イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#909 Andreas Oberg Invites Yorgui Loeffler & Ritary Gaguenetti (Hot Club-CD)

Andres Oberg - Y. Loeffler & R. Gaguenetti

1.Coquette
2.Move
3.Bei Dir War es Immer so Schon
4.La Promenade
5.Blue Drag
6.Bossa Andreas
7.I Love You
8.Miro Latcho Tchavo
9.Pent-Up House
10.Swing for My Son
11.Django's Waltz
12.Blues for Bireli

Andreas Oberg (g) Yorgui Loeffler (g) Ritary Gaguenetti (g) Svein Aarbostad (b)

Rec-2003



スウェーデンのギタリストであるアンドレアス・エーベルグのアルバムは、既にリーダー作4枚全てを聴いているのですが、どの作品も彼のギターの巧さが際立っていてインパクトがあります。本当にこの人のギターは凄い。あまりのテクニックに逆にやり過ぎじゃないかと云った意見も出てきそうで、意外と好みが分かれてしまうのではないかと余計な心配までしてしまいます。正確無比なピッキングに度肝を抜かれ、怒涛の高速フレーズを繰り出したかと思えば、ブルージーなプレイやバラッドもお手のもの。そして強烈なジプシー・ギターも披露します。

彼のデビュー作になるこの作品は個人的に大好きで、そのジプシー・ギターにスポットを当てた濃厚な作品です。若手3人のギタリストの競演といった様相ですが、不勉強なものでアンドレアス・エーベルグ以外のアーティストを知りませんでした。アンドレアスは1978年生まれなのでこの記事を書いている時点で31歳、このアルバムの収録時は26歳の頃です。他の二人ともほぼ同年代で、ヨルギ・ロフラー(と読むのか?)は1979年のフランス生まれ、対するリタリー(姓が読めん・・・)は1978年のやはりフランス生まれだそうです。ヨルギもリタリーも既に複数のアルバムを発表していて、二人ともジプシー・ギター界を牽引するホープのようです。ジプシー・ギターと云えば、何とかの一つ覚え宜しくジャンゴ・ラインハルトぐらいしか連想できない当方ですが、他にも沢山の若手が活躍していて、且つしっかりとしたムーヴメントが現在も存在していたことを改めて認識させられました。

その3人が各々のテクニックを駆使し、ゴリゴリと掻き毟られるガッド・ギターでこれでもかと攻めてきます。そのハーモニーは何ともノスタルジックなものを感じさせるのですが、伝統に即しながらもアンサンブルの妙味で深みが倍化します。ドラムレスですが、それを感じさせない厚みが3本のギターによって表現されており、ベース・ラインの上を跳ね回る3人の味わいは格別です。ギターのカッティングの音に敏感に反応する小生にはやはり堪らない魅力があります。センター・チャンネルがアンドレアス、ライトがヨルギ、レフトがリタリーと、サウンドが分かれて襲ってきますが、当方の骨董システムではイマイチよく判りません。でもそんなことがどうでもよくなってしまうほど音楽の力に惹き込まれるというのが正直な感想でした。

色々なタイプのジャズを常日頃から摂取したいと考えてはおりますが、こういったサウンドを聴くことも日々の楽しみに変化がついてなかなか好いものです。コレを聴いていて現在進行形のジプシー・ジャズにもさらに首を突っ込んでみたくなりました。ただでさえ聴きたいものがいっぱいあるのに、これ以上興味を持つとさらに収拾がつかなくなってしまいそうですが・・・。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/29(日) 02:36:17|
  2. Guitar
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#908 Behind the Clouds/Martin Brunner Trio (Arta-CD)

Martin Brunner - Behind the Clouds

1.Along the Yellow Path
2.Bowling Club
3.Recalling Thyme's Scent
4.Espresso
5.Photo From the Family Album
6.Whirlwinds
7.Behind the Clouds
8.Dave's Dirty Dog
9.Song

Martin Brunner (p) Martin Kapusnik (b,el-b) Patr Mikes (ds)

Rec-2009



とある記事を読み、とあるアーティストを知り、そのアーティストのHPを覗きMP3を試してみれば、自分の求めていたど真ん中、どストライクであったことの喜びは格別であります。未知のもの(個人的には未知なものばかりですが)の探求が本当に好きでワクワクしますが、そのアーティストの新譜が比較的最近にリリースされていたのに気がつかなかった(未知なので当然のことなのですが)というのはやはり悔しい。常々リリース情報には敏感になっているのに、美味しいところ(個人的に)を見逃し、イマイチなもの(あくまで個人的に)を掴み、まだまだオイラの目は節穴だなぁと思い知らされます。まぁ既にお気に入りになったアーティストの情報までもしょっちゅう見逃してしまいますが。先ほどもウォルター・スミスの新譜がちょっと前に出ていたことに気がつくと云う体たらくです。

個人的にはこれから続々とリリースされる新譜を中心に聴いていきたいと思っていることを幾度も表明しているだけに切実です。ネット以前は紙媒体である雑誌を中心に活用し情報を収集していましたが、今買うといえば『ジャズ批評』誌ぐらいで、いかんせんふた月に一度のデータでは速報性に乏しいし、且つ雑誌と云う情報量が制約された中では紹介される内容にも当然指向性があって偏りが生じます。というわけで、現時点では量販店ないしジャズ通販店の新譜情報とメルマガ、他所様のブログやHPなどの記事を参照させてもらっているのですが、もう少し効率的且つ広範に情報を収集できんかなぁと画策しています。

しかも始末の悪いことに、認知度の低いアーティストにそそられる自分の趣向がムクムクと湧き上がります。大規模には決して喧伝されず、なかなか陽の目をみないから当然マイナーなわけで、従来の方法のみで調べるだけでは無理があることを当たり前ながら痛感させられます。実際は音楽を聴くのにネーム・ヴァリューなぞ関係ないはずなのに困ったものです。ただ、知られざる名手を発見するにつけ、その興奮の度合いはさらに高まるのです。この我が儘な欲求を満たしてくれる、メジャーやマイナーなどを超越した、整然と纏められてリアルタイムに更新されるサイトはないものだろうか、と日々探りを入れるのですが満足出来るところが見つかりません。むぅぅ。

というわけで、今年リリースされて既にしばらく経っているこのアルバムを聴いています。マイナーかどうかは判りませんが欧州ピアノ好きはこのあたりはチェックしているのでしょう。えぇと名前が正確に読めません。チェコのピアニストです。ヴィート・シュベッツやマテイ(マチェイ)・ベンコ、ヤロスラフ・シミチェクあたりが作品を発表しているArtaと云うチェコのレーベルからのリリースです。Artaのラインナップを見ると、ベーシストのジョージ・ムラーツのアルバムも散見され、トミフラとの共演などで当方には懐かしい名前であった彼が今も現役で、しかもチェコ人であったと云うことを恥ずかしながら初めて認識しました。

この作品を聴いてみて思ったことは、なかなか印象的な曲を書くなぁということ。マーティン(マルティン?)さんは流麗に音を紡いでいきますが、正直云えばそのプレイよりも曲のほうに意識がいきます。その辺りは圧倒的個性派を愛でる自分の好みが反映された結果なのでしょうか。そういう意味ではマテイ・ベンコのほうが当方のドーパミンを充分に誘発してくれます。どちらかといえばヨーロッパのピアニストらしい濁りのない綺麗な音色ですが、常にしっとりと静謐に迫るようなタイプでは無く、かといってパワーで押しまくるような感じとも言い切れない形容の難しさを感じています。ただ、奇抜といった意味ではない注意を惹くメロディや曲の展開は興味深く、簡単に耳を通り過ぎない奥深さを感じさせてくれました。また、リズムも堅実。曲によってエレベを使用しドライヴ感を生み出していますし、カチッと引き締めるドラムの小気味良さも相まって聴き心地のよいアルバムですな。これから徐々に自分の色が付いてくるといったところでしょうか、伸びしろを大いに感じさせてくれるピアニストでした。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/28(土) 02:40:17|
  2. Piano
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#907 Live in the World/The David S. Ware Quartets (Thirsty Ear-CD)

David S. Ware - Live in the World

Disc 1
1.Aquarian Sound
2.Logistic
3.The Way We were
4.Mikuro's Blues

Disc 2
1.Elder's Path
2.Unknown Mansion
3.Sentient Compassion
4.Co Co Cana
5.Manu's Ideal
6.Lexicon

Disc 3
1.Freedom Suite : Part One
2.Freedom Suite : Part Two
3.Freedom Suite : Part Three
4.Freedom Suite : Part Four
5.Stargazer

Disc 1, Disc 2 (6), Disc 3 (5)

David S. Ware (sax) Matthew Shipp (p) William Parker (b) Susie Ibarra (ds)

Rec-1998

Disc 2 (1~5)

David S. Ware (sax) Matthew Shipp (p) William Parker (b) Hamid Drake (ds)

Rec-2003

Disc 3 (1~4)

David S. Ware (sax) Matthew Shipp (p) William Parker (b) Guillermo E. Brown (ds)

Rec-2003



PCの調子がガタガタであります。先日は起動してマトモに使えるようになるまでなんと3時間もかかりました。しかしながら執念深くこのポンコツと付き合っているなぁと我ながら呆れ果ててしまう始末。最近はPCもお手ごろのものが増えてきたけれど、それなりに使えるスペックのものは自分としてはまだまだ高価に感じます。PCのみならず、そもそもあらゆる家電がデジタル化したことによって、それまでより寿命が極端に短くなったような気がするのですがどうでしょう?ぶっ壊れるサイクルが短いと高価なものはいよいよ手を出せなくなりますなぁ。こんなことを書きながらもこのポンコツが何時フリーズするか、未だに怯えております。

ジャズに関しては新譜の追及は相変わらず継続していて、もっと面白いものはないかとしつこいぐらいに情報を引っ掻き回しています。先日もヘンリー・スレッギルのZooid名義の新譜が届きました。他のトンガリもの(?)ではデイヴ・ダグラスのオーケストラやワダダ・レオ・スミスの2枚組、フレット・アンダーソンの80歳バースディ・ライヴやジョー・モリスの新譜、ちょっと前のものではマリア・カンネゴール&ホーコン・コーンスタのライブ盤などを聴いていました。直球ジャズ(?)ではシーマス・ブレイクらのクリスクロスの3枚やテレンス・ブランチャード、キルギス出身のピアニストであるエルダー・ジャンギロフの新譜(先日、トーキョー・ジャズ2009でN響と共演していましたね)、アルト・サックス奏者のジョン・イラバゴンやギタリストであるグレアム・デクターなどの若手、ベテランでは先日届いたばかりのボビー・ハッチャーソンのクインテットも好かった。パヴェウ・カチュマルチクやピョートル・ビレゾウのポーランドのピアニスト勢なども面白い。他にはミゲル・ゼノンのラテンものやマイク・マイニエリのカルテット、ヤン・ガルバレクの2枚組ライヴ等など。復刻モノに転ずれば、キャンディド・プロダクションというところからWhyNotレーベルの作品がドカドカとリイシューされており、安価なこともあってそれらを根こそぎ取り寄せています。ジョー・ボナーやテッド・カーソンの残した音源を今になって楽しめる幸せ。うーむ。

直近で発売される(された?)気になるものでは、ナイポンク・トリオやボヤン・Zのテトラバンド、カート・ローゼンウィンケルのトリオやエンリコ・ピエラヌンツィとマーク・コープランドのソロ。ボビー・プレヴィットやスティーヴ・スワロウ&オハッド・タルモア&アダム・ナスバウムのAuandレーベルの2枚は刺激的な音を提供してくれそう。ジョン・チカイも2枚リリースされましたねぇ。マイナー(?)なところでは、シカゴ・ベースで活躍するドラマーのダナ・ホール(ラルフ・ボーエンのアルバムにもクレジットされていたりします)のクインテットが面白そう。MP3を聴いたところかなりアグレッシヴで、ロドニー・ウィテカーやティム・ウォーフィールド・ジュニアなどが参加しています。あぁ、欲しいものが多くてどうしましょう!と、更新頻度が少ないので最近聴いたものや今後の獲物を敢えてあげつらってみました。

対して既発売の旧譜にも手を出しまくり、特にインプロなどフリーにカテゴライズされるものには食指が動きます。今日聴いているデヴィッド・スペンサー・ウェアもココ一年ほどで近作を含めた5~6枚ほど試しています。そんなウェアの作品の中でかなり刺激を受けたのがこのアルバム。これはガネーシャかしらんと凝視してしまったインパクトのあるジャケットが目を引く強烈なライブ盤3枚組。この盤は止めどなく横溢する濃厚なパッションに鼻血が吹き出る悶絶盤でした。3枚組とのことでヴォリュームも多いですが、その長さを感じさせない充実した内容は傾聴せざるを得ない迫力を有しています。

これはウェア・カルテットの3ヵ所でのライヴですが1998年がスイス、2003年がイタリア(テルニとミラノ)での収録です。そして1998年のライヴにはスージー・イバラが、2003年のライヴではハミッド・ドレイク(テルニ)とギレルモ・E・ブラウン(ミラノ)が参加しています。変動はドラマーのみでウェアをはじめ、ピアノのマシュー・シップとベースのウィリアム・パーカーは不動です。録音年の違う音源ですが、メンバーはほぼ固定なため統一感のあるエネルギッシュなライヴが展開されており、とっ散らかった印象がなくてグイグイと引き込まれます。

ウェアを経験する前までは、彼の作品の位置づけを単にアブストラクトな色合いの強いものと勝手に睨んでいた当方にとって、その概念を破壊するのに充分な深みとコクのある味わい(コーヒーの形容みたいだ・・・)とその放射されるエナジーに驚愕し、誤った先入観を恥じることとなった作品になりました。マシュー・シップにも同様のイメージを勝手に抱いておりましたが、やはりこれまで試してみた6枚ほどの作品では、作品によってかなり多彩な面を魅せてくれており、近作の"Harmonic Disorder"(Thirsty Ear)ではグッとくる"Someday My Prince Will Come"(この選曲はイメージできなかった・・・)を聴かせてくれて、その表現力にビックリしました。この作品でもウェアに対峙した真摯なピアノで応戦し、破壊的というよりもスリリングに煽り立てるかのようなシップのピアノには息をのみます。耳に残るリフで攻めるナンバーを巧みに散りばめ、聴き手を引き締めていく展開は「ながら聴き」を許さない存在感で、パワーのみを誇示することなく緩急をつけて猛進するこの軍団にはいいようにヤラれてしまいます。三位一体ならぬ四位一体の硬派な演奏は、フリー・ジャズの醍醐味に富んだインパクトを保持しており圧倒的です。

2009年は極私的にハードな年になったことが影響しているのか、例年にも増してインプロ系の激しいサウンドを欲してしまう自分がいます。当分は欲求の赴くままに摂取する日々を続けますが、どのようなスタイルのジャズでも柔軟に選択していく姿勢は忘れないようにしたいところです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/11/10(火) 19:17:07|
  2. Tenor Sax
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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