わらず何が何やら解らなくて目がテンになります。

何やらコレのCDは5曲入りでこのLPのA-1の未発表テイクとB-1のオリジナル2テイクが収録された内容とのことで、このアナログのB-1(ややこしいですな)に関してはオリジナルの2テイクを編集して1曲に纏めたものであるのだそうな。この事実を知る前にこのアルバムを通して聴いていたのですが、フリー・ジャズに対してはどんな加工が施されていても当方には絶対に判らないという変な自信がついてしまいました。何せ指摘されてもどのようにいじられているのか皆目見当が付かないという状態です。

果たして矯正の効果はあったのでしょうか。結果は明日の結論を待ちます。

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  1. 2008/04/09(水) 22:23:52|
  2. Alto Sax
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#507 Pony's Express/Pony Poindexter (Epic)

Pony Poindexter


A
1.Catin' Latin
2.Salt Peanuts
3.Skylark
4.Struttin' With Some Barbecue
5.Blue
6."B" Frequency

B
1.Mickey Mouse March
2.Basin Street Blues
3.Pony's Express
4.Lanyop
5.Artistry in Rhythm

A-1,A-2,A-4,B-3,B-5

Pony Poindexter (as,ss,vo) Phil Woods (as) Gene Quill (as) Pepper Adams (bs)
Dexter Gordon (ts) Billy Mitchell (ts) Guildo Mahones (p) Bill Yancy (b)
Charlie Persip (ds)

A-3,A-5,B-1,B-2

Pony Poindexter (as,ss) Sonny Redd (as) Phil Woods (as) Pepper Adams (bs)
Sal Nistico (ts) Clifford Jordan (ts) Tommy Flanagan (p) Ron Carter (b)
Charlie Persip (ds) Jon Hendricks (vo→onlyB-2)

A-6,B-4

Pony Poindexter (as,ss) Sonny Redd (as) Eric Dolphy (as) Pepper Adams (bs)
Jimmy Heath (ts) Clifford Jordan (ts) Guildo Mahones (p) Ron Carter (b)
Elvin Jones (ds)

Rec-1962



鬼の撹乱か突如の具合の悪さに突っ伏しておりました。「何とかは風邪を引かない」と云うので「あてはまっとるなぁ」と思っておりましたが、自分でも思い出せないぶり位に大熱を出して立つ事も侭ならずジャズどころでもなく、何年振りかで昨日はのびておりました。先日の日曜日に「ときわ路パス」なる安キップを入手し始発からカメラ片手にウロウロと動き回っておりました。当地も桜が丁度満開となっていたのでこのチャンスは逃すまいとイキんで出かけたはよいのですが、シャツ一枚で出たため思いのほか早朝が寒かったのと、山間地の常陸大子はさすがに夕刻は冷えていました。16時間も薄着で県内全域をほっつき歩いていたのと列車の中で風邪を貰ったのか翌朝は布団からなかなか起き上がれず真っ直ぐ歩けず、軽いトランス状態でアホの子のようにヘラヘラ笑うしかない体たらくで、義務でも何でもないこのブログですが久し振りに穴を開けました。

未だ本調子では無いので何かソフトな静かなものを聴いていればよいのですが、病床で読んだ本の中にこのアルバムが出てきてエリック・ドルフィーが参加していることを知り、改めてちゃんと聴いてみようと思った次第です。こういうところは完全に本能の赴くままに行動する自分の資質が全くどんな状況下においても変容しないというある種の諦めのような心境にもなるのですが、まぁ自分でもどうしようもないことを解っているので死ぬまでそのときに聴きたいものを聴き続けていきます。

でメンツを改めて見てみれば、ギルド・マホネスやエルヴィン、サル・ニスティコやトミフラなど何とも興味深いメンバーが名を連ねているではないか。三つのグループで構成されたノネット編成になっていてパワフルに攻められると思いきやそんなことはなく、B-1のような緩い選曲も功を奏したのか病み上がりの小生もダメージを受けることはありませんでした。

豊潤なアンサンブル・ジャズで曲によってはヴォーカルなども聴かれます。内容的にはそんなに好きなタイプのものではありませんが、こういう大き目の編成でもドルフィーのソロは明らかに異質さを放っておりクサレ耳の私でもハッキリと判ります。ドルフィー恐るべし。

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  1. 2008/04/08(火) 17:37:26|
  2. Alto Sax
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#506 Let Me Tell You 'bout it/Leo Parker (Blue Note)

Leo Parker - Let Me Tell You 'bout it


A
1.Glad Lad
2.Blue Leo
3.Let Me Tell You 'bout it
4.Vi

B
1.Parker's Pals
2.Low Brown
3.TCTB

Leo Parker (bs) John Burks (tp) Bill Swindell (ts) Yusef Salim (p)
Stan Conover (b) Purnell Rice (ds)

Rec-1961



ブルーノートを聴こうとしてあーだこーだ云いながら抜き差しをやっていたのですが、バリトンを久しく聴いてないなぁと思い立ち、こんな作品を選んで聴いています。

レオ・パーカーのBN作品2枚のうちの最初の一枚。当方にとっては馴染みの無いメンバーばかり。しかしながら内容はホットでパワフル。変な先入観を抱きつつレコードを載せてみましたが意外にも楽しめました。自分で購入しているにもかかわらず全然内容を覚えていないところが情けない。元来からの理解力の乏しさと、過去に気に掛けなかったアルバムに対しての聴き方の甘さを物語っている。

通して聴いてみて演奏から感じられる楽しさというものを認識させられました。特にタイトル曲のA-3は最高ではないですか。技量云々を超えて曲のインパクトが勝った好例かと思います。この傾向はこのアルバム全体にも云える事で個々のテクニックに対しての印象よりも曲が持つ魅力のほうが満ち溢れていて、レオ・パーカーのオリジナル含め名曲といっていいナンバーが多いと感じています。当然凡庸なプレイに終止しているという意味で言っているのではなく額面通りの感想です。曲の要素にちょっとベタな展開も持ち合わせていることも本音を云えば有るのですが、この時代の曲には概して大仰なものも多いのでそんなに意識に障るようなことはありません。思わぬ拾い物をしたような感覚になっており嬉しい発見になりました。

しかしながら彼はこの作品の5ヵ月後に亡くなられます。その間に『Rolin' With Leo』(Blue Note)というアルバムもこの作品の約一ヵ月後に残しています。このアルバムの位置づけもブランクから復活した時期の録音という意味合いが強いので、なんとなく儚さを感じさせずにはおれないアーティストです。

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  1. 2008/04/06(日) 23:45:20|
  2. Soprano Sax, Baritone Sax
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#505 For Dewey/Peter Delano (Nocturne-CD)

Peter Delano


1.Zoning
2.Sound Spirits
3.Inner Limits
4.For All We Know
5.Too Long to Wait
6.Every Time We Say Goodbye
7.Summer Song
8.If I Should Lose You

Peter Delano (p) Dewey Redman (ts→only1,2,5) Doug Weiss (b) Andres Hentze (ds)

Rec-Unknown



コレの録音年が良く判らない。新譜で出たばかりだけどデューイ・レッドマンの参加が3曲ある。デューイが亡くなられたのが2006年。てな訳で封入ブックレットをヒイヒイ云いながら読んでみた。仏語は当然解らず英語を吐き気をもよおしながら読解する。で完全に解釈不能に陥り勝手に結論付けてしまうのですがデューイの3曲に関しては1999年のような感じを抱いています。根拠を示したいのですがあまりに危うい読解力であるため引用することも自重しておきます。いい加減なことをウェブ上に晒すわけにはいかんので購入した方々で検証してください。つくづく英語だけでも初見で正確に意味を理解したいものです。こういう時に自己嫌悪に陥りますなぁ。この作品はデューイ・フリークには見逃せないアルバムということになるのでしょうかね。でもコチラはそんな意味合いでコレを引っ張ったわけではなく新譜として発売されていたのをたまたま知って聴いてみようと思っただけというのが本音であります。デューイ・レッドマンと聞いてオーネットの『New York is Now Vol.1』(Blue Note)や『Love Call』(Blue Note)『Friends and Neighbors』(Flying Dutchman)やキース・ジャレットのインパルスの作品群で止まってしまっている化石のような当方にはまだまだ彼は未知のアーティストになります。

このピーター・デラノという人は、何やら1993年と94年にヴァーヴから作品をリリースしていてその後ブランクがあったようで、この作品のレーベルであるNocturneのサイトを覗いてみれば2004年に大怪我をしたような記事も載っている(フランス語を翻訳サイトに掛けて理解したのですよ)。どうやらそれ以来のカムバック作品という位置づけのようです。当時はセンセーショナルなデビューだったようですが、ブランクたっぷりである当方にとっても当時のジャズ・シーンを知る由はなく今回初めて接した次第です。

このレーベルの作品はどうやら自分にフィットするものが多いようで、このアルバムも結構楽しめましたが特に圧倒的なインパクトを受けたのは3曲目。ピアノ・トリオのフォーマットでガンガンに攻め立てる演奏は勝手に描いていたイメージを打ち砕くに余りあるエネルギッシュな一撃でありました。この一曲のみでも聴いてみて良かったという気持ちになりました。前半に集中するモーダルなプレイが感性をビンビンに刺激してくれるのが嬉しい。リズムのキレもいい感じです。ただトータルで見れば決して一辺倒な作風ではなく中盤以降の4曲目や6曲目などでは叙情的なピアノをこなし、なかなかイメージが定まりにくいのも彼の個性でしょうか。デューイの参加した3曲はやっぱり彼の世界に引き込むかのような存在感のあるものに感じられました。個人的な好みは前半の曲かな。
  1. 2008/04/05(土) 19:53:01|
  2. Piano
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#504 Bouncing With Mr. A.T./Steve Grossman Trio (Dreyfus-CD)

Steve Grossman - Bouncing With Mr. A.T.


1.Afternoon in Paris
2.Soultrane
3.Why Don't I
4.Whims of Chambers
5.Medley : a) Extemporaneous, b) My Little Suede Shoes
6.Soul Eyes
7.C.T.A.

Steve Grossman (ts) Tyler Mitchell (b) Art Taylor (ds)

Rec-1989



このあたりの年代に録音されたCDは、いつも見つけるのに往生していてアレも聴きたいコレも聴きたいと涎を流す犬のようにウロウロと探し回っているのですが、この作品のように直ぐにビシッと買えるのは大変有難いものです。

イタリアはジェノヴァで行われたスティーブ・グロスマンのライブ。フォーマットは当方が大好きなサックス・トリオ。しかも白熱のライブアルバム。これは美味しすぎる。男らしいグロスマンの太いテナーが満喫できるのが嬉しい。ホットな内容に思わず前のめり。「Bouncing With~」の名の通りアート・テイラーも意気軒昂。濃い一撃に顔が弛みます。このライブの曲の中ではグロスマンのオリジナルはメドレーの前半の曲になる「Extemporaneopus」のみで、後は名曲が数多く取り上げられています。

何とも奔放な「アフタヌーン・イン・パリ」にニヤついてしまう。そしてイマジネーション豊かな「ソウルトレーン」やロリンズのナンバーもあってお得意のタフガイぶりを発揮、気分は最高潮になってしまう。この3曲目はグロスマンの魅力が存分出た脂度100%のラードのようなコッテコテのブロウが最高です。チェンバースの4曲目はベーシストの曲らしくテイラー・ミッチェルのベースをフィーチュア。モッサリしたグロスマンもいいですね。メドレーはスピード感抜群のオリジナルとパーカーのナンバーが合体。ブリッジにはアート・テイラーの「サキコロ」に出てくる「モリタート」張りのドラムがマッチしていて何とも微笑ましい。テンポの変化が面白いマル・ウォルドロンの6曲目に、ラストはジミー・ヒースの名曲。パワフルなテナーに汗がジワリ。チラリと聴こえる「ソルト・ピーナッツ」のフレーズに反応してしまう。

濃厚なサックス好きにはグロスマンは打って付けで、鼻息も荒くなる期待に違わぬ快演にお腹一杯であります。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/04(金) 22:10:16|
  2. Tenor Sax
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#503 Jazz Wave/Med Flory and His Orchestra (Jubilee)

Med Flory


A
1.Jazz Wave
2.Davy Jones
3.An Occasional Man
4.I Cover the Waterfront
5.Between the Devil and the Deep Blue Sea

B
1.Someone's Rocking My Dreamboat
2.Ocean Motion
3.Rapture
4.On a Slow Boat to China
5.Jonah and the Whale
6.Sea Chase

Med Flory (as,ts) Lee Katzman (tp) Jack Holman (tp) Al Porcino (tp) Ray Triscari (tp)
Lew McCerady (tb) Dave Wells (tb) Charlie Kennedy (as) Bill Holman (ts)
Richie Kamuca (ts) Bill Hood (bs) Russ Freeman (p) Red Kelly (b) Mel Lewis (ds)

Rec-1957



あんまり得意な方ではないかな。メッド・フローリー率いるビッグバンド作品。大編成が苦手なわけではないけれどちょっと聴き所を当方が掴めない状態。時間をかけて溶かしていかなければならないようです。このアルバムがある本に取り上げられていたので「確か持っていたなぁ」てな感じで探していました。なかなか見つからないのと殆ど内容を覚えていないのとで自分自身が全く関心を払ってこなかったことが判ります。その本には「メッド・フローリーとアル・ポーシノの双頭によるリハーサル・バンドの快演」とある。で、聴いてみた当方の結果が上記のような感想でした。また本の中でコンテ・カンドリがトランペットの一員としてクレジットされていましたが、ジャケ裏に表記は全くなくネットで拾った上記のメンツには含まれていませんでした。ですので正確性に欠けることをお断りしておきます。

若干のエコー掛かったサウンドが奥行きを持たせ、より以上の広がりを感じさせる録音になっています。ソロ・バトルのようなものを当方はどうしても期待してしまうのですが、この作品にはそういった要素は殆どありません。このバンドにその特性は無いようです。分厚いアンサンブルに短いパートのソロ交換はあるものの、更なる展開がなくて消化不良を起こしてしまいます。主役であるにもかかわらず、いわゆるバック・バンド的な印象をこのレコードでも感じてしまうのは彼らが狙っていることなのかそれとも彼らからすれば不本意であるのか。そこら辺の本質やら主眼やらがなかなか理解できない当方のダメっぷりは以前より拍車が掛かっているようです。

メッド・フローリーにしろ、アル・ポーシノにしろあまり認知されているとは云いにくい扱われ方ですが、どうやらフローリーはこのアルバムのタイトルである「Jazz Wave」という名を冠し今でも活動を行っているようです。どの程度の頻度で演っているのか、アル・ポーシノは未だに関わっているのか、そしてスタイルが不変であるのか。このアルバムがリリースされてから50年以上経った今、現在のバンドに対しては私自身不明な点が多いのですがなんだか嬉しくなってしまいました。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/03(木) 17:59:32|
  2. Modern Big Band
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#502 George Lewis & New Orleans All-Stars in Tokyo (King)

George Lewis in Tokyo


A
1.Alexander's Ragtime Band
2.Over the Waves
3.St. Louis Blues

B
1.Somebody Stoll My Gal
2.Just a Closer Walk With Thee
3.What a Friend We Have in Jesus
4.You Rascal You
5.Burgandy Street Blues

C
1.Muskrat Ramble
2.St. James Infirmary
3.The World is Waiting for the Sunrise

D
1.Ice Cream
2.Till We Meet Again
3.When the Saint Go Marching in

George Lewis (cl) Punch Miller (tp,vo) Louis H.Nelson (tb) Emanuel Sayles (banjo,vo)
Joe Robichaux (p) "Papa" John Joseph (b) Joseph Watkins (ds,vo)

Rec-1963



メインストリーム・ジャズに若干の変革が見えてきた60年代初旬~中旬に、一方では根強くトラッド・ジャズも頑張っていたわけでこの事実は当方には大変嬉しいことです。リスナーの年齢層のせいなのか、単に興味が失われたのか今ではトラッドを語る人もジャーナリズムも無いに等しい状態ですが、こうやってささやかながらも接している人間がココにおります。

ジョージ・ルイスの東京公演。処は東京厚生年金会館ホール。今はなんていう名称だったろうか調べてみたらおんなじでした。でもウェルシティ東京とも云うのね。嬉しいのは観客の多さが聴いていて実感出来、盛り上がり方も高潮であること。この時代に実際に出向くことが叶わない人間としては観客の多さや反応を垣間見ることが出来るのは大いに感動できることで、しっかりと60年代のこの時期にニューオーリンズ・ジャズが認知され評価され楽しんでおられている事実が記録されていることに感慨を抱きます。ですので現況での扱われ方のギャップには隔世の感を禁じえません。まあ既にこの実況から45年も経ていますからやむを得ないところではありますし、50~60年代のメインストリームのジャズですら現在の感覚から云えば古臭さも否めない状態ですので理解できない訳ではないのですが。

いつものジョージ・ルイス楽団よりも各自のソロ・パートが多いのは、この年代の主流であったモダンからの影響でもあるのかトラディショナル・ジャズとは云えども変遷を垣間見ることが出来るところが興味深いです。そして初来日ということもあるのか定番曲をとりあげているところも入り込みやすく、ディキシー好きなら誰もが喜ぶC-3やD-3などがプレイされていてオーディエンスもリスナーも大満足といったところでしょうか。

惜しむらくは録音があまり良くなく臨場感が薄いのが残念であります。当時のキング盤で所有していますが「録音メモ」と謳ってマルチ・マイク方式という遣り方の解説がされており、さも画期的な感じを受けがちになるのですが、その利点を当方の骨董ステレオでは表現出来ておらず不満な部分があります。でも盤のせいにしないでステレオを新調しろということなのかもしれませんね。オーディオに興味が向かないのでその予算があれば新譜を沢山聴きたいというのが当方の本音なのですが。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/02(水) 21:14:41|
  2. Dixie, Swing, Trad, New Orleans
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

#501 Between the Lines/Mike Moreno (World Culture Music-CD)

Nike Moreno


1.World of the Marionettes
2.Old Wise Tale
3.Forward and Back
4.Gondola
5.Road Song
6.Between the Lines
7.Still Here
8.Uncertainty

Mike Moreno (g,ac-g) John Ellis (ts,ss→only3,6,8) Marcus Strickland (ts→only1,2)
Aaron Parks (p) Doug Weiss (b) Kendrick Scott (ds→only1~6)
Tyshawn Sorey (ds→only8)

Rec-2006



マイク・モレーノの音にヤラれています。大好きな音を出すギタリスト。真っ当なリスナーはテクニックやアーティストの力量、センスあたりにまず反応するのでしょうが、趣向を直しようがない駄耳人間には多分に生理的な要素が勝ってしまうため、この浮遊感のある音を聴けるだけで幸せになれてしまいます。何とも浅い解釈しか出来ていないことを露呈していますがまぁやむを得ないところです。自分の音楽への接し方が非常に感覚的であることを自覚しています。説得力のない事を承知で云えばこのギターに派手さはないですが、運指が滑らかで柔らかく刺々しさのないふくよかな音を奏で、エレクトリックはどちらかといえばホーン・ライクなサウンドに感じられ、アコースティックはソリッドな部分も若干垣間見えるものの全体的にクリアなサウンドが特徴かと思います。この作品でのエレキとアコギの使用頻度は半々といったところです。

そして私を狂喜させるモレーノのサウンドを完璧に演出し、このアルバムで同様の感銘を受けさせる最強のタッグを組んでいるのがアーロン・パークスのピアノであります。パークスのピアノは透明感がありながら力強く(音が大きく)、個性的なメロディ・ラインを持つここでの8曲を見事にこなしています。この二人のギターとピアノがこの作品の機軸となっており、テナー&ソプラノの管を加えたクインテット編成のナンバーが5曲とギター+ピアノ・トリオが2曲、ドラムレス・ギター・トリオが1曲だけ含まれています。

テナー奏者は大好きなマーカス・ストリックランドが2曲とジョン・エリスが3曲。当方にとってストリックランド+モレーノは垂涎のメンバーであり、何だかよく判らん喩えですがこの組み合わせだけで飯が何杯でも食えます。ジョン・エリスという奏者はおそらく初めて接したと思うのですが良いですね。ソプラノの演奏が気に入りました。ベーシストのダグ・ワイスも聞き流すことが出来ない主張する演奏をしているのも嬉しいです。ドラムはこの作品のレーベルの主であるケンドリック・スコットが殆どを叩いていますが、ラストの曲のみ他のドラマーに譲っています。

彼のギターでは先ずエレクトリック・サウンドに感銘を受け病み付きになったのですが、このアルバムではアコギもタップリと披露していて、その深遠な響きにまたしてもヤラれています。つい先日ピンクフロイドの作品をジャズで演ったアルバムがリリースされているはずなのですがこの作品にマイク・モレーノが咬んでいるのでとても楽しみにしているのです。ただ早々に予約済みなのにも関わらずまだ手元に届きません。入荷が遅れているのか、品切れなのか・・・。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/04/01(火) 22:34:21|
  2. Guitar
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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