
1.I'm Not so Sure
2.Brown
3.Strasbourg / St. Denis
4.Starmaker
5.Joy is Sorrow Unmasked
6.The Stringer
7.Rouge
8.Mr. Clean
9.Style
10.Divine
11.To Wisdom The Prize
12.Speak Low
13.Bring it on Home to Me
Roy Hargrove (tp,fl-h) Justin Robinson (as,fl) Gerald Clayton (p)
Danton Boller (b) Montez Coleman (ds)
Rec-2007
ロイ・ハーグローブに関してはもっとバリバリと吹きまくるタイプのトランぺッターではないのかと勝手に想像していたのですが、この近作を聴いてみると比較的冷静にブレス・コントロールされた表現方法や楽曲にもジャズっぽくないウィットに富んだものなどがあり、そういった彼の一面に初めて触れてみて、こちらがイメージしていたものと違っていたので戸惑ってしまった。というのも再三表明している通り、いまや中堅と云われるミュージシャンでも当方のジャズのブランクにスッポリと当て嵌まっていて未だに彼らの残した殆どの作品を聴けておらず、遅ればせながら遡って辿っていこうとしている人間であるので基本的な知識に乏しく、己の妄想のみで作り上げていたイメージであったため実態は本質を全く掴んでいません。このアルバムが新譜でリリースされるタイミングに合わせて本格的に聴いてみようと思ったので、彼のリーダー作に接したのもコレが初めてであり上記のような感想になりました。ただイメージと違うからといって内容に不満があるという訳ではなく、当方の違う部分のツボが刺激されてなかなか興味深く聴かせてもらいました。
アルト&フルートを加えたクインテットでの演奏で、前述の通り火の出るソロ応酬ではなくどちらかというとハーモニーを第一に置いたプレイのように感じられます。でも個人的にはこのラッパの音色はストライクですね。眉間に血管の浮き出るような壮絶なプレイも刺激的で大好きですが、ゆったりと構えた大らかな音色というのも聴いていて気持ちのいいものです。脇を固めるサイドメンに馴染みのあるミュージシャンがいないのですが、ホーンのジャスティン・ロビンソンは崩しの少ない解り易いフレーズを奏でます。ジェラルド・クレイトンのピアノはほんのりとアーシーさも含んでいるように感じられリズミックに響きます。そしてモンテス・コールマンのスコーンと抜けるスネアが印象的です。
このアルバムのジャケ裏に "In Memory of Bob Popescu 1930 - 2008"という記述がありました。ちょっとウェブで調べてみたらバーのオーナーのようで年初に77歳で他界されたとの記事がありました。ハーグローブが彼に捧げたアルバムなのでしょうか。
テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2008/09/09(火) 23:57:34|
- Trumpet
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