イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#854 Paul Bley - NHOP (SteepleChase)

Paul Bley - NHOP

A
1.Meeting
2.Mating of Urgency
3.Carla
4.Olhos de Gato

B
1.Paradise Island
2.Upstairs
3.Later
4.Summer
5.Gesture Without Plot

Paul Bley (p→exceptA-2,B-5,el-p→onlyA-1,A-2,B-5)
Niels-Henning Orsted Pedersen (b)

Rec-1973



久しぶりにこんなデュオ・アルバムを聴いていました。癖のあるピアニストですがハマると抜けられなくなってしまうポール・ブレイと、スーパー・テクニシャン・ベーシストのニールス・ペデルセンが静かな印象ながらも緊張感のある世界を表現しています。ポール・ブレイのアルバムの中では再発も繰り返された代表作と言ってもいいようなアルバムですね。

自分がポール・ブレイの作品に接したのはジャズを聴き始めてから間もなくの早い時期で、確か高校生の頃ではなかったかと思い返しています。一聴してその不思議なピアノのタッチとメロディアスというにはほど遠い演奏に捉えどころの無さを感じ、若かりし頃の自分はその良さが全く見出せずにすぐに放り出してしまったことを思い出しました。彼の録音は聴く時代によってスタイルが変化するのですが、フリーを感じさせる作品が取っ掛かりになってしまっては、無垢だった頃の自分にとってはこのような結果を招いてしまいます。ただ、昔も今も理解出来ないものに対して執念深いことは変わらなかったようで、数年後の大学生になった頃には多少の経験値が上がったのか、得も言われぬ彼の怪しさに惹かれてアルバムを色々と物色していました。ただそれはまだまだ入り込んでいた訳では無く、どちらかと云えば「恐いもの見たさ」に近い感覚で彼のジャズに接していただけではなかったかと、振り返ればそのように感じています。

これまではブレイに対して特段の贔屓のピアニストと云う感覚は持ち合わせていませんでしたが、最近フリーやインプロ系のアーティストを多数聴き込んでいることが功を奏しているのか、以前に比べると自分の中での彼の位置づけはかなり変化してきたように感じています。このアルバムなども昔では一聴してその良さを理解するには至りませんでしたが、自分がスポンジのようになれたおかげでこの独特な世界を吸収し浸透させていくことが可能になりました。

鋼のように冷たく響くブレイのピアノにペデルセンのベースが荘厳な音を刻んでいきます。ブレイが奏でるヒリヒリするような感覚の音を紡いでいくサマは辛口な切り口をあらわにしていますが、時折現れるささやかな温もりはその効果を倍増させます。ペデルセンのベースの重みはデュオではより明確に捉えられており、深遠で重厚な震えが堪りません。ながら聴きを許さない静かなる圧力に、こちらを瞑想の境地へ誘います。一音一音が沁み入ってくる感覚を反芻する自分がいます。

なお、ブレイはA-1はピアノとエレピを、A-2とB-5はエレピで演奏しています。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2009/03/29(日) 23:56:22|
  2. Piano
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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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