イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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# 796 Open Reel Deck/Marcus Strickland (Strick Muzik-CD)

Marcus Strickland - Open Reel Deck

1.Intro (Vista)
2.Open Reel Deck
3.In-
4.Pilgrimage
5.Sneaky Deaky
6.-cep-
7.Subway Suite 2nd Movement (J. Cowherd)
8.-tion
9.Prospectus
10.Virtue
11.Volatility
12.Outro (Vista)

Marcus Strickland (ts) Mike Moreno (g) Carlos Headerson (el-b)
E.J. Strickland (ds)
feat.
Keyon Harrold (tp→only1~4,10,12) Malachi (spoken word→2,4,6,10,12)
John Cowherd (p→only7)

Rec-2007



昨日の記事で引用されたこのアルバムを聴き直してみる。やっぱりこれは何度聴いても新鮮で、この時代であるからこそ生まれたタイプのジャズであるなぁと深く頷きます。でも最新のジャズを聴きかじっていると、こう云ったアプローチは最早珍しいものでもなくなってきたようにも思われます。但しこの作品に対して大層にジャズであると断言するのも憚られ、また断じてジャズではないと云う意見も聞こえてきそうな気もします。個人的には全くの許容範囲なのですが。

聴いている当事者としては、実際のところ捲し立てられる早口のスポークン・ワードの意味すら判らずそれを単に音楽的な効果としか解釈出来ていないので、このジャズに対しての理解度は果てしなく遠いですが滲み出てくるネットリとした黒さや湿気を帯びた雰囲気にはヤラれっぱなしで堪らない魅力があります。このあたりは下地に以前からラップ&ヒップポップを聴いていた個人的な経験が活かされているような感じです。元のライブ音源自体には奇抜な要素は少なく感じられ、しかもかなり濃厚でエネルギッシュな演奏であるだけに、この音源を凝りに凝って編集したことが逆に大きく好みが分かれる結果になるのかもしれません。そういう部分では加工されていない音源を聴いてみたいという正直な気持ちもありますが。

パリパリに乾燥したように響くマーカス・ストリックランドのテナーは土臭くて、独特なミキシングによってその感をより強くします。曲によっては荒々しいトランペットも加わりホットに展開するのですが、その熱を帯びた演奏に独自の世界を注入しているのがやはりマイク・モレノのギターで、この人が音を出せば空気感を一変させる力があります。どのようなサウンドにも融合する対立することのないソフトな音色には唸らされるものがあり、どのような音にも完全に溶け合う万能な物質のようなギターは、その存在をより強固にさせています。E.J.のタイトなドラムも演奏を締め上げていて、硬質なリズムと浮遊感のあるギターの対比が面白い効果を生んでいると思います。

マーカスが以後どのような歩みを魅せてくれるのかは凡人の考えの及ばないところなのですが、継続して聴く者の興味を惹き付けてくれるような活躍は期待出来そうです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/01/29(木) 23:52:35|
  2. Tenor Sax
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

わたしも・・・

このアルバム良く聴きます。 ぬどいさん こんにちは。 

一時期 コートニー・パインやスティーブ・コールマンなどのDJ、Turntables入りの
ラップ+ヒップホップ+ハードバップみたいのは良く聴きました。

どうしてか考えると親父が不良息子の気持ちを出来るだけ理解しようとして
行動を気にしていたのと似ているようです。(笑)ちょっと違いますか?

まあマーカス・ストリックランドの場合は少し違いますが 確かに凡人には彼等の
今後の活躍は予想出来ません。 

ただ
>「継続して聴く者の興味を惹き付けてくれるような活躍は期待出来そうです。」 
  大いに同感です!

徹底して「Paal Nilssen-Love」などを掘り下げていますね、流石です!
  1. 2009/02/01(日) 16:43:29 |
  2. URL |
  3. shepp #-
  4. [ 編集]

sheppさん、こんばんは。

コートニー・パインやスティーブ・コールマンが言わば類似の路線であることは知っていたのですが、やはりと云うかその時代のジャズに関しても当方は疎いものですから殆ど聴けていないのです。この機会に是非とも聴きたいのですが、目の前に続々と現れてくる気になるCDに追いつくことが出来ずに、自分でも何時になってしまうのかよく判らない状態です(汗)。ジャズには柔軟な姿勢で臨んでいますので気に入ることは間違いないと思うのですが。

>どうしてか考えると親父が不良息子の気持ちを出来るだけ理解しようとして行動を気にしていたのと似ているようです。(笑)

面白い例えですね!何となく解ります(笑)。ジャズが進化する音楽であるならばこのような流れは必然ですからね。「ジャズのイディオムを解体&再構築して・・・」なんて云うこ難しい批評は全く解らない当方ですが、単に環境が音楽を変えそれらが派生して発展していると捉えており、それらを眺めているのは興味深いですし彼らにとっては自然な行為であるのでしょうね。実際のところ自分としてはかなり楽しんでいて歓迎もしています。

>徹底して「Paal Nilssen-Love」などを掘り下げていますね

当方は嵌るとしつこいタイプのようです(笑)。多作家なのでまだまだごく一部ですが、聴くたびに新たな衝撃を受けています。面白いドラマーですね。
  1. 2009/02/01(日) 18:31:08 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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