イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#928 Night Songs/Ferenc Nemeth (Jazz Engine-CD)

Ferenc Nemeth - Nightsongs

1.War
2.A Night
3.Intro to Vera
4.Vera
5.New Song
6.Ballad for the Stars
7.Theme to L.L.
8.L.L.
9.Lullaby

Ferenc Nemeth (ds) Mark Turner (ts) Chris Cheek (ts) Aaron Parks (p) Lionel Loueke (g,voice)
John Patitucci (double-b)

Rec-2005



クリス・ポッター入りのダニエル・ザボ "Daniel Szabo" の新譜を聴いていて、ドラマーがこのアルバムの主であったことを知り、関連作として続けて手に取って聴いてみたのが本日記事にした作品。

これはハンガリー生まれのドラマー、フェレンク・ネメスの自主制作盤をイタリアのレーベルであるジャズ・エンジンがライセンス契約した復刻盤です。オリジナルは2007年にこのアルバムと同一タイトルで Dreamers Collective Records というレーベルで下掲のジャケットでリリースされていたようです。このオリジナルのジャケットを掲載したレビューがウェブ上にそれなりにあり、一部ではその内容の素晴らしさを力説する記事も見受けられたので、このアルバムの発売当初から既に反響があったことが判りました。あいにく当方にとっては、その当時は新作ジャズを探求し始める直前だった為、引っ掛からずに昨年の復刻によって聴くことが出来た次第です。

Ferenc Nemeth - Nightsongs (Original)

彼のウェブサイトでディスコグラフィーを確認してみると、単独のリーダー作としてはこのアルバムがファーストとなるよう(Javier Vercher との双頭名義の作品もフレッシュ・サウンドからほぼ同時期にリリースされています)で、サイドでの仕事は1996年から始まったようです。ザボ盤以外の自分が経験した作品ではポルトガル生まれのギタリスト、フランシスコ・パイス(ペイスと読むのかも?)"Francisco Pais" の2枚のリーダー作である "Not Afraid of Color"(Fresh Sound New Talent) と、"School of Enlightenment"(Product of Imagination) で聴いており、またこのアルバムにも参加しているリオーネル・ルエケの作品 "Karibu"(Blue Note) でも叩いているのを聴いたことがありました。そういえば来月ブルーノートから発売される予定のルエケの新作、"Mwaliko" にも彼はクレジットされていますね。未聴のもので他に気になるところでは、同じハンガリー人でピアニストのカルマン・オラーの作品でも彼は演っているので気になってしまいます。

パーソネルの傾向を見てみるとこのアルバムも今までの関わりが濃い盟友との録音になっているようで、当方にとっては今までに多く接することが出来てきた馴染みのメンバーばかりであるので、どのような演奏なのかをある程度想像しながら聴き始めてみたのですが、実際に出てきた音はイメージと若干異なった雰囲気も感じられ、一筋縄ではいかない現代的なサウンドということもあって、思いのほか新たな発見が出来て嬉しい誤算になりました。届いてから約二ヶ月ほど経ちましたが、聴けば聴くほど旨味の出てくるアルバムでなかなか気に入っています。

コンテンポラリーなサウンドが全体を支配し、聴くたびに入り込んでしまう魅力に溢れています。特に良かったのは、◎アーロン・パークスが自身の力量をしっかりと開示していることが素晴らしい。◎リオーネル・ルエケのギターがとても好いアクセントになっている。◎ジョン・パティトゥッチのベースの存在感はやっぱり大きい。◎フェレンク・ネメスは見せ場も作りながらトータル・サウンドをしっかりと意識している。と云ったあたりでしょうか。クリス・チークとマーク・ターナー(指のケガをする前のレコーディング)のテナーをフロントに据え、個性的な二者がいつものようにウネウネと迫ってくるのですが、これがクリエイトされたサウンドに良くマッチしていて思わず唸ってしまいました。ストーリー仕立てになっているかのような各曲の表情の変化を楽しみ、その深さを感じとりながら進行していくような作品に仕上がっていて、聴後に豊潤な余韻が残るのも嬉しいところです。どちらかといえばジャズ本来のテイストと云うよりも、ほんのりと香ってくるスパイシーなサウンドがこのアルバムの特色とも云えるのではないでしょうか。

単純に出来ている人間なので、解り易く勢いのあるサウンドにはすぐに反応し狂ったように摂取し続けるのですが、この作品は当方にとっては反復することによってその凄さが理解できる類のアルバムと言えそうです。とても好いです。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/01/28(木) 03:19:54|
  2. Drums
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

偶然に聴いていた

ぬどい様、はじめてまして。

昨夜、偶然にこの盤を聴いていました。
Chris Cheek がらみで、この盤を聴かせてもらっていたのですけど、
ベースの John Petitucci の存在も気になっていたので、なかなか
興味の湧く盤だと思います。
ぬどい様の仰るように、何度も聴いていると良さがジワジワと
わかってくるような感じがします。

私は、ブログでカナダのジャズミュージシャンを紹介しています。
また私のブログも覗きにきてくださいね、名前に惑わされないで下さい、
変なサイトではありませんので(笑)
  1. 2010/01/28(木) 11:31:49 |
  2. URL |
  3. まん丸クミ #e.jAS9Og
  4. [ 編集]

コメント有難うございました。

まん丸クミさま、はじめまして。

ふた月ほど前からの、まだ短い期間ではあるのですが、実はブログを拝読させていただいておりました。当方のような日本の片田舎にいるだけではなかなか解らない、カナダの生のジャズ情報に触れるにつけ、その環境を大変羨ましく思っておりました。個人的になかなかライブに接する時間を作ることが出来なくて、主にディスクを聴くスタイルが中心となってしまうのですが、カナダのジャズといえば "Cellar Live" などのレーベルでそのムーヴメントを探ることぐらいしか出来ていなかったので、とても興味深く拝見しておりました。不勉強なもので初めて知るアーティストも多く、改めてジャズの奥深さを実感させられます。今後とも情報の発信を楽しみにしております。

題記のアルバムは、時間をかけて繰り返し聴いているとその良さの理解度が深まっていくような感じがしています。単に自分の感性に錆びが来ているのかもしれませんが、近年のジャズは一聴しただけではなかなか全貌を掴むのが難しいです(笑)。それがまた魅力でもあるのですがねぇ(笑)。
  1. 2010/01/28(木) 16:11:48 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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