イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#371 Bright Moments/Rahsaan Roland Kirk (Atlantic)

Karin Krog


A
1.Introduction
2.Pedal Up
3.You'll Never Get to Heaven

B
1.Clickety Clack
2.Prelude to a Kiss
3.Talk (Electric Nose)
4.Fly Down Nose Blues

C
1.Talk (Bright Moments)
2.Bright Moments Song
3.Dem Red Beans and Rice

D
1.If I Loved You
2.Talk (Fats Waller)
3.Jitterbug Waltz
4.Second Line Jump

Rahsaan Roland Kirk (ts,fl,manzello,stritch,nose-fl,misc.inst,)
Ron Burton (p) Todd Barkan (syn,tambourine) Henry Mattathias Pearson (b)
Robert Shy (ds) Joe Habad Texidor (perc)

Rec-1973



動くローランド・カークが気になっていました。ジャズを聴き初めの頃、カークのレコードから飛び出してくる音は刺激的で時に突拍子もなく、さらにホイッスルやらサイレンやらが出てくるのでどんな状態なのか気になっていました。これを一人で首にぶら下げ同時に吹いていると知って果たしてどんな動作をしているのか猛烈に興味を持っていました。時代は流れ、こうやってネットで全世界が繋がり動画サイトなるものが誕生し、貴重なミュージシャンの映像が簡単に見ることが出来るようになって自分の要望も叶いました。初めて見たカークは衝撃的で何と器用な男であろうかと感嘆致しました。盲目であるカークの自己表現の術を目の当たりにしあまりの迫力に絶句しました。大変いいものを見させて貰いました。

カークの短い人生の中で代表作として取り上げられるのは20代後半の作品が多いように思いますが、実は彼の晩年の(晩年といっても彼の人生は42年間だったのですが)作品を愛聴しています。前回このブログで取り上げたのは『Hip!』というイギリスのフォンタナが出した彼のマーキュリー時代のベスト的な作品で、若かりしカークのベスト・プレイがチョイスされたお得な内容のものでした。

ライブ好きとしては後年のこの作品が大好きです。実にファンキーで楽しく、オーディエンスを含めた一体感が全体を支配しています。このアルバムはキーストン・コーナーで収録された2枚組ですがソウルフルでエネルギッシュなカークの音楽が満載です。曲の所々にブリッジでトークも収録されており会場の雰囲気が伝わります。

A-2の長尺な演奏は有名な曲(「エリーゼのために」とか)をたっぷり引用し遊び心のあるカークが見られます。A-3はロン・バートンのピアノがよい効果を出したナンバーでカークも良く唱っています。B-2はピアノとのデュオで最高に甘美なカークを聴く事が出来ます。彼に対して凝り固まったイメージを払拭するに余りあるナンバーだと思います。B-4はノーズ・ブルースなるインパクト大の曲、エレクトリック・インストゥルメントを駆使したカークの本領が発揮された楽しい曲です。C-2はフルートを使ったサビが印象的なナンバー、C-3は何とニューオーリンズ・ジャズを再現してくれます。オーディエンスの手拍子がその盛り上がりを象徴しています。D-1はテナーが奏でる豪快なバラードで力強いサウンドに釘付けになります。D-3はファッツ・ウォーラーの名曲、ラストのD-4は短い疾走するブギウギで〆ます。

昔はローランド・カークに対して「グロテスク・ジャズ」などと評する輩がいたようですがとんでもない暴言だと思っています。過去の評価はリアル・タイムで体験していないので良く判りませんが、現在知る限りではカークの人気は高く、サウンドも言われるほど奇抜なものではないので先入観無く楽しまれるのが一番だと思います。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2007/11/20(火) 01:19:37|
  2. Tenor Sax
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

ぬどいさん、こんばんは。

ローランド カークの作品はデビュー作から最晩年の身体が少し利かなくなったものまで気に入って聴いています。
おっしゃられるように70年位のカークの暴れっぷりは何度聴いても驚かされます。ジャズに馴染みのないロック愛好家にも充分に楽しんでもらえると思います。
反面、カークのことをジャズの文脈から全く外れて語られることにも少し抵抗があります。
カークの音楽に染み付いているブルーズ、ペーソス、ソウル、エネルギー、奔放、ユーモア、諧謔そして紛れもないジャズ。
簡単にいってしまえばマイルズがマイルズでしかないように、カークもカークでしかないということになるのでしょう。
たぶん、彼の全てを理解することは出来ないのだろうなと感じながら彼の音楽に惹き付けられる私がいます。

映像が残っているといえば72年のモントルーのライブも凄いですよ。
  1. 2007/11/21(水) 03:15:31 |
  2. URL |
  3. Sonny #zcj9HRiI
  4. [ 編集]

Sonnyさん、こんばんは。

私もローランド・カークの録音全般を楽しんでいます。中でも後期のアルバムはパワフルで自分の好みから云っても載せる回数が多くなります。

>ジャズに馴染みのないロック愛好家にも充分に楽しんでもらえると思います。

実際にジャズ以外からのファンも多いようですね。パフォーマンスのみに目が行きがちですが、Sonnyさんがおっしゃられるように、音楽的に内在した様々な要素が一体となって彼の作り出すサウンドになっているので、カークはワン・アンド・オンリーのスタイルを築き上げたのでしょうね。

>72年のモントルーのライブも凄いですよ。

質問です(笑)。これはレス・マッキャン名義で72年にモントルー・ライブの作品がアトランティックからリリースされていて、そこにカークが参加していますがコレのことでしょうか?映像があるのでしたら探してみます。レコードも所持していないので探してみます。楽しみです。
  1. 2007/11/21(水) 19:22:29 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

ぬどいさん、

ちゃんとタイトルまで記すべきでした。おうちゃくしてすいません。
One Man Twins: Live at Montreux Jazz Festival 1972 というのがコメントで述べた作品です。
詳しくは↓をごらんください。
http://tinyurl.com/2l2372

CDもでていたのですが両方とも廃盤のようですね。
  1. 2007/11/21(水) 21:00:04 |
  2. URL |
  3. Sonny #zcj9HRiI
  4. [ 編集]

Sonnyさん、こんばんは。

こちらこそ催促してしまいお手数をお掛けしてすみませんでした。ライブ映像がリリースされていたのですね。知りませんでした。どこかの動画サイトにアップされているものだと思って探していました。

>One Man Twins: Live at Montreux Jazz Festival 1972

これは凄そうですね。いや~是非観たいです。ちょっと探してみようかと思うくらい興味深いです。できればDVD化されたらと期待してしまいます。CDもあるのですか!また探すものが増えて嬉しい悲鳴です。

ご返答賜り有難うございました!
  1. 2007/11/21(水) 23:33:57 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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