イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#362 Paris-Concert/Circle (ECM)

Circle-Paris


A
1.Nefertitti
2.Song for the Newborn

B
1.Duet
2.Medley : a) Lookout Farm, b) 73゜Kalvin (Variation 3)

C
1.Medley : a) Toy Room, b) Q & A

D
1.No Greatrer Love

-Circle-

Anthony Braxton (as,ss,fl,b-cl,perc) Chick Corea (p) Dave Holland (b,cello)
Bally Altschul (ds)

Rec-1971



昨日ECM絡みで書いたので、何かこのレーベルの作品を聴こうと思って選んだのがこの作品。でもECMらしさといったらいいのか、このアルバムはそういう感覚は微塵も感じさせないものと私は思っています。

サークル名義で行われた71年のパリ・コンサートでの実況盤2枚組。実質活動1年弱、アルバムも数タイトルしか残っていないこのグループのことは当方にとってもわからないことが多く、且つこの作品しか手元にありません。知識を持ち合わせていない状態で感想を書いてみようと思います。

それにしても興味深いメンバー。単にアンソニー・ブラクストンがフロントというだけで構えてしまいます。ブラクストン名義の作品で『For Alto』(Delmark)を所持しているのですが、アルト一本で立ち向かってくるフリー・インプロヴィゼーションは、当方は体調のいいときに満を持して臨む迫力盤です。しかもその作品は2枚組であるので聴後は軽くクラクラした状態になります。

そのブラクストンなのですが、前述作とのギャップにちょっと拍子抜けしました。もっと激しいかと思ったのですが、他のメンバーを見て中和された感があるような気もします。チック・コリアのピアノはこの時代を体現したシリアスなラインを持つテンションの高さで、ホランドのベースは強靭且つテクニカルで存在感があります。ドラムのバリー・アルトシュルは全体の空気感を高める抜群のプレイを見せています。ただしかなり全体的に革新的な要素が多い内容なので、フリーが苦手な人は楽しむことが案外難しい音楽といえるかもしれません。

A-1はチックの導入から始まるマイルスの名演で御馴染みの曲で、四者のハードな対決で緊張感を持った内容です。ブラクストンのアルトはパワフルで、時折フリー特有の咆哮が見られますがフレージングのアイデアの多さに感心させられます。チックのレスポンスもかなり自由な解釈で硬派な演奏が続きます。続くホランドのベースはメロディアスで、ソロもタップリ取られています。A-2はホランドのベース・ソロで、自身の子供に捧げられた曲とのことです。しかしながら物凄くテクニカルで早い指の動きには言葉を失います。B-1はブラクストンがソプラノでチックのピアノに絡むデュオ作品。互いの掛け合いが強烈で、静かな進行ながらも徐々に激しい応戦が見られる内容です。現代音楽的解釈も見られるとライナーに出ていましたが確かに難解であるけれど印象に残る曲だと思います。B-2もまた不思議な解釈で奏された曲でアルトシュルのハードなドラム・ソロの後、ブラクストンはフルートやバスクラ、パーカッション、ホランドはベースとチェロを交互に用い、多分に実験的な展開です。C-1はフルートやアルトを使用した幻想的な演奏でエンディングはフリー・アプローチになだれこみます。D-1は今までの流れを一変した解り易いプレイでちょっと安心させるのですが、やはり徐々にフリー・パフォーマンスに移行していきます。

時代背景からすると同時期にウェザー・リポートという巨人がいたことを対比すれば、あまりにコンセプトが両極端なグループであろうし、サークルが欧州のECMでこのアルバムを発表したりドイツやフランスでライブをしたという図式は往時の趨勢から鑑みても判るような気がします。なにやらメンバー間の対立でこのグループは解散したとのことですが音楽的なことではなく経済的なことだったらしいです。以後チックはリターン・トゥ・フォーエバーで1年後にブレイクするのでこの流れがまた興味深いですねぇ。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/11/11(日) 00:04:17|
  2. Combo
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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