イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#353 One,Two,Free/Eric Kloss (Muse)

Eric Kloss


A
1.One,Two,Free (Suite in Three Parts)
a) One,Two,Free b) Elegy c) The Wizard

B
1.It's too Late
2.Licea

Eric Kloss (as) Pat Martino (g) Ron Thomas (el-p,tambourine)
Dave Holland (b,el-b) Ron Krasinski (ds)

Rec-1972



先日までBN-Tokyoでデイヴ・ホランドがライヴを行っていたので、触発されて彼の参加しているアルバムでも聴いてみる。取り上げたものが、かなり昔の作品ではありますが。

エリック・クロスのこの作品はなかなか歯応えのある内容で、70年代初頭のハードなエレクトリック・ジャズが記録されています。ただ個人的にはエレクトリックな部分に対してそれほど意識がいかず熱いプレイのほうに集中する為、興奮度の高い忘れられない作品となっています。

特にこの作品の組曲となっているA面は、呪術的な三拍のリズムが脳裏にこびりついて離れない独特のもので始まり、まさに「One,Two,Free」というタイトルがその体裁を表わしています。エリック・クロスのアルトはクールな表情とシリアスな表情を併せ持ち、ただならぬ雰囲気を漂わせます。マルティーノとロン・トーマスのエレクトリック・コンビがサウンドに迫力をつけ、ホランドのベースがリズムをループさせ続けるというグッとくる内容です。またドラマーのロン・クラシンスキーのプレイもインパクトがあり、特にシンバル・ワークは聴き手を煽り立てます。

一転してB-1はキャロル・キングの名曲を小気味良くブルージーに仕上げた一品で、極端な対比を見せています。原曲を忠実にトレースするような真似をしないのはさすがで、マルティーノの渋さが全開し、クロスのアルトは独自の節回しを見せます。B-2は八分の九という変拍子で、クラシンスキーの妻の名を冠した曲。静かに潜行するが如き曲調ですが各自が静かながらも主張する、耳をすり抜けるようなものでは終わらない存在感があります。

このあたりの作品も埋もれがちになりやすいものですが、ジャズの転換期に産み落とされた強烈な個性として受け取りたいと思っています。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/11/02(金) 00:07:30|
  2. Alto Sax
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:5
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コメント

これは面白そうですね。
まず、タイトルが良い。(笑)

探してみたら、中古が安かったので、さっそく注文していしまいました。
  1. 2007/11/02(金) 12:53:13 |
  2. URL |
  3. piouhgd #-
  4. [ 編集]

piouhgdさん、こんばんは。

おっ、購入されましたか。結構不思議な風合(笑)のアルバムだと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。

リーダーのエリック・クロスは盲目の奏者なのですが、ハンディを抱えたアーティストというのは感性が人一倍研ぎ澄まされて発達するのでしょうか、この組曲に関しては思いもよらぬ発想で音楽を作り上げています。その分、アナログでいうB面にあたる曲はホッとできる作用が働いているように思います。
  1. 2007/11/02(金) 18:37:55 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

こんばんは。
聴きました。
これは素晴らしく格好いいですね!
リフが印象的です。

最近、ぬどいさんが紹介している一連のホランド参加作もとても気になっています。
  1. 2007/11/13(火) 00:35:07 |
  2. URL |
  3. piouhgd #-
  4. [ 編集]

そうだ、忘れてました。
ジャケットの写真、最近のCDのジャケットが今ひとつなので、使わせていただきました。
事後報告、お許しください。
  1. 2007/11/13(火) 00:41:27 |
  2. URL |
  3. piouhgd #-
  4. [ 編集]

piouhgdさん、こんばんは。

楽しまれたようで本当に良かったです。「記事と違う!」という反応だったらどうしようかと思っていました(笑)。

>リフが印象的です。

結構インパクトあるでしょ(笑)?引き込まれる威力がありますよね。

>一連のホランド参加作もとても気になっています。

了解です。もっともっと出します(笑)。ただCD化されているかどうかの切実な問題もありますよねぇ。piouhgdさんのブログの※で紹介した作品もまたソウルフルで良いですよ。『One,Two,Free』より解り易いかも知れません。

「サークル」はかなり実験色の強い作品ですので好みが結構割れる内容だと思います。現代音楽のようなフリー・ジャズのような、かなり厄介な作品かもしれません。ただホランドのベース・ソロの曲が一曲入っているのですがそれが素晴らしいテクニック(早い!)なのです。

>ジャケットの写真、最近のCDのジャケットが今ひとつなので、使わせていただきました。

全然問題ないですよ。是非拾っていってください。だたこの写真の下部に、自分の着ていたTシャツの色(赤)が反射していたり、ライトが反射していたりと、かなり粗末なものでこちらが恐縮してしまいます(笑)。
  1. 2007/11/13(火) 02:02:28 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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乾いた音が印象的

Eric KlossOne, Two, Freeエリック・クロスなる盲目のサックス奏者の72年作。例によってまったく知らなかったアーティストだが、ぬどいさんに教えていただきました。この作品に興味を持ったのは、ぬどいさ
  1. 2007/11/13(火) 00:09:00 |
  2. call it anything

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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