上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- --/--/--(--) --:--:--|
- スポンサー広告
-
-

A
1.Peace on Earth
B
1.Introduction of My Favorite Things - My Favorite things
C
1.My Favorite Things
D
1.Leo
E
1.Leo
John Coltrane (ts,as,ss) Pharoah Sanders (ts,as) Alice Coltrane (p)
Jimmy Garrison (b) Rashied Ali (ds)
Rec-1966
もし自分がこの時期にリアルタイムでジャズを聴いていて、且つこのライブに問題なく行ける環境だった場合、果たしてチケットを買って足を運んだだろうかと考えてしまいます。もちろん仮定の話ではあるのですが、コルトレーンという時代の変遷によってスタイルが激しく変化していったアーティストに対して、その時の自分自身が彼について行く事が出来たかなぁと漠然と考えるのです。もちろん自身のジャズの理解度や趣向によって、その辺が変わることは充分承知しているのですが、「実際にコレを聴くことの出来るチャンスがあったなら」という無いものねだりの欲求を夢想するのは傍から見れば変な光景ですが、少なくとも現在の私にとってはこのシチュエーションはあまりにも羨まし過ぎる状況であります。
もうひとつ、マイルス・デイビスが激しく変化していったようにコルトレーンも激しく変化したのは周知の通りで、果たしてどのくらいの人がそのアーティストが残した生涯の記録全てを肯定しておられるのか気になるところです。マイルスであれば『ビッチェズ・ブリュー』辺りであり、コルトレーンであれば『アセンション』辺りに大きなターニング・ポイントがあるのでしょうか。一般的にはこの辺に評価の分かれ目がありますが、この前後を含めた全てを愛聴しておられる方はどのくらいの割合でおられるのか気になってしまいます。
元来、様々なスタイルに対して聴く前から線引きをすることは絶対にしたくないタイプの人間なので、まずは何でも聴いてから判断する自分としては、このコルトレーンを現在の自分は大いに肯定しています。また余談ですが、ヒップポップのマイルスなども大好きです。
このレコードはボックス3枚組みで、F面に記録がされていないのはとても残念です。CDは4枚組みの仕様で完全な形で発売されています。アナログという性質上、長尺の曲をフェード・アウトさせて繋いだ無理やり編集ですが、コレを聴いてジーンとくる自分がおります。素晴らしい。正直コルトレーンには苦手な作品もあります。また、この66年前後というのは苦手なものが混在している時期です。だからこそ自分自身がチケットを買えたかどうかを夢想します。もし行けるのに行かない判断をしていたら今の自分は猛烈に後悔するでしょう。
アナログは3曲だけですが演奏を聴いて色んなことを考えます。でも無となって没入するぐらいがこの演奏の前では丁度良いのかもしれません。
岩浪洋三氏はこのコンサートで、よだれを垂らしながら吹きまくるコルトレーンを見て微かな疲労感とブルーなムードに襲われたと評されています。関係ないですが、確か岡村融氏はアーチー・シェップの同様な姿を見て彼が苦手になったとの旨の記事を読んだことを、ふと思い出しました。
仮にこの現場のコルトレーンを目撃し実際にその姿を目に焼き付けた時、どのような感情が沸き起こるのか想像がつき難いですが、現在の自分が残されたこの音楽だけで判断すれば行きたい気持ちを抑えずにはおれない衝動に駆られます。まったく羨ましい限りです。
また彼の来日の約10日前にはビートルズが来たということもあって、世間での扱われ方は如何様であったのか気になるところでもあります。
テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2007/09/10(月) 00:07:22|
- Tenor Sax
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0