イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#806 Spy vs Spy - The Music of Ornette Coleman/John Zorn (Elektra-CD)

Spy vs Spy - John Zorn

1.WRU
2.Chronology
3.Word for Bird
4.Good Old Days
5.The Disguise
6.Enfant
7.Rejoicing
8.Blues Connotation
9.C&D
10.Chippie
11.Peace Warriors
12.Ecars
13.Feet Music
14.Broadway Blues
15.Space Church
16.Zig Zag
17.Mob Job

John Zorn (as) Tim Berne (as) Mark Dresser (b) Joey Baron (ds)
Michael Vatcher (ds)

Rec-1988



ジョン・ゾーンのこの辺りの作品は、限定的とは云えリアル・タイムで新譜として買っていました。ですからネイキッド・シティなども同様の時期であり、なんという過激な路線で突っ走っているミュージシャンなんだろうと云う目で見ていた感じです。スッカスカでチープな雰囲気が妙に面白いネイキッド・シティと、ばく進するスピード感が堪らないこのアルバムと、同じ人物でありながらも色んな方向性を提示している興味深い対象として見ていました。ただし自分の思い入れはそれほどのものではなく、また個人的な環境の変化や音楽への興味も相まって一度は全て処分してしまいました。少なくとも自分自身が今のようにフリーを柔軟に受け入れる体制がまだまだ整っておらず、面白いと思いながらもやはり傾向としてはオーソドックスなものに比重を置いていましたし、そのころは少ない財源を中古レコードに集中投下していたのでなかなか新譜のアルバムを積極的に購入していなかったと云う背景もあります。満を持してと云う表現がピッタリ来るくらいのタイミングで改めてこれらの作品を買い直し、当時の自分では得られなかった感覚とともにこれらのアルバムを再評価しているところです。

この作品は副題の通りオーネット・コールマン集で、50年代の名盤から当時の新譜であったパット・メセニーとの共演盤である『Song X』まで、ヴァラエティに富んだ17曲のセレクションで構成されています。改めてメンバーを見てみると、ここでのジョン・ゾーンの相方はティム・バーンだったんですね。今でこそティム・バーンと云う奏者を意識して聴いていますが、当時はそのようなことすら理解していませんでした。藤井郷子とのトリオでも冴えをみせている凄腕マーク・ドレッサーがベースで、ジョーイ・バロンを含めた2ドラムが怒濤のリズムを生み出しています。最近買った新譜のジョシュア・レッドマンのアルバムも2ドラムでしたが、こりゃまた全然生み出される印象が違っていてどちらとも興味深く聴けています。

久しぶりに聴いたこのアルバムは、スラッシュ・メタルのようなスピード感と実に解り易いテーマからブチ切れたフリー・フォームに至るまでが渾然一体となって迫ってくる、やっぱり面白い作品でした。編成の妙ならではのもの凄い迫力のあるサウンドになっていて、ジョン・ゾーンとティム・バーンのアルトが、テーマを一度離れると不規則に絡み合いながら拡散して行く様は痛快で、自由度の高い各々のプレイが強烈な存在感を生み出しています。それを支えるリズム陣が輪をかけてとんでもないことになっています。とにかくジョーイ・バロンとマイケル・ヴァッチャーのツイン・ドラムが呆れるほどのパワーで迫ってきており、最早リズムと云うよりも機関銃の乱れ撃ちのような様相を呈していて笑えてきます。残響を活かしたミキシングによってよりワイルドなサウンドになっており、コレはもうジャズと云うよりもハード・ロックであり全てのエネルギーを集約して暴発させるような攻撃的な演奏はなかなかお目にかかれるものではありません。殆どの曲が3分以内の短さで完結し、めまぐるしく曲調が変わりながらもスタイルは不変で、相撲の突っ張りのような激しい技を連続して繰り出してくるので聴後には結構なダメージを負ってしまいます。

ジョン・ゾーンの作品を深く掘り下げるにはあまりに作品が多すぎて、個人名義のみならずネイキッド・シティやペインキラー、マサダやコブラ、フィルム・ワークスやバースデー・セレブレーション・シリーズやらと、今さらながら何処から手を付ければいいのか判らずに頭を抱える状態ですが少しずつでも聴いていきたいですね。こう云った突き抜けた世界は大好きですし。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/02/09(月) 23:05:53|
  2. Alto Sax
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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