イカれた駄耳にジャズの洪水

今宵も円盤漬け・・・     since 23rd Oct. 2006

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#948 The Right Place/Gaetano Partipilo (EmArcy-CD)

Gaetano Partipilo - The Right Place

1.110.0 FM
2.New York Meeting
3.Syntax Error
4.Red Over Blue
5.Italian Coffee Break
6.Listening at -3
7.The Scientist
8.Quantum
9.Ballad for a Child
10.Music Home
11.All the Things You Were
12.Sleeping Art Afternoon

Gaetano Partipilo (as,el-p→only5) Roberto Tarenzi (p,el-p→only2,6,7,9,10,12)
Mike Moreno (el-g) Matt Brewer (double-b) Nasheet Waits (ds)

Rec-2007



我が愛するポンコツPCが約6年の短い(?)生涯を全うし臨終致しました。ついにお陀仏であります。起動さえしねぇよ。というわけで兆候を察していたオッサンは、年度末にこっそりと破格値で仕入れておいた中国製のノートPCにこの度スイッチをしました。もはや自分に高級品はいらないと悟ったのでコレで十分であり、当然のことながら今までを思えばかなり快適なのですが、立ち上げればメールのOutlook Expressがすでに無くなっていたり、見たことのないエラーが早速続出して肝を冷やしたりと、日進月歩のテクノロジーを前に早くも右往左往しています。アナクロ人間には何が何やらで、著しく低下した己の理解度はすぐに限界を超え脳みそからプスプスと煙の出る勢い。そんなオヤジが無謀にも新しいメディアにチャレンジ。ツイッターなるものをはじめてみた。未だによく分かっていないのですが、勢いで取り敢えずゴニョゴニョとつぶやきはじめました。一応このブログのサイドにも表示するように設定してみたので物好きな方は冷笑してやって下さい。たぶん碌なことを言わないでしょうが。

相変わらず届く新譜の量が半端ない状態ですが、ここのところのお気に入りは中古で買ったこの盤なのです。自分にとっては一聴して破顔一笑する威力があり、クールな肌触りに聴こえながらも、実はスタイリッシュ且つホットな一面を魅せる演奏で、この上なく自分好みであったということで喜びを禁じ得ません。一般的には崇め奉られることは決して無いでしょうが、これは自分にとっての名盤でありこれからも折に触れ手に取る極私的名品であると確信しました。カッコいいです。

主役はイタリアはバーリ生まれのアルト・サックス奏者、ガエターノ・パルティピロ。昨今の日本でのイタリアン・ジャズを取り巻くムーヴメントは、日本制作のアルバムもたくさんリリースされるほど活況の様相を呈していますが、そのスタイルから察するに彼がそのサークルに加わることはどうやら無さそうです。と云うのもわりと冒険したような作品もあって、パルティピロ&マイルス・オカザキ&ダン・ワイスのトリオで演った彼の4枚目の2008年にリリースされた近作 "I Like Too Much"(Auand) ではアルト・サックスにエフェクトやエコーを大胆に噛まし、演奏も自由度の高いインプロを披露したりして、ここのレーベル・カラーということもあるのでしょうがなかなかスリリングでインパクトのある作品を残しています。そんな一面を持つ彼が、今ではユニバーサル傘下のエマーシー・レーベルから、マイク・モレノやナシート・ウェイツという強力な面子を配して録音しているこのアルバムに対し興味が湧かないはずがありません。

というわけで、個人的にはアウトサイダー扱いをせずに是非聴いて貰いたい作品なのですが、コレは Soul Note から2枚リリースされた後の、彼の3枚目にあたるアルバムでNYで録音されています。基本はギター入りのワンホーンなのですが、ピアノやエレピが入るクインテットと抜けるカルテットが半々、またパルティピロのソロ曲もありという構成になっています。鍵盤が抜けるとタイトで無骨なサウンドが表面化し、ダークな雰囲気にソフトさとハードさを兼ね備えた楽曲が交互に現れます。スローなテンポの曲ではふくよかな音色で唱うパルティピロのアルトも、一転してスピーディーな曲ではエネルギッシュなサウンドに豹変し、荒々しく熱いスピリットを放出します。そして鍵盤が加わると彩りが煌びやかになるのですが、このアルバムの楽曲ではローズピアノが使われたトラックのほうに旨みを感じます。グルーヴ感が倍増し、このグループのエキスが滲み出てくるようなそんな効果を見出しています。そしてそれに絡むマイク・モレノのギターは特筆すべき素晴らしさ。アルトとのユニゾンのキレの良さ、旋回する独特のフレージングにはモレノのファンも納得の活躍でおそらく魅せられてしまうでしょう。リズムも引き締まったサポートで演奏を一段とスリリングに高めていて痺れます。要所で主張するマット・ブリュワーのベース、ナシート・ウェイツのドラムはココではそれほどの派手さは無いものの小気味良いキザミが止めどなく生み出されしっかりと印象に残ります。

楽曲の持つ印象以上の熱を感じられる骨っぽい作品であると感じましたが、現代的な解釈が横溢するジャズであるので、オーソドックスな演奏が好きな向きには若干ハードルが高くなってしまうのかもしれませんね。イタリア人のアルバムとはいえ、如何にもニューヨークのジャズの現在を映し出したかのような濃度の高い演奏です。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

  1. 2010/05/10(月) 05:08:12|
  2. Alto Sax
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:9
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  1. 2010/05/10(月) 18:27:51 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

********さま、コメント有難うございました。

貴ブログにお返事させて頂きますので後ほどご確認下さい。宜しくお願い致します。
  1. 2010/05/10(月) 21:17:30 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

********さま。

先ほどコメントを非公開で入れてみたのですが、
当方のコメントは入っておりますでしょうか?心許なかったので2度同一内容のものを送信してしまいました。もしダブっているようでしたら、お手数ですが削除願います。ご迷惑をお掛けしますが宜しくお願い致します。
  1. 2010/05/10(月) 22:06:24 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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  1. 2010/05/11(火) 09:56:25 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

********さま、コメント有難うございました。

無事当方のコメも反映されていたようなので安心致しました。後ほどまたお邪魔致しますので宜しくお願い致します。
  1. 2010/05/11(火) 21:19:56 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

ぬどいさん コメントありがとうございました。
また寄らせていただきます。
  1. 2010/05/11(火) 21:59:19 |
  2. URL |
  3. J works #-
  4. [ 編集]

はぁい!いつでもどうぞ(笑)。
  1. 2010/05/11(火) 22:37:49 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

今度 聴いてみます!

ぬどいさん お久し振りです。
相変わらず 聴き捲くり、そしてツイッターまで始めるとは さすがに進歩的で ぬどいさんぽいです。
チラ見させて頂きました(笑)

イタリアン・ジャズとは無関係ですが 先日たまたまWynton Marsalis の昔のものを大きな音で聴いたのですが 「何か こいつやっぱ スゲ~」(下品な言葉遣いで失礼)と感じました。
イタリアのジャズメンも 「こいつ スゲ~」系が多いですよね!(相変わらずの馬鹿コメント)
  1. 2010/05/13(木) 09:00:24 |
  2. URL |
  3. shepp #-
  4. [ 編集]

お久しぶりです!

sheppさん、ご無沙汰しておりました。お元気でしたか?

>相変わらず 聴き捲くり、

ちょっと異常な量なので、自重しないといろんな方面で大変なことになります(笑)。

>ツイッターまで始めるとは

まったく要領を得ないのは、はてさて歳をとったからなのか馬鹿なのか、未だによく理解しておりません(笑)。

このアルバムは技量の部分はもちろん雰囲気の秀逸さにも惹かれます。当方にとってのいわゆる滋味盤です。ウィントンの昔のもの(ココがポイントですね)は自分も好きでたまに聴きますよ。"Live at Blues Alley"なんかのノリは強烈ですもんね。

イタリア人は器用なミュージシャンが目立ちますね。イタリアのジャズを掘り下げると意外と多様なスタイルで演っている人も多いので、最近の画一化されたイメージは、その一面でしかないということがなんとなーく解ってきました(笑)。
  1. 2010/05/13(木) 16:24:36 |
  2. URL |
  3. ぬどい #-
  4. [ 編集]

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ぬどい

Author:ぬどい

タイトル通りのブログです。聴くジャズに垣根をつくらずがモットーです。駄耳の持ち主ですがジャズが好きで連日湯水を浴びるが如く聴き続けています。しかし自分の耳は全く向上しません。近年ジャズに戻って来たためここ10数年のアーティスト&作品には非常に疎く探求中です。今までに所有してきたレコードの聴き直しと新たなる発見を求めて購入したCDの感想を備忘録を兼ねて更新しております。ど素人が主観のみで書いているログですので当然ココではお勉強は出来ません。検証は他所でやって戴いたほうが確実かと思いますのでその旨ご了承願います。(ただ今さぼりモード突入中)


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