イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#795 Offering/Marc Ayza (Fresh Sound New Talent-CD)

Marc Ayza - Offering

1.Offering
2.Matilda
3.Sisters in Love
4.Marvin Gaye
5.So Far to Go
6.Embrace
7.Juanito's Groove
8.Ego Dance
9.Jalish
10.Hotel Alexander
11.Outro

Marc Ayza (ds) Roger Mas (p,el-p,hammond-org,nord lead II→only10)
Tom Warburton (b) Helios (turntables) Core Rythm (vo→only1,7)

Rec-2008



満を持して引いてみたアルバム。スペインのドラマー、マーク・アイザの作品。個人的には大いに期待出来そうな惹句が並んでいたことにつられて購入してみました。

昨年末にユニオンでCDを購入した時に付いてきた小冊子『Favorite Disc 2008 + 1』にこのアルバムが取り上げられていました(ウェブでも読めますね)。この紹介文の効果が当方にとっては覿面に効きました。大好きなレーベルからの新譜であるので元々気になってはいたのですが、購入へ一押しも二押しもプッシュさせてしまう訴求力が、この評の中で引用されていたアーティストによって火が点けられた格好となりました。そしてこの作品の聴後に大いに納得させられることにもなったのです。

まず、評にある「ラップ、ポエトリー・リーディング、ターン・テーブルが乗り(中略)、このあたりの手法はマーカス・ストリックランドの『Open Reel Deck』を彷彿とさせます」で惹き付けられました。個人的にマーカス・ストリックランドは大好きで、リーダー作並びにサイドのかなりの作品を今までに押さえることが出来ました。マーカスの作風は録音が新しくなればなるほどかなり劇的な変化を見せてきており、ココで引用されている近作の『Open Reel Deck』(Strick Muzik)は畳み掛けてくるスポークン・ワードや、タイトルのオープン・リールを連想させるような音質に加工し3曲に分割された、"In- / -cep- /-tion"など斬新なアプローチでビックリさせられました。かなり大胆な手法であったので既存のジャズの枠を大きくはみ出した内容には賛否もありそうですが、自分のような何でも屋には興味深く聴くことが出来ました。

それと評の〆にある「ロバート・グラスパーなどが好きな方は外せない1枚ではないでしょうか」と云う一文で完全に無視することが出来なくなりました。グラスパーの近作『In My Element』(Blue Note)は自分にとっては大切な一作であり完全に刷り込まれているアルバムです。来日時には勇んで上京し眼と耳に焼き付けてきました。ストリックランドとグラスパーには長い共演歴がありますし共通項も見出せますので、彼らを引用されたらそりゃもうパブロフの犬宜しく涎を垂らし尻尾を振ってしまいます。

近年の両者が提示しているジャズと同じ方向性を、マーク・アイザと云うドラマーがこの作品によって示していることを理解するのに時間はかかりませんでした。強いて云えば両者の中間点に立っているかのようなサウンドに彼らと共通の心地良さを感じ取っています。カラーとしては浮遊感を持ったローズ・ピアノやB3がアコピよりもサウンドの色合いを決定づけているように感じられ、沈み込むベースに柔軟な解釈のドラムが絡むサマが実にうまく溶け合っています。ターン・テーブルは過度にならずに効果的な使われ方をしており、気づく部分では、マーカス・ストリックランドやロバート・グラスパーよりもヴォイス・サンプリングを多用しているように感じられました。程よくレイジーでウットリする艶かしさも漂わせ、心地よい繰り返されるリフを時折挟み込んできます。インタールードの用い方などはグラスパーの近作にソックリです。そして若干エスニックな要素も感じさせるのはこの人の特色のような気もします。

予想通りの音が出てきて満足であるとともに、このアルバムはこの手のサウンドが確立してきていることを充分に証明した内容であると思いますが、ジャズという音楽に厳格なリスナーであればあるほど受け入れ難いムーヴメントであるのかも知れませんねぇ。彼が参加しているジェイソン・リンドナー盤も試してみようと思います。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/01/28(水) 23:46:44|
  2. Drums
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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