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1.The Night Has a Thousand Eyes
2.The Heath Blues
3.Angel Eyes
4.Stop 'n' Go
5.Peace Waltz
6.Our Love is Here to Stay
7.Three Cheers for Paul Chambers
8.But Beautiful
9.Black Orpheus
10.Those Dirty Blues
11.Spirits in the Night
Dan Faulk (ts,ss) Joe Martin (b) Jordi Rossi (ds)
-Guest-
Myron Walden (as→only2,3,4,7,8)
Rec-1996
ダン・フォークのサックス・トリオに5曲でマイロン・ウォルデンがゲスト参加しているアルバム。ダン・フォークという奏者の事を全く知らず、このアルバムがピアノ・レスという好みの編成であるのと、以前
『This Way』(Fresh Sound New Talent)というアルバムでウォルデンを聴いていて、彼がこのアルバムで数曲でプレイしているのが購入のキッカケになりました。
フォークのHPでディスコを確認してみましたが更新されている範囲ではリーダー作が3作で、このアルバムはその2作目になります。他2作品はピアノ入りのカルテットのようで、93年の初リーダー作であるクリスクロス盤にはバリー・ハリスも参加していたりします。2003年の『The Dan Faulk Songbook Vol.1』(Ugli Fruit Productions)から現在まで作品がないのですが、なかなか歯ごたえのある奏者だけにちょっと残念な気がします。今のところの最新作がVol.1と謳っているので是非にVol.2を、と勝手な要求をしたくなります。サイドでの残されている作品から判断すると、録音を92年から行っているようなので中堅どころのキャリアと云えば当て嵌まるのでしょうか。その割にはCDは若干少なめに感じられるので、単なる想像ですがライブを精力的にこなしていたりするのかもしれません。
フォークのオリジナルは5曲(2,5,7,10,11)で、ウォルデンの曲が1曲(4)、他スタンダードやボッサの定番(9)等が奏されています。このアルバムを聴いてみて改めて思うのは、ピアノが入っていないと醸されるサウンドが男臭くなり濃厚になることが手に取るように解ります。フォークのテナーはザックリとした質感でソプラノはマイルドな艶のある響きを魅せてくれます。フォークもウォルデンもどちらかと云えば良い意味での荒削りなサックスを聴かせてくれる印象を当方は植え付けられており、彼らが同時に絡む5曲はさらに増幅された毛羽立った聴き心地がなかなかです。そういうサウンドにはやはり尖ったリズム・セクションが重要で、ジョー・マーティンのベースがゴツく響き、ジョルディ・ロッシのドラムがズバズバ決まりまくる様は気分が高揚してしまいます。
さらに突っ込んだ一撃を食らわして貰いたい欲求もこのサウンドには僅かに感じられるのですが、スリリングさは充分伝わってきており水準の高い作品であることを実感します。それだけに寡作家であるのがもったいない気がするのです。
テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2008/08/10(日) 23:30:30|
- Tenor Sax
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