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1.A Touch of Tahini (Tsafdina)
2.Sketch of Tel Aviv
3.Suite African #2
4.Hareshut
5.S'ai N'wai
6.zhorizon (Kav Haofek)
7.Suzanna (A.K.A. Rock Ballad)
8.Three Four (Not a Jazz Tune)
-Third World Love-
Avishai Cohen (tp,effects) Yonatan Avishai (p,el-p→only6,vo→only4)
Omer Avital (b,oud→only4) Daniel Freedman (ds,perc)
-Guest-
Eviatar Banai (vo→only6)
Rec-2005
自分の場合は音楽で「サード・ワールド」と云えばレゲエ関連のグループをすぐに思い出すのですが、「サード・ワールド・ラヴ」と云うグループがジャズのバンドにありました。イスラエルのアーティストの創り出すサウンドはエスニックなジャズと云っていいのでしょうかとても興味深い演奏で、しかも自分のツボをとても刺激してくるので病みつきになってしまいます。そういう意味では正統派のジャズとはひと味もふた味も違いますが、彼らのプレイを聴いていると首を突っ込まずにはいられない衝動に駆り立てられてしまいます。
イスラエルのベーシストと云えばアヴィシャイ・コーエン(この作品のトランぺッターではない同名異人のベーシスト)をここのところよく聴いていました。そして彼と双璧と云えるベーシストがオマー・アヴィタル。オマー・アヴィタルのアルバムを探っていたところ、彼が加わっていたのがこのグループでした。
彼らのHPを見てみると今まで4枚のアルバムをリリースしているようで、このアルバムと近作である『New Blues』(Anzic)は容易に手に入れることが出来るようです。最新作も情景が見えるかのような香しいニオイを放ったよいアルバムでした。Anzicというレーベルの歴史や成り立ちはよく解らないのですがイスラエルのミュージシャン御用達のようなレーベルですね。自分のような人間はこのレーベルをDigするとかなり楽しめそうな気がします。
その名も「スケッチ・オブ・テルアビブ」と命名された作品ですが、やはり前述のようにかの地の香り高いジャズが全編に展開されます。優れた演奏はもちろんのことなのですが、先に立つのは雰囲気の素晴らしさに心を奪われます。トランぺッターのアヴィシャイ・コーエンのプレイは大らかで、曲によってはエレクトリック・エフェクトを使用しており雰囲気満点です。彼のデビュー・アルバムは衝撃的でしたが、以降にリリースされた2作目、3作目と、徐々に自分の好みから離れつつあったのでこの作品のプレイがかなりストレートに訴えてくる内容だったのが嬉しいところです。そしてピアニストのヨナタン・アヴィシャイのエキゾチックなプレイも盛り上げてくれます。ベーシストのアヴィシャイ・コーエンのアルバム
『Gently Disturbed』(Razdaz)でのシャイ・マエストロ(Shai Maestro)にしろ、イスラエルのピアニストはグッとくる旋律を紡ぎ出してくれて堪らない魅力を感じさせてくれます。オマー・アヴィタルのベースはムチムチとした質感が刺激的で、ドラムのダニエル・フリードマンとともに演奏を躍動させるに余りある仕事ぶりです。民俗的なテイストをより強調させたような4曲目にはオマー・アヴィタルのかの地の弦楽器らしきものの演奏やヨナタン・アヴィシャイのヴォーカルが披露されていたり、6曲目にはゲストのヴォーカルが導入されていて異国情緒タップリに仕上がっています。
純粋なジャズを好む向きにはかなり異端な扱いを受けそうな気もしますが、この世界観はとても惹かれるものがあり、また媚薬のような常習性を伴っていて当方にとっては抜け出し難いものがあります。
テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2008/12/14(日) 23:52:39|
- Combo
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