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1.Just One of Those Things
2.You Turned the Tables on Me
3.I Gotta Right to Sing the Blues
4.I Love You, Samantha
5.Blue Serge
6.Something for Lisa
7.Man With a Horn
8.49th Street
9.Barbados
10.Danielle
Joe Cohn (g) Peter Beets (p) Peter Washington (b→only1,2,7,10)
J.J. Wiggins (b→only3,4,5,6,8,9) Willie Jones III (ds→only1,2,7,10)
Joost Van Schaik (ds→only3,4,5,6,8,9) Dmitry Baevski (as→only7)
Rec-2007,2008
ジョー・コーンというギタリストを聴いてみました。ありきたりな名前であるなぁなどと無礼なことを思っていたら、実は彼はアル・コーンのご子息でした。そしてオカァちゃんはベツレヘムに作品を残している歌手のマリリン・ムーアなんだそうです。マリリン・ムーアの『Moody』(Bethlehem)が手元にあるのでジャケ裏を眺めていたら、アル・コーンがシッカリと参加していました。なぁるほどそうですか、後でこのレコードも聴き直してみましょう。この作品の主役、ジョー・コーンのプレイはピーター・ビーツのリーダー作で既に聴いていたのですが、この作品でも彼が参加しているので個人的には期待をしていました。このアルバムは記念すべき彼の初リーダー作で、異なる時期の2セットの録音がパッケージされていて、基本はカルテットでの演奏ですが録音時期によりリズム陣のみが変更になっています。アメリカ組とオランダ組に分かれているんですね。
ヴァラエティに富んだ10曲のなかに自身のオリジナルは1曲も無く、その代わりに父上の楽曲が2曲(6,10)演奏されています。馴染み深いナンバーが中心のセレクトになっているので感情移入がしやすいですね。通して聴いてみるとオーソドックスなアプローチでよくスウィングする好盤であると感じました。ジョー・コーンの奇を衒わない真っ直ぐな演奏は好感が持てます。曲の髄を引き出すプレイは文句無く楽しめるしどこまでも快調に響きます。アップテンポやブルージーな楽曲もソツなくこなしますが、個性的な部分を身に付ければさらに一皮剥けるギタリストであろうと感じました。またバックのサポートも素晴らしいです。オランダのピアニスト、ピーター・ビーツは本当に巧いプレイヤーで自身の引き出しも多く持っており、クラシカルなピアノも弾けばこの盤のように良くスウィングする粘っこいピアノも表現出来る器用なアーティストです。リズムも極端な仕掛けを用いずに活きの良さを信条としたプレイぶりに感じられ、自然とのせられてしまう威力がありますね。ちなみに7曲目のみアルト・サックスが客演していて変化を持たせています。
最近は個性的なものに目がない当方ですが、たまにはとことんエンジョイ出来るこのようなアルバムもいいですね。奏者のほうから徹底的に楽しんでやろうというような姿勢が垣間見える演奏は底抜けに明るくて、出てくる音に身を委ねるだけでこちらも幸せな気分になりました。
テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
- 2009/03/22(日) 23:03:34|
- Guitar
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