イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#686 Outside in/Gary Versace (Criss Cross Jazz-CD)

Gary Versace

1.Dangerous Land
2.The Grand Inquisitor
3.Blue Soup
4.Now is Then
5.Poster Boy
6.Pinwheel
7.A Thousand Words
8.Many Places

Gary Versace (org) Donny McCaslin (ts,ss) Adam Rogers (g) Clarence Penn (ds)

Rec-2007



オルガンという楽器に関してはソウルフルでどちらかと云えば脂っこいイメージを持っていたのですが、最近のオルガニストのリーダー作を聴いているとクールで洗練されているものが沢山あって、一時代前ものばかり聴いていた人間にとっては新鮮であり、また個人的にもそういうサウンドは好みであります。クリスクロスから少し前に出たゲイリー・ヴァセイシのアルバムもそんなオルガンが楽しめました。ただこの作品の場合、ヴァセイシのオルガンのみにそういう感覚を抱くのではなくアダム・ロジャースのギターやサックスのドニー・マッカスリン(マッキャスリン)からも大いにその要素が感じられ、相乗効果でクールでスリリングなサウンドを醸しているように思われました。なかなかカッコいいですね。

全編から滲み出るモーダルな演奏に当方の持つオルガンの概念が破壊され、全くの新しい世界に導いてくれるパワーを持った作品でした。彼のHPをチェックしてみたらこのアルバム以外にリーダー作が出てこないのですが、これは彼の初リーダー作になるのでしょうか。サイドではジョナサン・クライスバーグのアルバムで聴いたことがあります。何と云えばよいのか、炎であれば赤く燃えるというより青く燃えると例えた方が解り易いのかな。火で火傷するというよりドライアイスを直に触ったような感覚がこの作品から連想されました。相変わらず解りにくい言い回しをしてしまいましたが、自分の知るオルガンのリーダー作と比較すれば、熱の感じ方が単純に「熱い」というエネルギッシュなものよりも「凍った」ものを素手で握る痛みを伴うかのような刺激を持ったサウンドに感じられます。かといって解りにくいアルバムということではなく、あくまでもクールな質感でモーダルなサウンドを生み出しているのがこの作品の個性のような気がします。

静かに燃えるようなサウンドは直感的な派手さよりもスリルを喚起し、予測のつかないメロディを夢中になって追っかけてしまう、自分にとっての新しいオルガンの楽しみ方を提示してくれた病み付きになる麻薬的な演奏です。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2008/10/05(日) 23:21:05|
  2. Organ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

はじめまして

はじめましてJ worksと申します。
Gary Versaceの記事が出てたので、思わずクリックしてしまいました。
この手の0rganを好きな人は少なく、Versaceの記事をブログで見たのは、初めてです。
私も0rganは、好きですが、昔聴いたコテコテ系のものではなく、Versaceのように新しい感性を持ったorganが中心です。
当方、先月始めたばかりのブログ初心者ですが、organの記事は多いですので、よかったら覗いてみてください。"前向きにJazz!"です。
  1. 2010/02/26(金) 20:40:47 |
  2. URL |
  3. J works #-
  4. [ 編集]

返事が遅くなり失礼致しました。

J worksさま、はじめまして。

お越し下さり有難うございました。最近ブログのサボりぐせがついてしまい、コメントをお返しするのに時間がかかってしまい失礼致しました。

今月ジョン・アバークロンビーのグループで、オルガン・トリオの一員としてヴァセイシは来日していましたね。個人的に観に行きたかったのですが、田舎住まいゆえ断念し、残念に思っておりました。

私もオルガンは好きですが、まだまだごく一部しか楽しんでいない状態ですので、深く掘り下げたく思っていました。本当に近年のアーティストはサム・ヤエル等もピアノのようにオルガンを操りますね。個人的にはトニー・モナコのようなムンムンとした汗臭いサウンドも大好きです(笑)。

このコメントを投稿後、J worksさんのブログにお邪魔させて頂きますね。コメント有難うございました!
  1. 2010/02/28(日) 01:25:43 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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