イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#438 New View !/The New John Handy Quintet with Bobby Hutcherson (Columbia)

John Handy - New View !


A
1.Naima (In Memory of John Coltrane)
2.A Little Quiet

B
1.Tears of Ole Miss (Anatomy of a Riot)

John Handy (as) Bobby Hutcherson (vib) Pat Martino (g) Albert Stinson (b)
Doug Sides(dr)

Rec-1967



今日このアルバムを聴こうと思ったキッカケは手元にある「ジャズ批評 3号」の立花実氏の記事を読んだからです。この雑誌(3号)は1968年に出ており、立花氏の遺稿となった「言わずにはいられない!」というタイトルの記事の中で、ジョン・ハンディの『New View !』の発売に対する日米のレコード会社の姿勢に対して批判しておられるのです。批判との表現は生ぬるく、激昂しています。ちなみに「ジャズ批評 2号」はコルトレーンの追悼号になっています。

ジャズ批評 3号

これは当方の幼少期に発売された号で、後追いの中古で購入したものです。立花氏の名前は存じていても彼に関して詳しいことを全く知らず、著作も読んでいないので知識もありません。ただこの原稿を記した後日に自身の生誕地で自ら亡くなられたそうで、そういう重い事実のみしか当方は知り得ておりません。

まず、事実関係として押さえなければならないこととして、

1. このアルバムは1967年の6月28日に行われたヴィレッジ・ゲイトでのライブ録音。
2. このアルバムの中でコルトレーンのネイマが演奏されていること。
3. このアルバムはコルトレーンが逝去された約3週間前に録音され、コルトレーンの死後に発売されたこと。

ココで氏が何を怒っておられるのか要約すると、

1. 米盤のリリースにあたり「Naima」に(in Memory of John Coltrane)との惹句を謳ったこと。→録音時にコルトレーンが健在であったのに、7月14日の急逝によって拡販の為に付された売らんかなの文句は故人の冒涜にあたる。
2. さらに邦盤発売時にタイトルを改題し「ネイマ - ジョン・コルトレーンを偲ぶ」としたこと。→同様の理由ですが、タイトルの原形を留めぬ改悪はさらに悪質であると糾弾しています。

本来付けられた『New View !』というタイトルは、『ジョン・ハンディが今まで率いていたバンドのヴァイオリニストから、ハッチャーソンのヴァイヴを新たに加え変更したニュー・クインテットで「新しい視界」を拓こうとした意図が感じられる』という野口久光氏の論を引用し、コルトレーンの死を利用して勝手に改変しリリースするレコード会社の姿勢に対し憤怒されている内容です。

コレを読んで、似たようなケースは結構ありそうだと思ってしまいました。故人への冒涜は論外ですが、音楽に限らず商品を売る為に何でもやるやり方は、形に差異はあれどさらに露骨になったことは自明でしょう。ちなみに現在発売されているこの作品の米盤CDにはボビー・ハッチャーソンの名前の下にパット・マルティーノの名前が新たに付記されていました。マルティーノもファンに訴求するアーティストへの仲間入りといったところでしょうか。

こういった一連の問題提起をよそに、この作品の「Naima」や「A Little Quiet」のA面で聴かれるサウンドは実に穏やかで、場を和ませてしまうくらい落ちついた曲調は、ささくれ立った心を鎮ませるかのような柔らかな滋味深さです。A-1では浮遊するハンディのアルトと、マルティーノらしからぬ爪弾かれるマイルドなギターが不思議な空間を演出します。A-2はハッチャーソンのヴァイヴが効いたサンバ・テイストの作品で、彼らの新境地を見た気分になります。B面は一転してワイルドな曲調で20分を越える熱い演奏です。アメリカの南北戦争時の進軍歌「Dixie」のフレーズが出てきたりと、ライブならではの押しの強い白熱のプレイが堪能できます。

そういえば3月上旬にマルティーノがハーヴィー・メイソン、オルガンのトニー・モナコとともにトリオで来日します。波乱万丈の人生を歩んだマルティーノがどのようなプレイを見せてくれるのか非常に気になるところです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/01/29(火) 00:48:24|
  2. Alto Sax
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

そのとうりです

確か初めのライセンスはソニーだと思いますが何故かこれは今回も再販されずに高値のままです。これがソニーのペケなとこで例えば1858のニューポートフェスティバルをDVDで出さないで4kなど馬鹿なことです。ソフトが大切な事を知らないのは困りものだと何時も思っています。
  1. 2015/12/31(木) 15:22:39 |
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  3. Saeki sirou #-
  4. [ 編集]

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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