イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#658 Live at Widener University/The Band (Imani Records-CD)

The Band (Orrin Evans)

Disc 1
1.Two Faces of Nasheet
2.Umoja
3.JD's Revenge
4.We Both Tried

Disc 2
1.WTC 911
2.Autumn Leaves
3.We Fall Down

Orrin Evans (p) JD Allen (ts) Sam Newsome (ss) Reid Anderson (b)
Nasheet Waits (ds)

Rec-2001



グループ名だけ見ればジャズのアルバムとは思われないでしょうね。はてさて「ザ・バンド」と銘打たれたこのコンボは二管クインテットでメンバーに興味をそそられて思わず注文です。独自の表現力が素晴らしいオリン・エヴァンス、快作を連発しているJD・アレン、バッド・プラスで変態ベースを小生の脳裏に刷り込んだリード・アンダーソン。既に7年前の音源とは云えちょっと音が想像出来ずにワクワクしました。リーダーがはっきりしているのかどうか、それとも便宜的にこのグループ名で一作だけ出したのか当方にとって真相は定かではありません。ただオリン・エヴァンスの自己レーベルであるImani Recordsからのリリースであり兼プロデューサーであるので彼が軸と考えるのが自然なようです。

2枚組ですが全7曲。ワイドナー大学(というのか?)でのライブで比較的長尺な曲ばかりですが、内容も濃く一本調子にならないヴァーサタイルな演奏にかなり度肝を抜かれました。特にDisc 1の初っ端からモーダル且つ前衛的なアプローチに釘付けになり、熱き血潮がほとばしるガッツのある演奏に魂を射抜かれ腑抜けにさせられます。1曲目のこの曲は18分以上の熱演で、アレンのテナーとサム・ニューサムのソプラノがコルトレーン・ライクに響き、オリン・エヴァンスのピアノは硬質で辛口です。また加わるリズムが実にアグレッシヴで特にドラムのナシート・ウェイツは豪快で壮大な世界を演出します。明らかにこのアルバムのハイライトがいきなり来たような感を持ちます。その対比としては格好の2曲目がまたいいんだなぁ。牧歌的なメロディとフレーズに鎮静作用が含まれており、毛羽立った神経を癒してくれます。バッドプラスで呆れるほどのパフォーマンスを魅せるリード・アンダーソンのベースが何とも優しく包み込んでくれてどうしたらいいのか判りません。ニューサムのソプラノが効きまくっており、心地よいリフが渦をまく印象的な一品です。3曲目はタイトル通りアレンも頑張るナンバーですが、どちらかというと曲の中盤に現れるテナー+リズム vs ソプラノ+リズムのサックス・トリオ対決を中心に据えたかのようなホットな掛け合いが強烈で、ピリピリしたテンションの高い演奏はエヴァンスのピアノの存在を一瞬忘れさせます。しかしタバスコのような刺激のピアノがところどころに振りかけられあまりのカッコよさに背筋が伸びます。その分4曲目にエヴァンスのピアノがタップリとフューチャーされ、クールながらも一筋縄でいかないフレーズを紡いでいきます。

Disc 2になると刺激的なスパイスが若干マイルドになったような印象を受けますが、やはりコマーシャルな路線にならないのはこのメンバーを見れば解ることで1曲目はサム・ニューサムのソプラノが大きくフューチャーされています。滔々と流れるソプラノがひと味違うエヴァンスのピアノに装飾され耳を簡単にすり抜けることはありません。御馴染みの2曲目のようなナンバーもパターン化されたかのような定型のものが出てくる筈もなく、アンダーソンのベースとウェイツのドラムが特急で疾走し、その上を管と鍵盤が走り回るなかなかスリリングな「枯葉」が味わえます。ラストの3曲目も美しさと怪しさが兼ね備えられた妖艶さが魅力でこの雰囲気は堪らないものがあります。

自分のツボにがっちりハマった盤を見つけて小躍りしましたが、期待に違わぬ内容に唸ってしまいます。あまりに気に入り過ぎてこのグループでの他の録音を探したい気分ですが、まずはライナーの英文と格闘するところから始めなければならないようです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/09/07(日) 23:47:55|
  2. Combo
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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