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A
1.Rufus (Swung, His Face at Last to the Wind, Then His Neck Snapped)
2.Nettus
B
1.Hoppin'
2.For Helved
3.Funeral
John Tchicai (as) Archie Shepp (ts) Don Moore (b) J.C. Moses (ds)
Rec-1963
昔から何でも聴いてやろう精神でレコードを買っていたので、モダンのようなオーソドックスなものはもちろんのこと、当然このアルバムのようなフリーもかなり買いました。物心つく前から刷り込まれていたディキシーやスウィングを並行しながら物色しつつ、ヴォーカルの華やかさにも興味を持って首を突っ込む始末。ビッグバンドの迫力にも開眼し、当方のショボイ装置を前に体を揺する日々を送っていました。でもやっぱりフリーのハードルは高かった。なかなか受け入れる態勢が整わず、レコードは増えるもののシッカリと通して聴けた作品はそれほど多くありませんでした。その殆どのケースは聴きどころと云うものが掴めずに右往左往する状態で、取り敢えずなんとなーく流し聴きしていたというのが本音でしょうか。この作品も20年以上前の学生時代に購入したものですが、その良さが理解出来ずに長い間放置していたような状態です。で、半年ほど前からフリー・ジャズを改めて意識的に聴くようになって、その多様な表現方法を吸収し楽しんでいる最中の今こそ、このアルバムの再評価をしてみたくなりました。まぁ当方は評価を下せるようなタマではありませんが。
ジョン・チカイと云う人はデンマーク生まれなんですね。このアルバムを聴き直すまで全く解っていませんでした。そして以前は近寄り難かったこの作品も何事も無く受け入れることが出来ました。かなり迫力がありノイジーだと思っていた印象は、今聴いてみると全くそんなことはなくて単なる先入観であったことが解ります。寧ろA-1などはスピーディでスリリングなリズムの上でチカイのアルトとシェップのテナーが会話をしているような、そんな感覚で聴けました。それはそれでシェップやチカイの訴えようとしている精神性と相反しているようでなんとも心許ないですが、近年のフリー・インプロでの強烈な咆哮を連日浴び続けていると、このサウンドが秩序立った音に聴こえてくるから不思議です。無論、このアルバムがスリルに欠けると言うつもりは毛頭なくて、ドッシリと据わったドン・ムーアのベースとJ.C.モーゼスのドラムが解り易い骨格を形成していることが功を奏しており、縦横無尽のチカイのアルトと味のあるシェップの節回しが活きています。
チカイもシェップもシッカリ健在。両者とも精力的に活動しているようですので、最近の音源を是非とも試してみたくなりました。ディスコを見て興味津々なのですが、サンプラーやハープシコードと共演するジョン・チカイの想像がなかなか出来ません。
テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2009/03/18(水) 23:56:42|
- Alto Sax
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